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第五章
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騒乱の一夜が明け――
天宮の議場に集まる元老院の御歴歴とスパイダマグ、そしてラディッシュたち勇者組と、北地区で縦横無尽に八面六臂の活躍を見せたと言うサーシアム。
彼の気質なのか、活躍を誇示しているのか、その両方か、厳粛な場に在りながら踏ん反り返って椅子に座り、不敵な笑みさえ浮かべている。
当然の如く、眉をひそめる元老院の御歴歴。
そんな中、議長を務めるコマクサが、チョウカイと、どこか顔色の悪いハイマツを両脇に従え、
『静粛にぃ!』
カァンカァン!
裁判長が手にする木槌(ガベル)のような物で、打撃板(サウンドブロック)を叩いて自主的な沈静を促し議場が静まると、
「これより、先の事象の緊急報告会を行う!」
高らかに宣言。
「先ずは被害状況の報告を! 親衛隊隊長スパイダマグ!」
「ハッ!」
呼ばれたスパイダマグは小さく一礼して証言台に立つと、コマクサ、チョウカイ、ハイマツ、そして御歴歴一同に、北地区、南地区の惨状を切々と語って聞かせ、改めて知らされた聖都の家屋や、人的被害の大きさに、
「おぉ何と言う事だぁ」
「聖都で、この様な惨事が起きるなどぉ」
「死した者のうち、いったい何人の蘇りが叶うのかぁ」
「かつての魔王が現れた時でさえ、天世に斯様な被害は無かったと言うにぃ」
議場が不安からザワつき、
『静粛に! 静粛に!!!』
カァンカァンカァン!!!
コマクサは先程より強めに、より多めに叩いて静まりを促し、
「被害の状況は、相分かった。しかし肝心な話はここから!」
話は核心へ移行する様相を呈したが、参考人として同席していたラディッシュ達には素朴な疑問が。
それは、
≪百人の天世人が、なぜ居ない?≫
平和な天世の根幹が揺るぎ兼ねない非常事態の、緊急会議であるにも関わらず。
存在意義について考えてしまう一方で、七人の思いをよそに会議は粛々と進み、
『親衛隊隊長スパイダマグに問う! 合成獣は、ごみ箱から出た「地世のチカラ」より誕生し、ごみ箱を破壊するまで供給し続けたとの話に相違無いか!』
コマクサの余談許さぬ気迫の問いに、スパイダマグは真っ直ぐと、
「相違ありません」
毅然と答え、再びザワつく元老院の御歴歴を前に、
「勇者ラディッシュ殿方の報告により、間違い御座いません!」
議場は更に大きくどよめき、
「本当に、そんな事が?!」
「未だかつて、その様な事象は聞いた事が無いぞ」
「事実なら、ごみ箱の使用をスグにでも止め、破棄せぬと危険ぞ!」
「破棄は構わんが、ごみはどうする!? 毎日出るのだぞぉ」
それぞれが、それぞれに抱いた不安から思い惑う中、
『何かの「思い違い」、「思い込み」、「見間違いの類い」ではないのか?』
現実から眼を背けた発言が。
『ぬわんですってぇ!』
ドロプウォートは平静に受け止めるラディッシュを差し置いて目くじらを立て、
(ラディの証言に「疑いを持つ」などとぉ許せませんのですわぁ!)
怒りの炎をメラメラと燃え上がらせると、
『ケェーケッケッ!』
サーシアムが小馬鹿にした高笑いを上げ、
「現実逃避も、そこまで行きゃぁ笑えるなぁ! 戦った本人が「そうだ」つってるんだぜぇ♪」
指摘した御歴歴や、同調を示す者達を嘲笑い、
「ソイツの言った事はホントだぜぇ。何せ、このオレも、全部ぶっ壊してから人狼を叩き斬ったからな♪」
実際に交戦した「親衛隊の隊長」に「異世界勇者」、それに加えて「天世の七草」の一人までもに断言されては流石に疑いようもなく、
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」
慄きを隠せない御歴歴の方々は、
「なっ、なれば、やはり早々にごみ箱は破棄せねば!」
「イヤしかし、だから、ごみはどぅする!」
「日々、毎日出るのだぞ!」
「だが手を拱(こまね)いているうち再び人狼が出たらどうする気だ!」
「いや、だからと言ってぇ、」
不安は堂々を巡り、至る所で蜂の巣を突いた騒ぎになり、
『静粛に! 皆の者ぉ静粛にぃ!! 静粛にぃい!!!』
コマクサが木槌をカンカンカンカン叩いたが騒ぎは収まらず、重鎮たちの混乱ぶりをサーシアムが愉快そうに高笑いする中、
『みっ、皆さん! ちょっと良いですか!』
声を張り上げたのはラディッシュ。
天宮の議場に集まる元老院の御歴歴とスパイダマグ、そしてラディッシュたち勇者組と、北地区で縦横無尽に八面六臂の活躍を見せたと言うサーシアム。
彼の気質なのか、活躍を誇示しているのか、その両方か、厳粛な場に在りながら踏ん反り返って椅子に座り、不敵な笑みさえ浮かべている。
当然の如く、眉をひそめる元老院の御歴歴。
そんな中、議長を務めるコマクサが、チョウカイと、どこか顔色の悪いハイマツを両脇に従え、
『静粛にぃ!』
カァンカァン!
