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第三章 長い眠りのその後で
先に進めない side魔術師団長2ー②
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チェリーナがスパナート伯爵を部屋に呼ぶ。
王命の件は話しているので彼も交えて話すつもりらしい。
シンディ医師が居たので夫婦喧嘩の仲裁に来たように見せかけたが、彼女は勘がいいからな大丈夫だろうか?
「誓約魔法を使ってます、安心してください。ただ息子には聞かせたくないので⋯⋯シンディ様息子をお願いできますか?」
「いいですよ、ゆっくり話してください。体もだいぶ回復してますしね」
シンディ医師が部屋を出たあと結界をチェリーナが張る。
先程よりも詳しく話す。
「団長何やってんですか!うちの息子如きに返り討ちに合うなんて手加減でもしてるんですか?」
「そんなわけないだろう。おそらく少しはアディルが手伝ってるはずだ。息子と私は同じ位なんだから少しは隙ができるはずなのにその隙をアディルが埋めてるんだよ」
「姉弟揃って何やってるんだか⋯⋯」
「うちの子達は凄いじゃないか!天下の魔術師団長を相手に一歩も引かないんだぞ。やるなぁ自慢の子供達だ」
「親バカも程々にね、貴方。
でも折角無事に戻ってきたのにそれじゃあサンディルが可愛そうだわ。
そうねぇ、では帰りましょうか家に。
貴方はお義父様達を領地に足止めしておいて、私達は明日にでも帰りましょう」
「チェリーナ体は大丈夫なのかい?」
「大丈夫よ貴方、あの子達に弟を見せてあげないとね」
「ありがとうチェリーナ、スパナート伯爵」
「団長様はとりあえず大船に乗ったつもりで。
サンディルにも安心する様に言って下さいね」
チェリーナの心強い言葉に安心してシンディ医師の医院から帰った。
そのままサンディルの所へ行きチェリーナの話をしたらサンディルは、やっと安堵したようだ。
急に大人びる。早いな成長。
「団長、私事で翻弄させてしまい申し訳ありませんでした。貴重な体験をさせて頂きまして、かなりの収穫がありました。ただ私の一存で申し訳ないのですが、私の目を見る時にスパナート伯爵の同席もお願いします」
「伯爵もか?確かに彼は王命を知ってはいるが、詳細は話してないぞ」
「いえ必要だと思いますので、お願いします」
「わかった手配して置く。見るのはアディルと仲直りしてからだ。今度は会ったらちゃんと話をするんだぞ」
「はい、ご心配おかけして申し訳ありませんでした」
ふぅやっと進みそうだが⋯⋯一挙手一投足がアディル次第とは、ウィルハイム様のようだ。
親子は似るもんだな。
──────────────
待つこと2週間。
アディルは無事に公爵邸に帰ってきたらしい。
チェリーナと話して直ぐに帰ってくると思っていたが弟に夢中で少し長めにスパナート邸に滞在した模様。
でも良かった。
これでちゃんと話し合いしてくれよ。
なんだか急に親の気分になってしまった。
私も結婚考えようかな⋯⋯。
王命の件は話しているので彼も交えて話すつもりらしい。
シンディ医師が居たので夫婦喧嘩の仲裁に来たように見せかけたが、彼女は勘がいいからな大丈夫だろうか?
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「いいですよ、ゆっくり話してください。体もだいぶ回復してますしね」
シンディ医師が部屋を出たあと結界をチェリーナが張る。
先程よりも詳しく話す。
「団長何やってんですか!うちの息子如きに返り討ちに合うなんて手加減でもしてるんですか?」
「そんなわけないだろう。おそらく少しはアディルが手伝ってるはずだ。息子と私は同じ位なんだから少しは隙ができるはずなのにその隙をアディルが埋めてるんだよ」
「姉弟揃って何やってるんだか⋯⋯」
「うちの子達は凄いじゃないか!天下の魔術師団長を相手に一歩も引かないんだぞ。やるなぁ自慢の子供達だ」
「親バカも程々にね、貴方。
でも折角無事に戻ってきたのにそれじゃあサンディルが可愛そうだわ。
そうねぇ、では帰りましょうか家に。
貴方はお義父様達を領地に足止めしておいて、私達は明日にでも帰りましょう」
「チェリーナ体は大丈夫なのかい?」
「大丈夫よ貴方、あの子達に弟を見せてあげないとね」
「ありがとうチェリーナ、スパナート伯爵」
「団長様はとりあえず大船に乗ったつもりで。
サンディルにも安心する様に言って下さいね」
チェリーナの心強い言葉に安心してシンディ医師の医院から帰った。
そのままサンディルの所へ行きチェリーナの話をしたらサンディルは、やっと安堵したようだ。
急に大人びる。早いな成長。
「団長、私事で翻弄させてしまい申し訳ありませんでした。貴重な体験をさせて頂きまして、かなりの収穫がありました。ただ私の一存で申し訳ないのですが、私の目を見る時にスパナート伯爵の同席もお願いします」
「伯爵もか?確かに彼は王命を知ってはいるが、詳細は話してないぞ」
「いえ必要だと思いますので、お願いします」
「わかった手配して置く。見るのはアディルと仲直りしてからだ。今度は会ったらちゃんと話をするんだぞ」
「はい、ご心配おかけして申し訳ありませんでした」
ふぅやっと進みそうだが⋯⋯一挙手一投足がアディル次第とは、ウィルハイム様のようだ。
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──────────────
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