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第25話 ポップンでミュージックにハマッた精霊達に筐体持ち逃げされる
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ポップンでミュージック。
通称『ポップン』
左から白、黄色、緑、青、赤、青、緑、黄色、白 と言う並びで9つのボタンが並ぶ音ゲー。
実際に手を置いてみると分かるのだが両手を使っても全てのボタンを同時に操作する事が不可能なくらい横に広い配置が特徴の音ゲーである。
「これは一体なんなの?」
「音ゲーの中でも女子供向けに提供された珍しい音ゲーだよ」
そう、これまで出てきた音ゲーといえばDJ、ダンス、ギターと現代日本では元となる形が存在する物であった。
だがこのポップンは実在しない9つのボタンを操作してプレイする音ゲーオリジナルの形を持った珍しい音ゲーであった。
「両手を使っても届かないわね・・・」
宙に浮きながら台の前に立つ精霊の一人が手を伸ばして呟く。
ロクドーはその手を見て驚いた。
人間の手よりも小さい!いや、体から少女サイズなのだろう。
「この音ゲーは1人でプレイしても複数人でプレイしてもいいんだよ」
「やるー!」「やってみたーい!」「面白そー!」
3人の精霊が筐体の前に立ちそれぞれが3つずつボタンを担当する事に決まったようで早速初回プレイはロクドーが魔力を注いでサービスした。
ポップンには全10曲が収録されておりタイトル通りポップな明るい曲調の音楽が収録されており1曲に対して1キャラが付属されている。
「きゃははっなにこの獣人もどき!?」「本当?!不思議な生態ね」「変異種かしら?」
「それはこのポップンの主人公キャラだよ」
「「「へぇ~」」」
精霊3人はロクドーの説明を聞いて返事を返すがどうにも耳を素通りしているようにしか見えない。
そして、適当に選ばれた曲が流れ出し軽やかな歌と共に互いのキャラが動くのに喜ぶ精霊達。
ポップンが他の音ゲーと大きく違う点に正確な演奏をすると相手キャラがガッカリした様な動きを見せたり自キャラが喜んだりする。
その不思議な映像に精霊達はまるで初めて玩具で遊ぶ子供のように楽しそうに演奏を堪能していた。
その光景を見てロクドーもポップンが稼動した初期の頃の事を思い出す。
(そういえばこの頃はこうやって2・3人でプレイする光景をよく見かけたな・・・)
時代と共にゲーム自体の難易度も上がりコアプレイヤーのみがプレイする音ゲーと変化していった事もあり今では余り見られない光景に胸を締め付けられるロクドー。
そうしている間に妖精達は次の曲を選んでいた。
「これ難しそうよ」「私達なら出来るわよ」「やってみましょ!」
「あっそれはっ・・・」
ロクドーが気付かないうちに彼女達は初期で選択できる一番難しい曲の『スパイ』を選んでいた。
「きゃっちょっとこれっ」「譜面が来ない・・・」「難しいわ・・・」
そう、このスパイは中盤に中央の譜面が殆どない空間があるのだ。
3人でプレイすると少し真ん中が暇になるのはご愛嬌であるがそれでも最後の締めに・・・
『バキューン!バキューン!バキューン!バキューン!バキューン!』
「をををっ?!」「やったぁ!?」「私達にかかればこんなものよ!」
そう、中央の人間はラストの中央赤ボタン5回で締めに入るこの曲の大切なキーポジションなのだ。
初代と言うことで譜面数自体が少なくポップン1つの点数やゲージ増減量が非常に大きくこのラストのおかげでギリギリクリアと言う現象がよく起こった事も懐かしい。
「おー上手いじゃないか!」
「これ楽しいわね!」「是非里の皆にもやらせてあげたいわ」「早速持って帰りましょ」
「あっちょっ・・・」
そう3人で会話していた精霊達はそのまま姿をポップンの筐体毎消すのであった。
「あら~いっちゃったね」
「ですね~」
「ところでア・ナ・タ?ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・あ・た・し?」
ロクドーとエミはゆっくりと振り返る・・・
そこには女体化して人間の少女にしか見えないアカリが・・・
「「なんで残ってるの?!」」
「え~だって私帰りたくないですもん~」
頭痛の種がまた一つ増えたとロクドーは頭に手を当てながら考える・・・
結局アカリはロクドーの奴隷商改め、音ゲーハウスの従業員と言うことで雇われる事となったのであった。
「へぇ~それでこの娘と一緒に暮らしてるんですか・・・」
「いやちょっと待て、エミや他の従業員も一緒だぞ?」
「ならもう一人位増えても問題ないですよね?」
「へっ?」
翌日、何処からか聞きつけてきたのかナーヤもロクドーの所に来てそう告げていた。
しかも今朝寝床にしていた宿を引き払って来たと言うのだからまたまた頭痛の種が増えたのであった。
「そうそう、ロクドーさん。私マニアックのパラノイヤをクリアしたいんですが・・・」
「ん?あぁあれか、色んな曲の総合譜面だから全曲やりこんだらいいさ」
「難しくて早いし出来ないんですよ~見本見せてくださいよ~」
