何も言わずメイドとして働いてこい!とポイされたら、成り上がり令嬢になりました

さち姫

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第19話おつまみ2

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さてと、作りますか。
保冷庫から、アジの身とネギと青じそを出し、調味料を入れ、ともかく、全部まとめて叩く。
包丁片手に、叩く!
細かく叩き、叩き、そして、集め、また叩く!!
うおおおおおお、と私は、叩き、叩き、集め、また叩く!!!
の、繰り返しを頑張っています!
トントントントン。
包丁の音が、リズミカルに響く。
アジの身が、どんどん細かくなっていく。
ネギの香りが、鼻をくすぐる。
青じその爽やかな香りが、広がる。
今日は何を作っているかと言うと?
ちなみに今日のメインの夕食は、新鮮なアジを三枚に下ろし、軽く小麦粉をつけて揚げ、そこに甘いけれどちょいピリ辛のこだわりソースがかけられていました。
勿論、大変美味しく、残さず頂きました。
パリッとした衣の食感。
ふわっとしたアジの身。
甘辛いソースが、絶妙に絡む。
はあ、美味しかった。
そして、私は夕食の手伝いの為、厨房にいました。
ソースの決め手は牡蠣の煮汁だけれど、あまりに時間がかかる代物で、私は最初から覚えるのを諦めた。
私の専門は、時短でできる、お酒の肴!をモットーに作っている。
本当は、時間をかけて作りたいし色々覚えたかったが、そうするとお父様が、遅い!と叩いてきたから、諦めた。
でも、こうやってキャウリー様の為に作れるのなら、良かったと思っている。
さて夕食の手伝いの時、その新鮮で超立派な大きいアジを三枚おろしにした残りの骨と頭、つまり、アラをいい出汁にする為に、鍋に入れていましたが、こんなに要らないな捨てるか、という所を、
待った!!!!
と頂きました。
取れるだけの身を包丁で取り、ほぼ骨だけになったので、どうぞ、とお返ししました。
返したところでいらんわ、と言われましたけどね。
そして今、叩いて、叩いて、ねっとりといい感じになったので、味噌を少し加えて混ぜる。
味見。
うん、美味しい。
アジの旨味が、凝縮されている。
ネギの辛味が、アクセント。
青じその香りが、爽やか。
味噌のコクが、全体をまとめている。
でも、何か足りない。
ああ、そうだ。
最後に白ごまをパラパラと入れ、また軽く叩いて混ぜ合わせる。
ごまの香ばしさが加わって、より複雑な味わいに。
よし、これで完成。
これが、ナメロウ。
お父様は大嫌いだった。
臭い、と言って食べなかった。
でも、本当は美味しいのに。
このまま出すのもいいけど、少し、アレンジしよう。
青じその葉を一枚一枚、丁寧に広げる。
その上に、スプーンで一口分のアジのたたきを乗せていく。
まるで、小さなカナッペみたい。
いや、待って。
もう少し、変えたのも出してみようかな。
クリームチーズが、あったはず。
保冷庫から、クリームチーズを取り出す。
少し柔らかくなるまで、常温に置いておく。
そして、クリームチーズを小さく丸める。
その上に、アジのたたきを乗せる。
さらに、青じそを巻く。
クリームチーズのまろやかさが、アジの旨味を包み込む。
青じその香りが、全体をまとめる。
うん、同じものでも、二種類楽しめていい感じ。
でも、もう一工夫。
レモンを薄く切って、飾りに添えよう。
爽やかな酸味が、さらに味を引き立てる。
そして、黒胡椒を少しだけ。
ピリッとした辛味が、アクセントになる。
完成。
見た目も、美しい。
緑の青じそ。
白いクリームチーズ。
ピンクがかったアジの身。
黄色いレモン。
黒い胡椒。
色とりどりで、まるで宝石みたい。
「なんだそれ!」
今日はガイナ料理長が、何故かいます。他にあと二人いて、アンナと知らない男の人だ。
他の人は、何故か料理長が、帰れとか言って追い出した。
おかげで静かは静かだ。
「無駄なく使っただけです。どうぞ味見です」
一つ差し出し、ちらりと時計を見ると、九時三十分。
これだけだと、タンパク質だけになる。ネギや青じそが入っているにしても、もう少し野菜を出したいな。
昨日は豚バラだが、蒸したので、無駄なく油は落ち、かつ、野菜をたっぷり入れたので、胃にもたれないようにした。
勿論、今日のも、あっさり食べられるが、ワインと食べるには少ない。
「うまっ!!」
料理長が、目を見開いた。
その顔が、驚きに満ちている。
何か温かく、野菜でかさ増ししたい。
「ううう!!!ワイン持ってこい!!」
料理長が、叫んだ。
いや、持ってきません。早く帰ってくださいよ。
「美味しい!!このクリームチーズが、すごくいい!!アジと合ってる!!」
アンナが、興奮して言った。
それは良かったね、アンナ。
「うまい!!ワイン飲みたいっすね!!」
知らない男の人が、幸せそうな顔で言った。
いや、誰だか分からないけど、ダメだよ。
さて、何がいいのか。昨日は蒸しものだった。
基本、蒸すか、炒めるか、焼くか、だ。
うーん。明日出す料理の事を考えると、炒めるかな。
まあ、基本だが、野菜炒めにしようかな。お肉少なめ、野菜を多めの、あっさり、かつ、ピリ辛で。
「豚バラと野菜、少しもらいます」
「おう!」
料理長の陽気な返事は、明らかに次を待ってる顔だ。
豚バラを何枚か取り出し、野菜庫を見る。
程よく、胃を膨らませ、アルコール摂取を少なくし、出来れば、体を暖かくする食材、そして、野菜でお腹を膨らますのが望ましい。
ニラでしょ、あ、レンコンの切れっ端が残っている。あとは、人参でしょう、キャベツでしょ、あとは、生姜を入れたら身体にいいね。
まずは豚バラをかなり細く切る。
ザクザクと、包丁を入れていく。
細く、細く。
これが肉のかさ増しになる。大きく切ればガッツリと食べられるが、こんな時間に食べるには、胃に悪いし、小さく切っても十分肉の味はする。
それに豚バラだと油が出るから、あえて油を入れる必要もない。
野菜はニラ以外は、細く切る。
レンコンは、薄くスライス。
シャキシャキとした食感が残るように。
人参は、細切り。
色合いが綺麗になるように。
キャベツも、細切り。
火が通りやすいように。
生姜は、千切り。
香りが立つように。
ニラは、最後に入れるから、大きめに切った方が香りが残る。
豚バラをフライパンに入れ、多めの塩コショウをふり、唐辛子を入れて炒めていく。
ジュウジュウと、音が立つ。
いい香りが、広がる。
豚バラの油が、溶け出していく。
ちょっとカリカリにするくらい炒めた方が、美味しい。
うん。これくらいだな。
焼いたお肉を一旦お皿にとる。
十分豚バラの脂が落ちてくれているから、野菜を入れて強火で一気に炒める。
まずは、レンコン。
ジャッと入れる。
シャキシャキという音。
次に、人参。
鮮やかなオレンジ色が、フライパンの中で踊る。
キャベツ。
緑が加わる。
生姜。
香りが、一気に立ち上る。
強火で、一気に。
野菜の水分を飛ばすように。
シャキシャキとした食感を残すように。
「おい次が来る前に!!ワインもってこい!!」
料理長が、叫んだ。
いや、帰ってください。うるさいです。
野菜に火が通ったから、お肉を入れ、調味料を入れる。
醤油を、ジャッと。
みりんを、少し。
お酒を、ひと回し。
そして、ブラックペッパーをかけて、ピリ辛に。
最後に、ニラを入れる。
ニラの香りが、ふわっと広がる。
さっと炒めて、完成。
とりあえず、今日はこれでいいか。
お皿に盛る。
綺麗に、高く。
色とりどりの野菜。
カリカリの豚バラ。
うーん、美味しそう。
「何言ってるんですか、料理長!酒なんか出るわけないでしょ!!」
アンナが、料理長を叱る声が聞こえる。
その通りです、アンナ。
というか、もう少ししずかにして欲しい。
そういえば、キャウリー様は今日はなんだかお疲れだったなぁ。そういえば王宮に行っている、と聞いたけど王宮に用事があるなんて、本当にキャウリー様は何者なんだろう?
