転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki

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視察

辺境伯領なので国境には高い壁があり、隣国に続く道には大きな門があって出入りする人や荷物をチェックしている。
門は2ヵ所あり、その間には見張り台があって、今は不可侵条約により平和だが、一応騎士が常駐している。

明日から一週間かけて門と見張り台を廻るという。
僕も一緒に行きたいと言ったら、セオドラ様はちょっと困った顔をした。
「だめですか、、、」
「駄目では無いのだが、、、」
「わかりました、セオドラ様がいなくて寂しいけど、僕留守番します」
「寂しい、、、アキラ、私がいないと寂しいのか?」
「だって、いつも一緒に寝ているから、一人で寝るのは寂しくなりました」
「わかった、アキラ、一緒に行こう」
「やったーセオドラ様、だいすきっ」
「え?だ、い、す、き?」
「うん、ありがとう、嬉しい、楽しみだな~」

「セオドラ様、友人か家族としての大好きですから、お間違えのないように」
「クレマン、ごほっ、そんなことは言われなくても解っている」
「それなら宜しいのですが」

「わーすごい、高い壁」
「上に見張り台がある、飛び出てるからわかるだろう」
「あ、あそこですね、騎士の方が見張っているんですか?」
「まあ一応、攻めて来ることはないけど、たまに入国税を払えない者が壁を越えようとするからな」

「宿舎に入るが私から離れないように、野獣だらけだからな」
「野獣ですか?怖い動物がいるんですか?」
「まあ、いきなり襲われることはないが、寄ってくるだろうな」
「噛まれないですか?」
「私の隣にいれば大丈夫だ、アキラ、手を」
手を出すとセオドラ様が優しく握ってくれた。
「離れないように手を繋いでいこう」
僕はセオドラ様と手を繋いで宿舎に入った。

「セオドラ様、いつもより早くないですか?」
「セオドラ様、お願いしてた小麦粉は?」
「セオドラ様、、、そちらの方は?」

「皆に紹介する、彼はアキラ、森で倒れているところを保護して、今は屋敷にいる」

「「「「えーっ」」」」
「こんにちは、何歳ですか?7歳?8歳かな?」
「こんにちは、何処から来たの?」
「こんにちは、、、」

「お前たち、アキラが困ってる、さがれ」
「あの、僕、アキラって言います、気付いたら森にいたみたいで、セオドラ様に助けていただきました、あ、僕13歳です」
「「「「えーーーーーっ」」」」


ーーーーーーーーーー


視察?他にいい言葉が浮かばなかったので。
数ヵ月に一度行っているお仕事です。

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