「alive」

レム

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第一章 【始まり】

第14話【近づく】

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ハーリィと僕の関係はもはや友達のような関係になっていった。互いに何も隠すことなく真実を伝え理解しあう、それにより冗談や、笑い話など、会話が弾む。

玖炉「くぅ~っ今日は学校休み!さらに3連休!こんな日はそうそう無いよ」

ハーリィ「ゆっくりとお休みになってください」

玖炉「あ、そうだ」

ハーリィ「なんでしょう」

玖炉「ハーリィどこか行ってみたいとこってある?」

ハーリィ「え…と、それはどういう…?」

玖炉「ほら、この日本で行ってみたい場所だよ」

ハーリィ「それは…あります…けど」

玖炉「言ってみてよ」

ハーリィ「しいていうなら…北海道という場所に行ってみたいです。」

玖炉「北海道か…かなり広いな…」

ハーリィ「神の小池というものを見てみたいです。」 

玖炉「お、ちょっと待っててね」

パソコンを開き場所を特定する

玖炉「清里町の南部の近くの森か」

よし、と呟き立ち上がる

玖炉「行こうか、神の小池に」

ハーリィ「でも、せっかくの3連休なのでは?」

玖炉「だからだよ、元から決めてたんだ、ハーリィが行きたいところに行くって」

ハーリィ「……玖炉…」

頬を赤くして微笑む。
その表情は本当に美しい。

玖炉「ホテルは…まぁ大丈夫か」

只今、静岡に住んでる僕らはかなりの遠出になる。

玖炉「さ、行くよハーリィ」

ハーリィ「もう今からですか?」

玖炉「もちろん、大丈夫こう見えて旅行は慣れたものなんだ。」










その後、静岡空港近く行きのバスに乗る。
ハーリィはバスに乗るときはさすがに腕輪の中に戻った。

ハーリィ『あの、玖炉』

玖炉『ん?』

ハーリィ『北海道とはどんなところなんですか?』

顔が見えなくても、早く行きたいという気持ちが声で伝わってきた。

玖炉『お、楽しみなの?』

ハーリィ『はい!』

玖炉『ん~僕も行ったことないからなぁ……寒いっていうのが北海道っていったら頭に浮かぶかな』

ハーリィ『雪がふってるのですか?』

玖炉『うん、そりゃもうたくさん』
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