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第七章
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エルブ王へ出立の挨拶を無事に済ませ――
オエナンサ邸の前に立つ、
「「「「「「「…………」」」」」」」
ラディッシュ達。
やや神妙な面持ちをしたオエナンサ卿夫妻と屋敷の使用人たちに向かい、
「「「「「「「…………」」」」」」」
深々頭を下げると、
「やはり行ってしまいますわのね……」
オエナンサ夫人が寂しさを口にし、
「「「「「「「…………」」」」」」」
娘であるドロプウォートを始めとするラディッシュ達が伝えるべき謝意を口に出来ずにいると、オエナンサ卿は妻のささやかなワガママをふっと小さく笑い、
「これは仕方のない事なのだよ」
それは寂しさを口にした彼女とて、頭では重々分かっていた。
しかし分かっていて尚、別れ難いのが「仲の良い家族の証」であり、口にしてしまうのが人情である。
妻は夫の優しい苦言に、
「はい……存じてはしておりますが……」
甘えるように視線を落とすと、
『大丈夫ですわぁ、お母様♪』
「?!」
ドロプウォートは母の両手を握って笑顔を見せ、
「また再び皆と帰って来ますわ♪ 誰一人欠ける事なく♪」
常に命の危険と背中合わせの娘からの「何の保証も無い言葉」ではあったが、
(母であるわたくしが、娘の旅立ちを前に下を向いていてはいけませんですわね)
思い改め顔を上げ、愛娘の顔を、ラディッシュをはじめとする娘の大切な仲間たちの顔を見回すと、
(!)
誰もが等しく、憂いを感じさせない笑顔を見せていて、オエナンサ夫人は笑顔を取り戻し、
「そう、ですわね♪」
夫であるオエナンサ卿と笑顔を見せ合うと、
「待っていますわ♪」
オエナンサ卿も勇者たちに、特にラディッシュとドロプウォートに重きを置いて、
「次に来た時、私達の「孫」が増えているとなお嬉しいかな♪」
「「!?」」
婚姻の既成事実(子作り)を暗に促すと、意味を悟った二人は羞恥で顔を真っ赤に、
『あのぉそのぉお約束はぁ!』
『何を言い出しますのぉお父様ぁ!』
動揺露わにするさ中、これ以上の長居は「不利になる」と感じたニプルウォート達女子組(恋敵組)は早々(はやばや)と、
『『『お世話になりましたぁーーー♪』』』
過剰な満面の笑顔で手を振りながら、照れ合う二人の首根っこを掴んで馬車の荷台に放り込み、呆れ笑うターナップとチィックウィードも放り込み、
『『『ではまたぁーーーーーー♪』』』
ニプルウォートは馬車の手綱を握り、そそくさとその場から逃げるように走り去った。
「「「「「「「「「「行ってらっしゃいませお嬢様がたぁあぁぁぁぁあぁ♪」」」」」」」」」」
涙ながらの笑顔で見送るメイドたちと、笑顔で寄り添い、
「これは、あの子も中々に大変だねぇ♪」
「ですわねぇ、旦那様ぁ♪」
オエナンサ卿夫妻に見送られながら。
オエナンサ邸の前に立つ、
「「「「「「「…………」」」」」」」
ラディッシュ達。
やや神妙な面持ちをしたオエナンサ卿夫妻と屋敷の使用人たちに向かい、
「「「「「「「…………」」」」」」」
深々頭を下げると、
「やはり行ってしまいますわのね……」
オエナンサ夫人が寂しさを口にし、
「「「「「「「…………」」」」」」」
娘であるドロプウォートを始めとするラディッシュ達が伝えるべき謝意を口に出来ずにいると、オエナンサ卿は妻のささやかなワガママをふっと小さく笑い、
「これは仕方のない事なのだよ」
それは寂しさを口にした彼女とて、頭では重々分かっていた。
しかし分かっていて尚、別れ難いのが「仲の良い家族の証」であり、口にしてしまうのが人情である。
妻は夫の優しい苦言に、
「はい……存じてはしておりますが……」
甘えるように視線を落とすと、
『大丈夫ですわぁ、お母様♪』
「?!」
ドロプウォートは母の両手を握って笑顔を見せ、
「また再び皆と帰って来ますわ♪ 誰一人欠ける事なく♪」
常に命の危険と背中合わせの娘からの「何の保証も無い言葉」ではあったが、
(母であるわたくしが、娘の旅立ちを前に下を向いていてはいけませんですわね)
思い改め顔を上げ、愛娘の顔を、ラディッシュをはじめとする娘の大切な仲間たちの顔を見回すと、
(!)
誰もが等しく、憂いを感じさせない笑顔を見せていて、オエナンサ夫人は笑顔を取り戻し、
「そう、ですわね♪」
夫であるオエナンサ卿と笑顔を見せ合うと、
「待っていますわ♪」
オエナンサ卿も勇者たちに、特にラディッシュとドロプウォートに重きを置いて、
「次に来た時、私達の「孫」が増えているとなお嬉しいかな♪」
「「!?」」
婚姻の既成事実(子作り)を暗に促すと、意味を悟った二人は羞恥で顔を真っ赤に、
『あのぉそのぉお約束はぁ!』
『何を言い出しますのぉお父様ぁ!』
動揺露わにするさ中、これ以上の長居は「不利になる」と感じたニプルウォート達女子組(恋敵組)は早々(はやばや)と、
『『『お世話になりましたぁーーー♪』』』
過剰な満面の笑顔で手を振りながら、照れ合う二人の首根っこを掴んで馬車の荷台に放り込み、呆れ笑うターナップとチィックウィードも放り込み、
『『『ではまたぁーーーーーー♪』』』
ニプルウォートは馬車の手綱を握り、そそくさとその場から逃げるように走り去った。
「「「「「「「「「「行ってらっしゃいませお嬢様がたぁあぁぁぁぁあぁ♪」」」」」」」」」」
涙ながらの笑顔で見送るメイドたちと、笑顔で寄り添い、
「これは、あの子も中々に大変だねぇ♪」
「ですわねぇ、旦那様ぁ♪」
オエナンサ卿夫妻に見送られながら。
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