そうナーヤに言われ彼女の前でフルコンボAA判定クリアを軽々と見せてアカリがロクドーの勇姿に発狂しながら昭和のアイドル追っかけみたいになってたりと相変わらず賑やかな一時を過ごすのであった・・・
通称『ポップン』
左から白、黄色、緑、青、赤、青、緑、黄色、白 と言う並びで9つのボタンが並ぶ音ゲー。
実際に手を置いてみると分かるのだが両手を使っても全てのボタンを同時に操作する事が不可能なくらい横に広い配置が特徴の音ゲーである。
「これは一体なんなの?」
「音ゲーの中でも女子供向けに提供された珍しい音ゲーだよ」
そう、これまで出てきた音ゲーといえばDJ、ダンス、ギターと現代日本では元となる形が存在する物であった。
だがこのポップンは実在しない9つのボタンを操作してプレイする音ゲーオリジナルの形を持った珍しい音ゲーであった。
「両手を使っても届かないわね・・・」
宙に浮きながら台の前に立つ精霊の一人が手を伸ばして呟く。
ロクドーはその手を見て驚いた。
人間の手よりも小さい!いや、体から少女サイズなのだろう。
「この音ゲーは1人でプレイしても複数人でプレイしてもいいんだよ」
「やるー!」「やってみたーい!」「面白そー!」
3人の精霊が筐体の前に立ちそれぞれが3つずつボタンを担当する事に決まったようで早速初回プレイはロクドーが魔力を注いでサービスした。
ポップンには全10曲が収録されておりタイトル通りポップな明るい曲調の音楽が収録されており1曲に対して1キャラが付属されている。
「きゃははっなにこの獣人もどき!?」「本当?!不思議な生態ね」「変異種かしら?」
「それはこのポップンの主人公キャラだよ」
「「「へぇ~」」」
精霊3人はロクドーの説明を聞いて返事を返すがどうにも耳を素通りしているようにしか見えない。
そして、適当に選ばれた曲が流れ出し軽やかな歌と共に互いのキャラが動くのに喜ぶ精霊達。
ポップンが他の音ゲーと大きく違う点に正確な演奏をすると相手キャラがガッカリした様な動きを見せたり自キャラが喜んだりする。
その不思議な映像に精霊達はまるで初めて玩具で遊ぶ子供のように楽しそうに演奏を堪能していた。
その光景を見てロクドーもポップンが稼動した初期の頃の事を思い出す。
(そういえばこの頃はこうやって2・3人でプレイする光景をよく見かけたな・・・)
時代と共にゲーム自体の難易度も上がりコアプレイヤーのみがプレイする音ゲーと変化していった事もあり今では余り見られない光景に胸を締め付けられるロクドー。
そうしている間に妖精達は次の曲を選んでいた。
「これ難しそうよ」「私達なら出来るわよ」「やってみましょ!」
「あっそれはっ・・・」
ロクドーが気付かないうちに彼女達は初期で選択できる一番難しい曲の『スパイ』を選んでいた。
「きゃっちょっとこれっ」「譜面が来ない・・・」「難しいわ・・・」
そう、このスパイは中盤に中央の譜面が殆どない空間があるのだ。
3人でプレイすると少し真ん中が暇になるのはご愛嬌であるがそれでも最後の締めに・・・
『バキューン!バキューン!バキューン!バキューン!バキューン!』
「をををっ?!」「やったぁ!?」「私達にかかればこんなものよ!」
そう、中央の人間はラストの中央赤ボタン5回で締めに入るこの曲の大切なキーポジションなのだ。
初代と言うことで譜面数自体が少なくポップン1つの点数やゲージ増減量が非常に大きくこのラストのおかげでギリギリクリアと言う現象がよく起こった事も懐かしい。
「おー上手いじゃないか!」
「これ楽しいわね!」「是非里の皆にもやらせてあげたいわ」「早速持って帰りましょ」
「あっちょっ・・・」
そう3人で会話していた精霊達はそのまま姿をポップンの筐体毎消すのであった。
「あら~いっちゃったね」
「ですね~」
「ところでア・ナ・タ?ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・あ・た・し?」
ロクドーとエミはゆっくりと振り返る・・・
そこには女体化して人間の少女にしか見えないアカリが・・・
「「なんで残ってるの?!」」
「え~だって私帰りたくないですもん~」
頭痛の種がまた一つ増えたとロクドーは頭に手を当てながら考える・・・
結局アカリはロクドーの奴隷商改め、音ゲーハウスの従業員と言うことで雇われる事となったのであった。
「へぇ~それでこの娘と一緒に暮らしてるんですか・・・」
「いやちょっと待て、エミや他の従業員も一緒だぞ?」
「ならもう一人位増えても問題ないですよね?」
「へっ?」
翌日、何処からか聞きつけてきたのかナーヤもロクドーの所に来てそう告げていた。
しかも今朝寝床にしていた宿を引き払って来たと言うのだからまたまた頭痛の種が増えたのであった。
「そうそう、ロクドーさん。私マニアックのパラノイヤをクリアしたいんですが・・・」
「ん?あぁあれか、色んな曲の総合譜面だから全曲やりこんだらいいさ」
「難しくて早いし出来ないんですよ~見本見せてくださいよ~」
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