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第一章
第16話 世界観の相違
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『施しの雨』が降り、町が喜びに満ち溢れた翌日。
ボクたちは作業小屋に篭って、昨日採取した鉱石の仕分け作業を行っていた。
三人で採ったバケツ八杯分の鉱石を大、中、小と大きさごとに寄り分けながら品質を入念にチェックしていく。
青銅色の欠片の中には、時折黒みがかった欠片も混じっている。
この黒い欠片は「おでき」が完全に乾き切る前のもの。
それを一緒に溶かしてしまうと、全体的に黒みが強いくすんだ鉄になるだけでなく、その硬度までも下げてしまうのだ。
なのでとっても面倒だけど、欠片を一つ一つ手に取りくまなくチェックして、くすんだ欠片を除いていく。すこぶる地味だがこの一手間が強い鉄を生み出す大事な工程となるのだ。
……もちろん全部ジェスターの受け売りだけどね。
まあなんにしても昨日に比べれば断然に楽な作業だ。こういう日もたまにはないと、とてもじゃないがこの先体が持ちそうもない。
おっとそうそう。『施しの雨』が止んだ後、タライに貯めたその雨を生活部の詰所に持ち込んだらなんとビックリ、タライ一つを中札五枚で買い取ってくれた。
これで部屋着や普段着を買う軍資金の心配はなくなり、ようやく着の身着のままの生活からオサラバできそうだ。
「ジェスター、カズキ。ワシはこれから製造部の会合があってな。悪いが後は二人に任せてもいいかの? 何、夕方前には戻って来れるじゃろ」
カーンカーンと昼時を告げる緑風の鐘が長く二度響くと、ヘルゲは立ち上がり自分の作業道具を片付け出した。
何分何秒何時間と時間の概念は同じだけど『モン・フェリヴィント』には時計がない。変わりに昼間は鐘の音が、時間の進みを伝えてくれる。
花風、緑風、金風、霜風と呼ばれる刻の鐘で、三時間間隔に鳴ると教えられた。陽が出ているうちの任務が主なボクたち製造部では、花風で任務開始となり霜風で任務終了となる。
「ああ、今日の任務は楽だからな。任せてくれ」
ジェスターの頼もしい返事にヘルゲは、楽しそうに「ふぉっふぉ」と笑うと「では行ってくる」と言い残し作業小屋を後にする。
「じゃあカズキ、俺たちも昼ご飯にしようか。今日は外で食べようぜ」
ボクたちは作業小屋を出ると、近くの切り倒した木に腰掛けていそいそとお弁当を広げ出す。
ボクのお昼ご飯は広場の炊き出しでもらった軽食だ。
朝、自前の皮袋に入れてもらった木の実を、ハンカチがわりに使っている布の切れ端の上にザラザラと広げる。
水分を飛ばし香辛料で味をつけてある木の実は、サクサクと歯応えが良くてスナック感覚に近い。ボクのお気に入りランチメニューのひとつだ。
初任給が出るまでは、炊き出しメニューで凌がないと。ガマンガマン。
ジェスターもやっぱり同じで、炊き出しランチメニューを肩掛けカバンから取り出すと、パンの切れっ端を齧り出した。
手持ちの寂しい若者の節約ランチを、木々に留まる鳥たちがそのさえずりで、それでも気分だけでもと優雅に演出してくれる。
幅広い音域で複雑に絡み合う鳥々の合奏を聴きながら食べれば、多少量が足りなくても気持ちは満たされ会話も弾むというものだ。
「ヘルゲさん、会合って言ってたけどそんなのあるんだね」
「ああ、ヘル爺は『1つの月章』だからな。将校は月に一度集まっていろいろ報告やら何やらするんだよ。……実際のところ、何やってるのかは分からないけどな」
そう言って、両手を広げ戯けた表情を見せるジェスター。
そういえばヘルゲの温和な人柄ですっかり忘れていたけど、『1つの月章』の将校で歴とした上官なのだ。
「ねえジェスター。ヘルゲさんって将校《月持ち》の中じゃ変わった方じゃない? だってほら、将校月持ちって大体みんな偉そうにしてるでしょう?」
ボクは製造部のリーダー、エドゥアの顔を思い出す。
「……んー。確か将校には威張った奴は多いけどな。特に『1つの月章』や『2つの月章』は上官に言われた事を偉そうに俺たちに言ったりするからな。その点ヘル爺は威張ったり怒鳴ったりはしないな」
