妹の誕生日にプレゼントしたゲームの世界に入り込んでしまった兄の話

Hazuki

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大学編【一話のみ】

大学で

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「塑雨」
「晴、今日はどうする?学食?それともカフェにする?」
「学食、今日の日替わり、好きなヤツ」

「ホント晴、生姜焼き好きだね」
「学食の生姜焼きが、ね」
「学食限定なの?」
「そう、ここの味付けが好きなんだよね~」
「あ、来週この映画見に行かない?」
「うんいいよ~、面白そう」

塑雨と映画を見に行く日。
コメディの要素もありつつ、最後は泣ける恋愛映画だった。
映画の間は手を繋ぐのがいつものことになったし、キスもよくしていた。
でも、やっぱり、友達と恋人の間くらいの微妙な関係。
このくらいの距離が心地よかった、あの日までは。

たまたま、ホントに偶然だった。
塑雨が女の子に告白されてた。
「大学入った時から気になってて、好きです」
「あー、ごめん、俺好きな人いるんだ」
「あのっ、でしたら一度でいいのでランチ一緒に食べませんか?お願いします」
「それぐらいならいいよ、一度だけね」
「ありがとう」
そのまま二人で学食に行ってしまった。

塑雨の言ってる好きな人って、、、僕?
塑雨とあの子並んでるとお似合いだったな。
塑雨と僕じゃ、、、似合わないか、男だし。
ん?なんで、そんなこと考えて、る、んだ?
それより今日は、塑雨はランチ誘いに来ないから、一人で食べないと、、、一人?
大学入ってから、いつも塑雨がいた。
毎日ランチ一緒に食べて、帰りもほぼ一緒で、、、それが当たり前になってた。

何を食べたか覚えてない、午後の授業も何一つ頭に入ってこない。
塑雨に声掛けられるまで教室で座ったままだった。

「晴」
「ああ、塑雨」
「どうした?ボーッとして、熱でもある?」
額に手をあてられて、顔が赤くなる。
「熱はないみたいだけど、心配だから送るよ」
「大丈夫、、、だよ」
「遠慮すんな、家に帰る途中だし」

「塑雨、、、あがっていけば」
「でも、、、具合は?寝てた方がいいよ」
「大丈夫、塑雨にいて欲しい」
「じゃ、少しな」

「ほら、お茶とかいいから寝て」
ベッドに寝かされる。
「そ、う?」
「ん?どした?水?」
「ううん、あの、塑雨、僕、今日、、、」
「うん」
「塑雨が告白されてるとこ見ちゃって、、、」
「あー、あれ、見られたか」
「大学入ってから初めてランチ別々だなーって思って、、、」
「俺が晴と食べたかったから、いつも誘ってたな」
「それから僕おかしくて、、、塑雨がいないのが淋しくて、、、」
「晴、そんなこと言ったら期待するだろ」
「うん、僕、やっと気付いた、、、塑雨、好きだよ、隣にいるのがあまりにも当たり前になってて、、、遅くなってごめんね」
「晴、ほんとに?俺、喜んでいいの?」
「うん、大好きだよ、塑雨」
塑雨の唇に自分の唇をそっと重ねる。
何度もしてきたキスなのに、初めてするようなキス。
「俺も大好きだから」
「ん、知ってる」
今度は塑雨からのキス、唇の隙間から舌を入れ、口腔を舐められ、舌の裏を舐められ絡められる。
「嬉しい、夢じゃないよね」
塑雨のほっぺを軽くつねる。
「痛い~、夢じゃない」
ぎゅうう、と抱きしめられた。
「あっ、晴寝てないと」
「たぶん、塑雨のこと考え過ぎてキャパオーバーしたのかも、だから大丈夫だと、思う」
「あーもう、晴が可愛過ぎる」
そしてまた抱きしめられるのでした。

恋人になったばかり、先に進むのはもう少し先かな。


~~~~~~~~~~

大学の話書いてみました。
エロいところは番外編で書いたので割愛。
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