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第七章
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自らが置かれた立場も顧みず、反逆者として処断される可能性を差し置いてまで協力していたサロワート。
自己犠牲とも言える献身に、
「「「「「「「…………」」」」」」」
ラディッシュたち勇者組は言葉にしきれぬ感謝の眼差しを向けたが、彼女は視線から逃れるように「フン!」と不機嫌にソッポを向きつつ、
『それが何だって言うの、フリンジ!』
地世の仲間を不快で見据え、
「前々からアンタの「姑息なやり方」が、気に入らなかったダケの嫌がらせよ!」
挑発するような物言いをして見せたが、彼は逆上するどころか、
「キミが「気に入ろう」が「入るまい」が、そぉんな事は「どうでも良い話」なのですよ」
「な!?」
平静に切って捨てた上で淡々と、
「問題なのは、キミの取った行動は「魔王様に対する反逆行為」でしかなく、それが示す所の意味を、理解できない愚か者ではないと思いますが?」
あえて魔王の名を出し、即時投降を促す「脅し文句」であった。
しかしサロワートは怯えるどころか、
「魔王様……ねぇ?」
何処か寂し気にも見える「小馬鹿にした半笑い」を浮かべたかと思うと、
『アタシ達はァ「仲間」じゃなかったワケぇ?!!!』
溜め込んでいた不満が爆発。
「いい加減に「仲間を様(さま)呼ばわり」ってぇどうなのよぉ! アンタもアンタでぇ無意味に両眼まで瞑って真似して「元勇者の一人」も今じゃすっかり腰巾着ねぇ!」
一方のフリンジは淡々と、
「キミこそ、いい加減に大人になって現実を直視したらどうなのです?」
「なっ!?」
「初代魔王より、その全てを受け継いだ「あの御方」を「様(さま)」と呼ばずして、いったい誰を、何と、呼べと言うのです?」
どこまでも平行線を辿る会話に、
「クッ……」
悔し気な目をするサロワート。
それは「悔しい」と言うより、むしろ「悲し気」で、
「アタシ達……何処で道を間違えたの……」
うつむき問うと、
「はて?」
フリンジは、問われている意味が本当に分からぬ様子の不思議顔で、
「我々は道を踏み間違えてなどおりませんよ?」
(ッ!)
「むしろ間違に気付き、進むべき道に正したのです」
(…………)
改めて思い知らされるサロワート。
かつて「同じ夢を描いた仲間たち」は、既に居ない事を。
「そう……」
呟く彼女の脳裏によぎる、屈託なく笑い合う、今は「地世の七草」と呼ばれる仲間たちの姿と、そこには亡きラミウムの笑顔も。
意気消沈する彼女に、フリンジはまるで追い討ちを掛けるが如く冷淡に、
「それでどうしますサロワート? キミは、このまま敵対しますか? 今なら当方が魔王様に口添えして、」
流暢に投降を促し始めたが、何かに目を留め、
「…………」
急に黙した。
そして不愛想で神経質そうな面立ちに、嫌味なほどの笑みを浮かべ、
「おやおやすっかり「仲良しさん」ですね、サロワート」
視線の先にあったのは、
「「「「「「「…………」」」」」」」
サロワートを背で守るように立ちはだかる、現代の勇者ラディッシュ達の姿。
それでも余裕を崩さぬフリンジ。
互いに七草を冠する実力者であり、七対一の構図であるにも関わらず。
『サロワは絶対に渡さなァい!』
啖呵を切る、中世の七草ラディッシュ。
仲間たちも臨戦態勢で同じ眼を向けたが、彼は変わらぬ口調と余裕で以て、
「やれぇやれぇ」
短く半笑い。
ため息まで吐くと、
「サロワート、キミは「中世の光」に惑わされて現実をお忘れか? キミも含め、当方らは魔王様に「大切な物を預かって頂いている」と言う事を」
『ッ!!!』
闇の滲んだ一言でサロワートの顔色は急変。
消沈してうつむくだけであった顔から、みるみるみるみる血の気が引いていき、
『サロワぁ!』
焦り、
「だっ、大丈夫!?」
顔を覗き込むラディッシュ達であったが、真っ青に変わった彼女は問い掛けに応えず、何かしらの恐怖を覚えているのかカタカタと小刻みに震えるばかり。
正気を保てない程の「強い精神的なショック」を受けているのは明らかで、
(とっ、とにかく今はアイツ(フリンジ)を何とかしなきゃ!)
