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動き
第42話
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僕はベッドに座りパーカーに下から手を入れ、背中を掻く。
そして枕元に置いていたスマホをスウェットパンツの右ポケットに入れ立ち上がり
リビングに向かった。階段を下り、洗面所で顔を洗い、歯を磨き
廊下とリビングを区切る扉を開け、リビングに入る。
すぐ右手のキッチンに入る。すると左手から
「あ、怜夢おはよー」
「おはよう」
父と母が僕に朝のあいさつをくれた。
僕はその声のほう、父と母、妹が座っている方を向き
「ん、おはよー」
と言ってから食器棚に自分のグラスを探す。
「あ」
思わず声が出た。そのあと鼻から空気が漏れ、首を垂れる。
「どうしたの?」
そう母に聞かれ僕は首を垂れたまま
「グラス部屋に忘れた」
そう言って僕は来た道を引き返し、自分の部屋へ向かう。部屋の扉を開くと
窓から光が差し込みローテーブルに置かれたグラスに後光が差していた。
「神々しくなってんじゃねぇ」
思わず笑いながらグラスに向かいそう話しかけてしまった。
そしてグラスに近づきグラスを手に取りリビングに戻った。
キッチンで軽く濯いでから氷を入れ、心の紅茶、ココティーを注いだ。
春の朝、なんとも言えない気温。
氷同士がぶつかる音、氷がグラスに当たるの音で少し涼しく感じた。
僕以外の父、母、妹は先に食べていて、すでにトーストは半分くらいまで食べていた。
僕はまだ手をつけられていない朝食が用意されたダイニングテーブルに
氷とココティーの入ったグラスを置き、イスに座る。
ココティーを飲もうとグラスに手を伸ばす。
するとすぐ近くにマグカップがあることに気づく。湯気が立っていた。
あぁ、用意してくれてたんだな。
そう思いグラスに伸ばした手を方向転換させ、マグカップの持ち手を握る。
少しでも冷まそうと息を吹きかける。正面に座っている母の方向に湯気が靡く。
啜るように恐る恐る少し飲む。
「まだダメだ」
そう呟きマグカップを置きグラスを手に取る。
「まだ熱かった?」
正面の母がマグカップを持ちそう聞いてきた。
「まだ熱かった」
そう湯気の立つマグカップの中の飲み物を平然と飲む母に言った。
「きおう(昨日)けっひょふ(結局)何時に帰ってきたの?」
キツネ色に焼けたトーストを噛んだ
ザクッっという音の後に口をモニョモニョさせながら妹が聞いてくる。
「1時半とか?てか食べながら話すの行儀悪い」
そう言うと
「あ、ごめん」
と口をモニョモニョしながら謝ってきた。
「反省する気ゼロやん」
「んふふー」
そう笑う妹に
「イチゴジャム取って」
と妹の近くにあるイチゴジャムを指指して言う。
口の中のものを飲み込んだのかイチゴジャムを手に取って
「はい」
とはっきりと言いながら渡してくれた。
「ありがと」
と言うと妹は食い気味に
「あ、スプーンこれね」
と言って僕のトーストが乗ったお皿にイチゴジャムがついたスプーンを置いてくれた。
「ん、ありがと」
僕はイチゴジャムの蓋を開けスプーンを持ち
そのスプーンでイチゴジャムを取り、サクサクに焼けたトーストに塗る。
キツネ色の上に赤というか濃いピンクのジャムが乗ったトーストにかぶりつく。
ザクッっという良い音と供に香ばしいトーストの香りと
イチゴジャムのイチゴの香り、ジャムの甘さとイチゴのほんの少しの酸味が口の中を征服した。
とても美味しい朝食をだった。朝食中、家族で他愛もない話をしたり
朝のニュース番組のニュースの内容の話をしたりした。
僕以外の3人が食べ終わる。
母がマグカップ以外の3人分の食器をまとめてキッチンへ運ぶ。
母が運ぼうとまとめているとき
妹も手伝おうとしてちょっとした押し問答があったが
結局お皿がそんなに多くなかったため、1人で運んだほうが早いということに落ち着き
母がキッチンへ運ぶこととなり、父と妹はそれぞれ
「ありがとう」
と伝えていた。それから程なくして、僕も朝食を食べ終わった。
テレビの時間を見ると7時37分。
僕が食器をキッチンで食器を洗う母の元へ運んでいると
ドタバタと階段から下りてくる騒がしい音が聞こえ
「それじゃ、行ってきまーす」
と妹の声が玄関のほうから聞こえる。
キッチンへ行く道中で僕は一度立ち止まり、玄関のほうを見る。
スクールバッグを持った制服姿の妹の背中が見えた。
「お、いってらー」
僕は少しリビングの扉に近づき、妹に声をかける。
