6 / 6
第二幕
変身
しおりを挟む
《色々変身できるようになったよ!》
と笑いながら喋る史緒。
「ややこしいからやめて!」
少し怒る史緒里に、しょぼんと落ち込む史緒。
ふと、目線を落とし、手を見るとそこには鱗状の皮膚になっていた。
「なんで!」そう驚いた史緒里のもつかの間、史緒が口を開ける。
《あー、出ちゃったか》
「出ちゃったって何?」
《史緒里と私が入れ替わる感じかな?》
「何?どういうこと?」
《あのね、私たち実は宇宙人なの》
「⋯」
淡々と話始める史緒。
《この世界には何人もいるのよ!》
テレビを見る史緒。
《そこに出てるアナウンサーいるでしょ?》
「…」
《彼女の胸元見て。 青い石のペンダントあるじゃない。あれは、私と同族なの》
「いつから?」
《あの感じたと、1年ぐらい前には入れ替わってるんじゃない?》
「どういうこと? 入れ替わって何するつもり?」
「特に何もしないよ》
自分に自分が話しかけてきている。
ありえない状況に混乱している史緒里。
「入れ替わった人たちはどうなるの?」
少し考えながら話す史緒。
《タイムマシーンって思ってもらえればいいんじゃない?》
「タイムマシーン?」
《老いて未来に行くか、今のまま未来に行くか》
「断ったらどうなるの?」
《断るも何もね・・・ そうなるから仕方がないよね》
「私がこのままでいられるのは?」
《そうだなー、長くて半年、短ければ1ヶ月もあるし、数分後かもしれない》
淡々と話す史緒に恐怖を感じる史緒里。
「もし、数分後にあなたと入れ替わるなら、最後に聞かせて!」
《どうぞ》
「本当に目的無いの? じゃなきゃ不公平じゃない!」
《不公平?》
涙を流しながら話す。
「だって、お父さんもお母さんも死んでいくのに、私だけ生き残っていくのよ・・・ そんなの耐えられないわよ。 偽物が娘のフリをしてるなんて」
《そんな泣きなさんな。 選ばれた人、あなたみたいな人の家族は、私たちが守るのよ》
「えっ?」
《本当の目的教えてあげる》
リビングの椅子に向かい合わせで座る2人。片方は史緒里のまま、もう片方は鱗状の皮膚に包まれている。
目的を話始める史緒。
《私たちの目的は、地球の保護よ!》
「地球の保護?」
《下等生物って言ったら怒るかもしれないけど、今の人間は争ってばかり。 だからね、平和な心を持つ人たちを保護して、野蛮な人間共を排除して、平和な世界にする。 これが1つ目》
2つ目の説明をする前に、いつの間にかつけていたブレスレットをいじり始める。
《これ見て》
ブレスレットからホログラムが出る。
《私たちは、元々、史緒里と同じ人間だったの。化学も発展して、平和な世界だったけど、ある日ね、狂った科学者が、私たちの住む星全体に強烈なエネルギー波を照射したのよ。 そこからみるみるうちに私たちの体は鱗状の皮膚になっていったの》
「どうなったの?」
《ありとあらゆる力が解放されてね、空も飛べるし、透明にもなれる、変身だってできる、瞬間移動だってね》
「空飛べるの?」
《そこ?》
「色々気になってるけど・・・」
《だけどね、誰もこの力を悪用しようとも思わなかった》
「その狂った科学者は?」
《何の効果か知らないけど、改心してね、私たちの住む世界の科学力をさらに上げていったのよ》
「で、なんのために地球に?」
ホログラムの内容が宇宙に変わる。
《これ、私たちの星。 どう?地球みたいでしょ?》
「ホントだ」
《私たちの星は、地球で言うオリオン座のところにあるM78星雲にあるの》
「えっ?ウルトラマン?」
《そうか、地球ではポピュラーなのよねM78星雲。残念ながら、ウルトラマンみたいなヒーローはいないわよ。地球と同じ太陽を中心にそれぞれに生命体がいて、惑星間交流もあるわ》
「夢みたいな話・・・」
《ウルトラマンでは、300万光年って設定だったけど、本当は1600光年の距離》
「近いんだね・・・」
《史緒里、1600光年って、ものすごく遠いのよ》
「えっ?そうなの?」
《あなた、理科苦手なの?》
「化学とかはできるけど、天体はちょっと」
《秒速30万kmで飛ぶ光がね、1年で進む距離を光年っていうの。計算するとね、1京5137兆1687億5612万8000km果てしなく遠いのよ》
「へぇー」
《そんなことは置いといて、私たちはいわゆる超能力を得たのよ。 そして、全員が全員同じものを見たの予知として》
「予知?」
《ある日の予知では、地球で大規模な核爆発が起きて、地球が木っ端微塵になる。 また別の日には、地球からミサイルが私たちの惑星に飛んできて、私たちが滅ぶ。 この2つの予知映像を全員同じタイミングで見たの》
「木っ端微塵や、滅ぶって、どの道地球が、人間がやらかすってこと?」
《だから、止めに来たの》
「止めに?」
《そう! 私たちは予知夢を見ることができる以外に、未来も見えるの》
「未来も!」
前乗りで聞く史緒里
《この星に来て、分かったのよ予知夢の正体が》
続
と笑いながら喋る史緒。
