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第1章 その翼は何色に染まるのか
4話 逼迫美女
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仕事帰りの人たちで賑わう商店街の中を、灯真は目線をやや下げ気味に歩いていく。職場からは電車で4駅。駅前の商店街は昔から続く八百屋や肉屋がある他、最近ではカフェやパン屋などの新しい店が増えて地元の老若男女に今も愛され続けている。時間は午後8時を回った。割引セールが始まった総菜屋で安くなった商品を買っていく学生がいたり、数人のグループで居酒屋に入っていくサラリーマンがいたり、カフェで食事するOLの姿もある。
(今日も問題なく終わって良かった)
灯真は歩きながら、今日の業務を振り返りホッとしていた。土屋に怒られはしたが、今回は書類もすぐ出来上がり業務自体滞りなく終わらせることができた。調査した時の情報が多過ぎると報告書に2日以上かかることもある。今のところ灯真に経験はないが、何件も依頼を抱えていると最後の方に書類地獄が待ち構えていると教えられてきた。もっともそれは、教えてくれた紅野が特に事務処理が苦手だっただけで、他の人がそんな事態に陥ったことはない。
(今日はどこも人が多いな……別に明日は休みじゃないのに……)
店の横を通るたびに、灯真は中に入っている客の様子を見ていた。気のせいかもしれないが、今日はどこも客が多い印象だ。また商店街を歩いている人の数も、普段のこの時間に比べるとかなり多い。まだ週のど真ん中で、明日が祝日というわけでもない。
(仕方ない。夕飯は家で適当にするか)
どこか店で食べていこうかとも考えていたが、諦めて商店街の出口へ足を進める。もう少しで家に着くから安心したのか、大きく欠伸する灯真。商店街を抜けるとその先には住宅街が広がっている。彼の住んでいるところもあと数百メートル進んだ先にある。進めば進むほど商店街ほどの明るさはなくなり、暗闇の中に街灯で照らされている明るい場所が点々としている。気がつけば歩いているのも灯真一人になった。
欠伸によって出た涙を指で拭う灯真だったが、再び目を開いた彼の足が止まる。彼の視界に入ってきたのは足。3メートルほど離れたところで、ブーツを履いた2本の細い足が目に入った。心臓の鼓動がその動きを急激に速めていく。ゆっくりと目線を上げていくと、そこにいたのは皮で出来た鎧のようなものに身を包んだ小柄な女性が一人。辺りが暗いせいなのか顔はよく見えないが、ポタッポタッと、何かが滴る音が耳に入る。
死にたくない……
微かに見えた口の動き。それに合わせるように、灯真の頭の中でその言葉が何度も反響している。彼の呼吸が急激に荒くなっていく。女性から目を逸らし視界に映った自分の手には、着ていたはずのスーツがなく肌の色を隠すほどの血液が付着していた。思わず近くの電柱に体を預け、必死に深呼吸を繰り返し震え出す肩を押さえた。もう一度手を見ると、ちゃんとスーツを着ていて血などついてはいない。気付けば女性の姿はなくなっていたが、溢れ出る涙を止められない。
「どうして急に……」
この幻覚を目にしたのはこれが初めてではない。しかし数年前を最後に、今まで現れることはなかった。涙を拭おうとポケットからハンカチを取り出すと、中に一緒に入れていたものが地面に落ちた。今日の捜査で使っていた発光結晶であった。本当であれば事務所に置いて帰るのだが、誤ってポケットに入れたままだったようだ。それがうっすらと紫色の光を放っている。
「なんで、こんなところで?」
突然の状況に冷静さを取り戻してきた灯真は、ハンカチで涙を拭い取ると落ちた発光結晶を拾いあげる。光は収まる様子がなく、よく見れば紫以外にも水色の光と白い光が二つ混じっていることに気がつく。二つ以上の色が混ざっているということは、複数の魔法が使われたということを意味する。1色だけなら灯真に心当たりがあった。だが、光は3つ。この付近で事件があったという情報は調査機関に入っていない。
「調べてみた方が良さそうだ」
万が一事件性があるならば、ここで気付かないフリはできない。誰かが調べたときに、ここに自分がいたことがバレたら面倒である。しかし、調査に使う道具はすべて事務所に置いてきているので、車を調べたときのようにはいかない。
「アレで何かわかればいいんだけど」
目を閉じて呼吸を整えると、灯真は右のこめかみ付近を手で押さえながら意識を集中し始める。次第に彼の体から薄い靄のようなものが湧き出るように現れ、彼を中心にゆっくりと周囲へ広がっていく。
(大事なのはうすーく伸ばすことよ。濃いと相手に気付かれちゃって意味がなくなるわ)
灯真の記憶の中にある女性の言葉がふと脳裏をよぎる。それは、明るさは違うものの先ほど現れた幻覚の声と同じだった。
「薄く…伸ばすように…」
その言葉を反芻するかのように呟きながらも集中をやめない。靄は周りの壁や地面をすり抜け、さらに広がっていく。すると朧げながら彼の頭の中に、それに触れているものの位置とその姿が浮かんでいく。全てではない。彼がわかったのは人や動物などの位置。草や木もだ。靄に触れた生きているもの位置や動きが彼の頭の中に映し出された。しかし、誰もその靄の存在に気がついていない。
* * * * *
魔法の源である『魔力』は、生きとし生けるもの全てが持つものだが、魔法などに使うことがない限り体の外に出ることはない。それは肉体が強い『魔力抵抗』を持つせいで、体の内側にある魔力が外に出ないからである。
しかし、肉体には魔力抵抗が弱くなっている『穴』がいくつも存在し、魔力の扱いに慣れればそこから体の外に魔力を放出することができる。魔法はそうすることで体の外側で発現する。
また、魔法を使えるようになった段階で、魔法使いは自身の魔力の存在を感じ取る能力を自然と身につけている。別の言い方をすれば、魔力の存在を感じることが魔法を覚えるために必要なこととも言える。
どの程度感知できるかは個人の習熟度によるが、鍛錬を積めば灯真が行なっているように、放出した魔力の流れやそれに接触した魔力抵抗のあるものを認識することも可能となる。
魔法使いたちはこれを『探知』、もしくは彼らの使う特別な言語で『デクトネシオ』と呼ぶ。魔法とは違う、魔力の特性そのものを生かした『技術』の一つである。
* * * * *
「特に怪しい人影も無いな……もう少し広げてみるか……」
灯真を中心に半径10mほどの範囲まで自身の魔力を広げてみるが、家でくつろぐ人々やペットの姿くらいしか確認できない。さらにその範囲を広げていく灯真。しかし、普段のこの時間なら帰宅者が常に歩いている道であるにも関わらず、道には灯真以外誰もいない。あまりにも不自然な状況に集中力を乱され思うように範囲を広げられない。
(ほらまた! 集中力切らしたらダメなんだから!)
記憶の中にある女性の言葉を再び思い出す灯真。これの訓練は日頃から怠っていないが、昔のことを思い出すのは久しぶりだった。
「アレを見たせいか……懐かしいことを思い出すな」
集中を途切れさせるたびに頭を叩かれて怒られていたことを思い出すと、それまで表情に変化を見せなかった灯真の口元がかすかに緩んだ。そして目を閉じて集中し直すと、彼の魔力は一気にその範囲を広げていく。
「こいつか?」
灯真から20mほど離れた位置に、横向きに倒れている人らしき影が一つ。他に誰もいないが、その人影の背中には小さな半円状の何かがあることに気付く。
「何かの魔法を使ってるのか?……何にせよ確かめてみないと」
探知によってわかるのは魔力抵抗の強いもの。それには他人の魔力やそれを用いた魔法も含まれる。人影から出ているそれは、物理的な何かというよりは、その人物が使っている魔法によるものの可能性が高い。目を開けて感知した方へ恐る恐る進む。目の前の十字路を左に曲がった先、奥に見える街灯の少し手前の暗闇の中。目を凝らして見ると、金色の髪が街灯の光によってかすかに輝いて見える。目を閉じて集中している時ほどはっきり感知できないが、先ほどの人影の位置と合致する。
「大丈夫……ですか?」
声をかけながらゆっくりと近づいていく。目が暗い中に慣れてくると少しずつ詳細な姿が見えてきた。手術の際に患者が着るような一枚布の服。肌の色は暗い。日焼けしてるのか元から色黒なのか。胸の膨らみからして女性のようだ。肩を揺らしてみても反応が乏しい。目は開いているがその表情は虚ろで、手を動かそうとしているのはわかるが力が入らないのかわずかに揺れる程度だ。
「死に…た…く…ない…」
女性の声は非常に弱々しく、目からは涙を流しているがその目線はどこか遠くを見つめている。灯真のことにも気付いていない様子だ。幻覚と同じ言葉を聞いた彼の心臓が、少しずつその拍動を速めていく。
