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第一章
入り込む熱
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誰もが寝静んだ夜、タキは小袖肌着のみという、誰も京の都でしないであろう下着姿で簀子へと滑り出た。
髪を高い位置で結うと、里での日々が思い出される。すでに懐かしい。
階を降りて簀子の下を動き、南の梨壺へと繋がる渡殿の下で留まる。
文子や他の誰にも言わず、タキは独断で動くことにした。
にわかとはいえ、タキは文子を気に入っている。偽物の主従関係とはいえだ。
タキは里で育った影響か、このような呪い事やまやかしなど、京で恐れられているモノに恐怖心がない。だが、彼女達は違う。明るく気丈に心を取り持とうとする文子達を見ていると、いてもたってもいられなくなった。
捕まえてやろう。それが無理なら犯人の手掛かりを。
そう意気込み腰を降ろそうとしたところで、いきなり後ろから口を手で塞がれた。
「?!」
悲鳴も上げられずその手を外そうと爪を立てるが、相手の力はまったく緩まない。さらに腰に回された腕に力が入ったと思うや、ズルズルと横の植栽に連れ込まれる。
(なっ! 失態だ! 犯人に気付かれたっ?!)
ジタバタと足を動かすが相手は男なのだろう、ビクともしない。
里では色々習ってきてはいたが、不意討ちで背後を取られた修行期間の短い女に手段はなかった。
「お静かに……何もしませんよ」
ふいに耳元で聞こえた声に既視感があった。
そして改めて気付いた、その男から良い香が薫る。
男の腕に抱き込まれた状態で口元を塞がれた手が緩められ、後ろを仰ぎ見るとそこにはあの男、忠明の顔があった。
「あ、あなた……」
「驚きましたよ」
「いや、私のほうが……。なぜ?」
ふふふと忠明は優美に笑う。
「まったく同じ質問をしたいところですよ。わたしはもちろん犯人を突き止める為です。今日そのお話をしたばかりではないですか?」
「こ、これは邪魔してるのでは? 私も同じですよ」
「あの場所は西の建物側からは丸見えです。犯人がどこの誰かもまだわかっていませんからね」
タキは顔を赤らめた。まがりなりにも間者の仕事を生業にしている里の出だというのに、雅な京の者に言われるとは。
「それにしてもあなたは、突拍子もないことをなさるお方だ」
あまりにも近い距離にある顔から逃げるように顔を正面に戻す。
しかし、忠明の落ち着いた低い声は鼓膜を震わせる。
「このようなお姿で……あなたは本当に内大臣家にお仕えする女房なのですか?」
「そ、そうです」
いまだ後ろから抱き締められた状態であることに居心地の悪さを感じる。
小袖1枚な上、動き安さを配慮して袴すら着けていないのだ。
「ほんとうに?」
忠明はわざとかというほど耳元で囁く。思わずぶるりと身悶える。
「ほん、とうです……。それよりもあなたこそっ」
タキは自分の顔の火照りを払うように振り向いた。
「何者なんですか? あなたこそ、変な所にいつもいらっしゃいます」
「ふふっ、確かに。何者なんでしょうねえ」
「小波の元に通っていたそうですね。まさかとは思いますけど、他意があって屋敷にいらしたのでは?」
「ええそうです」
タキは目を見開いた。
「え? そうなの?」
「自分で聞いておきながらおかしな人だ。まあ、そうですね。色々調べさせてもらおうかと思いましてね。東宮妃候補になりうるということを聞いたもので、素性の確認やら色々とね」
「素性って……内大臣家ですよ?」
「ええ、それでもです。東宮には敵が多いのです」
見つめられてタキはドキドキしていた。なにしろ自分もそのひとりなのだ。
「こ、小波を利用したの?」
「それについては申し訳ございません。でも今は彼女も良き方とのご縁があり、里に帰られたはずですよ」
「え?」
タキには初耳だ、たぶん文子様も。
小波はまだ年若いということで内大臣家に残ることになって、内裏にはついてきていなかったのだ。
そして暗闇の中、僅かに照らされるその美しい顔に浮かべた余裕さで、その小波への縁談は最初からこの人によって用意されていたのではと頭をよぎった。
「さて、小滝と申しましたね」
「え?」
「わたしはあなたもまだ信用できてはいないのです」
「なっ!」
「あなたがこたびの件に関わっていないという保証は、どこにもありません」
間者であると勘づかれたのかと肝を冷やしたが、この人形の件についてはまったくの無実の身である。
「私ではありません」
