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第一章
第二話「赭は、再会の色。」その壱
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バイト初日はとても大変だった。
レジの打ち方に慣れなかったり、接客の言葉を間違えた。
お昼を過ぎて客足が途絶えたところで厨房に入ると、恭華さんの弟と目が合う。
「恭司さん、お疲れ様です」
「あんた……いや、綾瀬さん、俺と同じくらいの歳だろ。そんなに畏まらなくていいって」
とは言われたものの、直ぐに敬語が抜けなくて
「ありがとうございます!」
と言ってしまった。恭司さんは少し驚いた顔をしてから、面白がるように笑った。恭華さんとはまた違うけれど、どこか面影があるその笑顔に私は安心させられた。そこに、恭華さんがやってきた。
「あれ、綾瀬さんもここにいたんだ。大丈夫?恭司にいじめられたらすぐ言ってくれていいからね」
「おい、そんな言い方ないだろ。少し話してただけだ!」
「そうですよ、恭華さん。恭司君は私の緊張を解こうとしてくれたんですよ!」
そう言いながら恭司君を見ると、目を逸らされた。
「えっ、恭司が?まぁ、こんな生意気な弟だけど……根はいい奴だから、仲良くしてやって。」
目を細める恭華さんに、私は威勢のいい声で返事をする。
恭司君は苛立ちが隠せないようで、眉間にシワを寄せている。
「恭司、これ手伝ってくれ」
玄さんの声が飛んできて、恭司君は慌てたように玄さんの元へ向かった。
……私、恭司さんのこと恭司君って呼んじゃった。あんなに緊張してたのに、恭華さんが来たら緊張が解けて……。恭華さんの笑顔はどこか安心させられるものがある。でもそれは、恭司君も同じだったことに気付く。
そういえば、皆にちゃんと挨拶できてなかったな。また改めて、しっかり挨拶しなきゃ。
「私たちもそろそろ行こうか」
恭華さんにそう言われ、厨房から出る。
その後も多少のミスはあったものの、無事に仕事を終えることができた。
レジの打ち方に慣れなかったり、接客の言葉を間違えた。
お昼を過ぎて客足が途絶えたところで厨房に入ると、恭華さんの弟と目が合う。
「恭司さん、お疲れ様です」
「あんた……いや、綾瀬さん、俺と同じくらいの歳だろ。そんなに畏まらなくていいって」
とは言われたものの、直ぐに敬語が抜けなくて
「ありがとうございます!」
と言ってしまった。恭司さんは少し驚いた顔をしてから、面白がるように笑った。恭華さんとはまた違うけれど、どこか面影があるその笑顔に私は安心させられた。そこに、恭華さんがやってきた。
「あれ、綾瀬さんもここにいたんだ。大丈夫?恭司にいじめられたらすぐ言ってくれていいからね」
「おい、そんな言い方ないだろ。少し話してただけだ!」
「そうですよ、恭華さん。恭司君は私の緊張を解こうとしてくれたんですよ!」
そう言いながら恭司君を見ると、目を逸らされた。
「えっ、恭司が?まぁ、こんな生意気な弟だけど……根はいい奴だから、仲良くしてやって。」
目を細める恭華さんに、私は威勢のいい声で返事をする。
恭司君は苛立ちが隠せないようで、眉間にシワを寄せている。
「恭司、これ手伝ってくれ」
玄さんの声が飛んできて、恭司君は慌てたように玄さんの元へ向かった。
……私、恭司さんのこと恭司君って呼んじゃった。あんなに緊張してたのに、恭華さんが来たら緊張が解けて……。恭華さんの笑顔はどこか安心させられるものがある。でもそれは、恭司君も同じだったことに気付く。
そういえば、皆にちゃんと挨拶できてなかったな。また改めて、しっかり挨拶しなきゃ。
「私たちもそろそろ行こうか」
恭華さんにそう言われ、厨房から出る。
その後も多少のミスはあったものの、無事に仕事を終えることができた。
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