34 / 60
第二章 英雄の力
2-6 ほって置けない二人
しおりを挟む
翌朝。
ルナは宿屋の入り口で、あのお二人方を待っている最中です。
さてさて。咄嗟とはいえ、二人と会う口実ができたのはいいんですが、これからどうしよう?
不自然に誘って怪しまれたと思いましたが、全然そんな素振りを見せていないです。それはそれで、大丈夫なんでしょうか?
あの二人方はライム村から来たと言っていました。
もう。ライム村の悲劇に関わったのは、確実です。
そして、二人は生き残っているうえ、ライム村を襲ったヴァルダンの方々は、恐らく全滅。
信じられませんが、恐らく、全滅させたのはあの二人方です。
しかし、昨日、一日だけで二人方は悪い人には見えませんでした。二人は自衛でヴァルダンの連中を倒したんでしょう。自衛とはいえ、二人方にはヴァルダンの連中を倒せる程の実力を持っているに違いありません。その秘められた力はなんなのか解明しないと、その力を持つ者に狙われる可能性があります。特に、コルネリアにいる腐った権力者や、反逆者達に。
兄様は、特に権力を振り回し人権を奪っていくような強欲な者は嫌うのです。ルナもですけど。
でも、その要件がないとしても、放って置けないんですよ。あの二方は。第一印象は、人を疑うことを知らないような、お人好しに見えました。会った、ばかりのルナ相手にでも気さくに話せるぐらいですから。
だからと言って、その人柄が決して悪いことではありません。ルナが、今まで会ったことが、ある人の中では、一緒にいると安心するんですよ。
なんせ、ルナの周りにはきな臭い人達が溢れて程にいっぱいいたから。本当に、気分が悪くなってしまうぐらい。
だから、カチュアさんには頭を隠せるフード付きのマントを渡したんです。ついでにそのマントで胸元も隠せます。
ルナは、生まれてから一度も、伝説の女将軍のような蒼い髪と瞳なんて見たことがないです。カチュアさんは、そんな見たこともない容姿をしています。それに加えて、かなりの美人です。
それだけでも目立つのに。
それにカチュアさんは、お胸が無駄に大き過ぎて、目立ち過ぎます。
マントは、そんな容姿を隠して、男を寄らせないようにする、魔除けになります。……多分。
それに、この国の、主に貴族連中に目をつけられてしまったら、彼女の自由が無くなる恐れがあります。だから、できる限り、目立たないように、動かないと、いけません。……できれば。
エドナさんもお胸は大きいのですが、エドナさんの場合は隠さないといけない場所は隠していますから。
まだ、断言はできていませんが、エドナさんから感じる魔力と隠している場所を照らし合わせたら、その可能性が高いです。
でも、やっぱり、お胸は隠した方がいいのでしょうか?
そろそろ、待ち合わせ時間の十時ですね。
ルナは宿屋の入り口で、あのお二人方を待っている最中です。
さてさて。咄嗟とはいえ、二人と会う口実ができたのはいいんですが、これからどうしよう?
不自然に誘って怪しまれたと思いましたが、全然そんな素振りを見せていないです。それはそれで、大丈夫なんでしょうか?
あの二人方はライム村から来たと言っていました。
もう。ライム村の悲劇に関わったのは、確実です。
そして、二人は生き残っているうえ、ライム村を襲ったヴァルダンの方々は、恐らく全滅。
信じられませんが、恐らく、全滅させたのはあの二人方です。
しかし、昨日、一日だけで二人方は悪い人には見えませんでした。二人は自衛でヴァルダンの連中を倒したんでしょう。自衛とはいえ、二人方にはヴァルダンの連中を倒せる程の実力を持っているに違いありません。その秘められた力はなんなのか解明しないと、その力を持つ者に狙われる可能性があります。特に、コルネリアにいる腐った権力者や、反逆者達に。
兄様は、特に権力を振り回し人権を奪っていくような強欲な者は嫌うのです。ルナもですけど。
でも、その要件がないとしても、放って置けないんですよ。あの二方は。第一印象は、人を疑うことを知らないような、お人好しに見えました。会った、ばかりのルナ相手にでも気さくに話せるぐらいですから。
だからと言って、その人柄が決して悪いことではありません。ルナが、今まで会ったことが、ある人の中では、一緒にいると安心するんですよ。
なんせ、ルナの周りにはきな臭い人達が溢れて程にいっぱいいたから。本当に、気分が悪くなってしまうぐらい。
だから、カチュアさんには頭を隠せるフード付きのマントを渡したんです。ついでにそのマントで胸元も隠せます。
ルナは、生まれてから一度も、伝説の女将軍のような蒼い髪と瞳なんて見たことがないです。カチュアさんは、そんな見たこともない容姿をしています。それに加えて、かなりの美人です。
それだけでも目立つのに。
それにカチュアさんは、お胸が無駄に大き過ぎて、目立ち過ぎます。
マントは、そんな容姿を隠して、男を寄らせないようにする、魔除けになります。……多分。
それに、この国の、主に貴族連中に目をつけられてしまったら、彼女の自由が無くなる恐れがあります。だから、できる限り、目立たないように、動かないと、いけません。……できれば。
エドナさんもお胸は大きいのですが、エドナさんの場合は隠さないといけない場所は隠していますから。
まだ、断言はできていませんが、エドナさんから感じる魔力と隠している場所を照らし合わせたら、その可能性が高いです。
でも、やっぱり、お胸は隠した方がいいのでしょうか?
そろそろ、待ち合わせ時間の十時ですね。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる