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15 悪役令嬢
あれから穏やかな学園生活が続いている。いや、相変わらず攻略キャラクター達はアピール合戦が喧しいが、アイリスの目に留まろうと必死に自分磨きに励んでいる姿はそれほど悪いものではない。私に対してもきっちりと謝罪し、礼節をもって接してくれて……いや、媚びてくれている。
「占い師が見つかりました」
「うそ!?」
エリザからの報告に耳を疑った。私をこの物語に巻き込んだ張本人だ。文句の一つも言ってやりたいところだが、今思えばお陰で実家は借金から解放されたし、個人的にも楽しい学園生活を送っている。
だが、その占い師がなぜこのようなことを知っていたが興味がある。私と同じ前世の記憶を持つ者ではないかとは予想が付くが、私よりもこの世界には詳しそうだ。
(人気のゲームだったしな)
とは言っても、明らかに前世の世界全体の人口を考えれば知らない人の方が多いだろう。
学校を休んで公爵家へ急ぐと、豪華絢爛な客間に、大きなフードを被った女性が座っていた。その人の顔を見て、私は震えた。昔よく見た顔だった。
「おねーちゃん!?」
「は? 誰!?」
どうやらその女性はミステリアスを気取ろうとしていたようだが、予想外の単語に思わず素が出てしまっていた。
どこからどう見ても私の姉だ。私にこのゲームの内容を語り、コブラツイストをかけた姉だ。
「私! えみだよ!!!」
「え、絵美!? どこが!?」
それはそうだ。私は前世の記憶こそあれど、見た目の情報を引き継いで生まれ変わっていない。
「私、転生したの!」
「はああああ!?」
そして眉間に皺を寄せながらマジマジと私の容姿を確認する。え? メンチきってる?
(こんなことガチの貴族相手にやらないでよ~!?)
私だから問題はないが……。
(そんなこと百も承知だろうけど)
姉はそう言う人間だった。きっともう私が自分の妹だとわかっている。
「最初に飼った猫の名前は?」
「レイコ。お父さんの元カノの名前って発覚して修羅場になったやつ」
「アンタの推しのホストの本名は?」
「前川雄太。ゆーくん」
得意気にそう言った瞬間、懐かしのコブラツイストをかけられた。
「あだだだだ……!」
「アンタ! どんだけ家族を悲しませたか……!」
前世の私は、ひどく泥酔した末にアパートの階段から足を踏み外しそのまま……だったらしい。男に貢いでいた過去があったからか、自ら命を絶ったのではという噂もあり、周囲は苦しんだそうだ。
「……ごめんなさい」
「まあ私らはあの男と関係切れてたの知ってたからドジったんだろうってわかったけど、アンタの友達が酷く後悔してたわよ。自分達が見捨てたせいだって」
「悪いことしたなぁ」
「そこはちゃんと否定してあげたけど、やっぱり喧嘩別れみたいな最後だったから後味がね」
いつか謝れる機会があったらちゃんと謝罪しよう。
「てか、おねーちゃんは?」
「私は転移だっつーの!」
姉は容姿も中身も変わっていない。強くたくましい姉のままだ。
「姉妹そろってそんなことある~!?」
思わずゲラゲラと笑ったらまたもやコブラツイストだ。
「こちとら生きるのに必死よ! チートスキルもないし! 推しを愛でるどころじゃなかったんだけど!」
「わ! 私だって大変だったんだからー!」
これまでの経緯を説明した。すると姉の表情がみるみる曇っていく。
「なに?」
「……いや別に」
「いやいや何かあるときの顔じゃん!」
妹歴も長い。それくらいわかる。
「いや~この乙女ゲームに介入しようとあれこれ試したんだけど、全然ダメっぽかったから公爵家に情報を売って大金を稼いだのよ」
