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恋の終わり
閑話 月の下、あなたの名を呼ぶ
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階段から降りる時、一瞬目が合った。一刹那の視線の邂逅により、私ジュリアの心はお名前も知らない金髪の青年のものとなった。
お父様とのダンスを終えると、青年は一直線にこちらへ向かってきた。ちらりとお父様を見ると、お父様はこちらに気づかずお母様の元へ行かれた。金髪の青年は私の手を取った。
「ロミウス・ド・パースと申します。お初にお目にかかります」と彼は一息に名乗った。「どうか一曲、私と踊っていただけませんか?」
胸が息で詰まりそう。私は彼の瞳を見つめ頷いた。彼の目に映る私はどのような姿をしているのかしら? いいえ、彼の青い瞳を見た瞬間、分かった。彼の手が私の腰に回された。彼の瞳は私を映している。囚われた御使いのような視線を……。2曲目のワルツが始まった。彼の手のひらの温もりが、絹の手袋越しに伝わってくる。誰かが楽団に指示を出したのかしら。曲調が少し早くなった。一瞬だけお父様に視線を向けると玉座からこちらを見ていた。目が合ってしまい私はパッとロミウス様を見た。彼のリードはまるで空を舞う燕のように巧みで、私は軽やかにステップを踏んでいた。
「ジュリア様、とお呼びしても?」
「ええ、ジュリアと呼んでいただけたら嬉しいわ。そうすれば私もあなたをお名前でお呼びすることができるもの」
「ありがとうございます」とロミウス様ははにかんだ。「ジュリア様。まるで、神があなたのお誕生日を祝うために創られたような美しい夜ですね」
ささやくような声に、思わず頬が熱を持った。どう返せばいいのか分からないわ。だから今はただ、私の想いを視線に籠め、ロミウス様を見つめた。ロミウス様は私に恍惚とした眼差しを向けた。
「ジュリア様。庭園へ行きましょう」と熱く囁いた。
私は静かに頷いた。彼の声は詩を詠む者のようだわ。ロミウス様は私を腕の中に閉じ込めたまま、踊りの輪に紛れ巧妙に大広間を抜け庭園へ出た。東屋へ導かれ、私はそっとロミウス様の瞳を見つめてから、ベンチに薔薇が敷かれているかのように優しく腰掛けた。ロミウス様は私の隣に腰掛けた。はしたないと知りつつ、私は横座りした。そうすれば彼の目をよく見ることができるもの。
「ロミウス様。あなたはまるで夢のように感じられますの……。あなたは本当にこの世にある方なのかしら?」
ロミウス様は小さく笑った。可笑しい子を見たかのような笑いだけれど、決して嫌な思いをしない笑いだわ。不思議な方。
ロミウス様は「ここにおります、ジュリア様。あなたこそ、まるで詩の中にある方のようです。天上で最も美しい星を2つを神はあなたの瞳へとお与えになったのでしょう」と私の手を取った。ロミウス様は本当にいらっしゃる方であると、証明するような温かな手だわ。
「あなたの目に私はそのように映っているのね」と私は頬を熱くした。「私の目にあなたは地上に閉じ込めた御使いのように見えるの。強く、美しく、残酷なほどに容易く私の心を奪った方」
「あなたは私を愛してくださるのですか?」と彼は熱く囁いた。
ええ、そう言おうとした瞬間、言葉が詰まってしまった。
私は「今日でなく、先週なら躊躇わずそう答えたでしょう。愛さずにはいられない方だもの」と目を伏せた。「先週であれば私にはまだ婚約者がいなかったもの」と手を放そうとした。
ロミウス様は「ああ……。あのヴァロワール共和国の」と私の手を包むように掴んだ。
再来月の末には言葉も通じぬ異国の方の元へ嫁がなくてはいけないなんて。通訳官でもあるハイド伯爵がフランス語を解する侍女を1人進呈してくださるようだけれど……。その侍女もすぐにゴーディラックへ帰ってしまう。突然、心に現実が伸し掛かってしまい、私はため息を吐いた。
ガサガサと音が聞こえ、ロミウス様は瞬時に視線を気配のあった方向に向けた。彼の視線に釣られるようにそちらを見ると、私はふっと緩んだように微笑んだ。
「大丈夫ですわ、ロミウス様。彼は私の護衛であるフランツ・ド・モーヴルです」
「そうですか」と彼は視線を逸らさないまま答えた。
なぜかしら? 再び彼の視線を辿ると、こちらの様子を伺う者が多いことに気づいた。お父様の護衛に文官までいらっしゃるわ。なぜ? 婚約の決まった娘が他の殿方と会うことを警戒するだけなら、私の護衛だけで充分なはずだもの……。
「ねえ、ロミウス様」
「なんでしょう?」と彼は再び私を見た。
「あなたには奥さまがいらっしゃるの? だから、こんなにも多くの護衛が来たのかしら?」
ロミウス様は一瞬眉の間に皺を寄せたが、疑う余地もないほどきっぱりと首を横に振った。
「いいえ。私には妻も……、婚約者もおりません」
私はときめく胸の内を抑えながら「では他の方に愛を囁いたことは?」と囁いた。
ロミウス様は気まずそうに「それはあります」と揺れる眼差しで私を見つめた。
「あ」と小さな声が漏れてしまった。それからそっと首を横に振った。
私には婚約者がいるもの。ロミウス様にだけ多くを求めてはいけないわ。胸のうちにいる、潰れてしまいそうな小さな鳥の存在を感じる。
「ロミウス様」と私は震える唇を開いた。「どうか私など愛していない、と言って。そうでなければ私はもう王女には戻れないもの」
ロミウス様は小刻みに首を横に振り「ジュリア様。どうか私など知らぬと言ってください。そうでなければ私の心に刻まれたあなたの眼差しは消えないでしょう」と真っ直ぐ私を見た。それから「真実を告げましょう。私はティレアヌス派の貴族。国王陛下、あなたのお祖父様と敵対する者です」と耳元で囁いた。
私は目を見開いた。私の耳元に唇を寄せるロミウス様に私の表情は見えない。護衛の者らですら……。私の表情を知るのは月のみ。満月から少し欠けた月のみが私の胸の内を知る。
「ロミウス様、私は何と答えればいいのかしら? あなたを愛すると言えば父は私を許さないでしょう。あなたを愛さないと言えば……神が私を許さないでしょう」とロミウス様の肩に顔を埋めた。「この夜だけでも、神の前に正直でありたいわ。あなたを愛する1人の乙女として在りたい。私に残された時間はあまりないけれど……今夜は私の誕生日だもの」
ロミウス様は「ならば私は今夜だけでもあなたの夢でありましょう」と私の背に手を回した。
お父様とのダンスを終えると、青年は一直線にこちらへ向かってきた。ちらりとお父様を見ると、お父様はこちらに気づかずお母様の元へ行かれた。金髪の青年は私の手を取った。
「ロミウス・ド・パースと申します。お初にお目にかかります」と彼は一息に名乗った。「どうか一曲、私と踊っていただけませんか?」
胸が息で詰まりそう。私は彼の瞳を見つめ頷いた。彼の目に映る私はどのような姿をしているのかしら? いいえ、彼の青い瞳を見た瞬間、分かった。彼の手が私の腰に回された。彼の瞳は私を映している。囚われた御使いのような視線を……。2曲目のワルツが始まった。彼の手のひらの温もりが、絹の手袋越しに伝わってくる。誰かが楽団に指示を出したのかしら。曲調が少し早くなった。一瞬だけお父様に視線を向けると玉座からこちらを見ていた。目が合ってしまい私はパッとロミウス様を見た。彼のリードはまるで空を舞う燕のように巧みで、私は軽やかにステップを踏んでいた。
「ジュリア様、とお呼びしても?」
「ええ、ジュリアと呼んでいただけたら嬉しいわ。そうすれば私もあなたをお名前でお呼びすることができるもの」
「ありがとうございます」とロミウス様ははにかんだ。「ジュリア様。まるで、神があなたのお誕生日を祝うために創られたような美しい夜ですね」
ささやくような声に、思わず頬が熱を持った。どう返せばいいのか分からないわ。だから今はただ、私の想いを視線に籠め、ロミウス様を見つめた。ロミウス様は私に恍惚とした眼差しを向けた。
「ジュリア様。庭園へ行きましょう」と熱く囁いた。
私は静かに頷いた。彼の声は詩を詠む者のようだわ。ロミウス様は私を腕の中に閉じ込めたまま、踊りの輪に紛れ巧妙に大広間を抜け庭園へ出た。東屋へ導かれ、私はそっとロミウス様の瞳を見つめてから、ベンチに薔薇が敷かれているかのように優しく腰掛けた。ロミウス様は私の隣に腰掛けた。はしたないと知りつつ、私は横座りした。そうすれば彼の目をよく見ることができるもの。
