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第一章
正義感の強い小百合
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次の日から、所属社員及び所属タレント達への警察による事情聴取が始まった。
ほとんどの人達は口を揃えて、「村尾さんが殺されるなんて有り得ません」と言うばかりだった。
ーーーーー音楽会社 会議室1ーーーーー
小さな会議室に机が2個と椅子、事情聴取される人用の椅子一脚がある部屋に通される。
この事情聴取には、田頭と〇〇も当たっていた。
〇〇「なぁ、このアイドルグループって人気なのか?」
田頭「えっ?西田さん知らないんですか?今や、国民的アイドルグループですよ!今日、来てないですけどセンターの麻衣って子はすごく人気で、握手会開いたら長蛇の列になるんですから!」
〇〇「やけに詳しいな」
田頭「実は、ファンでして!」
〇〇「誰の?」
田頭「〇〇さんに言っても知らないと思いますけど、小百合っていう子がいるんですよ!ヒーロー好きの。可愛くてヒーロー好き良くないですか?」
〇〇「さっぱりわからん、喋ってる暇あったら次のヤツ呼べ」
田頭「聞いてきたのは西田さんでしょ? 全く!次の人どうぞ!」
〇〇「(深くため息をつく)」
ノックして入ってきたのは、小百合だった
田頭「ウソ・・・」
〇〇「座ってください。お名前を」
小百合「樋上です・・・」
〇〇「下の名前は?」
小百合「・・・小百合です」
田頭を見ると口を開け、硬直していた。
〇〇「おい!田頭!おい!」
我に返る田頭
田頭「はっ!すみません」
〇〇「すみませんね!ちなみにこいつ、あなたの大ファンだそうで!」
不安と緊張からなのか、しかめっ面だった小百合の顔が解れる
小百合「ありがとうございます」
〇〇「笑顔素敵ですね!」
小百合「面と向かって言われたのは初めてです」
〇〇「その笑顔のままいて欲しいんですけどね、私達は、人を疑うのが仕事ですから、疑わないと行けないんですよ」
小百合「はい・・・」
〇〇「単刀直入に言いますね。 事件が会った時どこにいらっしゃいましたか?」
小百合「家にいました」
〇〇「その、家にいた事を証明してくれる方はいらっしゃいますか?」
小百合「いません・・・」
〇〇「大丈夫ですよ!また、お聞きしたいことがあればお声かけしますから。今日は、帰ってもらって結構です」
小百合「私、すごく悔しいです・・・お世話になった村尾さんが殺されるなんて・・・」
〇〇「・・・」
涙を拭きながら、話す小百合
小百合「嬉しい時も悲しい時も、全部自分の事のように私たちと喜んでくれたんです。だから!だから必ず、犯人を捕まえてください!」
〇〇「分かりました。あなたの気持ちしかと受け取りました。そうだ!解決したら、ウチの一日警察署長やりませんか?」
小百合「へっ?」
〇〇「君みたいな正義感の強い子は警察のイメージキャラクターにぴったりだと思う。なぁ田頭!」
思いっきり背中を叩く
田頭「痛っ! そうです!絶対に似合いますよ!」
小百合「フフッ。ありがとうございます!不安な気持ちが少し和らぎました!」
会議室を出ていく小百合
田頭「今だったら、死んでもいい!」
〇〇「だったら死ぬか?いつでも仕留めてやるぞ!」
田頭「冗談ですよ!本気にしないでください!」
〇〇「何だー、残念だなー」
田頭「西田さん酷すぎます!」
〇〇「冗談だって!」
田頭「いや、冗談に聞こえないです!」
〇〇「で?あと、誰が残ってる?」
田頭「後は、堀という子と、麻衣という子の2人です。でも、麻衣って子は今日休んでるので、堀という子だけです」
〇〇「堀ってどんな子?」
田頭「分かりませんけど、時々垣間見るサイコパス的な感じがある子です」
〇〇「ふーん。じゃあ、ちゃっちゃと呼んで、帰ろうぜ!」
田頭が呼びに行く
