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英雄と王女。学園まで1ヶ月
破邪ノ英雄、ギルドで依頼を(2)
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ガラスが砕け散るような音とともに、景色が一変した。
先ほどまでのどかだった平原の中心に、その空間に、亀裂が入っている。
その奥に見えるのは、紅の空をした空間と、1つの影。
「久しいな。レイ」
「ああ。千年振りくらいか?魔王」
現れた漆黒の妖気を纏った人物へ、そう問いかけた。
返って来たのは、鋭い一閃だ。
ヒュン!!
鋭い金切り音とともに一閃された剣を、右腕で受け止める。
「ああ。やはり、俺と戦えるのはお前だけだッ!!」
「そうだな。では、そろそろ逝ったらどうだ?もう、お前に全盛期の力は一部しか残っていないだろう?」
そう問いかけると、笑みが返ってきた。
「そのくらい弁えている。その上で、俺は戦いに赴き、戦いの中で死にたいのだ」
そう告げて、魔王は右腕を空中に躍らせた。
円を描き、中に紋章を刻んでいく。
魔王専用の、神話にすら載っていない魔法だ。
「ならば、今日こそ俺が逝かせてやる」
「頼む」
笑いながらそう答えて来た魔王を見据えながら、俺も空中に右腕を躍らせた。
ただし、魔法陣は描かれない。既に、俺の身体が魔法陣と化しているからだ。
「レイ。お前が”英雄”となるのは久しいな。俺が最後に見たのは、第二戦争の時だけだったろ?」
もう、俺は返答しない。
既に戦いは始まり、圧倒的な緊張感が雰囲気とともに周囲へと伝播している。
右手に握られた神剣を、そのまま下に向けて構えた。
「懐かしい」
そう呟いた魔王も、右手に描かれた魔法陣から、一振りの剣を呼び出した。
「邪神剣<クロト>」
白銀と黄金で彩られた神剣に対し、魔王の持つ剣は黒い。
黒耀色と紅で彩られているのだ。
魔王との戦いは一瞬。
勝負は、たった一振りに託されている。
それが、邪神剣の能力である『真の強さは一撃にて』だ。
引き分けなど発生しない。
全ての力を注ぎ、たった一撃へと能力を変換させることだけが重要だ。
◆◇◆◇◆
空気を、粒子を、魔力を、時を、水を、火を、闇を、光を、風を、空間を。
全てを切り裂き、真実へと至る道を創りあげる。
「15階級神技・居合<斬>」
世界を、大陸を、切り裂け。全てを取り残し、その先へと光となりて突き進め。
◆◇◆◇◆
大地を、清潔を、光を、天使を、生物を、世界を、時間を、時空を、空気を。
全てを汚染し、支配へと続く道を創りあげよ。
「15階級邪神技・居合<斬>」
光を、生物を、捻じ伏せろ。全てを支配し、深淵へ闇となりて突き進め。
◆◇◆◇◆
次の瞬間、真の闇と光が衝突した。
世界すらも一瞬で崩壊させる威力を伴った一撃は、互いにまったく譲らずに押し合う。
揺ぎ無い信念と、そして強大な感情が威力を変えているのだ。
地面は抉れ、草花は消え去った。
空気も、空間も、その場所から少しずつ消えていく。
―――負けたのは、闇だった。
光の奔流が、一撃が、一閃が、魔王へと注ぎ込まれる。
その魂を削り、本当に消滅させる。
身体が消えていく感覚を味わいならが、魔王は笑みを浮かべた。
その瞳には、未だ決して消えない信念が残されていた。
___________________
~後書き~
どうも!!作者のbakaukeです!!
今回、突然魔王を登場させましたが、暫くお休みです。
一応、伏線にしておくので、気になる方は覚えていると良いと思います。
先ほどまでのどかだった平原の中心に、その空間に、亀裂が入っている。
その奥に見えるのは、紅の空をした空間と、1つの影。
「久しいな。レイ」
「ああ。千年振りくらいか?魔王」
現れた漆黒の妖気を纏った人物へ、そう問いかけた。
返って来たのは、鋭い一閃だ。
ヒュン!!
鋭い金切り音とともに一閃された剣を、右腕で受け止める。
「ああ。やはり、俺と戦えるのはお前だけだッ!!」
「そうだな。では、そろそろ逝ったらどうだ?もう、お前に全盛期の力は一部しか残っていないだろう?」
そう問いかけると、笑みが返ってきた。
「そのくらい弁えている。その上で、俺は戦いに赴き、戦いの中で死にたいのだ」
そう告げて、魔王は右腕を空中に躍らせた。
円を描き、中に紋章を刻んでいく。
魔王専用の、神話にすら載っていない魔法だ。
「ならば、今日こそ俺が逝かせてやる」
「頼む」
笑いながらそう答えて来た魔王を見据えながら、俺も空中に右腕を躍らせた。
ただし、魔法陣は描かれない。既に、俺の身体が魔法陣と化しているからだ。
「レイ。お前が”英雄”となるのは久しいな。俺が最後に見たのは、第二戦争の時だけだったろ?」
もう、俺は返答しない。
既に戦いは始まり、圧倒的な緊張感が雰囲気とともに周囲へと伝播している。
右手に握られた神剣を、そのまま下に向けて構えた。
「懐かしい」
そう呟いた魔王も、右手に描かれた魔法陣から、一振りの剣を呼び出した。
「邪神剣<クロト>」
白銀と黄金で彩られた神剣に対し、魔王の持つ剣は黒い。
黒耀色と紅で彩られているのだ。
魔王との戦いは一瞬。
勝負は、たった一振りに託されている。
それが、邪神剣の能力である『真の強さは一撃にて』だ。
引き分けなど発生しない。
全ての力を注ぎ、たった一撃へと能力を変換させることだけが重要だ。
◆◇◆◇◆
空気を、粒子を、魔力を、時を、水を、火を、闇を、光を、風を、空間を。
全てを切り裂き、真実へと至る道を創りあげる。
「15階級神技・居合<斬>」
世界を、大陸を、切り裂け。全てを取り残し、その先へと光となりて突き進め。
◆◇◆◇◆
大地を、清潔を、光を、天使を、生物を、世界を、時間を、時空を、空気を。
全てを汚染し、支配へと続く道を創りあげよ。
「15階級邪神技・居合<斬>」
光を、生物を、捻じ伏せろ。全てを支配し、深淵へ闇となりて突き進め。
◆◇◆◇◆
次の瞬間、真の闇と光が衝突した。
世界すらも一瞬で崩壊させる威力を伴った一撃は、互いにまったく譲らずに押し合う。
揺ぎ無い信念と、そして強大な感情が威力を変えているのだ。
地面は抉れ、草花は消え去った。
空気も、空間も、その場所から少しずつ消えていく。
―――負けたのは、闇だった。
光の奔流が、一撃が、一閃が、魔王へと注ぎ込まれる。
その魂を削り、本当に消滅させる。
身体が消えていく感覚を味わいならが、魔王は笑みを浮かべた。
その瞳には、未だ決して消えない信念が残されていた。
___________________
~後書き~
どうも!!作者のbakaukeです!!
今回、突然魔王を登場させましたが、暫くお休みです。
一応、伏線にしておくので、気になる方は覚えていると良いと思います。
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