「うん。それで?」
「意外と介入できてたな……って」
「え!?」
どうやらあのポールとかいうクソ男をアイリスにけしかけたのはこの姉だった。ヒロインの立場を奪えるか試したらしい。結果、姉に変化はなにもなく、アイリスの能力は大幅アップし逆ハーレムルートに突入した。
「いや~これ矯正力あるな~って思ってそうそうに切り上げたんだけど……まさか逆ハールートに繋がることになるとは……」
けしかけた後しばらく観察したが、特に変化はなかったそうだ。アイリスたちはちょうど姉が見張るのをやめたあたりでくっつき始めたらしい。
(おねーちゃんせっかちだからな~……どうせたいした時間確認してなかったんでしょ……)
小さなきっかけが物語を大きく動かすことに繋がった。
「端的に言ってクソじゃん」
「えーいやかましい! こっちは野垂れ死に寸前だったんだぞ! 貴族に転生した絵美はすっこんでな!」
(まあただ、おねーちゃんがやらかしてくれなきゃ我が家も今どうなってたか……)
私もここにいないのは確かだろう。
公爵家からもらった謝礼を元手に姉は商売を始めていた。今回はその商品を売り込みに公爵家に来ていたのだ。
「まあ今は安定して稼げるようになったからもういいけどさ!」
「すごーい。流石おねーちゃん」
姉のご機嫌はとっておくにこしたことはない。
「アンタからも口添えしなさいよね!」
「はいはい」
公爵はこの占い師……姉にとても感謝していた。お陰で実の娘は無事に隣国の王子への嫁入りも決まっている。
「今後とも御贔屓に」
「もちろんだとも!」
公爵とは満足いく取引きが出来たようだった。満面の笑みの姉を見て私も一安心だ。
「エミリア様~!」
今日も元気なアイリスの声を聞く。ついでにイケメン達をはべらせ学園内を闊歩するのは悪い気はしない。……私と一緒にいるアイリスにくっついているだけだが……。
私の将来はまだ未定だ。予定通り卒業直前に断罪され婚約破棄されるかもしれない。
だがどうなってもやっていける気がしている。いい友達も、姉すら今は近くにいてくれている。金に釣られてホイホイと始めたことだが、結果いい方に転がった。
「あたふたした甲斐があったわ~」
私のつぶやきに、アイリスは頭の上にハテナを浮かべていた。
悪役令嬢代行もなかなか悪くない。
「占い師が見つかりました」
「うそ!?」
エリザからの報告に耳を疑った。私をこの物語に巻き込んだ張本人だ。文句の一つも言ってやりたいところだが、今思えばお陰で実家は借金から解放されたし、個人的にも楽しい学園生活を送っている。
だが、その占い師がなぜこのようなことを知っていたが興味がある。私と同じ前世の記憶を持つ者ではないかとは予想が付くが、私よりもこの世界には詳しそうだ。
(人気のゲームだったしな)
とは言っても、明らかに前世の世界全体の人口を考えれば知らない人の方が多いだろう。
学校を休んで公爵家へ急ぐと、豪華絢爛な客間に、大きなフードを被った女性が座っていた。その人の顔を見て、私は震えた。昔よく見た顔だった。
「おねーちゃん!?」
「は? 誰!?」
どうやらその女性はミステリアスを気取ろうとしていたようだが、予想外の単語に思わず素が出てしまっていた。
どこからどう見ても私の姉だ。私にこのゲームの内容を語り、コブラツイストをかけた姉だ。
「私! えみだよ!!!」
「え、絵美!? どこが!?」
それはそうだ。私は前世の記憶こそあれど、見た目の情報を引き継いで生まれ変わっていない。
「私、転生したの!」
「はああああ!?」
そして眉間に皺を寄せながらマジマジと私の容姿を確認する。え? メンチきってる?
(こんなことガチの貴族相手にやらないでよ~!?)