ドアを開けると、堀が椅子に座って待っていた。
田頭「堀さん、お待たせしました。」
堀「よろしくお願いします」
ほとんどの人達は口を揃えて、「村尾さんが殺されるなんて有り得ません」と言うばかりだった。
ーーーーー音楽会社 会議室1ーーーーー
小さな会議室に机が2個と椅子、事情聴取される人用の椅子一脚がある部屋に通される。
この事情聴取には、田頭と〇〇も当たっていた。
〇〇「なぁ、このアイドルグループって人気なのか?」
田頭「えっ?西田さん知らないんですか?今や、国民的アイドルグループですよ!今日、来てないですけどセンターの麻衣って子はすごく人気で、握手会開いたら長蛇の列になるんですから!」
〇〇「やけに詳しいな」
田頭「実は、ファンでして!」
〇〇「誰の?」
田頭「〇〇さんに言っても知らないと思いますけど、小百合っていう子がいるんですよ!ヒーロー好きの。可愛くてヒーロー好き良くないですか?」
〇〇「さっぱりわからん、喋ってる暇あったら次のヤツ呼べ」
田頭「聞いてきたのは西田さんでしょ? 全く!次の人どうぞ!」
〇〇「(深くため息をつく)」
ノックして入ってきたのは、小百合だった
田頭「ウソ・・・」
〇〇「座ってください。お名前を」
小百合「樋上です・・・」
〇〇「下の名前は?」
小百合「・・・小百合です」
田頭を見ると口を開け、硬直していた。
〇〇「おい!田頭!おい!」
我に返る田頭
田頭「はっ!すみません」
〇〇「すみませんね!ちなみにこいつ、あなたの大ファンだそうで!」
不安と緊張からなのか、しかめっ面だった小百合の顔が解れる
小百合「ありがとうございます」
〇〇「笑顔素敵ですね!」
小百合「面と向かって言われたのは初めてです」
〇〇「その笑顔のままいて欲しいんですけどね、私達は、人を疑うのが仕事ですから、疑わないと行けないんですよ」
小百合「はい・・・」
〇〇「単刀直入に言いますね。 事件が会った時どこにいらっしゃいましたか?」
小百合「家にいました」
〇〇「その、家にいた事を証明してくれる方はいらっしゃいますか?」
小百合「いません・・・」
〇〇「大丈夫ですよ!また、お聞きしたいことがあればお声かけしますから。今日は、帰ってもらって結構です」
小百合「私、すごく悔しいです・・・お世話になった村尾さんが殺されるなんて・・・」
〇〇「・・・」
涙を拭きながら、話す小百合
小百合「嬉しい時も悲しい時も、全部自分の事のように私たちと喜んでくれたんです。だから!だから必ず、犯人を捕まえてください!」
〇〇「分かりました。あなたの気持ちしかと受け取りました。そうだ!解決したら、ウチの一日警察署長やりませんか?」
小百合「へっ?」
〇〇「君みたいな正義感の強い子は警察のイメージキャラクターにぴったりだと思う。なぁ田頭!」
思いっきり背中を叩く
田頭「痛っ! そうです!絶対に似合いますよ!」
小百合「フフッ。ありがとうございます!不安な気持ちが少し和らぎました!」
会議室を出ていく小百合
田頭「今だったら、死んでもいい!」
〇〇「だったら死ぬか?いつでも仕留めてやるぞ!」
田頭「冗談ですよ!本気にしないでください!」
〇〇「何だー、残念だなー」
田頭「西田さん酷すぎます!」
〇〇「冗談だって!」
田頭「いや、冗談に聞こえないです!」
〇〇「で?あと、誰が残ってる?」
田頭「後は、堀という子と、麻衣という子の2人です。でも、麻衣って子は今日休んでるので、堀という子だけです」
〇〇「堀ってどんな子?」
田頭「分かりませんけど、時々垣間見るサイコパス的な感じがある子です」
〇〇「ふーん。じゃあ、ちゃっちゃと呼んで、帰ろうぜ!」
田頭が呼びに行く
ドアを開けると、堀が椅子に座って待っていた。
田頭「堀さん、お待たせしました。」
堀「よろしくお願いします」
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