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第一章 蒼髪の少女
1-5 記憶。そして、眠い。もう少し寝かして
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【記憶】
「私は……ここまでのようだね……」
「そんな! 嫌よ! あなたまで、いなくなるなんて! 嫌よ!」
「これが、この力を使った者の代償よ。薄々感じていたんだ。私は人として死ぬ。しかし、あなたを魔の手から救えれば、私はそれでよかった。悔いはない。後は、私が私でなくなる前に、自害すれば……」
「嫌よ! そんなの! 何で、あなたがこんなことに!? 生きようとしようよ!」
「人なんて、いづれ死ぬんだ。大事なのは、その生涯でどんなことをするかだよ。人でなくなる私は、やり遂げられることはした。だから、もう……」
「……諦めないで! 一つだけ、一つだけ、あなたを救う方法があるわ」
「方法? ……まさか! あれを使うの!? やめて! あれは、未完成の術だ! それに、あれは自分にしか使えない! できたとしても、対象と接触しないと!」
「それなら、わたしも、一緒に眠るわ! だから! いつか、きっと、あなたが呪縛から解放したら。その時は、また一緒に……」
「やめて! 危険な賭けをしてでも私を助ける必要はない! だから! だから……! 私をことはいいから、あなただけでも、あなただけでも生きて……!」
【謎の場所】
薄らだけど、段々、目が開いていく。
どうやら、私は夢を見ていたみいだ。そっか、私は寝ていたのか。それにしても、あれが夢だとしては穏やかな夢ではなかった気がする。
声だけの夢だけど、声からして二人の少女のやり取りみたいだ。一人は、優し気のある女性。もう一人は、病気は僅かったように苦しんでいる印象を感じた。
この二人に何が起きたのか。
それそれとして、起きたばかりだけど、まだ眠い……。私の目が全開していても、まだ視界がぼやけ見えている。
……まあ、いいや。これは「まだ寝ていろ」という暗示ってことにして、もう一度、寝てよう。そうしよう。
再び、目を閉じて、眠る私。
すると。
『だいじょぶですか~? 起きてくださ~い。……う~ん、どーしよかな~? 起きないわね~』
声が聞こえる。声からして、多分、女性の声かな? それにしても、結構のんびりした喋り方ね。次の台詞が出てくるまで、かなり時間が掛かっている。
私を起こしてきていると思うんだけど、のんびりした口調で起こしに行っているから逆に眠くなっていく。
うん。じゃあ、寝よう。そうしよう。
『ねぇ~~。起きて~。ねぇ~~』
この人、私が起きるまで声を掛ける、つもりなのかな?
まだ、眠いんだが、仕方がないな。私は、しぶしぶと目を開けて、体を起き上がらせた。
「……あんたは?」
「私は……ここまでのようだね……」
「そんな! 嫌よ! あなたまで、いなくなるなんて! 嫌よ!」
「これが、この力を使った者の代償よ。薄々感じていたんだ。私は人として死ぬ。しかし、あなたを魔の手から救えれば、私はそれでよかった。悔いはない。後は、私が私でなくなる前に、自害すれば……」
「嫌よ! そんなの! 何で、あなたがこんなことに!? 生きようとしようよ!」
「人なんて、いづれ死ぬんだ。大事なのは、その生涯でどんなことをするかだよ。人でなくなる私は、やり遂げられることはした。だから、もう……」
「……諦めないで! 一つだけ、一つだけ、あなたを救う方法があるわ」
「方法? ……まさか! あれを使うの!? やめて! あれは、未完成の術だ! それに、あれは自分にしか使えない! できたとしても、対象と接触しないと!」
「それなら、わたしも、一緒に眠るわ! だから! いつか、きっと、あなたが呪縛から解放したら。その時は、また一緒に……」
「やめて! 危険な賭けをしてでも私を助ける必要はない! だから! だから……! 私をことはいいから、あなただけでも、あなただけでも生きて……!」
【謎の場所】
薄らだけど、段々、目が開いていく。
どうやら、私は夢を見ていたみいだ。そっか、私は寝ていたのか。それにしても、あれが夢だとしては穏やかな夢ではなかった気がする。
声だけの夢だけど、声からして二人の少女のやり取りみたいだ。一人は、優し気のある女性。もう一人は、病気は僅かったように苦しんでいる印象を感じた。
この二人に何が起きたのか。
それそれとして、起きたばかりだけど、まだ眠い……。私の目が全開していても、まだ視界がぼやけ見えている。
……まあ、いいや。これは「まだ寝ていろ」という暗示ってことにして、もう一度、寝てよう。そうしよう。
再び、目を閉じて、眠る私。
すると。
『だいじょぶですか~? 起きてくださ~い。……う~ん、どーしよかな~? 起きないわね~』
声が聞こえる。声からして、多分、女性の声かな? それにしても、結構のんびりした喋り方ね。次の台詞が出てくるまで、かなり時間が掛かっている。
私を起こしてきていると思うんだけど、のんびりした口調で起こしに行っているから逆に眠くなっていく。
うん。じゃあ、寝よう。そうしよう。
『ねぇ~~。起きて~。ねぇ~~』
この人、私が起きるまで声を掛ける、つもりなのかな?
まだ、眠いんだが、仕方がないな。私は、しぶしぶと目を開けて、体を起き上がらせた。
「……あんたは?」
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