母は水を出していた蛇口を閉め、手をタオルで拭くと妹を玄関まで見送りにいった。
僕は母と入れ違いにキッチンへ入り、シンクに食器を置いて
キッチンまで来たついでに妹を見送りをしようと思った。
玄関までは行かなかったが、廊下の中腹くらいで壁に寄りかかりながら手を振った。
「いってらっしゃーい。気をつけてねー」
母のその言葉に妹は顔だけを母に向け
「うん!」
と元気良く言いながら妹はローファーを履く。
コンカンというローファーの靴の底と玄関のタイルがぶつかる硬い音が響く。
扉を開け外に出てこちらに手を振りながら
「いってきまぁーす!」
と妹が家の中の僕と母に言う。扉が閉まりその姿は扉の向こう側へ消えた。
僕は踵を返し、リビングへ戻る。
いつの間にかスーツに着替えて下りてきていた父がテレビを見ながらスマホをいじっていた。
ドラマやアニメ、マンガだと新聞をバーンと広げてるのを見るけど
現在、現実のうちの父はその新聞の50分の1くらいの大きさのものを手になにかをしている。
現代はそんなもんかと思い、イスを引き自分の席に座り
半分まで飲んだマグカップに入った紅茶を飲む。
つい20分くらい前まで熱々だった紅茶も春の気温のような温度まで下がっていた。
「仕事のメール?」
何気に父に聞いてみた。
「あぁ、これか?そうだよ。上司から来たメッセージに返信したりしてんの」
「社会人って大変だね」
「大変だよー。直に怜夢も味わうことになるぞー」
「はぁ~今からため息出るわ」
「今のうちに学生楽しんどけよ」
「はーい」
途中で「お前は将来どうするんだ?」とか重めの話になるかもしれないと戦々恐々していたが
良い話の終わり方で優しい父親であることに軽く感謝して紅茶を飲む。
テレビでは高校生が犯罪で捕まったニュースや
今度公開する映画の主演女優が最近ハマっているものを
完成披露試写会のインタビューで答えた映像や今週の曲のランキングなどがやっていた。
正直、女優さんは興味のある女優さんじゃなかったし
曲のランキングも世の中がなに聞いてようが大して興味がないしで
高校生が目先のお金欲しさにオレオレ詐欺の受け子で捕まったニュースが1番興味があった。
「さーて、オレもそろそろ出ようかな」
と言ってマグカップに入っていた恐らくコーヒーの残りを一気に飲む父。
テーブルの横に立てかけてあったバッグを持ち、キッチンに行くと
キッチンで洗い物の続きをしていた母が父からマグカップを受け取る。父は
「ありがと。じゃいってくるね」
と母に言い玄関に向かう。
そして枕元に置いていたスマホをスウェットパンツの右ポケットに入れ立ち上がり
リビングに向かった。階段を下り、洗面所で顔を洗い、歯を磨き
廊下とリビングを区切る扉を開け、リビングに入る。
すぐ右手のキッチンに入る。すると左手から
「あ、怜夢おはよー」
「おはよう」
父と母が僕に朝のあいさつをくれた。
僕はその声のほう、父と母、妹が座っている方を向き
「ん、おはよー」
と言ってから食器棚に自分のグラスを探す。
「あ」
思わず声が出た。そのあと鼻から空気が漏れ、首を垂れる。
「どうしたの?」
そう母に聞かれ僕は首を垂れたまま
「グラス部屋に忘れた」
そう言って僕は来た道を引き返し、自分の部屋へ向かう。部屋の扉を開くと
窓から光が差し込みローテーブルに置かれたグラスに後光が差していた。
「神々しくなってんじゃねぇ」
思わず笑いながらグラスに向かいそう話しかけてしまった。
そしてグラスに近づきグラスを手に取りリビングに戻った。
キッチンで軽く濯いでから氷を入れ、心の紅茶、ココティーを注いだ。
春の朝、なんとも言えない気温。
氷同士がぶつかる音、氷がグラスに当たるの音で少し涼しく感じた。
僕以外の父、母、妹は先に食べていて、すでにトーストは半分くらいまで食べていた。
僕はまだ手をつけられていない朝食が用意されたダイニングテーブルに
氷とココティーの入ったグラスを置き、イスに座る。
ココティーを飲もうとグラスに手を伸ばす。
するとすぐ近くにマグカップがあることに気づく。湯気が立っていた。
あぁ、用意してくれてたんだな。
そう思いグラスに伸ばした手を方向転換させ、マグカップの持ち手を握る。
少しでも冷まそうと息を吹きかける。正面に座っている母の方向に湯気が靡く。
啜るように恐る恐る少し飲む。
「まだダメだ」
そう呟きマグカップを置きグラスを手に取る。
「まだ熱かった?」
正面の母がマグカップを持ちそう聞いてきた。
「まだ熱かった」
そう湯気の立つマグカップの中の飲み物を平然と飲む母に言った。
「きおう(昨日)けっひょふ(結局)何時に帰ってきたの?」
