【完結】オレンジ色の空に誓う

maruko

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2次創作

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アシュリー公爵の執務室は休日にも関わらず4人の男女が国の行く末を嘆いて密談していた。
男女といっても父娘であるので何ら問題はない。

お父様から聞いた嫌な予感は半分は当たっていたが半分はハテナだった。

「実は元第一王女の私室で発見されたのだが⋯」

お父様の話では3ヶ月ほど前に側妃様のお子である第一王女の侍女が、不審な魔導具があると言っていると侍女の父親からお父様に報告があった。

その魔導具は発動されていなくて何に対応できるのか解らなかった。
肝心の第一王女もそれはいつの間にか部屋にあったと言っていた。

そして他国ではあるが魔導具づくりの盛んな国に依頼したところ、それは呪いを発動する魔導具であった。勿論禁止魔導具だ。
10年以上前に他国の王室から紛失していた物で捜索していたらしいことがわかった。

だが何故第一王女の部屋にあったのか。

当然第一王女が疑われたが彼女が手に入れたという確証は得られなかった。
側妃も調べたがこちらも同じくだった。
なんにせよ、危険な魔導具を手元に置いていたことで彼女達をどうにかせねばならないと、王家が泥を被らないようにと二人を排除する方向で話しが進んでいたらしい。

だからリスキャリー様は婚約発表を利用したとお怒りだったのね。
リスキャリー様の態度が漸く腑に落ちたわ。
普段温厚な方のあの低い声は身震いしたもの。

「でもお父様、魔導具なら壊してしまえば良いのでは?」

私の素朴な疑問はお父様とカーティー侯爵に一蹴された。ちょっと失礼しちゃうわ!

「エル、お前は魔導具の事は詳しくないのか?」

「そうですね、作ったこともありませんから」

「お父様、私も知りませんわ」

フィオナが私の為にカーティー侯爵に言ってくれてると感じたわ。
無知な友人でごめんフィオナ!

「二人に説明しようかな。魔導具の原理はそもそも魔石なんだよ」

お父様の説明によると魔導具の原動力は概ね魔石だそうだ。
魔石は魔獣の体内から見つかったり、太古に埋もれてしまった魔獣が化石となり発見された際の地中などから見つかるそうだ。

その魔石の中に魔力が含まれているということらしい。
無限ではなく消耗品であるため使ったらそれなりに動かなくなるが、そこに新たに魔力を吹き込んで使用するそうだ。
頭の中に充電というワードが思い浮かぶ。

魔石にも相性があり、例えばオーブンに使う魔石は火属性の物らしい。
そこにいくら水魔法を吹き込んでも入ってくれないそうだ。
魔石が拒否するということみたい。

で、世間で禁止や禁忌と言われてる魔導具の殆どは魔石の属性が闇なのだとか。
闇魔法を使える者が昨今そんなに居ないから使ってしまえば使い捨てになるのが殆ど。
ただ、吹き込まれてる魔力を消すには吹き込んだ者よりも魔力量の多い者以外では無理なことだとか。

えっ!じゃあ今闇の属性の魔力を持つ者が殆どいないなら消す事は不可能って事なの?

疑問を口にするとお父様は頷いた。

げっ!
その呪いの魔導具が発動してなかった事にホッとするわ。

でも誰を呪うつもりだったのかしら?
それが気になってしまう。

「禁忌の魔導具事態が、どの国も王家の秘匿になり宝物庫などに保管されているはずだが今回のように盗まれるケースもある。そしてそれを解けるのは闇と対局に光を持つ家系になるが、我が国ではほぼいない。幻だな」

私は『魅了』は闇なのか
今はそれが気になるのだけど、ここでその話をするのは説明のしようがないので、やっぱりマルシェと話してからだと思った。

フィオナとカーティー侯爵は一通り話して今後の対策は新学期前に学園長と話しをしてからという事に折り合いがついた。

序に夏期休暇の予定をフィオナに聞かれたけれど王太子妃教育の待っている私は、夏期休暇ほぼ全てそこに全集中のため、お茶会すらも無理かもと泣いてフィオナに慰められた。

二人が帰ったあと只管マルシェを待ち侘びて、いつ帰ってきてもいいように刺繍に没頭していた。

やっと帰ってきたマルシェはご機嫌だった。

そうだろうそうだろう、大好きなアンディ様とデートだもんね。

私が待っていると聞いたマルシェが部屋に入ってきた。
お茶を飲みながら私は声を潜めてマルシェに話す。
それはフッと脳裏に浮かんだ前世の日常の中のひとコマ。

「マルシェ、この異世界はWeb小説と言っていたわよね」

私の問に頷いたマルシェ。

「ピンクリボンが大きいって描写はその中に合った?」

普段のピンクリボンは髪を結ってそこにピンクのリボンを絡めたスタイルだ。
そのリボンの光沢が目立つのでピンクリボンと命名していた。
だけどあのデビュタントの時の様に小顔の大きさのデカさのリボンは初めて見た。
それが脳裏を掠ったのだ。

「いえ、そんな描写は特になかったと思うのですけど⋯⋯何かありましたか?」

「あのね、2次創作って考えられない?」

私の言葉にマルシェは驚愕の表情を浮かべた。



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