どこの世界でも板挟みにあう中間管理職は大変の様で、権力を盾に威張っている所はボクの世界と何ら変わりがない。
「そうだよね。ヘルゲさんが優しい上官でボク、本当によかったと思ってるよ。……ジェスターも意外と頼りになるしね」
「意外ってなんだよ。ちゃんとカズキに任務のやり方だって教えてるぞ」
「ははは、ウソウソごめんよ。だけどこれで任務内容さえもうちょっと張り合いがあればいいのになぁ。……そういえばジェスターって製造部に希望して入ったの?」
「……ここ『モン・フェリヴィント』ではな、皆12歳になったらどこかの部署に見習いとして配属されるんだ。俺は保安部志望だった。小さい頃から憧れていたからな。だけど保安部で見習いとして一年頑張ったのに、正式に配属先が言い渡されたら……資材調達班だったんだ」
「……見習い中になんかヘマでもやらかしちゃったの?」
「———ヘマなんかやっちゃいない! 俺の親父は、俺がまだ小さい頃に病気で死んだんだ。俺には軍で働いている父親がいない……ただ、それだけの理由なんだ」
勢いよく立ち上がったジェスターだが、唇を噛み締め悔しそうな顔をボクに向けると「怒鳴ってごめん」と小さく言い、力なく丸太に腰を下ろした。
その後ジェスターがぽつぽつと話してくれた情報をまとめると、『モン・フェリヴィント』で正式に配属が決まる際、親の力に大きく左右されると専もっぱらの噂らしい。
見習いとしての受け入れ先は個人の希望が叶うものの、いざ正式に配属となると希望通りに叶うのは将校月持ちの縁者たちが多く、そして人気の部署から定員が埋まっていく。
なんの後ろ盾がない者は見習い期間の一年間でよっぽど優秀な人材だと認められない限り、自分の希望する部署に配属される事はないそうだ。
なるほど700人も暮らしていて階級に基づいたヒエラルキーが存在する以上、コネや忖度が自然発生してしまうのは仕方がない。だけど能力や適性を考えずに若者の希望が蔑ろにされる現状には、とても問題があると思う。
おじいちゃんの会社を継がないで自分の力ひとつで家族を養ってきたボクの父さん然り。
そしてモータースポーツという実力だけがものを言う勝負の世界でそれなりに頑張ってきたボク然り。
若月家は他人の力を頼ることを良しとしない、実力至上主義の熱い血が流れているのだ。当然こんな話を聞かされてしまえば、理不尽な軍の編成システムについつい声も大きくなってしまう。
「……親の七光りとかコネとか、そういうので決めるのって最低よね!」
「そんな風に言うヤツなんて、カズキが初めてだよ」
「だっておかしいじゃん! 見習い期間の一年間でジェスターは頑張ったんでしょ? 頑張ったのに保安部に入れなかったから、あんなに悔しい顔をしたんでしょ? ボクがそれを見た訳じゃないけど、ジェスターがきっと頑張ったのは分かるし、そもそもコネがある奴が同じ土俵に上がって一緒に見習いやってる事が許せないのよね」
ふんっと鼻息を荒くしているボクの事を、軽く目を見張ったジェスターが、珍しいものでも観察するかの様にマジマジと見た。
「……なんだかカズキと話していると、今まで当たり前で仕方ないって諦めていた事が、何だかバカらしく思えてくるな。……カズキがいた世界では、きっとみんなが仲良く幸せに暮らしていたんだろうな」
「どうなのかなぁ。頑張っても思い通りにならない事もたくさんあるし、全員が必ず報われるって訳でもない。だけど、納得できない事には声を大にして言えるし、機会は誰にも平等にあったと思う。……そんな世界だったよ」
「……優しい世界だったんだな」
ジェスターの言葉が妙にボクの心を波立たせた。
優しい、なんて今まで思った事はなかったから。
確かに食べ物には困らず、多少の理不尽さに目を瞑ればそれなりに自由を与えられた。命の危険を感じる事がない日々安全な場所で、努力するのも怠けるのも流されるのも全てが自己責任だ。
今ジェスターに言われてみれば、ボクがいた世界はジェスターが生まれ育ったここ『モン・フェリヴィント』より優しかったのだろうと思う。
だけど、それが当たり前だとどこかで慢心していたのではないか。当たり前に側にあるものは、それに慣れてしまうといつしか本質までも見失ってしまう。
