26 / 94
第2章 屋台販売
第10話(閑話) 勇者の末裔の期待
しおりを挟む
(ついに……ついに! あおいねーちゃんのご飯が食べられる……!!!)
そわそわとこの世界の服に着替える。冒険者のような格好だ。元の世界で着ていた服は捨てずにとっておいてほしいと、この島で暮らす神官達にお願いしていた。
彼はこれから魔王浄化の旅に出る。こっそりと。
翔は、対魔王軍に加わらない。
◇◇◇
「あれは目眩しです!」
シャナは元気よく答えた。
翔はついにこの島を出られると聞いて、喜びと同時に不安が湧いたのだ。つい最近まで翔にとっては戦場なんて画面の中の話だったのだから。すでに他の神官達から対魔王軍が結成されたことを聞いていた。あとはそこに英雄の末裔達が加わるのみだとも。
そんな大それた団体……対魔王軍を率いる勇者の末裔なんて、自分には荷が重い。
(魔王を浄化したいっていう気持ちはあるんだけど……)
それは心の底から湧いてくる感覚だ。勇者と魔王は対なる存在とリルケルラが話していたことを思い出す。
「俺はそこに参加しなくっていいんですか!?」
「はい。翔様にはこれから世界を回っていただきます。英雄の末裔達と共に」
対魔王軍にも、それぞれの英雄の末裔が参戦はしますが。と、シャナは何食わぬ顔で語った。
「ん? どういうこと?」
という質問にシャナは答えてくれなかった。
「こちらへ」
促されるまま、翔は神殿の地下へと降りて行く。しばらくここで暮らしていたが、この空間の存在を彼は今初めて知った。そして小さく湧く泉の上の祭壇に、金色の鍵が置かれているのが確認できる。
「そちらを手に」
言われた通りに鍵を手に持った瞬間、翔の目の前に急に古びた木の扉が現れた。驚いてシャナの方を振り向くと、彼はとても興奮しているようだったが、それを必死に抑えているようだった。キャー! すごーい! と叫び出したいのを我慢している風に見えたのだ。魔法のある世界でこの現象が珍しいということはとんでもないことだぞと、翔は鍵を持つ手に力が入るのがわかった。
「私はその中へ入ることができません」
扉はすんなりと開いた。重さもなく、古さも感じない。
(武器庫……?)
小さな部屋の中で、小さなランタンに灯りが自動的に灯る。ふわふわと浮かぶ台座の上にそれぞれ剣に杖に本それから……、
(これは笛?)
小さな、しかし美しい細工がなされた小さなホイッスルサイズのものだった。
いったいどうすればいいかわからないまま、上を見上げるとさらにフヨフヨと浮いている台座がある。
「うわっ!」
翔がその存在に気がついた瞬間、台座が消えてその上に乗っていたであろう物が落ちてきたのだ。ナイスキャッチと彼は珍しく自画自賛する。
「ロッドってやつ?」
杖というには少々短い。せいぜい三十センチほどの長さの柄の部分に、大きく透明な石が嵌め込まれている。なぜだかとても手に馴染むそれを持って、翔はその不思議な空間から出た。
「おぉ! それが勇者の笏!」
シャナは今度は興奮を隠さなかった。涙を流さんばかりに感動してる。これは正式な勇者の証なのだ。勇者の末裔ではなく、これで翔は晴れて『勇者』となった。
(今のやつ意外と大事なイベントだったんだ!?)