キツネ色に焼けたトーストを噛んだ
ザクッっという音の後に口をモニョモニョさせながら妹が聞いてくる。
「1時半とか?てか食べながら話すの行儀悪い」
そう言うと
「あ、ごめん」
と口をモニョモニョしながら謝ってきた。
「反省する気ゼロやん」
「んふふー」
そう笑う妹に
「イチゴジャム取って」
と妹の近くにあるイチゴジャムを指指して言う。
口の中のものを飲み込んだのかイチゴジャムを手に取って
「はい」
とはっきりと言いながら渡してくれた。
「ありがと」
と言うと妹は食い気味に
「あ、スプーンこれね」
と言って僕のトーストが乗ったお皿にイチゴジャムがついたスプーンを置いてくれた。
「ん、ありがと」
僕はイチゴジャムの蓋を開けスプーンを持ち
そのスプーンでイチゴジャムを取り、サクサクに焼けたトーストに塗る。
キツネ色の上に赤というか濃いピンクのジャムが乗ったトーストにかぶりつく。
ザクッっという良い音と供に香ばしいトーストの香りと
イチゴジャムのイチゴの香り、ジャムの甘さとイチゴのほんの少しの酸味が口の中を征服した。
とても美味しい朝食をだった。朝食中、家族で他愛もない話をしたり
朝のニュース番組のニュースの内容の話をしたりした。
僕以外の3人が食べ終わる。
母がマグカップ以外の3人分の食器をまとめてキッチンへ運ぶ。
母が運ぼうとまとめているとき
妹も手伝おうとしてちょっとした押し問答があったが
結局お皿がそんなに多くなかったため、1人で運んだほうが早いということに落ち着き
母がキッチンへ運ぶこととなり、父と妹はそれぞれ
「ありがとう」
と伝えていた。それから程なくして、僕も朝食を食べ終わった。
テレビの時間を見ると7時37分。
僕が食器をキッチンで食器を洗う母の元へ運んでいると
ドタバタと階段から下りてくる騒がしい音が聞こえ
「それじゃ、行ってきまーす」
と妹の声が玄関のほうから聞こえる。
キッチンへ行く道中で僕は一度立ち止まり、玄関のほうを見る。
スクールバッグを持った制服姿の妹の背中が見えた。
「お、いってらー」
僕は少しリビングの扉に近づき、妹に声をかける。
母は水を出していた蛇口を閉め、手をタオルで拭くと妹を玄関まで見送りにいった。
僕は母と入れ違いにキッチンへ入り、シンクに食器を置いて
キッチンまで来たついでに妹を見送りをしようと思った。
玄関までは行かなかったが、廊下の中腹くらいで壁に寄りかかりながら手を振った。
「いってらっしゃーい。気をつけてねー」
母のその言葉に妹は顔だけを母に向け
「うん!」
と元気良く言いながら妹はローファーを履く。
コンカンというローファーの靴の底と玄関のタイルがぶつかる硬い音が響く。
扉を開け外に出てこちらに手を振りながら
「いってきまぁーす!」
と妹が家の中の僕と母に言う。扉が閉まりその姿は扉の向こう側へ消えた。
僕は踵を返し、リビングへ戻る。
いつの間にかスーツに着替えて下りてきていた父がテレビを見ながらスマホをいじっていた。
ドラマやアニメ、マンガだと新聞をバーンと広げてるのを見るけど
現在、現実のうちの父はその新聞の50分の1くらいの大きさのものを手になにかをしている。
現代はそんなもんかと思い、イスを引き自分の席に座り
半分まで飲んだマグカップに入った紅茶を飲む。
つい20分くらい前まで熱々だった紅茶も春の気温のような温度まで下がっていた。
「仕事のメール?」
何気に父に聞いてみた。
「あぁ、これか?そうだよ。上司から来たメッセージに返信したりしてんの」
「社会人って大変だね」
「大変だよー。直に怜夢も味わうことになるぞー」
「はぁ~今からため息出るわ」
「今のうちに学生楽しんどけよ」
「はーい」
途中で「お前は将来どうするんだ?」とか重めの話になるかもしれないと戦々恐々していたが
良い話の終わり方で優しい父親であることに軽く感謝して紅茶を飲む。
テレビでは高校生が犯罪で捕まったニュースや
今度公開する映画の主演女優が最近ハマっているものを
完成披露試写会のインタビューで答えた映像や今週の曲のランキングなどがやっていた。
正直、女優さんは興味のある女優さんじゃなかったし
曲のランキングも世の中がなに聞いてようが大して興味がないしで
高校生が目先のお金欲しさにオレオレ詐欺の受け子で捕まったニュースが1番興味があった。
「さーて、オレもそろそろ出ようかな」
と言ってマグカップに入っていた恐らくコーヒーの残りを一気に飲む父。
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