48 / 80
第一章
第47話 紙飛行機
しおりを挟む
「なら……ボクがCRF250Rで一走りして、風竜のみんなに知らせに行くよ!」
「いや……馬の足でも優に三時間は掛かる道のりだ。いくらカズキの『ばいく』が優れている乗り物とはいえ、道中確実に陽は落ちるだろう。不測の事態が起きた事も考慮に入れれば、戦闘能力が皆無なカズキが一人で行くのは、あまりにも危険すぎる」
ヴェルナードがボクを見る。物言いはお堅いけど、ボクの覚悟を無碍にしない語り口調だ。
ここまで会話を進めて、ボクはようやく事の重大さに気付かされた。皆から呆れ顔で見られて当然だ。
援軍さえも期待できない状況で、どうやってこの窮地を乗り越えればいいのだろうか。
考えれば考えるほど頭の中がぐるぐるシェイクされ、何だか目までもが回ってきた。ボクの思考能力は、もはや皆無に等しい。
「……ねえジェスター。ボクが死んだらあのボートとバイクを一緒に埋めて欲しいんだ……これはボクの遺言だ。頼んだよ……」
「バカ! 何諦めてるんだ! カズキも誉高き保安部の一員だろ! 諦めたらそこで部員終了だぞ!」
何かどこかで聞いた事あるセリフだなと思いつつ正気のない目で周りを見ると、ヴェルナードが一枚の紙とペンの様な物を懐から取り出した。
「ヴェルナード様。ま、まさか……ここからでは距離があり過ぎます」
「仕方あるまい。今はこの手に賭けてみる他はない」
紙に何やら書き込み終わると、今度は丁寧に畳んでいく。
出来上がった物はボクも小さい頃におじいちゃんに教えてもらって遊んだことがある、なんて事はない、ごくごく普通の紙飛行機だ。
ヴェルナードが腰の剣をスラリと抜く。胸の前で構えて目を閉じると、剣を核として風が螺旋を描き出した。
「べ、ヴェルナード様、それ以上は……」
「ま、まだだ……今少し溜めねば……」
空賊との戦いで見せた時より何倍もの、竜巻の様な風のうねりは次第に凝縮されながら、剣先へと集まっていく。
それがソフトボールの玉くらいまで小さくなると、紙飛行機をその中に入れ構え直す。そして剣をゆっくり振り下ろした。
紙飛行機は翠緑の細い軌跡を残しながら、大空高く飛んで行き視界から消えた。
「……飛んでっちゃった……ねえ、一体何したの?」
「カズキも知っているであろう? 俺たちが風竜の加護を、風の力に変える事を。本来あれは紙飛行機を使い己が具現化した風に乗せ、狙いや強さを体で覚える、新人保安部員の訓練に用いる練習技なのだ。……だが視認もできないこの距離で、目標まで飛ばせるのはヴェルナード様だけだろうな」
「風竜で留守を預かるゲートルードに宛てた。今夜中に保安部員を上陸させ拠点を確保して、明朝になったら遺跡に向かう様認めた」
「えっ!? それなら万事オッケーじゃないか! 拠点を作られる前に上陸できて、援軍が来るって事だよね!」
「喜ぶのはまだ早い。いくら私とて、この距離を寸分違わずゲートルードの元まで届けるのは流石に無理と言うもの。それにもし、ゲートルードが診療小屋にでも籠もっていれば、当然手紙は彼の側にすら届かない」
「そっか……壁を通り抜けて行くって訳じゃないよね。紙飛行機だし」
「だから『賭け』と言ったのだ。紙飛行機は二、三時間で『モン・フェリヴィント』まで届くだろう。……ゲートルードがいち早くそれに気がついてくれればよいのだが」
その言葉にボクの顔が少しだけひくついた。
あのうっかり屋さんのゲートルードが、果たして気がついてくれるだろうか。不安で胸が一杯だ。だけど今はゲートルードを信じるしかない。
そしてまたしてもボクの横で「俺はアルフォンスとあの訓練をもう始めているんだぜ」と言っているジェスターが、やっぱりウザい。
ボクは加護の力の使い方なんてまだ教わってないし、どれだけ大変なのかも分からない。だけど、それが容易でない事くらいは推測できる。
その証拠にいつもは表情を崩さないヴェルナードの額には、うっすらと汗が浮かび上がっていた。
「べ、ヴェルナードさん……大丈夫?」
「……これは珍しい。カズキが私の心配をしてくれるとは」