ラディッシュは仲間たちと頷き合い、アイコンタクトで排除行動に移ろうとした。
しかし、
『動かないで頂けますかな?』
「「「「「「「ッ!?」」」」」」」
チームワークで動き出そうとした足並みを、余裕を以て挫くフリンジ。
知将を自称するだけの、まさに「絶妙のタイミング」で。
自己犠牲とも言える献身に、
「「「「「「「…………」」」」」」」
ラディッシュたち勇者組は言葉にしきれぬ感謝の眼差しを向けたが、彼女は視線から逃れるように「フン!」と不機嫌にソッポを向きつつ、
『それが何だって言うの、フリンジ!』
地世の仲間を不快で見据え、
「前々からアンタの「姑息なやり方」が、気に入らなかったダケの嫌がらせよ!」
挑発するような物言いをして見せたが、彼は逆上するどころか、
「キミが「気に入ろう」が「入るまい」が、そぉんな事は「どうでも良い話」なのですよ」
「な!?」
平静に切って捨てた上で淡々と、
「問題なのは、キミの取った行動は「魔王様に対する反逆行為」でしかなく、それが示す所の意味を、理解できない愚か者ではないと思いますが?」
あえて魔王の名を出し、即時投降を促す「脅し文句」であった。
しかしサロワートは怯えるどころか、
「魔王様……ねぇ?」
何処か寂し気にも見える「小馬鹿にした半笑い」を浮かべたかと思うと、
『アタシ達はァ「仲間」じゃなかったワケぇ?!!!』
溜め込んでいた不満が爆発。
「いい加減に「仲間を様(さま)呼ばわり」ってぇどうなのよぉ! アンタもアンタでぇ無意味に両眼まで瞑って真似して「元勇者の一人」も今じゃすっかり腰巾着ねぇ!」
一方のフリンジは淡々と、
「キミこそ、いい加減に大人になって現実を直視したらどうなのです?」
「なっ!?」
「初代魔王より、その全てを受け継いだ「あの御方」を「様(さま)」と呼ばずして、いったい誰を、何と、呼べと言うのです?」
どこまでも平行線を辿る会話に、
「クッ……」
悔し気な目をするサロワート。
それは「悔しい」と言うより、むしろ「悲し気」で、
「アタシ達……何処で道を間違えたの……」
うつむき問うと、
「はて?」
フリンジは、問われている意味が本当に分からぬ様子の不思議顔で、
「我々は道を踏み間違えてなどおりませんよ?」
(ッ!)
「むしろ間違に気付き、進むべき道に正したのです」
(…………)
改めて思い知らされるサロワート。
かつて「同じ夢を描いた仲間たち」は、既に居ない事を。
「そう……」
呟く彼女の脳裏によぎる、屈託なく笑い合う、今は「地世の七草」と呼ばれる仲間たちの姿と、そこには亡きラミウムの笑顔も。
意気消沈する彼女に、フリンジはまるで追い討ちを掛けるが如く冷淡に、
「それでどうしますサロワート? キミは、このまま敵対しますか? 今なら当方が魔王様に口添えして、」
流暢に投降を促し始めたが、何かに目を留め、
「…………」
急に黙した。
そして不愛想で神経質そうな面立ちに、嫌味なほどの笑みを浮かべ、
「おやおやすっかり「仲良しさん」ですね、サロワート」
視線の先にあったのは、
「「「「「「「…………」」」」」」」
サロワートを背で守るように立ちはだかる、現代の勇者ラディッシュ達の姿。
それでも余裕を崩さぬフリンジ。
互いに七草を冠する実力者であり、七対一の構図であるにも関わらず。
『サロワは絶対に渡さなァい!』
啖呵を切る、中世の七草ラディッシュ。
仲間たちも臨戦態勢で同じ眼を向けたが、彼は変わらぬ口調と余裕で以て、
「やれぇやれぇ」
短く半笑い。
ため息まで吐くと、
「サロワート、キミは「中世の光」に惑わされて現実をお忘れか? キミも含め、当方らは魔王様に「大切な物を預かって頂いている」と言う事を」
『ッ!!!』
闇の滲んだ一言でサロワートの顔色は急変。
消沈してうつむくだけであった顔から、みるみるみるみる血の気が引いていき、
『サロワぁ!』
焦り、
「だっ、大丈夫!?」
顔を覗き込むラディッシュ達であったが、真っ青に変わった彼女は問い掛けに応えず、何かしらの恐怖を覚えているのかカタカタと小刻みに震えるばかり。
正気を保てない程の「強い精神的なショック」を受けているのは明らかで、
(とっ、とにかく今はアイツ(フリンジ)を何とかしなきゃ!)
ラディッシュは仲間たちと頷き合い、アイコンタクトで排除行動に移ろうとした。
しかし、
『動かないで頂けますかな?』
「「「「「「「ッ!?」」」」」」」
チームワークで動き出そうとした足並みを、余裕を以て挫くフリンジ。
知将を自称するだけの、まさに「絶妙のタイミング」で。
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