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第2章 プロメタの町のヨハン
第9話 ヨハン達の攻城
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日が沈み森の中に虫のざわめきしか聞こえなくなった時間帯に彼等は動き出した。
道中ここへ辿り着くまでに獣等にやられた者も居て少し人数が減っているがそれでも200人を超える人影は一斉に魔王城へ突入した。
驚くべきは魔剣を筆頭にしたその武具の力であろう、閉じられた門がまるで紙を切り裂くように簡単に切断されたのだ。
しかし、中へ突入して少しすると門を切る為に鞘から剣を抜いた人物は顔色が悪くなりその場に蹲る。
剣に生命力を吸い取られ力果てたのだ。
「俺の分も・・・頼む・・・」
同じ小隊であったヨハンはその言葉に頷きを返して彼を壁際に座らせ進む。
奥へ進むと広場と思われる所に既に幾つもの遺体が在った。
魔剣に殺された者、魔剣で殺した者、魔法で殺された者・・・
まさに悲惨とも言えるそれを見て多くの者は確信する。
この武具が在れば魔人族は殺せる!
そう、その場に倒れている敵がその証明である。
命令を受けて声を発しないように奥へと進む男達は自らの命を捨ててでも戦う意思を固めており敵が居れば我先にと呪われた武具を解き放ち最後の戦いを行なう。
「くそっ・・・魔人貴族達は何処だ?」
ヨハンの小隊は他の者達が各々の部屋を探ったりしている通路を一気に奥へと進む。
噂によると魔人族の中には魔人貴族と呼ばれる飛びぬけた魔力と魔法を使う魔人が10人以上居ると聞いていた。
それが城に攻め込んで戦闘を開始しても一人も出てきていないのだ。
魔人貴族一人居ればその戦場は圧倒的に不利になると言われるくらいの相手なのでここに来るまでに倒している筈が無い。
そう考えるヨハンは大広間の中から吹き飛ばされる人影に気付いて足を止める。
「薄汚い愚かな人族の分際で魔王様の城へ攻め込むとは万死に値する!」
身長が2メートルはあると思われる金髪のその男の前には既に何人もの死体が横たわっていた。
その実力を見てヨハンはその人物が魔人貴族の一人だと理解した。
しかし、同時に3人の兵士が突撃をして同時に武器を振るうのを必死に避けようとするその男の動きに違和感を感じた。
魔法の使えない人族の者には知らない事だが魔法とは詠唱いよる魔力変換が必要なのだ。
それを知らない兵士達だがそれでも今は魔法が放てないと言う事は理解できたようで近くに居た者は次々と呪われた武具を解き放つ!
そして、一人の剣がその男の背中を切り裂いた。
「ぐぅうう・・・くくく・・・お前もこの痛みを味わうがいい!」
「ぎ・・・ぐぁああああああああああああ!!!」
攻撃を仕掛けた筈の兵士の背中が突然裂けてそこから血しぶきが舞う。
そう、この男こそが魔人第1貴族リバウンドだったのだ。
「私を攻撃した場合それは攻撃した本人に返る、そして・・・お前達も味わうがいい!」
リバウンドが手を翳すと正面に居た兵士が突然苦しみだす。
これもリバウンドの魔法であった。
その効果は過去に自身が体験した苦痛等を数倍にして与える。
だがしかし、リバウンドの思惑は外れてしまう。
この魔法の恐ろしさを理解すれば攻撃の手は収まると考えていたのだろうがそれは甘かった。
「しねぇええええ!!!」
「くたばれ化け物!!!」
「家族の仇だぁあーー!!!」
リバウンドは脅しを掛けたつもりだがその場に居る誰もが呪いの武具を手にしている以上数分で死に至る事を知っている。
痛みが返ってきたとしても直ぐに自分は死ぬんだと考えた兵士達は自身がどうなろうと構わず攻撃を仕掛けたのだ。
そして、リバウンドは逃げる暇も無くその体を多数の武具に切り刻まれる。
それと同時に攻撃した者達は激痛に悲鳴を上げながらそのまま倒れる。
「ぐぅぁあああ・・・・き、貴様等・・・死ぬのが怖く・・・ないのか!?」
リバウンドの悲痛の叫びが口から出るが誰一人それに反応する事無く追撃が仕掛けられそのままリバウンドは首を撥ねられて絶命する。
転がったその生首を一人の男が拾い上げて手にしていた呪いの槍の先端に突き刺した。
「見ろ!俺は何とも無い!この魔人貴族は死んだんだ!!!」
その言葉に士気が更に上がり広間から通じる道を各々の小隊で突入いていく!
ヨハンたちの後ろの小隊にはあのリバウンドの生首が突き刺さったままの槍をもつ男も一緒に居る、魔王自身に殺される恐怖を与えるのが目的ではあったが殺せるのなら殺してしまったも構わないと言われているのを思い出しヨハン達は何も言わない。
そして、ヨハンが所属していた小隊が向かった先の装飾が施されたドアを既に魔剣を開放していた兵士が切り裂く。
そのドアの向こうにはその男が居た。
「間違いない・・・やつが魔王だ!」
誰かが叫んだ。
だが魔王から返ってきたのは不思議な内容であった。
「そうか・・・我が同胞の魔人貴族を一人ずつ消してこのチャンスを待っていたと言うわけか!」
その魔法の返答に会話が成り立っていないのか声が届いていないのかは分からないが既に戦闘態勢に入っている魔王にヨハン達は立ち止まらず攻め込んだ!
そして、その威圧に押されたのか魔王は少し体を後ろに引きながら再び口にする。
「我が城へ攻め込んできた人族は一人残らず皆殺しにせよ!」
「くっしまった!」
その言葉に魔王がこの場に居る人間以外に伝えたのだと理解したヨハン達はこれ以上何かをされる前に攻めようと怒声を上げながら魔王に襲い掛かるのであった。
道中ここへ辿り着くまでに獣等にやられた者も居て少し人数が減っているがそれでも200人を超える人影は一斉に魔王城へ突入した。
驚くべきは魔剣を筆頭にしたその武具の力であろう、閉じられた門がまるで紙を切り裂くように簡単に切断されたのだ。
しかし、中へ突入して少しすると門を切る為に鞘から剣を抜いた人物は顔色が悪くなりその場に蹲る。
剣に生命力を吸い取られ力果てたのだ。
「俺の分も・・・頼む・・・」
同じ小隊であったヨハンはその言葉に頷きを返して彼を壁際に座らせ進む。
奥へ進むと広場と思われる所に既に幾つもの遺体が在った。
魔剣に殺された者、魔剣で殺した者、魔法で殺された者・・・
まさに悲惨とも言えるそれを見て多くの者は確信する。
この武具が在れば魔人族は殺せる!
そう、その場に倒れている敵がその証明である。
命令を受けて声を発しないように奥へと進む男達は自らの命を捨ててでも戦う意思を固めており敵が居れば我先にと呪われた武具を解き放ち最後の戦いを行なう。
「くそっ・・・魔人貴族達は何処だ?」
ヨハンの小隊は他の者達が各々の部屋を探ったりしている通路を一気に奥へと進む。
噂によると魔人族の中には魔人貴族と呼ばれる飛びぬけた魔力と魔法を使う魔人が10人以上居ると聞いていた。
それが城に攻め込んで戦闘を開始しても一人も出てきていないのだ。
魔人貴族一人居ればその戦場は圧倒的に不利になると言われるくらいの相手なのでここに来るまでに倒している筈が無い。
そう考えるヨハンは大広間の中から吹き飛ばされる人影に気付いて足を止める。
「薄汚い愚かな人族の分際で魔王様の城へ攻め込むとは万死に値する!」
身長が2メートルはあると思われる金髪のその男の前には既に何人もの死体が横たわっていた。
その実力を見てヨハンはその人物が魔人貴族の一人だと理解した。
しかし、同時に3人の兵士が突撃をして同時に武器を振るうのを必死に避けようとするその男の動きに違和感を感じた。
魔法の使えない人族の者には知らない事だが魔法とは詠唱いよる魔力変換が必要なのだ。
それを知らない兵士達だがそれでも今は魔法が放てないと言う事は理解できたようで近くに居た者は次々と呪われた武具を解き放つ!
そして、一人の剣がその男の背中を切り裂いた。
「ぐぅうう・・・くくく・・・お前もこの痛みを味わうがいい!」
「ぎ・・・ぐぁああああああああああああ!!!」
攻撃を仕掛けた筈の兵士の背中が突然裂けてそこから血しぶきが舞う。
そう、この男こそが魔人第1貴族リバウンドだったのだ。
「私を攻撃した場合それは攻撃した本人に返る、そして・・・お前達も味わうがいい!」
リバウンドが手を翳すと正面に居た兵士が突然苦しみだす。
これもリバウンドの魔法であった。
その効果は過去に自身が体験した苦痛等を数倍にして与える。
だがしかし、リバウンドの思惑は外れてしまう。
この魔法の恐ろしさを理解すれば攻撃の手は収まると考えていたのだろうがそれは甘かった。
「しねぇええええ!!!」
「くたばれ化け物!!!」
「家族の仇だぁあーー!!!」
リバウンドは脅しを掛けたつもりだがその場に居る誰もが呪いの武具を手にしている以上数分で死に至る事を知っている。
痛みが返ってきたとしても直ぐに自分は死ぬんだと考えた兵士達は自身がどうなろうと構わず攻撃を仕掛けたのだ。
そして、リバウンドは逃げる暇も無くその体を多数の武具に切り刻まれる。
それと同時に攻撃した者達は激痛に悲鳴を上げながらそのまま倒れる。
「ぐぅぁあああ・・・・き、貴様等・・・死ぬのが怖く・・・ないのか!?」
リバウンドの悲痛の叫びが口から出るが誰一人それに反応する事無く追撃が仕掛けられそのままリバウンドは首を撥ねられて絶命する。
転がったその生首を一人の男が拾い上げて手にしていた呪いの槍の先端に突き刺した。
「見ろ!俺は何とも無い!この魔人貴族は死んだんだ!!!」
その言葉に士気が更に上がり広間から通じる道を各々の小隊で突入いていく!
ヨハンたちの後ろの小隊にはあのリバウンドの生首が突き刺さったままの槍をもつ男も一緒に居る、魔王自身に殺される恐怖を与えるのが目的ではあったが殺せるのなら殺してしまったも構わないと言われているのを思い出しヨハン達は何も言わない。
そして、ヨハンが所属していた小隊が向かった先の装飾が施されたドアを既に魔剣を開放していた兵士が切り裂く。
そのドアの向こうにはその男が居た。
「間違いない・・・やつが魔王だ!」
誰かが叫んだ。
だが魔王から返ってきたのは不思議な内容であった。
「そうか・・・我が同胞の魔人貴族を一人ずつ消してこのチャンスを待っていたと言うわけか!」
その魔法の返答に会話が成り立っていないのか声が届いていないのかは分からないが既に戦闘態勢に入っている魔王にヨハン達は立ち止まらず攻め込んだ!
そして、その威圧に押されたのか魔王は少し体を後ろに引きながら再び口にする。
「我が城へ攻め込んできた人族は一人残らず皆殺しにせよ!」
「くっしまった!」
その言葉に魔王がこの場に居る人間以外に伝えたのだと理解したヨハン達はこれ以上何かをされる前に攻めようと怒声を上げながら魔王に襲い掛かるのであった。
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