私だから問題はないが……。
(そんなこと百も承知だろうけど)
姉はそう言う人間だった。きっともう私が自分の妹だとわかっている。
「最初に飼った猫の名前は?」
「レイコ。お父さんの元カノの名前って発覚して修羅場になったやつ」
「アンタの推しのホストの本名は?」
「前川雄太。ゆーくん」
得意気にそう言った瞬間、懐かしのコブラツイストをかけられた。
「あだだだだ……!」
「アンタ! どんだけ家族を悲しませたか……!」
前世の私は、ひどく泥酔した末にアパートの階段から足を踏み外しそのまま……だったらしい。男に貢いでいた過去があったからか、自ら命を絶ったのではという噂もあり、周囲は苦しんだそうだ。
「……ごめんなさい」
「まあ私らはあの男と関係切れてたの知ってたからドジったんだろうってわかったけど、アンタの友達が酷く後悔してたわよ。自分達が見捨てたせいだって」
「悪いことしたなぁ」
「そこはちゃんと否定してあげたけど、やっぱり喧嘩別れみたいな最後だったから後味がね」
いつか謝れる機会があったらちゃんと謝罪しよう。
「てか、おねーちゃんは?」
「私は転移だっつーの!」
姉は容姿も中身も変わっていない。強くたくましい姉のままだ。
「姉妹そろってそんなことある~!?」
思わずゲラゲラと笑ったらまたもやコブラツイストだ。
「こちとら生きるのに必死よ! チートスキルもないし! 推しを愛でるどころじゃなかったんだけど!」
「わ! 私だって大変だったんだからー!」
これまでの経緯を説明した。すると姉の表情がみるみる曇っていく。
「なに?」
「……いや別に」
「いやいや何かあるときの顔じゃん!」
妹歴も長い。それくらいわかる。
「いや~この乙女ゲームに介入しようとあれこれ試したんだけど、全然ダメっぽかったから公爵家に情報を売って大金を稼いだのよ」
「うん。それで?」
「意外と介入できてたな……って」
「え!?」
どうやらあのポールとかいうクソ男をアイリスにけしかけたのはこの姉だった。ヒロインの立場を奪えるか試したらしい。結果、姉に変化はなにもなく、アイリスの能力は大幅アップし逆ハーレムルートに突入した。
「いや~これ矯正力あるな~って思ってそうそうに切り上げたんだけど……まさか逆ハールートに繋がることになるとは……」
けしかけた後しばらく観察したが、特に変化はなかったそうだ。アイリスたちはちょうど姉が見張るのをやめたあたりでくっつき始めたらしい。
(おねーちゃんせっかちだからな~……どうせたいした時間確認してなかったんでしょ……)
小さなきっかけが物語を大きく動かすことに繋がった。
「端的に言ってクソじゃん」
「えーいやかましい! こっちは野垂れ死に寸前だったんだぞ! 貴族に転生した絵美はすっこんでな!」
(まあただ、おねーちゃんがやらかしてくれなきゃ我が家も今どうなってたか……)
私もここにいないのは確かだろう。
公爵家からもらった謝礼を元手に姉は商売を始めていた。今回はその商品を売り込みに公爵家に来ていたのだ。
「まあ今は安定して稼げるようになったからもういいけどさ!」
「すごーい。流石おねーちゃん」
姉のご機嫌はとっておくにこしたことはない。
「アンタからも口添えしなさいよね!」
「はいはい」
公爵はこの占い師……姉にとても感謝していた。お陰で実の娘は無事に隣国の王子への嫁入りも決まっている。
「今後とも御贔屓に」
「もちろんだとも!」
公爵とは満足いく取引きが出来たようだった。満面の笑みの姉を見て私も一安心だ。
「エミリア様~!」
今日も元気なアイリスの声を聞く。ついでにイケメン達をはべらせ学園内を闊歩するのは悪い気はしない。……私と一緒にいるアイリスにくっついているだけだが……。
私の将来はまだ未定だ。予定通り卒業直前に断罪され婚約破棄されるかもしれない。
だがどうなってもやっていける気がしている。いい友達も、姉すら今は近くにいてくれている。金に釣られてホイホイと始めたことだが、結果いい方に転がった。
「あたふたした甲斐があったわ~」
私のつぶやきに、アイリスは頭の上にハテナを浮かべていた。
悪役令嬢代行もなかなか悪くない。
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