裁判長が手にする木槌(ガベル)のような物で、打撃板(サウンドブロック)を叩いて自主的な沈静を促し議場が静まると、
「これより、先の事象の緊急報告会を行う!」
高らかに宣言。
「先ずは被害状況の報告を! 親衛隊隊長スパイダマグ!」
「ハッ!」
呼ばれたスパイダマグは小さく一礼して証言台に立つと、コマクサ、チョウカイ、ハイマツ、そして御歴歴一同に、北地区、南地区の惨状を切々と語って聞かせ、改めて知らされた聖都の家屋や、人的被害の大きさに、
「おぉ何と言う事だぁ」
「聖都で、この様な惨事が起きるなどぉ」
「死した者のうち、いったい何人の蘇りが叶うのかぁ」
「かつての魔王が現れた時でさえ、天世に斯様な被害は無かったと言うにぃ」
議場が不安からザワつき、
『静粛に! 静粛に!!!』
カァンカァンカァン!!!
コマクサは先程より強めに、より多めに叩いて静まりを促し、
「被害の状況は、相分かった。しかし肝心な話はここから!」
話は核心へ移行する様相を呈したが、参考人として同席していたラディッシュ達には素朴な疑問が。
それは、
≪百人の天世人が、なぜ居ない?≫
平和な天世の根幹が揺るぎ兼ねない非常事態の、緊急会議であるにも関わらず。
存在意義について考えてしまう一方で、七人の思いをよそに会議は粛々と進み、
『親衛隊隊長スパイダマグに問う! 合成獣は、ごみ箱から出た「地世のチカラ」より誕生し、ごみ箱を破壊するまで供給し続けたとの話に相違無いか!』
コマクサの余談許さぬ気迫の問いに、スパイダマグは真っ直ぐと、
「相違ありません」
毅然と答え、再びザワつく元老院の御歴歴を前に、
「勇者ラディッシュ殿方の報告により、間違い御座いません!」
議場は更に大きくどよめき、
「本当に、そんな事が?!」
「未だかつて、その様な事象は聞いた事が無いぞ」
「事実なら、ごみ箱の使用をスグにでも止め、破棄せぬと危険ぞ!」
「破棄は構わんが、ごみはどうする!? 毎日出るのだぞぉ」
それぞれが、それぞれに抱いた不安から思い惑う中、
『何かの「思い違い」、「思い込み」、「見間違いの類い」ではないのか?』
現実から眼を背けた発言が。
『ぬわんですってぇ!』
ドロプウォートは平静に受け止めるラディッシュを差し置いて目くじらを立て、
(ラディの証言に「疑いを持つ」などとぉ許せませんのですわぁ!)
怒りの炎をメラメラと燃え上がらせると、
『ケェーケッケッ!』
サーシアムが小馬鹿にした高笑いを上げ、
「現実逃避も、そこまで行きゃぁ笑えるなぁ! 戦った本人が「そうだ」つってるんだぜぇ♪」
指摘した御歴歴や、同調を示す者達を嘲笑い、
「ソイツの言った事はホントだぜぇ。何せ、このオレも、全部ぶっ壊してから人狼を叩き斬ったからな♪」
実際に交戦した「親衛隊の隊長」に「異世界勇者」、それに加えて「天世の七草」の一人までもに断言されては流石に疑いようもなく、
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」
慄きを隠せない御歴歴の方々は、
「なっ、なれば、やはり早々にごみ箱は破棄せねば!」
「イヤしかし、だから、ごみはどぅする!」
「日々、毎日出るのだぞ!」
「だが手を拱(こまね)いているうち再び人狼が出たらどうする気だ!」
「いや、だからと言ってぇ、」
不安は堂々を巡り、至る所で蜂の巣を突いた騒ぎになり、
『静粛に! 皆の者ぉ静粛にぃ!! 静粛にぃい!!!』
コマクサが木槌をカンカンカンカン叩いたが騒ぎは収まらず、重鎮たちの混乱ぶりをサーシアムが愉快そうに高笑いする中、
『みっ、皆さん! ちょっと良いですか!』
声を張り上げたのはラディッシュ。
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