悲劇の令嬢の逆襲〜旦那様契約結婚の延長は致しません〜

maruko

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逃げよう!

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私はガタンと椅子から立ち上がった。
下を向いているサミュエルを憎々しげに睨みつける。

「納得できません!」

私は叫んだ、だけど⋯。

白い結婚の証明書はノーマン王国の物とセイシャル王国の物、2つも用意してあった。
それだけでも離婚はできるはずだったが⋯⋯期限がどちらも足らない。

3年未満であるから法律を立てに取られればこれだけでは離婚が出来ない。

私はゾワッと嫌な予感がした。

「ですから、本日よりもう一度夫婦として「馬鹿な!」」

公爵の言葉に父が叫んだ。

「公爵はどれだけ私共を蔑んでおられるのか?」

ドスの聞いた父の声に一瞬だけ怯んだが、直ぐに立て直して公爵は父ではなく私を見た。

「私共は蔑んではいない、もし蔑んでいるならこの場など設けずミランダ嬢を連れ去ることもできたのだ」

「くっ!」

公爵は父ではなく私に目を向けて言ってきた。
それは本当かもしれない、しようと思えば出来たのだ。
資金の潤沢な公爵家なのだから、私を攫うなりサミュエルを送り込むなり。
本気でしようと思えば出来た、だけどしなかった。

「王家に荒事は禁止されましたからね。そちらに敬意を充分払うようにと。だからお願いしています」

兄の王家揺さぶりは、たったの一言でしか動いてもらえないのは、王家自体が私を軽んじていた事の証明だ。

私と両親は悔しくて唇を噛みしめる。
私は力が抜けてヘナヘナと椅子に座り込んだ。

悔しい~

白い結婚まで後1ヶ月だった。
早めに離婚したかった私の失態だ、でも⋯⋯。
もしかして⋯公爵家がロットに命じた?

嫌な考えが私の中をかけ巡る。

エミリーナの目的は家族ぐるみで贅沢な暮らしだろう。
それと没落した家の復興。

だから爵位のある者にエミリーナは嫁ぎたかった。

本来ならサミュエルが子爵を譲られてから結婚する予定だったのに、それが出来なかった。

でも子は鎹、孫は目に入れても痛くないだろうと思って、態と作った。

でもエミリーナ達の目論見は全て外れた。

だけど子供が出来たのはきっと公爵家も誤算だったのでは?
庶子でも血が繋がった子は後々災いを生む。
子供だけを引き取る手段として、執事とロットに話しを持ちかけたとしたら⋯⋯。
サミュエルがエミリーナを諦めるように今回の事を仕組んだら?

だって何故かロットはエミリーナが好きだったのだから渡りに船だし、公爵家の後押しも確約されればそれは男爵家にも願ったりだ。

そこまで考えて⋯⋯私を引き止める理由が解らない。

邪魔なエミリーナは離れた。
子供は取り上げている。

別に私に執着する必要は公爵家にあるの?

何だろうこの違和感。

再構築の意味が解らない

不安になって両親を見ると両親も困惑している。
きっと私と同じ考えに至ったのだろう。

これって逃げたほうが良くないかしら?

でもどうやって?


悶々と考えていたら急に母のペンダントが光りだした。

えっ何?

そう思った時、眩しくて目が開けられなくなった。

次に目を開けた時、私と両親はスチュート伯爵家のエントランスに座り込んでいた。

突然の事に辺りを見回すと

マリリンさんと兄、そしてセルトが心配そうにこちらを見ていた。




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本日遅めにもう一話投稿予定です



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