パンパカパーン! というラッパ音でも流れてもよさそうな出来事だったが、ひっそりとおこなわれたのにはワケがった。
「悲しいですが、敵を騙すにはまずは味方からということになったのです。現在はどこに魔王軍に与する人間がいるかわかっていませんから……」
それで対魔王軍には、翔の影武者を送るのだ。その他、戦士、魔法使い、神官、テイマーの末裔の影武者と共に。
「その間、俺がこっそりと魔王を浄化するってことですか?」
「そうです! あぁ! もちろんこの浄化作戦が成功しましたらショウ様のことは全世界に公表いたします!」
「うわあああ! いいですいいです! そういうの俺は!」
翔はそれを聞いてむしろホッとしていた。勇者と祭り上げられて魔王を浄化しにいくより、こっそりとやるべきことをやる方が落ち着く。知っていて欲しい人だけ知っていてくれさえいれば。
「全部終わったらあおいねーちゃんには知らせてください」
「わかりました。それはもちろんお約束いたします」
にこり、とシャナはいつものような優しい笑みになっていた。
ロッドを腰にさし、元きた道を戻る。ドキドキするのは久しぶりの摩訶不思議現象のせいか、いよいよ魔王浄化本番という実感が湧いたから、翔にはどちらか判断がつかなかった。
「あの部屋にあった残りの武器ってもしかして……」
「えぇ! それぞれの英雄の末裔が手にした時、真なる力を発揮します!」
「それってどうやったらわかるんですか?」
「勇者ならわかる……といいたいところですが、実は我々にも知る方法がありまして」
それが御神託だった。
「そういえば魔法使いの末裔が見つかったって前言ってましたね……それがあの武器を持つ『魔法使い』ってことですか」
「そうです! レイジーという名前までわかっていますから、見つけるのは難しくありません」
どうやって世界中を探して回るんだとこっそり不安だった翔は胸を撫で下ろす。そしてまた別の不安が湧いてきた。今日はいつにも増して内面が忙しい。
「その……影武者をやってくれる人達はこの作戦を知っているんですか?」
対魔王軍に属するということは戦いの最前線に行くということだ。翔ができる限り安全に魔王に近づき目的を達成するために。危険なことはわかりきっている。
「もちろん。全員覚悟の上です」
英雄の末裔達は魔王発生に備えて、特に強力な力を備えた子供は幼い頃から厳しい訓練を積んでいた。だが訓練を積んでいるからといって、勇者に付き従う英雄の一員になれるとは限らない。もちろんそれは全員がわかっていた。だがそんなのは問題ではないのだ。
「名誉を求めていないのはショウ様と一緒です。世界が平穏であればそれで」
穏やかな声だった。
「私も神官の末裔として対魔王軍に加わります」
「え!?」
実は私も英雄の末裔なんですよ、とイタズラっぽくシャナは笑っていた。
「ああでも、レイジー様のところまではご一緒しますから」
「いや、そうじゃなくて……」
「大丈夫です。これでも私、若くして勇者ショウ様の教育係に任命される神官ですよ! そう簡単に負けるようなことはありません」
そのシャナの表情は翔がここでの生活で見たことがない、自信満々で不敵な顔だった。決して翔を不安にさせたくない、そして彼が翔を間接的に守るということに強い誇りを持っていることに気づいた。
「俺、頑張るよ」
「そうしていただけると助かります」
そうしてすぐにシャナはいつもの穏やかな微笑みに戻った。
「まずはどこに行くんですか? レイジーって人のとこですよね」
前向きな気持ちになれたことをこっそり喜びながら、翔は島の外の様子を想像する。彼の中の異世界は、まだこの島だけだ。
「そうです。彼はトリエスタにいるんですが、あちらの神官達がうまく足止めしてくれているので、すぐに会えるでしょう」
「トリエスタ!!?」
翔はきっちりしっかり覚えていた。蒼が降り立った異世界の街の名前を。そしてなにより、その街で屋台を開いて美味しい料理を提供していることを。