「ややこしいからやめて!」
少し怒る史緒里に、しょぼんと落ち込む史緒。
ふと、目線を落とし、手を見るとそこには鱗状の皮膚になっていた。
「なんで!」そう驚いた史緒里のもつかの間、史緒が口を開ける。
《あー、出ちゃったか》
「出ちゃったって何?」
《史緒里と私が入れ替わる感じかな?》
「何?どういうこと?」
《あのね、私たち実は宇宙人なの》
「⋯」
淡々と話始める史緒。
《この世界には何人もいるのよ!》
テレビを見る史緒。
《そこに出てるアナウンサーいるでしょ?》
「…」
《彼女の胸元見て。 青い石のペンダントあるじゃない。あれは、私と同族なの》
「いつから?」
《あの感じたと、1年ぐらい前には入れ替わってるんじゃない?》
「どういうこと? 入れ替わって何するつもり?」
「特に何もしないよ》
自分に自分が話しかけてきている。
ありえない状況に混乱している史緒里。
「入れ替わった人たちはどうなるの?」
少し考えながら話す史緒。
《タイムマシーンって思ってもらえればいいんじゃない?》
「タイムマシーン?」
《老いて未来に行くか、今のまま未来に行くか》
「断ったらどうなるの?」
《断るも何もね・・・ そうなるから仕方がないよね》
「私がこのままでいられるのは?」
《そうだなー、長くて半年、短ければ1ヶ月もあるし、数分後かもしれない》
淡々と話す史緒に恐怖を感じる史緒里。
「もし、数分後にあなたと入れ替わるなら、最後に聞かせて!」
《どうぞ》
「本当に目的無いの? じゃなきゃ不公平じゃない!」
《不公平?》
涙を流しながら話す。
「だって、お父さんもお母さんも死んでいくのに、私だけ生き残っていくのよ・・・ そんなの耐えられないわよ。 偽物が娘のフリをしてるなんて」
《そんな泣きなさんな。 選ばれた人、あなたみたいな人の家族は、私たちが守るのよ》
「えっ?」
《本当の目的教えてあげる》
リビングの椅子に向かい合わせで座る2人。片方は史緒里のまま、もう片方は鱗状の皮膚に包まれている。
目的を話始める史緒。
《私たちの目的は、地球の保護よ!》
「地球の保護?」
《下等生物って言ったら怒るかもしれないけど、今の人間は争ってばかり。 だからね、平和な心を持つ人たちを保護して、野蛮な人間共を排除して、平和な世界にする。 これが1つ目》
2つ目の説明をする前に、いつの間にかつけていたブレスレットをいじり始める。
《これ見て》
ブレスレットからホログラムが出る。
《私たちは、元々、史緒里と同じ人間だったの。化学も発展して、平和な世界だったけど、ある日ね、狂った科学者が、私たちの住む星全体に強烈なエネルギー波を照射したのよ。 そこからみるみるうちに私たちの体は鱗状の皮膚になっていったの》
「どうなったの?」
《ありとあらゆる力が解放されてね、空も飛べるし、透明にもなれる、変身だってできる、瞬間移動だってね》
「空飛べるの?」
《そこ?》
「色々気になってるけど・・・」
《だけどね、誰もこの力を悪用しようとも思わなかった》
「その狂った科学者は?」
《何の効果か知らないけど、改心してね、私たちの住む世界の科学力をさらに上げていったのよ》
「で、なんのために地球に?」
ホログラムの内容が宇宙に変わる。
《これ、私たちの星。 どう?地球みたいでしょ?》
「ホントだ」
《私たちの星は、地球で言うオリオン座のところにあるM78星雲にあるの》
「えっ?ウルトラマン?」
《そうか、地球ではポピュラーなのよねM78星雲。残念ながら、ウルトラマンみたいなヒーローはいないわよ。地球と同じ太陽を中心にそれぞれに生命体がいて、惑星間交流もあるわ》
「夢みたいな話・・・」
《ウルトラマンでは、300万光年って設定だったけど、本当は1600光年の距離》
「近いんだね・・・」
《史緒里、1600光年って、ものすごく遠いのよ》
「えっ?そうなの?」
《あなた、理科苦手なの?》
「化学とかはできるけど、天体はちょっと」
《秒速30万kmで飛ぶ光がね、1年で進む距離を光年っていうの。計算するとね、1京5137兆1687億5612万8000km果てしなく遠いのよ》
「へぇー」
《そんなことは置いといて、私たちはいわゆる超能力を得たのよ。 そして、全員が全員同じものを見たの予知として》
「予知?」
《ある日の予知では、地球で大規模な核爆発が起きて、地球が木っ端微塵になる。 また別の日には、地球からミサイルが私たちの惑星に飛んできて、私たちが滅ぶ。 この2つの予知映像を全員同じタイミングで見たの》
「木っ端微塵や、滅ぶって、どの道地球が、人間がやらかすってこと?」
《だから、止めに来たの》
「止めに?」
《そう! 私たちは予知夢を見ることができる以外に、未来も見えるの》
「未来も!」
前乗りで聞く史緒里
《この星に来て、分かったのよ予知夢の正体が》
続
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる