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第23話 ナーヤ、初めての突破者となる!
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中盤に出現するANOTHERと同じようなくるくる回る配置にて休憩と回復を行なったナーヤは僅かな時間では在るが磨り減った精神力を回復させる事に成功していた。
ただ、この部分ですら周囲の観客からしたら結構難易度が高くそこに頂点に君臨する二人のプレイヤーとの力の差を示す結果となる。
「すげぇ・・・あそこが休憩ゾーンなのかよ・・・」
「ありえないだろ・・・」
そんな声が所々で漏れるがDDRから流れる重低音にかき消されナーヤにそれが届く事は無い。
集中力を切らさないようにしながらも回復に努めたナーヤは4回繰り返されたフレーズが終わり僅かな休憩の隙間で肺に残った空気を一度吐き出す。
そして、MANIACトラップマシーンのラストラッシュが襲い掛かってきた!
DDRにおいて他の音ゲーと大きく違う点に足を使うのでプレイするのと共にバランスを取らないと駄目と言うのが在る。
特にジャンプが必要な同時踏みにおいては判断力も必要になってくるのだ。
認識してからジャンプして同時踏みを行なう、だがそこから次の譜面にバランスを崩さないように続けるにはジャンプで止まってしまってはいけない。
それを示すように出現した譜面は・・・
裏打ち同時からの8分踏みである。
「な・・・なんだよあれ・・・」
誰かの言葉が観客の中から漏れる。
それはそうだろう、同時踏みを行なうにはジャンプが必要だ。
そうなると着地の時にバランスを取る必要があるのだが、そのバランスを取るべきタイミングで次の譜面が来ているのだ!
だがナーヤはロクドーのプレイを見ていた。
知識として知っている、それだけでも大きく違うのが音ゲーなのだ!
初めて見る複雑な配置にも関わらずナーヤは一瞬焦りはするが大きなミス無く突破して行く。
その姿にズーは額に血管を浮かべピクピクと半切れになりながら見詰める。
そして、次々襲い掛かる複雑な配置に唖然とする観客達を放置してナーヤはゲージを切らさないように突き進む!
ミスが無いわけではない、だが踏み遅れてもワザと1歩捨てて追いついたりする高等テクニックを見せつけながら先へ進む!
その失敗をすぐさま挽回するテクニックこそナーヤが今まで沢山ミスをしてきた証拠であろう。
そして、足腰に疲労が溜まりナーヤの動きに精細を欠き始めた時に遂にやってきた。
デデッ♪デデッ♪デデッ♪デデッ♪
そう、トラップマシーンのラストに控える8分の2連が4回来る特殊配置!
最後の最後に他の曲には存在しないその独特にリズム、4分と裏打ちが交互に繰り返されるリズムに最後の力を振り絞って踏むナーヤ!
既にナーヤの体力も限界が近かった。
ただ踏むだけだが音楽に合わせてバランスを取りながらプレイするDDRは通常よりもはるかに体力と精神力を消耗するのだ。
しかもこのエクストラステージは通常よりも1曲多くプレイしているのである。
ジャンプと共に宙を舞う汗が筐体からの光に照らされ空中で幻想的光景を映し出し観客の誰もが疲労困憊のナーヤの必死な姿に魅了された。
そして・・・曲が修了し普段は賑やかな元酒場の店内に静寂が訪れる・・・
誰も言葉を発しない・・・
自分の眼で誰もが人類が新たなステージに到達したのを目撃したのだ。
その静寂は筐体から発せられる歓声によって破られた。
「ワーー!!!!!」
クリアを知らせるその歓声に目の前の光景に固まっていた観客達は次々と声を上げる。
「う、うぉおおおおおお!!!」
「すげぇええええやりやがったぁああああ!!!」
「格好いいぞねぇちゃん!!!」
「わあああああああ!!!」
「きゃあああああああ!!!」
「結婚してくれーーーーー!!!」
「汗だくのそのまま抱き締めてぇええええ!!!」
とんでもないカミングアウトが歓声の中に混ざりながら店内に響くがそれはナーヤに届く事は無かった。
そんな中、ズーだけが両腕を組みながらナーヤを睨みつけ口にする・・・
「なるほど、確かに上手い・・・認めてやるよ、だがここまでだ。MANIACパラノイヤを先に攻略するのはこの俺だ!お前はこの国でナンバー2で俺がナンバー1なんだよ!!!」
唯でさえ悪い目つきを更に酷く歪め眉間に皺を寄せ口にするズーであった。
だが周囲からの歓声でその言葉はナーヤに届く事はなかった。
しかし、その威圧的な気配はナーヤに届きナーヤもズーを見詰め返す。
この二人によるパラノイヤ最速攻略の勝負は直ぐに決着を迎えることとなるのだがズーはまだ知らない。
そこには二人の小さな差が決定的な理由となる・・・
すなわち、ズーにとって自分とナーヤが現在の最強DDRプレイヤーであるが・・・
ナーヤにとってはエミと言った自分と同格かそれ以上の実力者を知っており、更に生みの親のロクドーの実力の一旦を知っているナーヤはその力の差を理解していた。
ただ、ロクドーの本気の実力を過小評価しているのはまだナーヤは知らない。
ロクドー・・・シャッフル掛けてもMANIACパラノイヤですらPFCを容易く踏み出すレベルなのだが想像の遥か上に居るなんて思いもしなかった。
※PFC:パーフェクトフルコンボの略、最高判定のパーフェクトのみで全ての矢印を踏んでその曲の理論値と呼ばれる限界得点を出すこと。
ただ、この部分ですら周囲の観客からしたら結構難易度が高くそこに頂点に君臨する二人のプレイヤーとの力の差を示す結果となる。
「すげぇ・・・あそこが休憩ゾーンなのかよ・・・」
「ありえないだろ・・・」
そんな声が所々で漏れるがDDRから流れる重低音にかき消されナーヤにそれが届く事は無い。
集中力を切らさないようにしながらも回復に努めたナーヤは4回繰り返されたフレーズが終わり僅かな休憩の隙間で肺に残った空気を一度吐き出す。
そして、MANIACトラップマシーンのラストラッシュが襲い掛かってきた!
DDRにおいて他の音ゲーと大きく違う点に足を使うのでプレイするのと共にバランスを取らないと駄目と言うのが在る。
特にジャンプが必要な同時踏みにおいては判断力も必要になってくるのだ。
認識してからジャンプして同時踏みを行なう、だがそこから次の譜面にバランスを崩さないように続けるにはジャンプで止まってしまってはいけない。
それを示すように出現した譜面は・・・
裏打ち同時からの8分踏みである。
「な・・・なんだよあれ・・・」
誰かの言葉が観客の中から漏れる。
それはそうだろう、同時踏みを行なうにはジャンプが必要だ。
そうなると着地の時にバランスを取る必要があるのだが、そのバランスを取るべきタイミングで次の譜面が来ているのだ!
だがナーヤはロクドーのプレイを見ていた。
知識として知っている、それだけでも大きく違うのが音ゲーなのだ!
初めて見る複雑な配置にも関わらずナーヤは一瞬焦りはするが大きなミス無く突破して行く。
その姿にズーは額に血管を浮かべピクピクと半切れになりながら見詰める。
そして、次々襲い掛かる複雑な配置に唖然とする観客達を放置してナーヤはゲージを切らさないように突き進む!
ミスが無いわけではない、だが踏み遅れてもワザと1歩捨てて追いついたりする高等テクニックを見せつけながら先へ進む!
その失敗をすぐさま挽回するテクニックこそナーヤが今まで沢山ミスをしてきた証拠であろう。
そして、足腰に疲労が溜まりナーヤの動きに精細を欠き始めた時に遂にやってきた。
デデッ♪デデッ♪デデッ♪デデッ♪
そう、トラップマシーンのラストに控える8分の2連が4回来る特殊配置!
最後の最後に他の曲には存在しないその独特にリズム、4分と裏打ちが交互に繰り返されるリズムに最後の力を振り絞って踏むナーヤ!
既にナーヤの体力も限界が近かった。
ただ踏むだけだが音楽に合わせてバランスを取りながらプレイするDDRは通常よりもはるかに体力と精神力を消耗するのだ。
しかもこのエクストラステージは通常よりも1曲多くプレイしているのである。
ジャンプと共に宙を舞う汗が筐体からの光に照らされ空中で幻想的光景を映し出し観客の誰もが疲労困憊のナーヤの必死な姿に魅了された。
そして・・・曲が修了し普段は賑やかな元酒場の店内に静寂が訪れる・・・
誰も言葉を発しない・・・
自分の眼で誰もが人類が新たなステージに到達したのを目撃したのだ。
その静寂は筐体から発せられる歓声によって破られた。
「ワーー!!!!!」
クリアを知らせるその歓声に目の前の光景に固まっていた観客達は次々と声を上げる。
「う、うぉおおおおおお!!!」
「すげぇええええやりやがったぁああああ!!!」
「格好いいぞねぇちゃん!!!」
「わあああああああ!!!」
「きゃあああああああ!!!」
「結婚してくれーーーーー!!!」
「汗だくのそのまま抱き締めてぇええええ!!!」
とんでもないカミングアウトが歓声の中に混ざりながら店内に響くがそれはナーヤに届く事は無かった。
そんな中、ズーだけが両腕を組みながらナーヤを睨みつけ口にする・・・
「なるほど、確かに上手い・・・認めてやるよ、だがここまでだ。MANIACパラノイヤを先に攻略するのはこの俺だ!お前はこの国でナンバー2で俺がナンバー1なんだよ!!!」
唯でさえ悪い目つきを更に酷く歪め眉間に皺を寄せ口にするズーであった。
だが周囲からの歓声でその言葉はナーヤに届く事はなかった。
しかし、その威圧的な気配はナーヤに届きナーヤもズーを見詰め返す。
この二人によるパラノイヤ最速攻略の勝負は直ぐに決着を迎えることとなるのだがズーはまだ知らない。
そこには二人の小さな差が決定的な理由となる・・・
すなわち、ズーにとって自分とナーヤが現在の最強DDRプレイヤーであるが・・・
ナーヤにとってはエミと言った自分と同格かそれ以上の実力者を知っており、更に生みの親のロクドーの実力の一旦を知っているナーヤはその力の差を理解していた。
ただ、ロクドーの本気の実力を過小評価しているのはまだナーヤは知らない。
ロクドー・・・シャッフル掛けてもMANIACパラノイヤですらPFCを容易く踏み出すレベルなのだが想像の遥か上に居るなんて思いもしなかった。
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