「これも御使のお導きですね。……ただお会いすることは避けていただきたいのです。可能な限り秘密裏にこの作戦をおこなうために」
シャナは少し申し訳なさそうだ。これまで一緒に翔といるので、彼がどういう気持でいるかよく知っている。
「そうだった……俺の情報は秘密だった……すみませんつい……」
明らかに方を落とす翔にシャナは急いで声をかけた。
「ショウ様の代わりに私やトリエスタの神官がアオイ様のお料理を手に入れますので、そこはご安心くださいね!」
(うっ……バレバレだ……)
翔は恥ずかしそうに頬をかいた。もちろん蒼に会いたいのが一番だが、やはりどうしても彼女の料理が頭に浮かぶ。
「いやぁ私も楽しみです! いったいどれほど美味しいのか!」
その日の夜、彼らはひっそりと島を発った。世界を救うための旅立ちだ。
だが彼らは知らなかった。蒼もまたその日、トリエスタの港から新たな街へと旅立ったことを。
そわそわとこの世界の服に着替える。冒険者のような格好だ。元の世界で着ていた服は捨てずにとっておいてほしいと、この島で暮らす神官達にお願いしていた。
彼はこれから魔王浄化の旅に出る。こっそりと。
翔は、対魔王軍に加わらない。
◇◇◇
「あれは目眩しです!」
シャナは元気よく答えた。
翔はついにこの島を出られると聞いて、喜びと同時に不安が湧いたのだ。つい最近まで翔にとっては戦場なんて画面の中の話だったのだから。すでに他の神官達から対魔王軍が結成されたことを聞いていた。あとはそこに英雄の末裔達が加わるのみだとも。
そんな大それた団体……対魔王軍を率いる勇者の末裔なんて、自分には荷が重い。
(魔王を浄化したいっていう気持ちはあるんだけど……)
それは心の底から湧いてくる感覚だ。勇者と魔王は対なる存在とリルケルラが話していたことを思い出す。
「俺はそこに参加しなくっていいんですか!?」
「はい。翔様にはこれから世界を回っていただきます。英雄の末裔達と共に」
対魔王軍にも、それぞれの英雄の末裔が参戦はしますが。と、シャナは何食わぬ顔で語った。
「ん? どういうこと?」
という質問にシャナは答えてくれなかった。
「こちらへ」
促されるまま、翔は神殿の地下へと降りて行く。しばらくここで暮らしていたが、この空間の存在を彼は今初めて知った。そして小さく湧く泉の上の祭壇に、金色の鍵が置かれているのが確認できる。
「そちらを手に」
言われた通りに鍵を手に持った瞬間、翔の目の前に急に古びた木の扉が現れた。驚いてシャナの方を振り向くと、彼はとても興奮しているようだったが、それを必死に抑えているようだった。キャー! すごーい! と叫び出したいのを我慢している風に見えたのだ。魔法のある世界でこの現象が珍しいということはとんでもないことだぞと、翔は鍵を持つ手に力が入るのがわかった。
「私はその中へ入ることができません」
扉はすんなりと開いた。重さもなく、古さも感じない。
(武器庫……?)
小さな部屋の中で、小さなランタンに灯りが自動的に灯る。ふわふわと浮かぶ台座の上にそれぞれ剣に杖に本それから……、
(これは笛?)
小さな、しかし美しい細工がなされた小さなホイッスルサイズのものだった。
いったいどうすればいいかわからないまま、上を見上げるとさらにフヨフヨと浮いている台座がある。
「うわっ!」
翔がその存在に気がついた瞬間、台座が消えてその上に乗っていたであろう物が落ちてきたのだ。ナイスキャッチと彼は珍しく自画自賛する。
「ロッドってやつ?」
杖というには少々短い。せいぜい三十センチほどの長さの柄の部分に、大きく透明な石が嵌め込まれている。なぜだかとても手に馴染むそれを持って、翔はその不思議な空間から出た。
「おぉ! それが勇者の笏!」
シャナは今度は興奮を隠さなかった。涙を流さんばかりに感動してる。これは正式な勇者の証なのだ。勇者の末裔ではなく、これで翔は晴れて『勇者』となった。
(今のやつ意外と大事なイベントだったんだ!?)
パンパカパーン! というラッパ音でも流れてもよさそうな出来事だったが、ひっそりとおこなわれたのにはワケがった。
「悲しいですが、敵を騙すにはまずは味方からということになったのです。現在はどこに魔王軍に与する人間がいるかわかっていませんから……」
それで対魔王軍には、翔の影武者を送るのだ。その他、戦士、魔法使い、神官、テイマーの末裔の影武者と共に。
「その間、俺がこっそりと魔王を浄化するってことですか?」
「そうです! あぁ! もちろんこの浄化作戦が成功しましたらショウ様のことは全世界に公表いたします!」
「うわあああ! いいですいいです! そういうの俺は!」
翔はそれを聞いてむしろホッとしていた。勇者と祭り上げられて魔王を浄化しにいくより、こっそりとやるべきことをやる方が落ち着く。知っていて欲しい人だけ知っていてくれさえいれば。
「全部終わったらあおいねーちゃんには知らせてください」
「わかりました。それはもちろんお約束いたします」
にこり、とシャナはいつものような優しい笑みになっていた。
ロッドを腰にさし、元きた道を戻る。ドキドキするのは久しぶりの摩訶不思議現象のせいか、いよいよ魔王浄化本番という実感が湧いたから、翔にはどちらか判断がつかなかった。
「あの部屋にあった残りの武器ってもしかして……」
「えぇ! それぞれの英雄の末裔が手にした時、真なる力を発揮します!」
「それってどうやったらわかるんですか?」
「勇者ならわかる……といいたいところですが、実は我々にも知る方法がありまして」
それが御神託だった。
「そういえば魔法使いの末裔が見つかったって前言ってましたね……それがあの武器を持つ『魔法使い』ってことですか」
「そうです! レイジーという名前までわかっていますから、見つけるのは難しくありません」
どうやって世界中を探して回るんだとこっそり不安だった翔は胸を撫で下ろす。そしてまた別の不安が湧いてきた。今日はいつにも増して内面が忙しい。
「その……影武者をやってくれる人達はこの作戦を知っているんですか?」
対魔王軍に属するということは戦いの最前線に行くということだ。翔ができる限り安全に魔王に近づき目的を達成するために。危険なことはわかりきっている。
「もちろん。全員覚悟の上です」
英雄の末裔達は魔王発生に備えて、特に強力な力を備えた子供は幼い頃から厳しい訓練を積んでいた。だが訓練を積んでいるからといって、勇者に付き従う英雄の一員になれるとは限らない。もちろんそれは全員がわかっていた。だがそんなのは問題ではないのだ。
「名誉を求めていないのはショウ様と一緒です。世界が平穏であればそれで」
穏やかな声だった。
「私も神官の末裔として対魔王軍に加わります」
「え!?」
実は私も英雄の末裔なんですよ、とイタズラっぽくシャナは笑っていた。
「ああでも、レイジー様のところまではご一緒しますから」
「いや、そうじゃなくて……」
「大丈夫です。これでも私、若くして勇者ショウ様の教育係に任命される神官ですよ! そう簡単に負けるようなことはありません」
そのシャナの表情は翔がここでの生活で見たことがない、自信満々で不敵な顔だった。決して翔を不安にさせたくない、そして彼が翔を間接的に守るということに強い誇りを持っていることに気づいた。
「俺、頑張るよ」
「そうしていただけると助かります」
そうしてすぐにシャナはいつもの穏やかな微笑みに戻った。
「まずはどこに行くんですか? レイジーって人のとこですよね」
前向きな気持ちになれたことをこっそり喜びながら、翔は島の外の様子を想像する。彼の中の異世界は、まだこの島だけだ。
「そうです。彼はトリエスタにいるんですが、あちらの神官達がうまく足止めしてくれているので、すぐに会えるでしょう」
「トリエスタ!!?」
翔はきっちりしっかり覚えていた。蒼が降り立った異世界の街の名前を。そしてなにより、その街で屋台を開いて美味しい料理を提供していることを。
「これも御使のお導きですね。……ただお会いすることは避けていただきたいのです。可能な限り秘密裏にこの作戦をおこなうために」
シャナは少し申し訳なさそうだ。これまで一緒に翔といるので、彼がどういう気持でいるかよく知っている。
「そうだった……俺の情報は秘密だった……すみませんつい……」
明らかに方を落とす翔にシャナは急いで声をかけた。
「ショウ様の代わりに私やトリエスタの神官がアオイ様のお料理を手に入れますので、そこはご安心くださいね!」
(うっ……バレバレだ……)
翔は恥ずかしそうに頬をかいた。もちろん蒼に会いたいのが一番だが、やはりどうしても彼女の料理が頭に浮かぶ。
「いやぁ私も楽しみです! いったいどれほど美味しいのか!」
その日の夜、彼らはひっそりと島を発った。世界を救うための旅立ちだ。
だが彼らは知らなかった。蒼もまたその日、トリエスタの港から新たな街へと旅立ったことを。
420
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる