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ときを継ぐ者
しおりを挟むPreface 『大絶滅』
地球上に生物が誕生してから何度も繰り返されてきた大絶滅。
種の70%以上が、ある時期にほぼ同時に絶滅する大絶滅には、その時代の生と死を司る「ときを継ぐ者」が大きく関わっていた。
「ときを継ぐ者」とは、人間が勝手に天使とか悪魔とか名付けている「生と死を司る魔人と魔獣」のこと。
魔人と魔獣は1000年ごとに戦い、その勝者こそがその時代の「ときを継ぐ者」となり、1000年の間、この世界すべての理システムを司る事ができる。
これは、現代社会に降り立った「ときを継ぐ者」の物語である。
episode1 『魔獣との戦い』
目の前が真っ赤に染まり、僕はようやく目を覚ました。いや、正確に言うなら意識が戻った。
前回の戦いで「魔獣」に敗れた僕は、1000年もの間、ずっと海の底で眠りについていた。
それはまるで永遠だった。光も闇も存在せず、音も熱も感じない世界は、時間が存在していない世界、つまり永遠とまるで同じだ。
この星が生まれておよそ45億年。僕と魔獣は、これまでずっと1000年おきに「ときの覇権」をかけて戦い続けてきた。その戦いは、わずか一瞬で勝負が決することもあれば、決着まで10年ほどかかることもあった。
僕らの戦いで勝敗を決するルールはたったひとつだけ。
僕も魔獣も肉体が滅びることはない。だから勝敗は戦いの中でどちらかが相手に精神的に屈したときに決まる。精神的に屈した「敗者」は、この星で最も深い海の底に葬られる。そして、それから1000年間は決して目覚めることはない。
精神的に勝利した者は「ときを継ぐ者」となり、この世界すべての実権を握ることになる。ときを継ぐ者は、新たな生命の創造を司り、その時代に生きる全生命の死をも司ることができる。
ときを継ぐ者がいないと、この世界はとても不安定で脆弱だ。ときを継ぐ者は、不安定で脆弱なこの世界に、安定と繁栄と秩序をもたらす者なのである。
今から2億5000万年前、僕に勝利した魔獣は竜を創造し、竜がすべてを支配する世界を創り出した。いわゆる「恐竜時代」である。
大きい竜が小さい竜を喰らい、大きい竜をさらに大きい竜が喰らうという秩序が至高とされる世界だ。
僕はその世界を忌み嫌ったが、その後、僕は魔獣に打ち勝つことができず、竜の世界は大いに繁栄を続けた。
やがて、1億6000万年が過ぎたとき、ようやく魔獣に勝利した僕は、醜い竜の世界をすべて滅ぼすことにした。
大きな石の塊を宇宙から寄せ集め、地上に向けて投げ放つと、その衝撃によってこの星には凄まじい熱気と冷気がもたらされた。その熱気と冷気によって、あっという間に竜たちは死に絶えた。
それから僕は魔獣に勝ち続け、地上のいたるところに楽園を創り続けた。木々には美しい葉や実を授け、それらを糧にする小さき者たちを創り続けた。
ただ、無造作に新たな生命を創造していくと、地上はすぐいっぱいになってしまうので、それぞれの種族がそれぞれを糧にできる仕組みも造っておいた。互いに喰い喰われるという仕組みだ。この仕組みがなければこの楽園も、僕が忌み嫌った「強い者が弱い者を喰らいつくす」という竜の世界と同じになってしまうだろう。
地上の楽園を造りあげた僕はとても満足していたが、楽園の管理は決して楽ではなかった。毎回、7日間をかけて地上のすべてを見て回り、生命の過不足があればそれを補わなければならない。
僕はそれをひとりで何万年も続けてきたが、そのうちぐったりと疲れてしまったので、僕の代わりに地上を管理する「使いの者」を造ることにした。
地上にいるすべての者がすぐに僕の代わりの者だと分かるように、使いの者の姿は出来るだけ僕に似せて造った。
使いの者はよく働いてくれた。僕が手を下さなくても生命の過不足を補ってくれるし、僕が言うまでもなく僕を敬い、さまざまな貢物を捧げてくれた。
だが、安寧な日々も永遠には続かない。ついに僕は魔獣との1000年ごとの戦いに敗れてしまった。これまで苦労して造り上げてきた楽園も、もはやここまでのようだ。
魔獣はこの楽園を破壊し、使いの者を滅亡させ、またあの忌まわしい竜の世界を創造するに決まっている。僕は絶望を抱えたまま深い海の底に沈んでいった。
あれから40万年程、僕は一度も魔獣に勝利していない。
僕の造った楽園、美しい木々、小さき者たち、使いの者、すべてはどうなってしまったのだろうか。
目覚めた僕は、渾身の力を込め海底を蹴り、海面めがけ凄まじい勢いで上昇していく。ほんの数秒で海面まで上昇し、そのままあっという間に上空1万mまで飛び上がった。
僕は、大きく息を吸い込み、そのあと星全体が震えるほどの咆哮をした。
「魔獣よ! どこにいる!」
すると、眼下の真っ黒い雲が縦に割れ、そこからゆっくりと漆黒のオーラを纏った魔獣が姿を現した。
「魔人よ…、久しいな…」
魔獣の姿を確認した僕は、身体中に力を漲らせる。見る見るうちに僕の体が金色の光に包まれていく。
「魔獣め! 此度の『とき』は渡さぬぞ!」
僕は腰に差した剣を引き抜き、大きく振り上げると、空気を切り裂きながら轟音とともに魔獣に斬りかかった。あまりのスピードに、魔獣は身じろぐこともできず真っ二つに斬り伏せられ、そしてそのまま海面へと落下していった。
僕は『雷撃』の呪文を唱え、落下する魔獣に雷を浴びせた。魔獣の凄まじい悲鳴が天空に響き渡り、二つになった魔獣は真っ黒い煙を上げながら暗い海底に沈んでいった。
今回の戦いは一瞬で決着がついたようだ。僕は昂ぶる気を抑えるように、静かに地上へと降り立った。
地上を見回した僕は、心の底から落胆した。僕の目に映ったのはこれまで見てきた世界でもっとも醜悪なものだった。そこに緑の葉や赤い実を携えた木々はなく、灰色で奇妙な大小の塔が秩序なく立ち並んでいた。
黄金色に輝いていた大地は消え去り、灰色で硬くゴツゴツした地面がただただ広がるばかりの世界。僕が忌み嫌った竜が支配する世界でさえ、こんなに醜い世界ではなかった。
「魔獣め…、僕が造った楽園をこんな醜悪な世界に造り替えるとは…許せん!」
心底腹が立ったが、まあいい。まずはこの世界を滅ぼし、また僕の楽園を造りなおせば良いのだ。
僕はまず、この世界のすべてを見に行ってみることにした。「ときを継ぐ者」として、たとえ醜悪な世界であっても、消し去る前に一度はこの世界の隅々まで見ておくべきだろう。僕は使いの者の姿に化け、世界を回り始めた。
世界を見て回るうちに、いくつか気が付いたことがある。そのなかで最も驚いたのは、この世界には僕が造った木々や小さき者、そして使いの者までが残っていたことである。なぜ、魔獣はあの者たちを滅ぼさずに残しておいたのだろう。
以前、僕は竜の世界を躊躇なく滅ぼした。そんな僕が造った世界を、ときの覇権を手にした魔獣が滅ぼすのは当然だと思っていた。
episode2 『素晴らしき世界』
僕はこの世界の隅々を見て回った。昔、僕が創造した使いの者の子孫たちは、この星の北の端から南の端まで、すべての場所の支配者となっていた。
僕は楽園を管理するために使いの者を創造したが、いつの間にか使いの者は自分たちの役目を忘れ、自分たちが繁栄するためだけにこの世界を支配していた。
僕は何となく、魔獣がこの世界を滅ぼさなかった理由が分かった気がした。今、この世界にいる使いの者たちは、魔獣がつくり上げた竜にそっくりだ。この世界でも強い者が弱い者を支配し、強い者をさらに強い者が支配する。まさに竜の世界の理システムと同じである。
だが、一見すると醜悪なこの世界も、その中身は案外悪くない。灰色の風景たちも、ふたを開ければさまざまな色が飛び出してくる。いろんな場所からあふれ出る音も興味深い。何よりも面白いのは料理だ。
