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第1話 最後の平穏
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「だから違うって!」
「でも…」
薄暗いダンジョンの中で二人の冒険者が石板片手に言い争っていた。
茶髪の青年が床に書いてある文字を指差して怒鳴る!
「でも『かがめ』って言われても…」
床に書いてあるのはたった三文字の『かがめ』だけである。
二人の前には赤、青、緑の三色の色の扉があり青髪の青年は石板を見せて言い返す。
『あかのへやでいのれ』
この石板が攻略の鍵だと分かってるのだが茶髪の青年はその場を動かない。
「もういいよ!僕一人で行くから!」
「おっおい待てよ!」
青髪の青年が赤い扉を開けて一人で中へ入っていった。
それを止められなかった茶髪の青年は小さく舌打ちをする。
まもなく…
「ぎゃぁぁぁああああ!!!!」
赤い扉の部屋から悲鳴が聞こえて扉の隙間から血が流れてきた。
茶髪の青年が赤の扉を開くとそこは壁であった。
「天井が落ちてきたのか…」
攻略の鍵である石板は青髪の青年が持っていったのだが覚えているから問題はない。
再び三つの扉の前の文字を見詰める茶髪の青年…
「っ!?そうか!!」
茶髪の青年は青の扉を開く、すると中は天井から水が大量に降り注いでいた。
次に緑の扉を開く…
そこはジャングルのように木が生い茂っていた。
茶髪の青年は覚悟を決めて青の部屋へ入る。
そして、部屋の中央で方膝をついて祈りを捧げた。
暫くして…
『コングラッチュレーション!』
空から大きな声が聞こえて世界が真っ白に染まっていく。
そして、目の前に表示される文字の数々。
最後に…
『挑戦者73820人攻略達成者518人』
それを見終わると世界は真っ暗になり終了した。
ヘッドギアを取って目を開くと不貞腐れた弟の顔がそこに在った。
「また兄ちゃんに先を越されたー!」
「まぁそう言うな竜二、最後までは上手く行ってたじゃないか」
坂上家の兄弟である竜一と竜二はよくある家庭の高校生である。
竜一が高校二年、竜二が高校一年で別々の高校に通っていた。
竜一はぽっちゃりとした体型で運動も勉強も苦手だがゲームだけは上手い、逆に竜二は運動も勉強も出来るがゲームだけは苦手と言う兄弟であった。
「でも最後のは一体どう言うことなの?」
「ほらっ書いてあっただろ?『かがめ』って」
「うん、それが?」
「だから『か』が『め』なんだよ、だから『あかのへや』じゃなくて『あめのへや』ってわけだ!」
「そ、そうだったのか…つ、次こそは勝つからね兄ちゃん!」
そう言って竜一の部屋を出ていく竜二。
ふと時計を見ると学校に向かう時間が近付いていた。
溜め息を吐きつつ竜一は鞄を開く。
そこにはボロボロになった教科書やズタズタに切り裂かれたノートが入っていた。
家族の誰にも伝えてないが竜一は学校でかなり酷い虐めを受けていた。
高校の虐めはかなり酷く、主犯格が地域の大地主の息子で学校の理事も勤める大物である。
そんなこともあり被害を訴えても教師には対応もされず我慢する毎日が続いていた。
それでも家族には心配をさせないように笑顔で家を出る竜一。
それが家族と最後の別れになるなんて微塵も思わなかった。
「でも…」
薄暗いダンジョンの中で二人の冒険者が石板片手に言い争っていた。
茶髪の青年が床に書いてある文字を指差して怒鳴る!
「でも『かがめ』って言われても…」
床に書いてあるのはたった三文字の『かがめ』だけである。
二人の前には赤、青、緑の三色の色の扉があり青髪の青年は石板を見せて言い返す。
『あかのへやでいのれ』
この石板が攻略の鍵だと分かってるのだが茶髪の青年はその場を動かない。
「もういいよ!僕一人で行くから!」
「おっおい待てよ!」
青髪の青年が赤い扉を開けて一人で中へ入っていった。
それを止められなかった茶髪の青年は小さく舌打ちをする。
まもなく…
「ぎゃぁぁぁああああ!!!!」
赤い扉の部屋から悲鳴が聞こえて扉の隙間から血が流れてきた。
茶髪の青年が赤の扉を開くとそこは壁であった。
「天井が落ちてきたのか…」
攻略の鍵である石板は青髪の青年が持っていったのだが覚えているから問題はない。
再び三つの扉の前の文字を見詰める茶髪の青年…
「っ!?そうか!!」
茶髪の青年は青の扉を開く、すると中は天井から水が大量に降り注いでいた。
次に緑の扉を開く…
そこはジャングルのように木が生い茂っていた。
茶髪の青年は覚悟を決めて青の部屋へ入る。
そして、部屋の中央で方膝をついて祈りを捧げた。
暫くして…
『コングラッチュレーション!』
空から大きな声が聞こえて世界が真っ白に染まっていく。
そして、目の前に表示される文字の数々。
最後に…
『挑戦者73820人攻略達成者518人』
それを見終わると世界は真っ暗になり終了した。
ヘッドギアを取って目を開くと不貞腐れた弟の顔がそこに在った。
「また兄ちゃんに先を越されたー!」
「まぁそう言うな竜二、最後までは上手く行ってたじゃないか」
坂上家の兄弟である竜一と竜二はよくある家庭の高校生である。
竜一が高校二年、竜二が高校一年で別々の高校に通っていた。
竜一はぽっちゃりとした体型で運動も勉強も苦手だがゲームだけは上手い、逆に竜二は運動も勉強も出来るがゲームだけは苦手と言う兄弟であった。
「でも最後のは一体どう言うことなの?」
「ほらっ書いてあっただろ?『かがめ』って」
「うん、それが?」
「だから『か』が『め』なんだよ、だから『あかのへや』じゃなくて『あめのへや』ってわけだ!」
「そ、そうだったのか…つ、次こそは勝つからね兄ちゃん!」
そう言って竜一の部屋を出ていく竜二。
ふと時計を見ると学校に向かう時間が近付いていた。
溜め息を吐きつつ竜一は鞄を開く。
そこにはボロボロになった教科書やズタズタに切り裂かれたノートが入っていた。
家族の誰にも伝えてないが竜一は学校でかなり酷い虐めを受けていた。
高校の虐めはかなり酷く、主犯格が地域の大地主の息子で学校の理事も勤める大物である。
そんなこともあり被害を訴えても教師には対応もされず我慢する毎日が続いていた。
それでも家族には心配をさせないように笑顔で家を出る竜一。
それが家族と最後の別れになるなんて微塵も思わなかった。
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