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続章_63
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ゲームの予約を入れているショップの場所は聞いてる。
ツバサが通学で使っている私鉄の、大手鉄道会社に乗り入れしている駅の中にある終点。
その駅ビルを出て横断歩道を渡った目の前の、大型商業施設の一階にショップはある。
丁度良く、発車寸前の私鉄に飛び乗るハヤテ。
閉まった扉の前に立ち、
(早く……早く着けぇ……)
車窓に流れ始めた風景を眺める余裕も無く、落ち着きなくガラスをトントン叩く。
小粒の雨がペタペタと、車窓に貼り付き始める。
終点は、乗った駅から数えて五つ目。
ツバサと通学している時は短く感じた八キロの距離が、時間にして十二分程度の乗車時間が、今はやけに長く感じる。
(大丈夫だ……大丈夫……ここ数日、何も異変は無かったんだ……道具達も危険を言ってなかった……)
本格的に黒ずみ始める空を、不安げに見上げるハヤテ。
雷鳴は徐々に近づきつつあった。
その頃ツバサはと言うと、お目当てのゲームの清算を済ませ、ホクホク顔で初版設定画集が置かれたブックコーナーに移動している最中であった。
そんな彼女の足が、中古本コーナーでビタリと止まる。
「こ、コレはぁあぁぁあぁ!」
ツバサの目が、陳列棚の一ヶ所に釘付けになる。
慌てて両手で口を塞ぎ、周囲を窺う。
ゲーム目当てで来店しているライバル達に気付かれない様に、手に取る事さえ憚り見つめる視線の先にあった物、それは予約してまで購入した大人気オンラインRPGゲーム『フェアリーリング3』の第一作目の初版設定画集であった。
発売当時は現在の様にシリーズ化、オンライン化されるほどの人気ゲームになると思われていなかった為、初版の印刷部数は少なく、オークションでも滅多にお目に掛れないマニア垂涎の一冊となっていた。
(ど、どうしましょう……残りの軍資金は一冊分……新作の初版はイベント参加チケット付きで瞬殺完売必至。かと言って今ココを離れれば、勘づいたライバルに買われてしまわれる事も不可避ぃ!)
ツバサが一冊の本を巡り、頭を抱えて葛藤していた頃、ハヤテは終点に着き、扉が開くや否や電車から飛び出した。
しかし時刻は帰宅時間のラッシュの真っ只中。
ホームも階段も、駅の構内までも人で溢れ返り思う様に進めない。
ツバサが通学で使っている私鉄の、大手鉄道会社に乗り入れしている駅の中にある終点。
その駅ビルを出て横断歩道を渡った目の前の、大型商業施設の一階にショップはある。
丁度良く、発車寸前の私鉄に飛び乗るハヤテ。
閉まった扉の前に立ち、
(早く……早く着けぇ……)
車窓に流れ始めた風景を眺める余裕も無く、落ち着きなくガラスをトントン叩く。
小粒の雨がペタペタと、車窓に貼り付き始める。
終点は、乗った駅から数えて五つ目。
ツバサと通学している時は短く感じた八キロの距離が、時間にして十二分程度の乗車時間が、今はやけに長く感じる。
(大丈夫だ……大丈夫……ここ数日、何も異変は無かったんだ……道具達も危険を言ってなかった……)
本格的に黒ずみ始める空を、不安げに見上げるハヤテ。
雷鳴は徐々に近づきつつあった。
その頃ツバサはと言うと、お目当てのゲームの清算を済ませ、ホクホク顔で初版設定画集が置かれたブックコーナーに移動している最中であった。
そんな彼女の足が、中古本コーナーでビタリと止まる。
「こ、コレはぁあぁぁあぁ!」
ツバサの目が、陳列棚の一ヶ所に釘付けになる。
慌てて両手で口を塞ぎ、周囲を窺う。
ゲーム目当てで来店しているライバル達に気付かれない様に、手に取る事さえ憚り見つめる視線の先にあった物、それは予約してまで購入した大人気オンラインRPGゲーム『フェアリーリング3』の第一作目の初版設定画集であった。
発売当時は現在の様にシリーズ化、オンライン化されるほどの人気ゲームになると思われていなかった為、初版の印刷部数は少なく、オークションでも滅多にお目に掛れないマニア垂涎の一冊となっていた。
(ど、どうしましょう……残りの軍資金は一冊分……新作の初版はイベント参加チケット付きで瞬殺完売必至。かと言って今ココを離れれば、勘づいたライバルに買われてしまわれる事も不可避ぃ!)
ツバサが一冊の本を巡り、頭を抱えて葛藤していた頃、ハヤテは終点に着き、扉が開くや否や電車から飛び出した。
しかし時刻は帰宅時間のラッシュの真っ只中。
ホームも階段も、駅の構内までも人で溢れ返り思う様に進めない。
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