恋は怪異を超えて ~科学オタクが学園の七不思議を追っていたら、幽霊ではなく金髪の不良に出会いました~

衣谷たぬき

文字の大きさ
4 / 4

第四夜 この感情の正体は

しおりを挟む
 鳳城学園の校舎から歩いて十五分ほど。
 大きな邸宅の立ち並ぶ閑静な住宅街は、夜更けになると一層しんと静まり返っていた。
 遠くで犬が一声、短く吠える。

「……ここです」
 
 悠生が足を止めたのは、立派な屋敷の並びを抜けた先にひっそりと建つ、古びた二階建てのアパートだった。
 外壁の塗装はところどころ剥がれ落ち、雨樋が少し歪んでいる。
 階段の鉄骨は錆びつき、踏板を上がるたびに軋んだ音が響いた。

 扉を開けると、狭い玄関にすぐに背の高い本棚が迫ってきていた。
 靴を脱いで上がれば、六畳ほどの居間と、その奥に小さなキッチンが見える。
 壁際には高さも色も揃わない本棚がぎっしり並び、理科や化学の専門書、論文集、図鑑、辞書に混じって、古びた計算尺や顕微鏡まで置かれている。
 机の上には、古い型のラップトップPCが置かれていた。


「うわ、本、多いな」

 蓮が感嘆の声を漏らす。

「狭いですよね、すみません。ほとんどは父のものです。大学で非常勤の研究員をしてて……家にも資料とか持ち帰ってて」

 悠生は苦笑するように言いながら、窓際のスタンドライトを点けた。

「へえ、お父さんは研究者なんだ。血は争えないな」

 蓮が悠生を見つめて微笑みながら言った。

「研究者……でした。4年前に亡くなりました」

 悠生はなるべく重くならないよう、何気ない調子を装って言った。

 研究者だった父は、実験や仕事に追われるあまり、自分の体調に気を配ることがなかった。
 気が付いたときには、すでに病は深く進行していた。膵臓がん──それは静かに忍び寄って、最後はあっけないほどあっさりと父を奪っていった。

「……そうだったのか」

 蓮は言葉を失い、申し訳なさそうに目を伏せた。

 悠生はその空気をやわらげるように、慌てて笑顔を作る。


「でも、父が残してくれたものや教えてくれたことは、僕にとっては宝物です。たぶんそれがなかったら、鳳城にも受かってなかったと思いますし」

 蓮の視線がもう一度、狭い部屋をぐるりと見渡す。
 何かを言いたげに悠生をじっと見つめてから、蓮は何も言わずに頷いた。


 長身の蓮が畳に腰を下ろすと、六畳間は一気に窮屈に見えた。

「お母さんは?」

 ふと尋ねた蓮に、悠生はグラスに麦茶を注ぎながら答える。

「今夜は夜勤です。看護師をしているので……夜いないことが多いんです」

 手渡されたグラスを蓮は無言で受け取る。
 二人の間にしばし沈黙が流れた。

 そのとき、不意に──ぐう、と低い音が響く。蓮の腹の虫だった。

 蓮が、ばつが悪そうに眉を寄せる。

 悠生は一瞬きょとんとしてから、思わず小さく笑った。

「先輩、お腹すいてるんですか」

「……悪い」

 蓮がわずかに肩をすくめる。

「昼から何も食ってなくて」

「えっ、じゃあ……」

 悠生は慌てて立ち上がった。

「ちょっと待っててください。簡単なものでよければ、何か作ります」

 冷蔵庫を開けると、中には卵、昨夜の残りごはん、少しの野菜しかなかった。
 悠生は迷わず食材を取り出すと、慣れた手つきでまな板の上に並べる。
 包丁が軽快にまな板を叩く音が、狭い部屋に響いた。