「なんだ?」
先ほど感知した、彼女の背中にあったものの存在に灯真は奇妙な違和感を覚えた。半円状に見えていたはずのそれは、体から離れ始め球体に近い状態になっている。これの正体に灯真は覚えがあった。
魔法などではない。これは、魔法使いたちが『魂』と呼ぶものであった。
(今日も問題なく終わって良かった)
灯真は歩きながら、今日の業務を振り返りホッとしていた。土屋に怒られはしたが、今回は書類もすぐ出来上がり業務自体滞りなく終わらせることができた。調査した時の情報が多過ぎると報告書に2日以上かかることもある。今のところ灯真に経験はないが、何件も依頼を抱えていると最後の方に書類地獄が待ち構えていると教えられてきた。もっともそれは、教えてくれた紅野が特に事務処理が苦手だっただけで、他の人がそんな事態に陥ったことはない。
(今日はどこも人が多いな……別に明日は休みじゃないのに……)
店の横を通るたびに、灯真は中に入っている客の様子を見ていた。気のせいかもしれないが、今日はどこも客が多い印象だ。また商店街を歩いている人の数も、普段のこの時間に比べるとかなり多い。まだ週のど真ん中で、明日が祝日というわけでもない。
(仕方ない。夕飯は家で適当にするか)
どこか店で食べていこうかとも考えていたが、諦めて商店街の出口へ足を進める。もう少しで家に着くから安心したのか、大きく欠伸する灯真。商店街を抜けるとその先には住宅街が広がっている。彼の住んでいるところもあと数百メートル進んだ先にある。進めば進むほど商店街ほどの明るさはなくなり、暗闇の中に街灯で照らされている明るい場所が点々としている。気がつけば歩いているのも灯真一人になった。
欠伸によって出た涙を指で拭う灯真だったが、再び目を開いた彼の足が止まる。彼の視界に入ってきたのは足。3メートルほど離れたところで、ブーツを履いた2本の細い足が目に入った。心臓の鼓動がその動きを急激に速めていく。ゆっくりと目線を上げていくと、そこにいたのは皮で出来た鎧のようなものに身を包んだ小柄な女性が一人。辺りが暗いせいなのか顔はよく見えないが、ポタッポタッと、何かが滴る音が耳に入る。
死にたくない……
微かに見えた口の動き。それに合わせるように、灯真の頭の中でその言葉が何度も反響している。彼の呼吸が急激に荒くなっていく。女性から目を逸らし視界に映った自分の手には、着ていたはずのスーツがなく肌の色を隠すほどの血液が付着していた。思わず近くの電柱に体を預け、必死に深呼吸を繰り返し震え出す肩を押さえた。もう一度手を見ると、ちゃんとスーツを着ていて血などついてはいない。気付けば女性の姿はなくなっていたが、溢れ出る涙を止められない。
「どうして急に……」
この幻覚を目にしたのはこれが初めてではない。しかし数年前を最後に、今まで現れることはなかった。涙を拭おうとポケットからハンカチを取り出すと、中に一緒に入れていたものが地面に落ちた。今日の捜査で使っていた発光結晶であった。本当であれば事務所に置いて帰るのだが、誤ってポケットに入れたままだったようだ。それがうっすらと紫色の光を放っている。
「なんで、こんなところで?」
突然の状況に冷静さを取り戻してきた灯真は、ハンカチで涙を拭い取ると落ちた発光結晶を拾いあげる。光は収まる様子がなく、よく見れば紫以外にも水色の光と白い光が二つ混じっていることに気がつく。二つ以上の色が混ざっているということは、複数の魔法が使われたということを意味する。1色だけなら灯真に心当たりがあった。だが、光は3つ。この付近で事件があったという情報は調査機関に入っていない。
「調べてみた方が良さそうだ」
万が一事件性があるならば、ここで気付かないフリはできない。誰かが調べたときに、ここに自分がいたことがバレたら面倒である。しかし、調査に使う道具はすべて事務所に置いてきているので、車を調べたときのようにはいかない。
「アレで何かわかればいいんだけど」
目を閉じて呼吸を整えると、灯真は右のこめかみ付近を手で押さえながら意識を集中し始める。次第に彼の体から薄い靄のようなものが湧き出るように現れ、彼を中心にゆっくりと周囲へ広がっていく。
(大事なのはうすーく伸ばすことよ。濃いと相手に気付かれちゃって意味がなくなるわ)
灯真の記憶の中にある女性の言葉がふと脳裏をよぎる。それは、明るさは違うものの先ほど現れた幻覚の声と同じだった。
「薄く…伸ばすように…」
その言葉を反芻するかのように呟きながらも集中をやめない。靄は周りの壁や地面をすり抜け、さらに広がっていく。すると朧げながら彼の頭の中に、それに触れているものの位置とその姿が浮かんでいく。全てではない。彼がわかったのは人や動物などの位置。草や木もだ。靄に触れた生きているもの位置や動きが彼の頭の中に映し出された。しかし、誰もその靄の存在に気がついていない。
* * * * *
魔法の源である『魔力』は、生きとし生けるもの全てが持つものだが、魔法などに使うことがない限り体の外に出ることはない。それは肉体が強い『魔力抵抗』を持つせいで、体の内側にある魔力が外に出ないからである。
しかし、肉体には魔力抵抗が弱くなっている『穴』がいくつも存在し、魔力の扱いに慣れればそこから体の外に魔力を放出することができる。魔法はそうすることで体の外側で発現する。
また、魔法を使えるようになった段階で、魔法使いは自身の魔力の存在を感じ取る能力を自然と身につけている。別の言い方をすれば、魔力の存在を感じることが魔法を覚えるために必要なこととも言える。
どの程度感知できるかは個人の習熟度によるが、鍛錬を積めば灯真が行なっているように、放出した魔力の流れやそれに接触した魔力抵抗のあるものを認識することも可能となる。
魔法使いたちはこれを『探知』、もしくは彼らの使う特別な言語で『デクトネシオ』と呼ぶ。魔法とは違う、魔力の特性そのものを生かした『技術』の一つである。
* * * * *
「特に怪しい人影も無いな……もう少し広げてみるか……」
灯真を中心に半径10mほどの範囲まで自身の魔力を広げてみるが、家でくつろぐ人々やペットの姿くらいしか確認できない。さらにその範囲を広げていく灯真。しかし、普段のこの時間なら帰宅者が常に歩いている道であるにも関わらず、道には灯真以外誰もいない。あまりにも不自然な状況に集中力を乱され思うように範囲を広げられない。
(ほらまた! 集中力切らしたらダメなんだから!)
記憶の中にある女性の言葉を再び思い出す灯真。これの訓練は日頃から怠っていないが、昔のことを思い出すのは久しぶりだった。
「アレを見たせいか……懐かしいことを思い出すな」
集中を途切れさせるたびに頭を叩かれて怒られていたことを思い出すと、それまで表情に変化を見せなかった灯真の口元がかすかに緩んだ。そして目を閉じて集中し直すと、彼の魔力は一気にその範囲を広げていく。
「こいつか?」
灯真から20mほど離れた位置に、横向きに倒れている人らしき影が一つ。他に誰もいないが、その人影の背中には小さな半円状の何かがあることに気付く。
「何かの魔法を使ってるのか?……何にせよ確かめてみないと」
探知によってわかるのは魔力抵抗の強いもの。それには他人の魔力やそれを用いた魔法も含まれる。人影から出ているそれは、物理的な何かというよりは、その人物が使っている魔法によるものの可能性が高い。目を開けて感知した方へ恐る恐る進む。目の前の十字路を左に曲がった先、奥に見える街灯の少し手前の暗闇の中。目を凝らして見ると、金色の髪が街灯の光によってかすかに輝いて見える。目を閉じて集中している時ほどはっきり感知できないが、先ほどの人影の位置と合致する。
「大丈夫……ですか?」
声をかけながらゆっくりと近づいていく。目が暗い中に慣れてくると少しずつ詳細な姿が見えてきた。手術の際に患者が着るような一枚布の服。肌の色は暗い。日焼けしてるのか元から色黒なのか。胸の膨らみからして女性のようだ。肩を揺らしてみても反応が乏しい。目は開いているがその表情は虚ろで、手を動かそうとしているのはわかるが力が入らないのかわずかに揺れる程度だ。
「死に…た…く…ない…」
女性の声は非常に弱々しく、目からは涙を流しているがその目線はどこか遠くを見つめている。灯真のことにも気付いていない様子だ。幻覚と同じ言葉を聞いた彼の心臓が、少しずつその拍動を速めていく。
「なんだ?」
先ほど感知した、彼女の背中にあったものの存在に灯真は奇妙な違和感を覚えた。半円状に見えていたはずのそれは、体から離れ始め球体に近い状態になっている。これの正体に灯真は覚えがあった。
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