「しかしこのような時間にこのように怪しげな行動をされては、疑うなというほうが無理なのでは?」
「そ、それは……たしかに……」
「ふふ、素直な方だ。では少し、調べさせてもらいますよ?」
「え? 調べる?」
「はい。何か怪しげなものを持っているやもしれませんからね」
そういうと忠明の手が、胸元の重ね目からスルスルと差し込まれる。
「え? ちょっ……」
「お静かに」
ぎゅうっと、後ろから被さっている体に少し力が入って封じられたように動けなくなる。
小袖の下を潜るその大きな手のひらはタキの柔肌を滑り抜ける。
途端にゾクゾクとしたものがタキを支配する。
はっきり言ってタキは欲情してしまった。
里を出てから誰にも触れられてなかった。
里では毎日のように風太郎と交わり快感を与えられ続けた身体は、この数ヶ月、日が経てば経つにつれて疼いてもて余していたのだ。
このいい香りのするいい男にずっと抱き締められた状態で、耳元で囁く声は低く落ち着いていて、何もかもがタキを誘惑してくるように感じる。
忠明の温かい手は心地よく、その手が通る軌道に新たな熱を起こしていくようだった。
「んうっ……」
タキは吐息を押し殺すのに失敗して俯いた。
しかし俯くと今度は、忠明の手が胸元に埋まっているのが目に飛び込んでくる。
「ま、まだですか?」
「はい……もう少し」
お腹や脇腹をまさぐっていた手が上がってきて左胸を包む。
「あっ」
そこからスルリと手が抜かれる一瞬、残された中指が胸の突起を掠めていく。
ブルリとタキの身体が震えたのと、忠明の手が単から抜き取られたのは同時だった。
脱力したタキは後ろの忠明に身体を預けるようにもたれ掛かる。
終わってホッとしたのも束の間、今度は足元の裾を捲し上げるように手が膝から太腿へと這い上がってきた。
「たっ、忠明様?!」
「女性は隙がありませんからね。申し訳ないですがもう少し我慢してください」
「そ、そんなっ」
スルスルとなんの抵抗もなく滑っていく手はすぐに腿の付け根へと辿り着く。閉じられた腿の隙間へとすぐに指が入り込む。
「足を少し緩めて」
(む、無茶な……)
タキはフルフルと首を振るが、
「隠してるのですか? ここに……」
と言われては抵抗もできなかった。身に覚えのないことで疑われては、この先東宮に近づく機会など二度となくなるだろう。
少し脚の力を緩めると、すぐに忠明の手は股へと忍ばされ、ゆるゆると指先で閉じられた所をたどる。
「っあ……」
指先は少し強めに押されると、割れ目を開くように縦筋を動く。
「まっ、待って……」
「もう少し……」
何度も往復するうちに、タキの中からトロリとしたものが忠明の指先を濡らしていく。くちくちとした音が静寂の中に漂う。
「あっ……はあっ」
思わず仰け反り顎を上げると、忠明の瞳とかち合う。なぜかそのまま唇が塞がれる。
「?!」
忠明は瞳を閉じることなく、舌で唇の割れ目をこじ開けそのまま口内をねぶっていく。
そのとろとろした熱にタキは思わず夢中になり吸い付くと、忠明の指がつぷりと秘穴に突き入れられた。
「んんっ!」
くにゅくにゅと緩やかに何度か出し入れされたその指はすぐに抜き取られた。
吸い付いたまま離れた唇同士が音をたてて離れると、忠明はニッコリ笑った。
「少しばかり、悪戯が過ぎましたね」
身体が離れ解放されると途端に心地よい温もりがなくなり寒さで身震いする。
渋い顔をしていたのだろう、タキが目を向けると、
「もう疑ってませんよ。何も持ってはなかったですね」
などと、何もしなかったかのように落ち着いている。
そしてそのままその場にふたりで滞在したのだが、怪しい人影もなく、忠明もとくに何かを言ってきたり手出ししてくるでもなく終わったのだった。
髪を高い位置で結うと、里での日々が思い出される。すでに懐かしい。
階を降りて簀子の下を動き、南の梨壺へと繋がる渡殿の下で留まる。
文子や他の誰にも言わず、タキは独断で動くことにした。
にわかとはいえ、タキは文子を気に入っている。偽物の主従関係とはいえだ。
タキは里で育った影響か、このような呪い事やまやかしなど、京で恐れられているモノに恐怖心がない。だが、彼女達は違う。明るく気丈に心を取り持とうとする文子達を見ていると、いてもたってもいられなくなった。
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「?!」
悲鳴も上げられずその手を外そうと爪を立てるが、相手の力はまったく緩まない。さらに腰に回された腕に力が入ったと思うや、ズルズルと横の植栽に連れ込まれる。
(なっ! 失態だ! 犯人に気付かれたっ?!)