ボクは庇護という名の優しさにどっぷり浸かって、手足まで痺れるくらいに麻痺していたのではないだろうか。
その後言葉なく残りの昼食を食べ終えたボクたちは、任務の続きをするために作業小屋に戻って行った。
ボクたちは作業小屋に篭って、昨日採取した鉱石の仕分け作業を行っていた。
三人で採ったバケツ八杯分の鉱石を大、中、小と大きさごとに寄り分けながら品質を入念にチェックしていく。
青銅色の欠片の中には、時折黒みがかった欠片も混じっている。
この黒い欠片は「おでき」が完全に乾き切る前のもの。
それを一緒に溶かしてしまうと、全体的に黒みが強いくすんだ鉄になるだけでなく、その硬度までも下げてしまうのだ。
なのでとっても面倒だけど、欠片を一つ一つ手に取りくまなくチェックして、くすんだ欠片を除いていく。すこぶる地味だがこの一手間が強い鉄を生み出す大事な工程となるのだ。
……もちろん全部ジェスターの受け売りだけどね。
まあなんにしても昨日に比べれば断然に楽な作業だ。こういう日もたまにはないと、とてもじゃないがこの先体が持ちそうもない。
おっとそうそう。『施しの雨』が止んだ後、タライに貯めたその雨を生活部の詰所に持ち込んだらなんとビックリ、タライ一つを中札五枚で買い取ってくれた。
これで部屋着や普段着を買う軍資金の心配はなくなり、ようやく着の身着のままの生活からオサラバできそうだ。
「ジェスター、カズキ。ワシはこれから製造部の会合があってな。悪いが後は二人に任せてもいいかの? 何、夕方前には戻って来れるじゃろ」
カーンカーンと昼時を告げる緑風の鐘が長く二度響くと、ヘルゲは立ち上がり自分の作業道具を片付け出した。
何分何秒何時間と時間の概念は同じだけど『モン・フェリヴィント』には時計がない。変わりに昼間は鐘の音が、時間の進みを伝えてくれる。
花風、緑風、金風、霜風と呼ばれる刻の鐘で、三時間間隔に鳴ると教えられた。陽が出ているうちの任務が主なボクたち製造部では、花風で任務開始となり霜風で任務終了となる。
「ああ、今日の任務は楽だからな。任せてくれ」
ジェスターの頼もしい返事にヘルゲは、楽しそうに「ふぉっふぉ」と笑うと「では行ってくる」と言い残し作業小屋を後にする。
「じゃあカズキ、俺たちも昼ご飯にしようか。今日は外で食べようぜ」
ボクたちは作業小屋を出ると、近くの切り倒した木に腰掛けていそいそとお弁当を広げ出す。
ボクのお昼ご飯は広場の炊き出しでもらった軽食だ。
朝、自前の皮袋に入れてもらった木の実を、ハンカチがわりに使っている布の切れ端の上にザラザラと広げる。
水分を飛ばし香辛料で味をつけてある木の実は、サクサクと歯応えが良くてスナック感覚に近い。ボクのお気に入りランチメニューのひとつだ。
初任給が出るまでは、炊き出しメニューで凌がないと。ガマンガマン。
ジェスターもやっぱり同じで、炊き出しランチメニューを肩掛けカバンから取り出すと、パンの切れっ端を齧り出した。
手持ちの寂しい若者の節約ランチを、木々に留まる鳥たちがそのさえずりで、それでも気分だけでもと優雅に演出してくれる。
幅広い音域で複雑に絡み合う鳥々の合奏を聴きながら食べれば、多少量が足りなくても気持ちは満たされ会話も弾むというものだ。
「ヘルゲさん、会合って言ってたけどそんなのあるんだね」
「ああ、ヘル爺は『1つの月章』だからな。将校は月に一度集まっていろいろ報告やら何やらするんだよ。……実際のところ、何やってるのかは分からないけどな」
そう言って、両手を広げ戯けた表情を見せるジェスター。
そういえばヘルゲの温和な人柄ですっかり忘れていたけど、『1つの月章』の将校で歴とした上官なのだ。
「ねえジェスター。ヘルゲさんって将校《月持ち》の中じゃ変わった方じゃない? だってほら、将校月持ちって大体みんな偉そうにしてるでしょう?」
ボクは製造部のリーダー、エドゥアの顔を思い出す。
「……んー。確か将校には威張った奴は多いけどな。特に『1つの月章』や『2つの月章』は上官に言われた事を偉そうに俺たちに言ったりするからな。その点ヘル爺は威張ったり怒鳴ったりはしないな」
どこの世界でも板挟みにあう中間管理職は大変の様で、権力を盾に威張っている所はボクの世界と何ら変わりがない。
