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第八章
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村がある方を見つめ続けるリンドウであったが、
やがて何かしらの決意を抱いた様子で、
「…………」
右手を胸元で小さく握り、
「ふふぅん♪」
短く一笑いして振り返ると、車内のゴゼンとヒレンを悪い笑顔で見下ろし、
((?))
気付いて上がった二つの顔に、
「アータ達がさっき言ってたぁ「アーシの子(ファン)たち」がぁ何しぃ~?」
その見せつけるような「勝ち誇り顔」に、
((面倒クサぁ!))
苛立ちを感じる二人であったが、気付いた筈の彼女はそれでもお構いなし。
謝罪しろとでも言いたげな「優越の笑み」を以て、
「住む世界が、何しぃ~?」
ネチネチとした嫌味な半笑いに、
「あははは……」
「チッ!」
笑ってお茶を濁すゴゼンと、腹立たし気に顔を背けるヒレン。
((気を遣って損したぁ!))
不満の透けて見える二人の横顔に勇者組が思わず苦笑していると、陰湿リンドウは、
「…………」
おもむろ二人の間に割り込むように座り、
「おぅ? ナニナニ?!」
「ちょっ、何よ? まだ文句があるわけぇ?!」
次なる嫌味を警戒する二人を前に、
「そ、そのぉ……」
少々バツが悪そうに視線を泳がせながら、
(あっ、ありがとぉ、しぃ……)
照れクサ顔の、照れクサ声に、
((!))
自分たちの「励ましの想い」が届いていたと知ると同時、皮肉も、嫌味も、ドヤ顔も、素直に謝意が伝えられない「彼女の照れ隠し」と改めて知ったが、思いがけず普通に感謝を口にされ、
((ちょ、調子が狂ぅ……))
むしろ戸惑いを覚える、ゴゼンとヒレン。
動揺を隠せず、
「う、うぇい?! な、何ナニィもしかぁ俺のこと惚れ直しちゃったぁワケぇ!?」
「ら、らしく無い事を、い、いきなりするんじゃナイわよ! き、気持ち悪いわねぇ!」
勇気を振り絞って口にした「感謝の意」を、照れ隠しのからかいで一蹴。
『素直に感謝を受け取るのしぃ!!!』
リンドウは羞恥の赤面顔で憤慨したが、
『!?』
生温かく見つめる勇者組の眼差しに気付き、
(はぁっ、恥ずかし過ぎしぃ!)
話の矛先を急ぎ変えようと、咄嗟の思い付きで、
『どぉ、どうしてぇ南下してるしぃ! エルブの王様たちに会わせるんじゃなかったのしぃ!』
振り上げた拳の落し処として、奇しくも御指名された御者台のラディッシュ。
理不尽な、急な御指名であったが、彼は「あはは」と笑って肩越しチラリと一瞬だけ振り返り、
「その前にね、(三人に)見てもらいたいモノがあるんだ」
穏やかなれど、何かしらの想いを感じさせる物言いに、
「「「?」」」
思わず顔を見合わせる、天世人の三人であった。
やがて何かしらの決意を抱いた様子で、
「…………」
右手を胸元で小さく握り、
「ふふぅん♪」
短く一笑いして振り返ると、車内のゴゼンとヒレンを悪い笑顔で見下ろし、
((?))
気付いて上がった二つの顔に、
「アータ達がさっき言ってたぁ「アーシの子(ファン)たち」がぁ何しぃ~?」
その見せつけるような「勝ち誇り顔」に、
((面倒クサぁ!))
苛立ちを感じる二人であったが、気付いた筈の彼女はそれでもお構いなし。
謝罪しろとでも言いたげな「優越の笑み」を以て、
「住む世界が、何しぃ~?」
ネチネチとした嫌味な半笑いに、
「あははは……」
「チッ!」
笑ってお茶を濁すゴゼンと、腹立たし気に顔を背けるヒレン。
((気を遣って損したぁ!))
不満の透けて見える二人の横顔に勇者組が思わず苦笑していると、陰湿リンドウは、
「…………」
おもむろ二人の間に割り込むように座り、
「おぅ? ナニナニ?!」
「ちょっ、何よ? まだ文句があるわけぇ?!」
次なる嫌味を警戒する二人を前に、
「そ、そのぉ……」
少々バツが悪そうに視線を泳がせながら、
(あっ、ありがとぉ、しぃ……)
照れクサ顔の、照れクサ声に、
((!))
自分たちの「励ましの想い」が届いていたと知ると同時、皮肉も、嫌味も、ドヤ顔も、素直に謝意が伝えられない「彼女の照れ隠し」と改めて知ったが、思いがけず普通に感謝を口にされ、
((ちょ、調子が狂ぅ……))
むしろ戸惑いを覚える、ゴゼンとヒレン。
動揺を隠せず、
「う、うぇい?! な、何ナニィもしかぁ俺のこと惚れ直しちゃったぁワケぇ!?」
「ら、らしく無い事を、い、いきなりするんじゃナイわよ! き、気持ち悪いわねぇ!」
勇気を振り絞って口にした「感謝の意」を、照れ隠しのからかいで一蹴。
『素直に感謝を受け取るのしぃ!!!』
リンドウは羞恥の赤面顔で憤慨したが、
『!?』
生温かく見つめる勇者組の眼差しに気付き、
(はぁっ、恥ずかし過ぎしぃ!)
話の矛先を急ぎ変えようと、咄嗟の思い付きで、
『どぉ、どうしてぇ南下してるしぃ! エルブの王様たちに会わせるんじゃなかったのしぃ!』
振り上げた拳の落し処として、奇しくも御指名された御者台のラディッシュ。
理不尽な、急な御指名であったが、彼は「あはは」と笑って肩越しチラリと一瞬だけ振り返り、
「その前にね、(三人に)見てもらいたいモノがあるんだ」
穏やかなれど、何かしらの想いを感じさせる物言いに、
「「「?」」」
思わず顔を見合わせる、天世人の三人であった。
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