この世界に生きている使いの者たちは、僕の代わりを果たすという本来の目的を忘れているが、その代わりに料理という魔法を手に入れた。
この魔法はまったく素晴らしい。
肉体を維持するためだけに欠かせない「食べる」という最も原始的な行為を、味を楽しむという別の目的に昇華させたのだ。
僕が創造した使いの者が、ここまで進化をとげ、本来の役目からかけ離れた存在としてこの世界に残っていることが僕には少し不快だった。だが、料理という魔法の価値は、それを帳消しにしてまだ余りあるほどだ。僕は、この世界の料理をありったけ楽しんだ。
世界中を回り始めてから7日目。とにかくこの醜悪な世界は面白い。使いの者たちが暮らす街では、そこらじゅうで音楽が溢れている。いくつも重なりあった灰色の箱の中や、縦横に張り巡らされた灰色の道の上、海に浮かぶ箱舟の甲板、森に似せて作られた音楽堂。
使いの者たちは、それらの場所で奏でられる様々な音楽に耳をかたむけながら、ある者は喜びに満ち、ある者は深い悲しみに暮れた表情をみせている。
使いの者たちの表情を眺めているだけでも飽きることは無かったが、何よりも僕はそこで流れる「音楽そのもの」を楽しんだ。
ある日の夜、使いの者に化けた僕は、古びたバーのカウンターで料理と酒を楽しんでいた。店の中には僕が好きなレコードの乾いた音が小気味よく響き、甘すぎてしょっぱすぎる料理は、より一層酒の味を引き立たせてくれている。
ふいに、隣の椅子に女性が座った。
「隣、いいかしら?」
僕が戸惑いながらも、「あ、うん、どうぞ…」と答えると、その女性は細長い紙巻き煙草に火をつけ、バーテンダーにウイスキーを注文した。
episode3 『Departure(出発)』
彼女は25歳、エピファニーという名前だった。近くの小さなレストランでウエイトレスとして働き、19歳のときに産んだ娘をひとりで育てながら、子どもの頃から憧れていた歌手になる夢を追いかけているらしい。
エピファニーは煙草をふかしながら僕に言った。
「これでも週に1回はステージで歌ってるのよ、私が歌う日は客の入りが良いの」
そういいながら彼女はグラスのウイスキーを飲み干した。
「今日は気分が良いから、歌ってあげるわ」
彼女は椅子に座ったまま、“Luke”という歌を歌いだした。
「My name is Luka♪ I live on the second floor♪」
直後、彼女の歌声は、混雑していたバーの客全員の会話と飲み食いを止めてしまった。その光景はまるで、時間が止まった世界で唯一彼女だけが動ける存在であるかの様だった。
歌詞の内容はよく分からなかったが、彼女の透明な歌声は、僕の心にも深く深く響いた。
歌う彼女を見ている僕の目から、すうっと涙がこぼれ落ちた。僕がこの世界に「存在」し始めてから、初めて流した涙だ。とても新鮮な感覚だった。
彼女が歌い終わったとき、店中から大きな拍手と歓声が沸きあがった。僕はこの時以降、彼女から目を離せなくなってしまった。
次の日から僕と彼女は毎日一緒に食事をした。彼女は、これまでこの世界で彼女がどう生きてきたのか、その物語を僕にたくさん話してくれた。僕も、世界中を周って見てきたことや初めて見たこの世界の不思議さを彼女に夢中で話した。
そして、たまに彼女は歌ってくれた。彼女の歌を聴くたび、僕は涙を堪えることが出来なかった。僕は、彼女と彼女の歌に夢中になったらしい。
ある日、彼女は娘のメリーを連れてきた。僕ら3人はきらびやかな光に囲まれた遊園地で甘くて冷たいクリームを食べたり、クルクル回る馬車に乗ったりした。
エピファニーは幸せそうな顔でメリーを見つめ、僕は幸せな気持ちでエピファニーを見つめた。
僕が目覚めてから2回目の冬が来たとき、僕とエピファニー、そしてメリーは「家族」になった。
一緒の家に住み、一緒に食事をし、朝一緒に目覚め、夜一緒に眠った。
毎日笑い、毎日喜び、時々泣き、時々悲しみ、時々迷った。それでも、僕らは3人一緒にいられることを心から喜び、愉しんだ。
だが、幸せな時間はあっという間に過ぎていく。僕らが家族になってから20年が経った時、メリーは僕らとは別の家族を作った。僕は、メリーが僕らの家から出ていくことに不満だったが、エピファニーは「寂しいけど、嬉しいことでもあるのよ」といいながら笑っていた。僕は、エピファニーがそう言うならそうなんだろうと思った。
僕とエピファニーが家族になってから、気が付けば40年が経っていた。相変わらず僕らは幸せだった。
でも最近、エピファニーは一日のほとんどをベッドの上で過ごしている。時々とても苦しそうな顔をすることがあるが、僕の顔を見るとすぐにいつもの笑顔を見せてくれた。エピファニーの笑顔を見ると僕は幸せな気分になれた。
ある夜、エピファニーは僕に言った。「私はもうすぐ死ぬわ。でも怖くなんかないし、とっても幸せよ。私に幸せな人生を与えてくれて本当にありがとう!」
次の日の朝、エピファニーは眠るように死んでいた。僕はすぐに新しいエピファニーを創造した。でも、それはエピファニーではなかった。
何度も何度もエピファニーを創造し続けたけれど、僕のエピファニーは二度と戻ってこなかった。
僕は、エピファニーがいないこの世界は気に入らないので、すべてを滅ぼそうと思った。でも時々、メリーが小さいメリーと一緒に訪ねてきてくれるので、メリーと小さいメリーがこの世界にいるうちは滅ぼすのをやめることにした。
ある日、メリーは「新しい家族だよ」といって、僕とエピファニーの家に子犬を連れてきてくれた。新しい家族ができて嬉しかったが、そのことをエピファニーに話せないと思うと、とても寂しくなった。
それから何年も、何年も経ったころ、メリーも、小さいメリーもこの世界からいなくなり、子犬も、やがていなくなった。
こうして僕は、ひとりになった。
それから、寒い日と暑い日が何度も過ぎていったが、この世界は何も変わらなかった。
僕もエピファニーと同じ様にいなくなりたい、繰り返しそう強く願った。毎日毎日願ったが、僕はいなくなることが出来なかった。
結局、僕はエピファニーがいたこの世界を滅ぼすのはやめることにした。エピファニーの匂いや面影を感じられるのは、もはやこの世界しかなかったからだ。
何もない日が続いて、長い時間が過ぎて行った。
本当に長い長い時間だった。
そんなある日、突然、目の前が真っ赤に染まった。
「ようやく、このときがやってきてくれた…」
僕は安堵した。ついに僕がこの世界からいなくなれる日がやってきたのだ。
僕は外に出て、地面を目いっぱい蹴った。天空高く舞い上がり、翼を大きく広げ、黒雲の間から魔獣が現れるのを待った。
しかし、魔獣はいくら待っても現れなかった。
僕は、ようやく気付いた。
1000年前の戦いでなぜ魔獣が一撃で海の底に沈んでいったのか…。
魔獣は滅びたかったのだ。今の僕と同じで、いなくなる事に憧れたに違いない。
僕は目を閉じ、自らの両肩を抱きしめ、ゆっくりと双翼を閉じた。僕はそのまま海面に落下し、深くて暗い海の底に沈んでいった。海底は暗く冷たかったが、寂しくはなかった。
ゆっくりと消えていく意識の中で僕は、エピファニーのことを考えていた。
エピファニーの笑顔、エピファニーの歌、メリーを見つめる優しいまなざし、僕の体の中すべてはエピファニーで満たされていた。
すると、1000年前はあんなに暗く冷たかった海底が今はとても暖かく、明るく感じた。
今、僕はやっと知ることができた。「ときを継ぐ者」など、この醜悪で素晴らしい世界にはとっくに必要なかったのだ。
僕と魔獣は、もう何年たっても目覚めることはないだろう。
いなくなれる事の幸せを僕は心から噛みしめた。
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