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奮戦するエルブの兵たち――
無数の汚染獣を伴い、剣を手に命を投げ出しているかのような無謀な戦い方で、次から次へと森の奥から湧いて出て来る、地世信奉者たち。
個人判別が出来ない程にローブを目深に羽織り、さながら死に場所を求める「落ち武者」の如き集団ではあったが、その脆弱な見た目とは裏腹に、その身体能力は地法により強化され、高い戦闘能力を有し、更にはゲリラ戦をも展開し、小競り合いが長引いた要因ともなっていた。
何故に彼らは同じ中世の民でありながら、
・それほど多くの人々が「天世を嫌う」のか?
・それほど多くの人々が命を賭してまで「地世に加担」するのか?
謎は深まるばかりであったが、今はその様な事を気にかけている場合ではなかった。
エルブ城が「落城する」とは、勇者召喚が行われなくなるのを意味し、それは同時に魔王完全復活の折に、戦う術が失われているのを意味したから。
それが分かっていながら、体よく理由をつけて支援要請を拒み続ける、近隣諸国の王たち。
しかし此方の理由は、いたってシンプル。
長きに渡る「エルブ国一強」の現状を嫌い、エルブ国の弱体化を待ち、エルブ国の戦闘能力が著しく低下、もしくは失われた後に、同じ腹積もりの他国と一戦交える覚悟でエルブ領を我が物にせんと、どの国も戦力の温存を図っていたのである。
どれほど平和ボケしていようとも「彼の国」はそれ程までの強国と言う事であり、中世で唯一の「勇者召喚国」と言う肩書は国としてのプライドを捨ててまで、協定違反を犯してまで手に入れたい、この世界で主導を握る為の絶対的「最強ブランド」なのである。
四面楚歌と言える状況下、エルブ国の兵たちは長きにわたる平和に端を発する「皮肉な権力闘争」など、国内に様々な問題を内包しつつ、家族を、民を、国を、大陸を、無法者から守る為、矜持を以て孤軍奮闘し、ラミウム、ラディッシュ、ドロプウォート、パストリスの四人は、その雄姿を最後尾の櫓の上から、腕利きの衛兵たちに護られ見守っていた。
四人の役割は、生きた「錦の御旗」。
四人が後方で構える事により、
≪正義は我らにアリ!≫
疲労困憊の兵たちの、精神的支柱となっていたのである。
徐々に押し返しつつある戦況下、ラミウムは硬い表情のラディッシュ、ドロプウォート、パストリスに、あえて周りの兵たちにも聞こえる声量で、
「地法を操る兵士と言っても所詮はマネごと。信奉者どもは「地世の民」じゃなく、何処まで行っても「天世の恩恵で生きる中世の民」なのさぁね。そんな「まがい物」に、天世を使う兵たちが負ける道理は無いさぁねぇ」
兵たちの不安軽減をも図ったが、
(とは言え……)
口にしない懸念もあった。
それは地世信奉者たちが行っている「数にモノを言わせたダケ」の、単調な攻撃。
優勢にある中、安易に不安を煽るような言動は避けるべきと考え、あえて口にこそしなかったが、
(アイツが本当に「パトリニア」だったとして……)
地世の導師を思い浮かべ、
(こんな無策をするかぁねぇ?)
誰にも言えぬ胸騒ぎを覚えていた頃、攻め手を止めぬ地世信奉者たちの集団から、少し離れた巨木の上に、
『やぁっ~とのぉ到着のよぅですよねぇ~』
姿を現したのは、地世の導師。
相も変わらず黒ローブを目深に羽織った姿で、
「これですからぁ末席(ラミウム)は、実に「のろま」ですよねぇ~」
戦況を呆れ口調で眺めながら、
「鼻つまみの「誓約者候補」も、ちゃ~んと居るようですしねぇ~」
微かに見え隠れする口元に不敵な笑みを浮かべ、
「そろそろ頃合いですよねぇ~♪」
一瞬にして地上に降り立つと、
≪出でませ出でませ我らが地世王のチカラァ!≫
漢声で、全身をドス黒い靄に包んで両手を地面に押し当て、
≪主を違えし愚民どもに融合の時ォオォ!≫
咆哮を上げた瞬間、ラミウムは危機の気配を察知し、
(コイツはヤバイッ!)
椅子車から転げ落ちそうなほど身を乗り出し、
『アンタ達ィ早くお逃げぇえぇぇぇぇぇっぇぇっぇぇ!!!』
届く筈も無い最前線に向け必死の形相で叫んだ。
時を同じく、全身から黒煙が噴き出す、戦場の地世信奉者たちや汚染獣たち。
総師団長アスパーは歴戦の勘から瞬時に危機を悟り、
『全員離れろぉーーーーーーーーーッ!』
雄叫びを上げたが、一人の人間の叫び声が戦場の隅々にまで届く筈も無く、実戦経験が浅く、危機を察知出来ずに離れそびれた一部の兵士たちは次々黒煙にまかれ、
「なっ、何だこれはぁ?」
しかしそれは意外にも地世信奉者たちも同様で、自身の体から吹き出す黒煙に、
「なっ、何なんだコレはぁ! こぉんな話は聞いてないぞぉ!」
「ガルァ?!」
三者三様に慄く戦場の兵たちは、瞬く間に視界ゼロの黒煙の世界に飲み込まれ、免れたエルブの騎士、兵たちが「何が起きているのか」と息を呑む間も無く、
『うわぁあぁぁっぁあっぁ!』
『たっ、助けてくれぇえぇぇっぇえぇ!』
『ゴォルギャーーーーーーーーーッ!』
黒煙のアチラこちらから上がる悲鳴。
さしもの百戦錬磨の総師団長アスパーも動揺を隠せずにいると、収まり始めた黒煙の中から突如、人影が飛び出し一人のエルブ兵と交錯、兵士は悲鳴を上げる事さえなく一瞬にして切り裂かれて絶命し、
「「「「「「「「「「ッ!」」」」」」」」」」
そこに立っていたのは、切り裂いた兵士の血を両の爪から滴らせる「人狼(じんろう)」であった。
人の様に立ちつつも、全身は獣の様な剛毛に覆われ、汚染獣の様な赤黒い目を光らせ、大きく開いた口に臨む鋭い犬歯からは卑しく唾液を垂れ流し、気圧されるエルブ兵たちをギラリと睨んだ。
その数、一匹や二匹ではない。
生きていた地世信奉者たちと同数出現し、「人対人」であった戦争は、気付けば「人対モンスター」の戦争に置き換わっていた。
戦いは、絵本でしか見た事が無いような「未知の敵」を相手に乱戦と化し、死闘を強いられるエルブの騎士、兵士たち。
本来ならば共に戦ってくれたであろう「百組の勇者と誓約者」はもう居ない。帰って来たのは儀式も済んでいない、イレギュラーな「百一組目(ラディッシュとドロプウォート)」だけ。
屈しそうになる膝を、心を、支えたのはエルブ兵としての「誇り」と、背後に背負うラミウムと言う、百人の天世人の存在。
無数の汚染獣を伴い、剣を手に命を投げ出しているかのような無謀な戦い方で、次から次へと森の奥から湧いて出て来る、地世信奉者たち。
個人判別が出来ない程にローブを目深に羽織り、さながら死に場所を求める「落ち武者」の如き集団ではあったが、その脆弱な見た目とは裏腹に、その身体能力は地法により強化され、高い戦闘能力を有し、更にはゲリラ戦をも展開し、小競り合いが長引いた要因ともなっていた。
何故に彼らは同じ中世の民でありながら、
・それほど多くの人々が「天世を嫌う」のか?
・それほど多くの人々が命を賭してまで「地世に加担」するのか?
謎は深まるばかりであったが、今はその様な事を気にかけている場合ではなかった。
エルブ城が「落城する」とは、勇者召喚が行われなくなるのを意味し、それは同時に魔王完全復活の折に、戦う術が失われているのを意味したから。
それが分かっていながら、体よく理由をつけて支援要請を拒み続ける、近隣諸国の王たち。
しかし此方の理由は、いたってシンプル。
長きに渡る「エルブ国一強」の現状を嫌い、エルブ国の弱体化を待ち、エルブ国の戦闘能力が著しく低下、もしくは失われた後に、同じ腹積もりの他国と一戦交える覚悟でエルブ領を我が物にせんと、どの国も戦力の温存を図っていたのである。
どれほど平和ボケしていようとも「彼の国」はそれ程までの強国と言う事であり、中世で唯一の「勇者召喚国」と言う肩書は国としてのプライドを捨ててまで、協定違反を犯してまで手に入れたい、この世界で主導を握る為の絶対的「最強ブランド」なのである。
四面楚歌と言える状況下、エルブ国の兵たちは長きにわたる平和に端を発する「皮肉な権力闘争」など、国内に様々な問題を内包しつつ、家族を、民を、国を、大陸を、無法者から守る為、矜持を以て孤軍奮闘し、ラミウム、ラディッシュ、ドロプウォート、パストリスの四人は、その雄姿を最後尾の櫓の上から、腕利きの衛兵たちに護られ見守っていた。
四人の役割は、生きた「錦の御旗」。
四人が後方で構える事により、
≪正義は我らにアリ!≫
疲労困憊の兵たちの、精神的支柱となっていたのである。
徐々に押し返しつつある戦況下、ラミウムは硬い表情のラディッシュ、ドロプウォート、パストリスに、あえて周りの兵たちにも聞こえる声量で、
「地法を操る兵士と言っても所詮はマネごと。信奉者どもは「地世の民」じゃなく、何処まで行っても「天世の恩恵で生きる中世の民」なのさぁね。そんな「まがい物」に、天世を使う兵たちが負ける道理は無いさぁねぇ」
兵たちの不安軽減をも図ったが、
(とは言え……)
口にしない懸念もあった。
それは地世信奉者たちが行っている「数にモノを言わせたダケ」の、単調な攻撃。
優勢にある中、安易に不安を煽るような言動は避けるべきと考え、あえて口にこそしなかったが、
(アイツが本当に「パトリニア」だったとして……)
地世の導師を思い浮かべ、
(こんな無策をするかぁねぇ?)
誰にも言えぬ胸騒ぎを覚えていた頃、攻め手を止めぬ地世信奉者たちの集団から、少し離れた巨木の上に、
『やぁっ~とのぉ到着のよぅですよねぇ~』
姿を現したのは、地世の導師。
相も変わらず黒ローブを目深に羽織った姿で、
「これですからぁ末席(ラミウム)は、実に「のろま」ですよねぇ~」
戦況を呆れ口調で眺めながら、
「鼻つまみの「誓約者候補」も、ちゃ~んと居るようですしねぇ~」
微かに見え隠れする口元に不敵な笑みを浮かべ、
「そろそろ頃合いですよねぇ~♪」
一瞬にして地上に降り立つと、
≪出でませ出でませ我らが地世王のチカラァ!≫
漢声で、全身をドス黒い靄に包んで両手を地面に押し当て、
≪主を違えし愚民どもに融合の時ォオォ!≫
咆哮を上げた瞬間、ラミウムは危機の気配を察知し、
(コイツはヤバイッ!)
椅子車から転げ落ちそうなほど身を乗り出し、
『アンタ達ィ早くお逃げぇえぇぇぇぇぇっぇぇっぇぇ!!!』
届く筈も無い最前線に向け必死の形相で叫んだ。
時を同じく、全身から黒煙が噴き出す、戦場の地世信奉者たちや汚染獣たち。
総師団長アスパーは歴戦の勘から瞬時に危機を悟り、
『全員離れろぉーーーーーーーーーッ!』
雄叫びを上げたが、一人の人間の叫び声が戦場の隅々にまで届く筈も無く、実戦経験が浅く、危機を察知出来ずに離れそびれた一部の兵士たちは次々黒煙にまかれ、
「なっ、何だこれはぁ?」
しかしそれは意外にも地世信奉者たちも同様で、自身の体から吹き出す黒煙に、
「なっ、何なんだコレはぁ! こぉんな話は聞いてないぞぉ!」
「ガルァ?!」
三者三様に慄く戦場の兵たちは、瞬く間に視界ゼロの黒煙の世界に飲み込まれ、免れたエルブの騎士、兵たちが「何が起きているのか」と息を呑む間も無く、
『うわぁあぁぁっぁあっぁ!』
『たっ、助けてくれぇえぇぇっぇえぇ!』
『ゴォルギャーーーーーーーーーッ!』
黒煙のアチラこちらから上がる悲鳴。
さしもの百戦錬磨の総師団長アスパーも動揺を隠せずにいると、収まり始めた黒煙の中から突如、人影が飛び出し一人のエルブ兵と交錯、兵士は悲鳴を上げる事さえなく一瞬にして切り裂かれて絶命し、
「「「「「「「「「「ッ!」」」」」」」」」」
そこに立っていたのは、切り裂いた兵士の血を両の爪から滴らせる「人狼(じんろう)」であった。
人の様に立ちつつも、全身は獣の様な剛毛に覆われ、汚染獣の様な赤黒い目を光らせ、大きく開いた口に臨む鋭い犬歯からは卑しく唾液を垂れ流し、気圧されるエルブ兵たちをギラリと睨んだ。
その数、一匹や二匹ではない。
生きていた地世信奉者たちと同数出現し、「人対人」であった戦争は、気付けば「人対モンスター」の戦争に置き換わっていた。
戦いは、絵本でしか見た事が無いような「未知の敵」を相手に乱戦と化し、死闘を強いられるエルブの騎士、兵士たち。
本来ならば共に戦ってくれたであろう「百組の勇者と誓約者」はもう居ない。帰って来たのは儀式も済んでいない、イレギュラーな「百一組目(ラディッシュとドロプウォート)」だけ。
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