「そ、そりゃね、ボクだって心配の一つくらいするよ。皆の為に大変な事してくれたって事くらい、ボクにだって分かるんだから。……正直、今、何もできない自分が歯痒くて仕方ないよ……!」
「そう自分を卑下しなくてよい。……カズキにもできる事がある」
「え! ほ、本当! どんな事だい? ボク、何でもするよ!」
ヴェルナードはボクの目をマジマジと見つめると、本当に恐ろしい事を口にした。
「カズキがあの珍妙な方舟の様な物を打ち捨てて、皆で今すぐに海岸まで全力で走れば、あるいは違った可能性が……」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待ってくれよ! ボートを置いていくなんて絶対に無理だよ! アレを見捨てるくらいなら、ボクはボートを棺桶代わりに死んでやる!」
「……心得ている。あれがどの様な物か分からぬが、母竜から授かった大切な物だ。置いて行くわけにはいかない。ちょっとカズキをからかっただけだ」
……こんな時にそんな冗談言うなんて、本当にヴェルナードは人が悪い。
ふいぃと胸を撫で下ろすボクを見て、あまり表情を表に出さないヴェルナードが悪戯っぽく笑う。
だが次の瞬間にはその表情は引き締まり、振り返ると大音声で号令を発した。
「皆の者! 我々には風竜の加護がその身にある。垂れた頭の先に見える物など何もない。前を向け。そして決して諦めるな。援軍は必ず来る。まずは数人で地下に降り、あの方舟を地上まで運べ。残りの者は瓦礫を集め防壁を作り、万が一の夜襲と魔獣の襲来に備えるのだ。———ここに砦を築き、母竜の意志を守護するぞ!」
空賊戦の時でさえ見せた事ないヴェルナードの雄々しい激に、俯き加減だった保安部員たちが剣を天にかざして呼応する。
まだ誰も諦めちゃいない。ボクもしっかりしないと!
「……ヴェルナード様が昂っておられる。あんなお姿を見たのは、いつ振りだろうか」
アルフォンスが目を見張りながらそう呟いた。
いつだって冷静沈着なヴェルナードも昂る事があるのかと思ったけど、その度に心臓が止まる様な冗談を言う弊害があるのなら、それだけはやめて欲しいものだとボクは心の中でひっそりと願った。
「いや……馬の足でも優に三時間は掛かる道のりだ。いくらカズキの『ばいく』が優れている乗り物とはいえ、道中確実に陽は落ちるだろう。不測の事態が起きた事も考慮に入れれば、戦闘能力が皆無なカズキが一人で行くのは、あまりにも危険すぎる」
ヴェルナードがボクを見る。物言いはお堅いけど、ボクの覚悟を無碍にしない語り口調だ。
ここまで会話を進めて、ボクはようやく事の重大さに気付かされた。皆から呆れ顔で見られて当然だ。
援軍さえも期待できない状況で、どうやってこの窮地を乗り越えればいいのだろうか。
考えれば考えるほど頭の中がぐるぐるシェイクされ、何だか目までもが回ってきた。ボクの思考能力は、もはや皆無に等しい。
「……ねえジェスター。ボクが死んだらあのボートとバイクを一緒に埋めて欲しいんだ……これはボクの遺言だ。頼んだよ……」
「バカ! 何諦めてるんだ! カズキも誉高き保安部の一員だろ! 諦めたらそこで部員終了だぞ!」
何かどこかで聞いた事あるセリフだなと思いつつ正気のない目で周りを見ると、ヴェルナードが一枚の紙とペンの様な物を懐から取り出した。
「ヴェルナード様。ま、まさか……ここからでは距離があり過ぎます」
「仕方あるまい。今はこの手に賭けてみる他はない」
紙に何やら書き込み終わると、今度は丁寧に畳んでいく。
出来上がった物はボクも小さい頃におじいちゃんに教えてもらって遊んだことがある、なんて事はない、ごくごく普通の紙飛行機だ。
ヴェルナードが腰の剣をスラリと抜く。胸の前で構えて目を閉じると、剣を核として風が螺旋を描き出した。
「べ、ヴェルナード様、それ以上は……」
「ま、まだだ……今少し溜めねば……」
空賊との戦いで見せた時より何倍もの、竜巻の様な風のうねりは次第に凝縮されながら、剣先へと集まっていく。
それがソフトボールの玉くらいまで小さくなると、紙飛行機をその中に入れ構え直す。そして剣をゆっくり振り下ろした。
紙飛行機は翠緑の細い軌跡を残しながら、大空高く飛んで行き視界から消えた。
「……飛んでっちゃった……ねえ、一体何したの?」