 フライパンに火を入れると、すぐに油のはぜる音と香ばしい匂いが広がる。
 蓮は黙ったまま、その背中を見ていた。

 やがて食卓代わりの机に置かれたのは、卵チャーハンと野菜スープだった。


「……本当に作ったんだ」

「当たり前ですよ。母は夜勤でいないことが多いですし、自分で作らなきゃ食べられないですからね」

 悠生は照れくさそうに笑いながらスプーンを差し出した。

 蓮は一口、チャーハンを口に運ぶ。
 そしてゆっくり噛みしめると、顔をほころばせていった。

「……うまい」

「……よかったぁ」

 蓮の様子を伺うように見つめていた悠生が、安心して頬を緩める。

 スプーンを動かしながら、蓮がふと呟いた。

「手料理なんて……久しぶりだ」

 その声には、どこか寂しさが滲んでいた。
 悠生が不思議そうに首を傾げる。

「ご家族は……?」

「いるよ。でも……ほとんど会うことはないな。同じ家に住んでても顔を合わせるのは週に一度か二度って感じ」

 チャーハンを見下ろしながら、蓮は小さく笑った。

「いるけど、いないも同然」

 その声は、普段の蓮の軽さとは違い、妙に重たく響いた。
 悠生は何も言えず、ただじっと耳を傾ける。

「……だから、こうやって誰かが作った飯食うの、ほんと久しぶりなんだよ」

 蓮はスープをひとくちすすり、深く息を吐いた。

 その後、ふと蓮が悠生を見つめて問いかけた。

「……なあ。悠生は、なんでそんなに勉強してるんだ?」

 悠生は一瞬言葉に詰まり、それからゆっくりと息を吸った。

「……僕、理科の先生になりたいんです」

 唐突に聞こえたのか、蓮が眉を上げる。悠生は気にせずに続けた。

「……小学生のころ、学校で怪談が流行ってたんです。『トイレの花子さん』って知ってますか?」

 蓮が小さく頷くのを見て、悠生は続ける。

「僕の通っていた小学校は古い校舎だったのもあって、全体的に暗くて薄気味悪かったんですよ。それで、さらに誰もいないのにトイレの個室の鍵がかかっていたり、扉を叩くと『はい』って声みたいなのが返ってきたりして……。僕の同級生に、それが怖くてトイレに行けなくなって、授業中に失敗しちゃって、そのせいでいじめられて、学校に来れなくなっちゃった子がいたんです。もしあのとき、ちゃんと理由を説明できてたら……幽霊なんていない、って言ってあげられてたらって……」

 一瞬、言葉が途切れる。
 蓮は黙って聞いていた。

「それが悔しくて。今なら分かるんですよ。中に誰もいないのに鍵がかかる仕組みも、水道管や配管が共鳴して人の声みたいに聞こえることも。でも、あのときの僕は説明できなかった。科学って、世界の仕組みをちゃんと説明してくれるでしょう? 知識があれば、ただ怖いとか不安だとかじゃなくて、ちゃんと理由を知れる。そうすれば、世界の見え方が変わるはずなんです」

 悠生は視線を落とし、指先で机をなぞった。

「父は研究者だったから、僕にもっと最先端のことをやってほしいと思ったかもしれません。でも、僕は……身近なところで、人の学びを助けたい。将来は理科の先生になって、子供たちの世界の見え方を広げたいんです」

 そこまで言うと、悠生は照れ臭そうに笑い、肩をすくめた。

「……なんか、力説しちゃいましたね」

 気恥ずかしそうに頭をかく。
 蓮はスプーンを持つ手を止め、悠生をじっと見つめた。

「……すごいな、お前」

 低く、感心したような声。
 そして、少し間を置いて呟いた。

「俺には、そんな風に言えるような、したいことなんかない」

 その言葉に、悠生は思わず目を上げた。

「ないって……先輩、将来の夢とかは?」

 問いかけると、蓮は視線を落としたまま、しばらく黙っていた。
 やがて、ぽつりと口を開く。

「……昔はあったんだけどな、こうなりたい、みたいなのが」

 蓮の声には、どこか懐かしさが滲んでいた。
 机の縁を指でとん、と叩く仕草は、まるで何かを探しているようだ。


「何になりたかったんです?」

「……言わない」

「何でですか! いいですよ、当てます」

 悠生が身を乗り出すと、蓮はわずかに口の端をゆがめる。

「当てられるのかよ」

「観察と推理は得意なんです。……ピアニスト、ですか?」

 その言葉に、蓮の瞳に動揺の色が揺れた。
 やがて蓮は低くつぶやいた。
 

「……あたり。でも、もうピアノは弾かない」

 そう言いながら、視線は机の木目をなぞるように落ちていく。指が鍵盤を叩くように机の上で踊っていた。

「小さいころからずっと弾いてたんだ。発表会に出たり、コンクールで賞をもらったこともあった。……でも、今はもう関係ない」

 さらりと口にしたその横顔には影が差している。 


「……どうして?」

 問いかけると、蓮は一瞬だけ顔を上げ、悠生の目をまっすぐに見返した。
 けれどすぐに視線をそらし、どこか遠くを見るようにして顔をゆがめる。

「俺があまりにもピアノに夢中になりすぎたからね。ピアニストを目指すなんて言い出すとは、親も思ってなかったんだろうな。今じゃもう家のピアノも売っぱらわれたよ」

 悠生は眉をしかめて、思わずこぶしを握る。

「でも! ……先輩のピアノ、すごかったです」

 思い出すだけで、胸が熱くなる。

「あの夜、僕、初めて生のピアノをちゃんと聴いて……全身が震えました。呼吸もできなくなって、心臓がばくばくして。あんなに綺麗で、力強くて、胸を揺さぶられる音楽があるなんて思わなかった」

 悠生はさらに身を乗り出す。

「だから……『弾かない』なんて、絶対にもったいないです」

 言いながら、自分の言葉が熱を帯びすぎていることに気が付いて、悠生は少し頬を赤らめた。
 それでも、あのとき胸に響いた旋律の記憶は今も消えていなかった。

 蓮はその視線から逃げるように小さく肩をすくめ、机の縁に置いた指を止めた。

「……もう終わった話だよ」

 顔を背けた蓮の横顔が、それ以上の追求を拒むように硬く閉ざされていた。
 悠生は唇を噛み、何も言えなくなってしまった。

 窓の外では、空がうっすらと明け白み始めている。
 徹夜に近い時間を過ごした疲労もあり、悠生は思わず小さくあくびを漏らした。

「悪いな、話が長くなった」

 蓮が言う。悠生は慌てて首を振った。

「そんなことないです。……でも、もう寝ましょうか」

 悠生はそう言いながら、押し入れから布団を出した。

「僕は床で寝ますから、先輩は布団どうぞ」

「なんでだよ。ここ、お前の家だろ」

「でも、先輩はお客様ですし」

「俺は別に、どこでも寝れる」

 蓮は譲らない調子で言い返す。悠生も負けじと声を張った。

「僕だってどこでも寝れます!」

 少し声が裏返ってしまう。悠生と蓮は互いににらみ合うように見つめあった。
 どちらも引かないまま、短い沈黙が流れる。

 そして、耐えきれなくなったように悠生が言った。

「あぁもう! じゃあ、一緒に寝ますか!?」

 勢い余って口から出た言葉は、自分でも驚くほど大きく畳の部屋に響く。

 気が付けば一歩前に出ていて、至近距離で蓮を見上げていた。

 
 蓮は一瞬、目を見開き、喉の奥小さく息を飲んだ。

 そして慌てるように目をそらすと、ぶっきらぼうに言った。


 そして、慌てて目をそらして言った。

「……狭いとか、文句言うなよ」


 目をそらしたまま布団に潜り込む蓮の動作は、妙にぎこちない。

 悠生は電気を消すと、遠慮がちにその隣に横になった。



 畳の匂いと洗い立ての布団の、よく知っている匂いがする。

 その中に混じる、柑橘系の、慣れない香り。


 互いの肩が、触れるか触れないかの距離。

 蓮の息遣いが耳元に伝わり、悠生はなぜかぎゅっと唇を閉じて自らの息を止めようとした。






 ────どうしてこんなことになったんだろう。

 眠ろうとしても、眠れない。 

 冷蔵庫のブーンという低い駆動音が、やけに耳にまとわりつく。

 普段なら気にならないはずの、秒針の刻むカチリ、カチリという音が響く。

 肩のあたりが、蓮に触れている。


(そもそも、なんで僕は先輩を家に誘ったんだろう)

 あの図書館の帰り道、街灯に照らされた蓮の顔があまりにも寂しそうで、放っておけなくなって。

 気が付けば口から、「泊まりにきませんか」なんて言葉がこぼれていた。



(そして、なんで先輩は僕についてきたんだろう)

 本名は何という名前で、どこの誰で、どんな生活をしていて────そんなことは、何一つ知らない。

 もっと近づきたくて、もっと知りたくて、手を伸ばしたいのに、踏み込むことができなくて。


 解き明かせない怪異のように、得体の知れない感情が、ずっと胸の奥に渦巻いている。

 触れることが怖くて、近づくことが不安で。


 この気持ちの正体が解き明かせれば、この恐怖もなくなるのだろうか────

 そんなことをぐるぐると考える。

 天井の照明から垂れ下がった紐が、薄闇の中でゆらりと揺れていた。。



 布団の中で足の先がわずかに触れ合う。

 全身の神経がそこに集中して、自分の全身が足の親指になったような気がした。 


 悠生が息を詰めたまま動けずにいると、不意に蓮がもぞもぞと身じろぎをし、ごろりと寝返りを打った。

 床がきしむ音が響く。


 至近距離で、目の前に蓮の顔がある。

 闇に慣れた悠生の視界に、蓮の整った顔が迫る。

 閉じられた長い睫毛の影が頬に落ちて、呼吸するたびに揺れているのが見える。

 そのわずかな呼吸が、悠生の前髪を揺らすほどの距離。


「……起きてますか」

 そっと尋ねると、目を閉じたままの蓮が口を開いた。

「寝てる」

「……起きてるじゃないですか」

 暗がりの中で、蓮の唇がわずかに笑みの形に歪んだのが分かった。

 閉じられたままの目が、柔らかく緩んでいるように見える。


「悠生」

 蓮が悠生の名前を呼ぶ。
 そして、ゆっくりと言った。

「……今日はありがとな」

 
 悠生の胸が、どくんと大きく脈を打つ。

 体の奥底から何かがこみあげてきて、泣きそうな気持ちになる。

 たった一言で、こんなに胸を揺さぶられるのは、何故だろう。


「おやすみなさい、先輩」

 悠生はそう呟くと、ぎゅっと目を閉じた。

 そして、ほんの少しだけ布団の中で体を動かす。

 ほんの数センチだけ、体を寄せる。

 目を閉じたままの蓮が、それに気が付かなければいいと願いながら。





 瞼を閉じても、暗闇に浮かぶ金髪が、いつまでもきらきらと輝いているような気がした。

 得体の知れない感情は、いまだまだ解き明かせない。

 それでもそれは、恐怖ではなく、確かな熱となって、悠生の中に広がっていった。
 
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ! あらすじ 「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」 貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。 冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。 彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。 「旦那様は俺に無関心」 そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。 バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!? 「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」 怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。 えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの? 実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった! 「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」 「過保護すぎて冒険になりません!!」 Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。 すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

同居人の距離感がなんかおかしい

さくら優
BL
ひょんなことから会社の同期の家に居候することになった昂輝。でも待って!こいつなんか、距離感がおかしい!

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

処理中です...