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ある日出会った女性
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APEXゲーム。
それは近代的な戦闘ゲームで、未来の宇宙が舞台となっている。宇宙というか…惑星と言った方がいいかもしれない。
最近は仮想世界が主流となり戦闘ゲームに自分が登場しているような感覚を体験することが出来る。
「よぉっしゃー!今日も暴れるか!」
俺は気合いが入っていた。ランクマッチにも飽き、ただただ戦闘へ足を運んでいた。…あ、自己紹介を忘れていた。
名前は楚朔 迅。はやしと読む。理由を聞くと、足が速い人になれると思って、らしい。随分安直だな。
確かに俺は足が速い。まぁ、義足なんだが。でも仮想ゲーム____いや、この戦闘ゲームに参加していることは誇りに思う。
今日も暴れてやろうと考えていると、今回のチームメンバーが発表された。おとなしそうな女性だ。
「よっ。今回はよろしく。」
「…ええ。よろしくね。」
手を取られる。自分でも顔が赤くなるのが分かった。おいおい!初対面なのに…顔を隠した格好をしていてよかった。
____台に乗って下さい。出発します。
アナウンスが聞こえ、足が動く。後ろを着いてくる足音は俺の足音と重なる。
「あちらへ行くわ。着いてきて。」
「分かった。」
リーダーの素質が丸出しな命令…っていうのか?よく分かんなかった。
彼女はどんな風に戦うのか気になって武器を聞いてみた。
____中距離武器と遠距離武器。何故だろうか。君なら前線へ行けるはずだが…と思ったが人のことは言えない。俺も、よく中距離武器と遠距離武器で戦うからだ。
しかし、気が向かなかったのか、ただ練習したいという一心か分からないが俺の武器はどちらも近距離武器。
俺は危険を恐れぬ高速兵。この肩書きは崩したくない、と思ってしまい近距離武器を選んだ。
「……どうしたの?武器は見せたから回収していいかしら。あと敵がいるから戦いに行きましょう。」
「ぅええっ!?あ!すまない!」
思わず少し大きめな声で驚くと壁に体がつく。
「静かに。敵が寄ってくるかも。」
柔らかい感覚が唇に当たる。それが指だとは分かっていたが、突然された行動に顔を抑え背中を壁に擦りながら床に尻をつかせる。
「す、すまん。行こうか。」
「ええ。貴方高速兵でしょ。ピンチな時は引っ張ってね。」
期待している、そんな瞳で見つめ、自身の体から離れていく。
____ワクワクしてきた。心臓が暴れる。
「敵を見つけたわ。」
「了解だ。」
彼女のペースに合わせる。撃ったら俺は前へ行く。
彼女の方から銃声が響く。俺は走り出した。
「ここだぜ!」
敵は驚いているうちに銃弾を打ち込む。1人ダウンさせたから戻ろう、そう考えた時奥にいるもう1人に頭を撃たれる。
「ぅぐっ…」
俺は倒れ込む。辛うじて敵の場所を教えると弾の動きが見えた。見事彼女は頭を撃ち抜いたのだ。
相手の様子を見ずに駆け寄ってくる。
「大丈夫!?今治療するから待って…」
「す、すまない。無茶しちまった。」
「いいのよ。貴方らしいプレイスタイルで1人落とせてたんだから。」
そういい、キャップを外される。
「っふ…」
くすぐったくて笑いが零れる。
「あら、マスク外されるの嫌だった?」
「んにゃ、大丈夫だ。」
気づけばマスクとゴーグルも外されていた。
「はい、治療終わり。」
「ありがとな。」
先程の傷の痛みはもうない。
「行くわよ、立てる?」
手を差し伸べられる。立てたが、言葉に甘えた。
「っと。ありがと。」
「大丈夫よ。気をつけてね。」
暖かかった。
そう会話しながら敵の物資を漁っていると、
「これと、これあげるわ。必要でしょう?」
「え!別に大丈夫だが…」
「いいのよ。もらって。」
「ああ、ありがと…」
とても良い性能のものをもらった。感謝でしかない。
あっという間に二対二。
「撃つわ。攻めて!」
無線から聞こえるその声に走り出した。銃声が自身の耳にも響く。…1人落とせた。引いてきた俺は息を整えながら回復していた。もう1回、と思ったがバシュッという音と共に終わった。俺らは…負けていた。
「まじかぁ…でも楽しかった!ありがとな!」
「…ええ。私も楽しかったわ。」
そこで別れた。…はずだった。
戻った俺はポストに入っている手紙が目に入った。
「なんだこれ。」
目を通すと、さっきの女性からの招待。
「っ!行くしかねぇな!」
緊張しながら向かった。俺はあっという間について…
「ど、どうも!」
「来てくれてありがとう。もう1回どう?」
「も、もちろん!」
俺はまた、彼女と同じ戦場に立ったんだ。…俺は聞きたいことを聞いた。
「な、名前…は?」
「私?桘屋 神依。カムイとも呼んで。」
これからも、彼女と同じ戦場へ立ちたい。
「「あの」」
同時に声がかけられる。俺は彼女に譲った。
「あの…友達になってくれませんか。」
俺と考えてることが同じだったようだ。
「もちろんです!」
ああ、これからが楽しみだ!
それは近代的な戦闘ゲームで、未来の宇宙が舞台となっている。宇宙というか…惑星と言った方がいいかもしれない。
最近は仮想世界が主流となり戦闘ゲームに自分が登場しているような感覚を体験することが出来る。
「よぉっしゃー!今日も暴れるか!」
俺は気合いが入っていた。ランクマッチにも飽き、ただただ戦闘へ足を運んでいた。…あ、自己紹介を忘れていた。
名前は楚朔 迅。はやしと読む。理由を聞くと、足が速い人になれると思って、らしい。随分安直だな。
確かに俺は足が速い。まぁ、義足なんだが。でも仮想ゲーム____いや、この戦闘ゲームに参加していることは誇りに思う。
今日も暴れてやろうと考えていると、今回のチームメンバーが発表された。おとなしそうな女性だ。
「よっ。今回はよろしく。」
「…ええ。よろしくね。」
手を取られる。自分でも顔が赤くなるのが分かった。おいおい!初対面なのに…顔を隠した格好をしていてよかった。
____台に乗って下さい。出発します。
アナウンスが聞こえ、足が動く。後ろを着いてくる足音は俺の足音と重なる。
「あちらへ行くわ。着いてきて。」
「分かった。」
リーダーの素質が丸出しな命令…っていうのか?よく分かんなかった。
彼女はどんな風に戦うのか気になって武器を聞いてみた。
____中距離武器と遠距離武器。何故だろうか。君なら前線へ行けるはずだが…と思ったが人のことは言えない。俺も、よく中距離武器と遠距離武器で戦うからだ。
しかし、気が向かなかったのか、ただ練習したいという一心か分からないが俺の武器はどちらも近距離武器。
俺は危険を恐れぬ高速兵。この肩書きは崩したくない、と思ってしまい近距離武器を選んだ。
「……どうしたの?武器は見せたから回収していいかしら。あと敵がいるから戦いに行きましょう。」
「ぅええっ!?あ!すまない!」
思わず少し大きめな声で驚くと壁に体がつく。
「静かに。敵が寄ってくるかも。」
柔らかい感覚が唇に当たる。それが指だとは分かっていたが、突然された行動に顔を抑え背中を壁に擦りながら床に尻をつかせる。
「す、すまん。行こうか。」
「ええ。貴方高速兵でしょ。ピンチな時は引っ張ってね。」
期待している、そんな瞳で見つめ、自身の体から離れていく。
____ワクワクしてきた。心臓が暴れる。
「敵を見つけたわ。」
「了解だ。」
彼女のペースに合わせる。撃ったら俺は前へ行く。
彼女の方から銃声が響く。俺は走り出した。
「ここだぜ!」
敵は驚いているうちに銃弾を打ち込む。1人ダウンさせたから戻ろう、そう考えた時奥にいるもう1人に頭を撃たれる。
「ぅぐっ…」
俺は倒れ込む。辛うじて敵の場所を教えると弾の動きが見えた。見事彼女は頭を撃ち抜いたのだ。
相手の様子を見ずに駆け寄ってくる。
「大丈夫!?今治療するから待って…」
「す、すまない。無茶しちまった。」
「いいのよ。貴方らしいプレイスタイルで1人落とせてたんだから。」
そういい、キャップを外される。
「っふ…」
くすぐったくて笑いが零れる。
「あら、マスク外されるの嫌だった?」
「んにゃ、大丈夫だ。」
気づけばマスクとゴーグルも外されていた。
「はい、治療終わり。」
「ありがとな。」
先程の傷の痛みはもうない。
「行くわよ、立てる?」
手を差し伸べられる。立てたが、言葉に甘えた。
「っと。ありがと。」
「大丈夫よ。気をつけてね。」
暖かかった。
そう会話しながら敵の物資を漁っていると、
「これと、これあげるわ。必要でしょう?」
「え!別に大丈夫だが…」
「いいのよ。もらって。」
「ああ、ありがと…」
とても良い性能のものをもらった。感謝でしかない。
あっという間に二対二。
「撃つわ。攻めて!」
無線から聞こえるその声に走り出した。銃声が自身の耳にも響く。…1人落とせた。引いてきた俺は息を整えながら回復していた。もう1回、と思ったがバシュッという音と共に終わった。俺らは…負けていた。
「まじかぁ…でも楽しかった!ありがとな!」
「…ええ。私も楽しかったわ。」
そこで別れた。…はずだった。
戻った俺はポストに入っている手紙が目に入った。
「なんだこれ。」
目を通すと、さっきの女性からの招待。
「っ!行くしかねぇな!」
緊張しながら向かった。俺はあっという間について…
「ど、どうも!」
「来てくれてありがとう。もう1回どう?」
「も、もちろん!」
俺はまた、彼女と同じ戦場に立ったんだ。…俺は聞きたいことを聞いた。
「な、名前…は?」
「私?桘屋 神依。カムイとも呼んで。」
これからも、彼女と同じ戦場へ立ちたい。
「「あの」」
同時に声がかけられる。俺は彼女に譲った。
「あの…友達になってくれませんか。」
俺と考えてることが同じだったようだ。
「もちろんです!」
ああ、これからが楽しみだ!
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