「カズキも知っているであろう? 俺たちが風竜の加護を、風の力に変える事を。本来あれは紙飛行機を使い己が具現化した風に乗せ、狙いや強さを体で覚える、新人保安部員の訓練に用いる練習技なのだ。……だが視認もできないこの距離で、目標まで飛ばせるのはヴェルナード様だけだろうな」
「風竜で留守を預かるゲートルードに宛てた。今夜中に保安部員を上陸させ拠点を確保して、明朝になったら遺跡に向かう様認めた」
「えっ!? それなら万事オッケーじゃないか! 拠点を作られる前に上陸できて、援軍が来るって事だよね!」
「喜ぶのはまだ早い。いくら私とて、この距離を寸分違わずゲートルードの元まで届けるのは流石に無理と言うもの。それにもし、ゲートルードが診療小屋にでも籠もっていれば、当然手紙は彼の側にすら届かない」
「そっか……壁を通り抜けて行くって訳じゃないよね。紙飛行機だし」
「だから『賭け』と言ったのだ。紙飛行機は二、三時間で『モン・フェリヴィント』まで届くだろう。……ゲートルードがいち早くそれに気がついてくれればよいのだが」
その言葉にボクの顔が少しだけひくついた。
あのうっかり屋さんのゲートルードが、果たして気がついてくれるだろうか。不安で胸が一杯だ。だけど今はゲートルードを信じるしかない。
そしてまたしてもボクの横で「俺はアルフォンスとあの訓練をもう始めているんだぜ」と言っているジェスターが、やっぱりウザい。
ボクは加護の力の使い方なんてまだ教わってないし、どれだけ大変なのかも分からない。だけど、それが容易でない事くらいは推測できる。
その証拠にいつもは表情を崩さないヴェルナードの額には、うっすらと汗が浮かび上がっていた。
「べ、ヴェルナードさん……大丈夫?」
「……これは珍しい。カズキが私の心配をしてくれるとは」
「そ、そりゃね、ボクだって心配の一つくらいするよ。皆の為に大変な事してくれたって事くらい、ボクにだって分かるんだから。……正直、今、何もできない自分が歯痒くて仕方ないよ……!」
「そう自分を卑下しなくてよい。……カズキにもできる事がある」
「え! ほ、本当! どんな事だい? ボク、何でもするよ!」
ヴェルナードはボクの目をマジマジと見つめると、本当に恐ろしい事を口にした。
「カズキがあの珍妙な方舟の様な物を打ち捨てて、皆で今すぐに海岸まで全力で走れば、あるいは違った可能性が……」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待ってくれよ! ボートを置いていくなんて絶対に無理だよ! アレを見捨てるくらいなら、ボクはボートを棺桶代わりに死んでやる!」
「……心得ている。あれがどの様な物か分からぬが、母竜から授かった大切な物だ。置いて行くわけにはいかない。ちょっとカズキをからかっただけだ」
……こんな時にそんな冗談言うなんて、本当にヴェルナードは人が悪い。
ふいぃと胸を撫で下ろすボクを見て、あまり表情を表に出さないヴェルナードが悪戯っぽく笑う。
だが次の瞬間にはその表情は引き締まり、振り返ると大音声で号令を発した。
「皆の者! 我々には風竜の加護がその身にある。垂れた頭の先に見える物など何もない。前を向け。そして決して諦めるな。援軍は必ず来る。まずは数人で地下に降り、あの方舟を地上まで運べ。残りの者は瓦礫を集め防壁を作り、万が一の夜襲と魔獣の襲来に備えるのだ。———ここに砦を築き、母竜の意志を守護するぞ!」
空賊戦の時でさえ見せた事ないヴェルナードの雄々しい激に、俯き加減だった保安部員たちが剣を天にかざして呼応する。
まだ誰も諦めちゃいない。ボクもしっかりしないと!
「……ヴェルナード様が昂っておられる。あんなお姿を見たのは、いつ振りだろうか」
アルフォンスが目を見張りながらそう呟いた。
いつだって冷静沈着なヴェルナードも昂る事があるのかと思ったけど、その度に心臓が止まる様な冗談を言う弊害があるのなら、それだけはやめて欲しいものだとボクは心の中でひっそりと願った。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる