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前編 押しかけサキュバス

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「いらっしゃいませ~」

日が沈み街灯のみが道を照らす時間帯、俺は眠気と戦いながらコンビニでバイトをしている。
大学生になり一人暮らしをしている俺、やはり遊ぶためにはお金が必要なお年頃なのだ。
と言っても彼女が居るわけでもないし、講義の無い日に知らない町を探索するくらいしか使い道は無いのだが・・・

「すみませ~ん」
「あっ今行きます」

レジの前に立った女性が会計を待っている、俺は商品の陳列を中断しレジへと急いだ。
この時間帯になると来客は非常に少なくなり、バイト一人で全てを行わないと駄目なのは商売としてどうなのだろうか?
そんな事をいつもの様に考えながらレジの奥へと移動した。

「お待たせしました」
「おねがい・・・します・・・」
「・・・?」

先程俺を呼んだ時とはトーンの違う声で話す彼女に一瞬違和感を覚えるが、俺はレジ前に置かれた商品のバーコードを読み取っていく・・・
もう慣れたこの作業、特に何も考える事無くテキパキと作業を進め合計金額が表示された。

「合計で1280円になりま・・・」
「//////」

そこまで言って俺は目を疑った。
レジ前に立っている仕事帰りのOLと思われる彼女が自ら胸元を片手で引っ張り乳首を俺に見せていたのだ。
丁度防犯カメラにも見えるか見えないかのギリギリの角度、いやそんな事を気にしている場合じゃない。
俺が動揺しながら言葉に詰まっていると・・・

「ねぇ・・・私の髪・・・何色に見える?」
「えっ?」

突然聞かれた意味不明な言葉、髪の色が何色か?
俺は胸を凝視していた視線を上へと動かす・・・
すると驚く事が起こった。

「むら・・・さ・・・き?」
「うん、やっぱりそうだ!」

一瞬俺の目には彼女の髪の毛が紫色に見えた。
だが今じっくり見ても彼女の髪は黒髪だ。
俺は訳が分からず混乱していると・・・

「これでお願いします」
「・・・えっ?あっ・・・はい・・・」

ふと我に返って視線を下げる、いつの間にか胸は元通り服に隠れ、トレイの上には千円札と100円玉が3枚置かれていた。

「1300円お預かりします。お釣り、20円です」
「ありがと・・・それじゃ・・・また・・・ね」

ドキっと胸が高鳴った。
買った物をマイバックに入れた彼女は横目に俺にウィンクをして店から出ていく・・・
俺は今見たモノが幻覚だったのではないかと疑う・・・
勿論そのあとの仕事は集中できるわけもなく、交代の時間まで気の抜けた感じで仕事を行うのであった・・・









「一体なんだったんだろ・・・」

俺が一人暮らしをしているアパートの前まで俺は帰ってきた。
結局彼女の胸と髪の色が頭の中でグルグルと巡り、俺は何処か酔った様な気持ちのままバイトから帰宅してきていた。
そして、自室のドアにカギを刺して開けた時であった。

「おじゃましま~す」
「えっ?えっ・・・」

俺の横からスルりと一人の女が先に部屋に入っていった。
人は理解が及ばない事象が起こった時、思考が停止するとはよく言ったモノだ。

「どうしたの?貴方の部屋でしょ?入らないの?」
「君は・・・」

そう言って靴を抜いだ彼女はコンビニで胸を見せてきた彼女であった。
あの時とは違い、短いスカートにセーターを着た私服姿の彼女は不思議な魅力を持っていた。
俺は言われるがまま部屋に入り、ドアを慣れた手つきで鍵まで閉める。

「ねぇ、私の髪・・・どう?」
「・・・」

セミロングの降ろされた髪は今さっきまで黒髪だった筈なのに、やはり今は紫色になっていた。
目を疑う、この言葉の本当の意味を身をもって体験した俺は次の瞬間彼女にキスをされていた・・・

「んむっ・・・んっ・・・んぁ・・・」

俺のファーストキス、感動も何もなく俺は体が火照るのを感じ思考が鈍くなっていく・・・
気付けば彼女の手が俺の股間を弄り、高鳴る鼓動が彼女に伝わっているのではないかと思う程激しく主張を繰り返していた。
だんだんと意識が朦朧としていき、自らの意思とは関係なく俺は彼女をベットまで連れて行って押し倒していた。

「やんっもう積極的なんだから~」

全く嫌がっている様子もなく、逆に喜んでいる彼女の嬉しそうな声に俺の理性は崩壊していた。
無我夢中にズボンを脱いで、そそり勃つチンポをそのまま名も知らぬ彼女の股に押し付け、彼女の体を強く強く抱きしめた。

「あんっ 早くっ 早くぅ~」
「こ・・・ここ・・・か・・・な?」

手を使わず腰のみで彼女のアソコをチンポが探りながら前後へ移動して探す・・・
そして、先端が熱い何かに包まれ彼女の中へ沈んだ。
ぬぬぬっとゆっくりと包み込まれるきつい感触はこの世の者とは思えない至福の瞬間であった。

「んあ”ぁ~~~~~ はっ・・・あっ ぁあ”ぁ~~~~♡」

甘い喘ぎ声が彼女の口から洩れる。
カリ首まで彼女の中に沈んだ後は一気に腰を突き入れ一番奥まで彼女と密着した。
そして・・・

「はっ♡ くっ・・・ はァァアァ~~~~~♡♡」
「お”っ あ”っ・・・」

二人同時に体を脈打つような反応を起こす・・・
そう、同時に達したのだ。
密着したまま生で彼女の中に俺の精液が注がれていく・・・
腰が抜ける・・・あれはこういう状態を言うのかと分かる程快楽が体の筋肉の自由を奪っていく・・・

「ほ♡ ほわぁ~~~♡」

蕩けるような彼女の甘い声、それが嬉しくてもっと聞きたくて彼女の中に最後の一滴まで精液を流し込もうと腰がゆっくりと動き始める・・・
アソコの硬さは射精したのにも関わらず衰える気配が無く、キスがしたいのに声が聞きたいという相反する事実に悩む・・・
もう頭の中は目の前の名前も知らない彼女の事だけでいっぱいであった。

「んんっ♡」

気付けばチンポの先端が彼女の奥を叩いていた。
今まで生きてきた中で最高に肥大化したチンポが彼女の子宮口をノックしているのだ。
そこに押し付けたまま射精したらどれ程気持ちいいのか・・・
そう考えると同時に精子が込み上げてくる!

「もう出っ!」
「きてぇっ!私の中に!」

求められた瞬間俺の意識は精液と共に彼女の中へと注ぎ込まれて行く様に消えていった・・・
これ以上の快感を得る事は出来ないとさえ思う程の絶頂が意識を刈り取ってしまったのだ。
優しい彼女の腕の中で俺は包まれるように眠りについた・・・





♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢




「あぁ・・・本当にすごかった・・・」

抱き着いたまま眠る彼を横に避けて私は彼の寝顔にキスをする・・・
そう、私はサキュバス・・・
自分と相性のいい人間の精液を食べて生きる人ならざる者である。
昔は同族が多数居たのだが、近年ではその数はめっきり減り同族は2人しか知らない。

「あんっ勿体ない・・・」

彼のチンポに付着した精液を私は綺麗に舌で舐め取り綺麗にしていく・・・
昔と違って生気を吸って殺してしまうと色々と面倒な現代では私達サキュバスは精液からしか栄養を取らないようにしているのだ。
勿論人とは違う生き物なので妊娠する事はない、私達サキュバスは眷属化と呼ばれる人間の雌に血を分け与えて進化させる行為によってのみその数を増やす生き物なのだ。

「あぁ~♡ この彼の精液、なんでこんなに美味しいの♡」

チンポに残っていた精液を舐め取り堪能しながらその味にウットリとする。
今まで数百年生きてきた、1万人を軽く超える数の男の精液を味わった中でも抜群に彼の精液は美味しかったのだ。
そして、体に入ってきた快感も抜群に良かった。
気付けは私は手で彼のチンポを弄り、再び大きくなると自然な流れで彼の上の跨っていた。

「もう1回だけ・・・いい・・・よね?」

あまりにも美味しすぎた彼の精液が再び欲しくなってしまった私、返答が返ってこない彼にワザと尋ねてから腰を沈めた。
膣内に残っていた精液が潤滑油になり一気に奥まで挿入されたチンポが子宮口に到達すると同時に私は再び達する・・・

「ふぁぁああ♡ 好きぃ! これ大好きぃ♡♡♡」

中に流し込まれていく精液・・・
過去に感じた事の無い程の快感がサキュバスである筈の私の気持ちを乱す。
それほど彼の精液が美味しすぎたのだ。

「ぅぅぅ・・・抜きたくないけど・・・だめ・・・だよね・・・」

彼に跨ったまま私は躊躇する・・・
今繋がっている彼があまりにも愛おしく、ずっと傍に居たいという衝動が溢れ出ていたのだ。
でもサキュバスの掟として同じ人間と交わるのは禁止されている。
一度サキュバスとSEXをした者は次に同じサキュバスとSEXをした際に精液と共に命まで注ぎ込んでしまうからである。
だから・・・

「もう・・・1回・・・だけ・・・」

駄目だと分かっている、このままでは彼は確実に死んでしまう・・・
だが・・・

「いい・・・よ・・・」
「えっ?!」

彼が目を覚ましていた。
サキュバスとSEXをして意識を失い、更にもう1回SEXしちゃったにも関わらず彼は目を覚ましたのだ。

「僕なら・・・大丈夫・・・」
「で・・・でもぉ・・・おっ?! おぉぉ・・・ あっ♡」

彼は私の心配をよそに腰を突き上げ始めた。
信じられなかった・・・
既に4回中に射精している筈なのに彼はまだ平気な様子だったのだ。

「ん”っ♡ あんっ♡」

それが私を安心させてしまった。
いつの間にか私も腰を自ら動かしてひたすら彼を愛し愛され求めあい続けていたのだ。

「あ”ッ♡ でてる♡ また出てるよぉぉ♡」
「もっと・・・もっと・・・!!!」
「すごい♡ 私・・・サキュバスなのに壊れちゃう! あぁぁ♡♡♡」

一体どれ程の回数SEXし続けたのか・・・
互いが互いを求めあいながら私達は愛し合い続け、お互いの匂いがお互いに染み付いた頃に終わりを迎えた・・・

「オ”ッ♡ オ~~♡」
「うぁぁ・・・」

精魂尽き果てる、まさにその言葉の通り私と彼は共に力尽きて意識を失った。
彼はきっとこのまま目覚める事が無いまま息を引き取るだろう・・・
だから私が目を覚ましたらちゃんと弔ってあげなきゃ・・・
生まれて初めてSEXで失神するという幸せの絶頂の中、愛する彼との別れを悲しみながら彼の体温を感じ眠りにつく・・・
まさかこれが私の人生を狂わせるSEXになるとは、この時の私は知る由も無かった・・・
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