「ロミウス様。あなたはまるで夢のように感じられますの……。あなたは本当にこの世にある方なのかしら?」
ロミウス様は小さく笑った。可笑しい子を見たかのような笑いだけれど、決して嫌な思いをしない笑いだわ。不思議な方。
ロミウス様は「ここにおります、ジュリア様。あなたこそ、まるで詩の中にある方のようです。天上で最も美しい星を2つを神はあなたの瞳へとお与えになったのでしょう」と私の手を取った。ロミウス様は本当にいらっしゃる方であると、証明するような温かな手だわ。
「あなたの目に私はそのように映っているのね」と私は頬を熱くした。「私の目にあなたは地上に閉じ込めた御使いのように見えるの。強く、美しく、残酷なほどに容易く私の心を奪った方」
「あなたは私を愛してくださるのですか?」と彼は熱く囁いた。
ええ、そう言おうとした瞬間、言葉が詰まってしまった。
私は「今日でなく、先週なら躊躇わずそう答えたでしょう。愛さずにはいられない方だもの」と目を伏せた。「先週であれば私にはまだ婚約者がいなかったもの」と手を放そうとした。
ロミウス様は「ああ……。あのヴァロワール共和国の」と私の手を包むように掴んだ。
再来月の末には言葉も通じぬ異国の方の元へ嫁がなくてはいけないなんて。通訳官でもあるハイド伯爵がフランス語を解する侍女を1人進呈してくださるようだけれど……。その侍女もすぐにゴーディラックへ帰ってしまう。突然、心に現実が伸し掛かってしまい、私はため息を吐いた。
ガサガサと音が聞こえ、ロミウス様は瞬時に視線を気配のあった方向に向けた。彼の視線に釣られるようにそちらを見ると、私はふっと緩んだように微笑んだ。
「大丈夫ですわ、ロミウス様。彼は私の護衛であるフランツ・ド・モーヴルです」
「そうですか」と彼は視線を逸らさないまま答えた。
なぜかしら? 再び彼の視線を辿ると、こちらの様子を伺う者が多いことに気づいた。お父様の護衛に文官までいらっしゃるわ。なぜ? 婚約の決まった娘が他の殿方と会うことを警戒するだけなら、私の護衛だけで充分なはずだもの……。
「ねえ、ロミウス様」
「なんでしょう?」と彼は再び私を見た。
「あなたには奥さまがいらっしゃるの? だから、こんなにも多くの護衛が来たのかしら?」
ロミウス様は一瞬眉の間に皺を寄せたが、疑う余地もないほどきっぱりと首を横に振った。
「いいえ。私には妻も……、婚約者もおりません」
私はときめく胸の内を抑えながら「では他の方に愛を囁いたことは?」と囁いた。
ロミウス様は気まずそうに「それはあります」と揺れる眼差しで私を見つめた。
「あ」と小さな声が漏れてしまった。それからそっと首を横に振った。
私には婚約者がいるもの。ロミウス様にだけ多くを求めてはいけないわ。胸のうちにいる、潰れてしまいそうな小さな鳥の存在を感じる。
「ロミウス様」と私は震える唇を開いた。「どうか私など愛していない、と言って。そうでなければ私はもう王女には戻れないもの」
ロミウス様は小刻みに首を横に振り「ジュリア様。どうか私など知らぬと言ってください。そうでなければ私の心に刻まれたあなたの眼差しは消えないでしょう」と真っ直ぐ私を見た。それから「真実を告げましょう。私はティレアヌス派の貴族。国王陛下、あなたのお祖父様と敵対する者です」と耳元で囁いた。
私は目を見開いた。私の耳元に唇を寄せるロミウス様に私の表情は見えない。護衛の者らですら……。私の表情を知るのは月のみ。満月から少し欠けた月のみが私の胸の内を知る。
「ロミウス様、私は何と答えればいいのかしら? あなたを愛すると言えば父は私を許さないでしょう。あなたを愛さないと言えば……神が私を許さないでしょう」とロミウス様の肩に顔を埋めた。「この夜だけでも、神の前に正直でありたいわ。あなたを愛する1人の乙女として在りたい。私に残された時間はあまりないけれど……今夜は私の誕生日だもの」
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