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里では色々習ってきてはいたが、不意討ちで背後を取られた修行期間の短い女に手段はなかった。
「お静かに……何もしませんよ」
ふいに耳元で聞こえた声に既視感があった。
そして改めて気付いた、その男から良い香が薫る。
男の腕に抱き込まれた状態で口元を塞がれた手が緩められ、後ろを仰ぎ見るとそこにはあの男、忠明の顔があった。
「あ、あなた……」
「驚きましたよ」
「いや、私のほうが……。なぜ?」
ふふふと忠明は優美に笑う。
「まったく同じ質問をしたいところですよ。わたしはもちろん犯人を突き止める為です。今日そのお話をしたばかりではないですか?」
「こ、これは邪魔してるのでは? 私も同じですよ」
「あの場所は西の建物側からは丸見えです。犯人がどこの誰かもまだわかっていませんからね」
タキは顔を赤らめた。まがりなりにも間者の仕事を生業にしている里の出だというのに、雅な京の者に言われるとは。
「それにしてもあなたは、突拍子もないことをなさるお方だ」
あまりにも近い距離にある顔から逃げるように顔を正面に戻す。
しかし、忠明の落ち着いた低い声は鼓膜を震わせる。
「このようなお姿で……あなたは本当に内大臣家にお仕えする女房なのですか?」
「そ、そうです」
いまだ後ろから抱き締められた状態であることに居心地の悪さを感じる。
小袖1枚な上、動き安さを配慮して袴すら着けていないのだ。
「ほんとうに?」
忠明はわざとかというほど耳元で囁く。思わずぶるりと身悶える。
「ほん、とうです……。それよりもあなたこそっ」
タキは自分の顔の火照りを払うように振り向いた。
「何者なんですか? あなたこそ、変な所にいつもいらっしゃいます」
「ふふっ、確かに。何者なんでしょうねえ」
「小波の元に通っていたそうですね。まさかとは思いますけど、他意があって屋敷にいらしたのでは?」
「ええそうです」
タキは目を見開いた。
「え? そうなの?」
「自分で聞いておきながらおかしな人だ。まあ、そうですね。色々調べさせてもらおうかと思いましてね。東宮妃候補になりうるということを聞いたもので、素性の確認やら色々とね」
「素性って……内大臣家ですよ?」
「ええ、それでもです。東宮には敵が多いのです」
見つめられてタキはドキドキしていた。なにしろ自分もそのひとりなのだ。
「こ、小波を利用したの?」
「それについては申し訳ございません。でも今は彼女も良き方とのご縁があり、里に帰られたはずですよ」
「え?」
タキには初耳だ、たぶん文子様も。
小波はまだ年若いということで内大臣家に残ることになって、内裏にはついてきていなかったのだ。
そして暗闇の中、僅かに照らされるその美しい顔に浮かべた余裕さで、その小波への縁談は最初からこの人によって用意されていたのではと頭をよぎった。
「さて、小滝と申しましたね」
「え?」
「わたしはあなたもまだ信用できてはいないのです」
「なっ!」
「あなたがこたびの件に関わっていないという保証は、どこにもありません」
間者であると勘づかれたのかと肝を冷やしたが、この人形の件についてはまったくの無実の身である。
「私ではありません」
「しかしこのような時間にこのように怪しげな行動をされては、疑うなというほうが無理なのでは?」
「そ、それは……たしかに……」
「ふふ、素直な方だ。では少し、調べさせてもらいますよ?」
「え? 調べる?」
「はい。何か怪しげなものを持っているやもしれませんからね」