「そうだよね。ヘルゲさんが優しい上官でボク、本当によかったと思ってるよ。……ジェスターも意外と頼りになるしね」
「意外ってなんだよ。ちゃんとカズキに任務のやり方だって教えてるぞ」
「ははは、ウソウソごめんよ。だけどこれで任務内容さえもうちょっと張り合いがあればいいのになぁ。……そういえばジェスターって製造部に希望して入ったの?」
「……ここ『モン・フェリヴィント』ではな、皆12歳になったらどこかの部署に見習いとして配属されるんだ。俺は保安部志望だった。小さい頃から憧れていたからな。だけど保安部で見習いとして一年頑張ったのに、正式に配属先が言い渡されたら……資材調達班だったんだ」
「……見習い中になんかヘマでもやらかしちゃったの?」
「———ヘマなんかやっちゃいない! 俺の親父は、俺がまだ小さい頃に病気で死んだんだ。俺には軍で働いている父親がいない……ただ、それだけの理由なんだ」
勢いよく立ち上がったジェスターだが、唇を噛み締め悔しそうな顔をボクに向けると「怒鳴ってごめん」と小さく言い、力なく丸太に腰を下ろした。
その後ジェスターがぽつぽつと話してくれた情報をまとめると、『モン・フェリヴィント』で正式に配属が決まる際、親の力に大きく左右されると専もっぱらの噂らしい。
見習いとしての受け入れ先は個人の希望が叶うものの、いざ正式に配属となると希望通りに叶うのは将校月持ちの縁者たちが多く、そして人気の部署から定員が埋まっていく。
なんの後ろ盾がない者は見習い期間の一年間でよっぽど優秀な人材だと認められない限り、自分の希望する部署に配属される事はないそうだ。
なるほど700人も暮らしていて階級に基づいたヒエラルキーが存在する以上、コネや忖度が自然発生してしまうのは仕方がない。だけど能力や適性を考えずに若者の希望が蔑ろにされる現状には、とても問題があると思う。
おじいちゃんの会社を継がないで自分の力ひとつで家族を養ってきたボクの父さん然り。
そしてモータースポーツという実力だけがものを言う勝負の世界でそれなりに頑張ってきたボク然り。
若月家は他人の力を頼ることを良しとしない、実力至上主義の熱い血が流れているのだ。当然こんな話を聞かされてしまえば、理不尽な軍の編成システムについつい声も大きくなってしまう。
「……親の七光りとかコネとか、そういうので決めるのって最低よね!」
「そんな風に言うヤツなんて、カズキが初めてだよ」
「だっておかしいじゃん! 見習い期間の一年間でジェスターは頑張ったんでしょ? 頑張ったのに保安部に入れなかったから、あんなに悔しい顔をしたんでしょ? ボクがそれを見た訳じゃないけど、ジェスターがきっと頑張ったのは分かるし、そもそもコネがある奴が同じ土俵に上がって一緒に見習いやってる事が許せないのよね」
ふんっと鼻息を荒くしているボクの事を、軽く目を見張ったジェスターが、珍しいものでも観察するかの様にマジマジと見た。
「……なんだかカズキと話していると、今まで当たり前で仕方ないって諦めていた事が、何だかバカらしく思えてくるな。……カズキがいた世界では、きっとみんなが仲良く幸せに暮らしていたんだろうな」
「どうなのかなぁ。頑張っても思い通りにならない事もたくさんあるし、全員が必ず報われるって訳でもない。だけど、納得できない事には声を大にして言えるし、機会は誰にも平等にあったと思う。……そんな世界だったよ」
「……優しい世界だったんだな」
ジェスターの言葉が妙にボクの心を波立たせた。
優しい、なんて今まで思った事はなかったから。
確かに食べ物には困らず、多少の理不尽さに目を瞑ればそれなりに自由を与えられた。命の危険を感じる事がない日々安全な場所で、努力するのも怠けるのも流されるのも全てが自己責任だ。
今ジェスターに言われてみれば、ボクがいた世界はジェスターが生まれ育ったここ『モン・フェリヴィント』より優しかったのだろうと思う。
だけど、それが当たり前だとどこかで慢心していたのではないか。当たり前に側にあるものは、それに慣れてしまうといつしか本質までも見失ってしまう。
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