悲劇の令嬢の逆襲〜旦那様契約結婚の延長は致しません〜

maruko

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勘違いからの僥倖

お父様は私の意識を戻す為、ありとあらゆる手段を昂じたそうです。
勿論治癒師に頼む事もあったのだとか、それでも目を覚まさない私に途方に暮れたお父様は、既存の薬ではなく新しく薬を作ることにしたそうです。
そして効きそうな薬草を集めていた時にそれは起きたと言います。

私が王子妃様の薬を作る際に薬草集めを手伝ってくれたモナがお父様を非難したのが始まりだったとか。

お父様が集めた薬草を見てモナは王子妃様の薬を作るのだと勘違いしたそうです。

「ミランダ様が大変な時にたかが体臭解消の薬を作るのですか?失礼ながら伯爵、貴方はそれでも父親ですか!」

モナの苦言に理由が解らなかったお父様は私の薬の事を聞いて、王子妃様の為に作る薬を知ったのだとか、私が作った薬はストックはなかったけれどお父様は流石です。
全てを揃えてお父様は私と同じ薬を作り飲ませてみると、2日で効力が現れたのだとか。
リュウキを入れる事によって体内浄化をあっという間に早めてしまう薬を私は偶々作っていたみたい。

そのおかげで自分も助かるなんて、もしかしたら王子妃様との出会いは偶然だったけれど運命だったのではと思いました。

目が覚めたばかりの私はその後、もう少し休むように言われ再びその薬を飲み眠りについたのでした。



◇◇◇


目覚めた私は今セルトに抱きかかえられて貴族牢に来ています。
貴族牢は一般牢と違い、文字通り貴族が収監される牢です。
一般牢と違うのは世話をする者が一人だけ、あとは鉄格子の嵌ったそこで過ごすだけというシンプルなもの。
でも他人に世話をしてもらうのが慣れてしまってる貴族にはそれだけでも苦痛なのです。

ましてや元王妃であるならば尚の事。

「ミランダ⋯ごめんなさい。謝って済む話じゃないのは解っています。ただ一言だけでも謝罪がしたくて」

「⋯⋯」

セイシャル王国の元王妃は私へ先ず謝罪をしましたが、話しがあるのは聞いています。
一体何の話でしょうか?
こんな事になればおそらくあと2日で3年になるので無事に離婚は可能のはずです。
セイシャル王国が急遽変更した法律が受理されていなければ。
だから婚姻に関しての話だと言われても今更何の話しがあるのかしら?
既に王妃も離婚しているのに。




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