そういうと忠明の手が、胸元の重ね目からスルスルと差し込まれる。
「え? ちょっ……」
「お静かに」
ぎゅうっと、後ろから被さっている体に少し力が入って封じられたように動けなくなる。
小袖の下を潜るその大きな手のひらはタキの柔肌を滑り抜ける。
途端にゾクゾクとしたものがタキを支配する。
はっきり言ってタキは欲情してしまった。
里を出てから誰にも触れられてなかった。
里では毎日のように風太郎と交わり快感を与えられ続けた身体は、この数ヶ月、日が経てば経つにつれて疼いてもて余していたのだ。
このいい香りのするいい男にずっと抱き締められた状態で、耳元で囁く声は低く落ち着いていて、何もかもがタキを誘惑してくるように感じる。
忠明の温かい手は心地よく、その手が通る軌道に新たな熱を起こしていくようだった。
「んうっ……」
タキは吐息を押し殺すのに失敗して俯いた。
しかし俯くと今度は、忠明の手が胸元に埋まっているのが目に飛び込んでくる。
「ま、まだですか?」
「はい……もう少し」
お腹や脇腹をまさぐっていた手が上がってきて左胸を包む。
「あっ」
そこからスルリと手が抜かれる一瞬、残された中指が胸の突起を掠めていく。
ブルリとタキの身体が震えたのと、忠明の手が単から抜き取られたのは同時だった。
脱力したタキは後ろの忠明に身体を預けるようにもたれ掛かる。
終わってホッとしたのも束の間、今度は足元の裾を捲し上げるように手が膝から太腿へと這い上がってきた。
「たっ、忠明様?!」
「女性は隙がありませんからね。申し訳ないですがもう少し我慢してください」
「そ、そんなっ」
スルスルとなんの抵抗もなく滑っていく手はすぐに腿の付け根へと辿り着く。閉じられた腿の隙間へとすぐに指が入り込む。
「足を少し緩めて」
(む、無茶な……)
タキはフルフルと首を振るが、
「隠してるのですか? ここに……」
と言われては抵抗もできなかった。身に覚えのないことで疑われては、この先東宮に近づく機会など二度となくなるだろう。
少し脚の力を緩めると、すぐに忠明の手は股へと忍ばされ、ゆるゆると指先で閉じられた所をたどる。
「っあ……」
指先は少し強めに押されると、割れ目を開くように縦筋を動く。
「まっ、待って……」
「もう少し……」
何度も往復するうちに、タキの中からトロリとしたものが忠明の指先を濡らしていく。くちくちとした音が静寂の中に漂う。
「あっ……はあっ」
思わず仰け反り顎を上げると、忠明の瞳とかち合う。なぜかそのまま唇が塞がれる。
「?!」
忠明は瞳を閉じることなく、舌で唇の割れ目をこじ開けそのまま口内をねぶっていく。
そのとろとろした熱にタキは思わず夢中になり吸い付くと、忠明の指がつぷりと秘穴に突き入れられた。
「んんっ!」
くにゅくにゅと緩やかに何度か出し入れされたその指はすぐに抜き取られた。
吸い付いたまま離れた唇同士が音をたてて離れると、忠明はニッコリ笑った。
「少しばかり、悪戯が過ぎましたね」
身体が離れ解放されると途端に心地よい温もりがなくなり寒さで身震いする。
渋い顔をしていたのだろう、タキが目を向けると、
「もう疑ってませんよ。何も持ってはなかったですね」
などと、何もしなかったかのように落ち着いている。
そしてそのままその場にふたりで滞在したのだが、怪しい人影もなく、忠明もとくに何かを言ってきたり手出ししてくるでもなく終わったのだった。
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