「俺はもう帰るだけだ、別に飲んでもいいだろ!ほれ、皿もってこいよ!!」
そういう問題じゃないでしょ。もう!
「ちょっとうるさいですよ。飲むなら家で飲んでくだ、あ、何そんな大きなお皿持ってきてるんですか!?キャウリー様が沢山食べなきゃいけないんですから!!」
あんまりにも大きなお皿を持つ皆を睨んだ。
「スマン!!!」
「ごめんなさい!!」
「すみません!!」
皆がバツが悪そうに謝ってきた。
美味しいと言ってくれたのは嬉しいけど、キャウリー様のが減っちゃうじゃない。
「これだけしかあげられません」
お皿に少しだけ入れて渡すと、寂しそうな顔されたけど、ほおっておいた。
残りを深いお皿に入れ、アジのたたき二種類と一緒にワゴンに乗せ、キャウリー様の部屋へと向かった。
廊下を歩きながら、ワゴンを押す。
カタカタと、車輪の音が響く。
また、喜んで食べてくれるかな。
そう思うと、胸が高鳴る。
キャウリー様の部屋の前で、軽くノックをする。
「入りなさい」
優しい声が、聞こえた。
扉を開けて、中に入ると、キャウリー様が、書斎机で書類を読んでいた。
その顔が、少し疲れているように見える。
「失礼します。夜食をお持ちしました」
「ああ、ありがとう、シャーリー」
キャウリー様が、顔を上げて微笑んだ。
ワゴンをテーブルの横に運び、お皿を並べる。
また、喜んで食べてくれた。
「シャーリー、これは何だ?」
キャウリー様が、アジのたたきを手に取った。
「アジのたたきです。ナメロウという料理なのですが、クリームチーズを乗せたものと、青じそだけのもの、二種類作りました」
「ほう」
キャウリー様が、まず青じそだけのものを口に入れた。
「うむ、美味い。アジの旨味が濃厚だ。味噌の風味もいい」
次に、クリームチーズを乗せたものを。
その顔が、驚きに変わる。
「これは面白い。クリームチーズのまろやかさと、アジの旨味が合う。青じその香りも、いい。これは、ワインに合うな」
そう言って、ワインを飲んだ。
「野菜炒めも、素晴らしい。ニラの香りが食欲をそそる」
その顔が、凄く、嬉しそうだった。
私も、嬉しくなった。
キャウリー様が飲みながら、来月から前々から頼まれていた仕事をする事になったから、来週、友人達を招いて夜会をすると言われた。
「内々だから、そんな大袈裟ではないが、シャーリーの紹介も兼ねて祝いをしたいと、皆から言われている。シャーリーが、何故ここにいるかも教えているから問題ないよ」
キャウリー様が、微笑んだ。
はい、と答え部屋を出た。
祝い?と思った。
キャウリー様が頼まれていた仕事は、皆に喜ばれる事なんだろう。そう考えると、キャウリー様がどんな方なのか全く知らないな、と今更思ったが、下手に知って、ここから追い出されるのは嫌だった。
それに、私の紹介。
これまでずっとシャーサーの後ろに隠れて、まともな紹介なんてされたことなかった。
シャーサーの妹、シャーリー。
ではなく、
そしてシャーサーの妹。
名前なんてない、それが私、だった。
いつも、シャーサーが先。
いつも、シャーサーが主役。
私は、おまけ。
私は、影。
でも、ここにはシャーサーは、いない。
ここには、私だけがいる。
紹介されるのは、私。
見られるのは、私。
話しかけられるのは、私。
それが、怖い。
それが、不安。
でも、それが、嬉しい。
ここでは、シャーリーとして、生きていける。
廊下を歩きながら、そう思った。
夜会。
皆の前に、私1人で、出る。
緊張するなぁ。
でも、わざわざキャウリー様が、紹介してくれるのだから、頑張ろう。
それにハザードが、支えてくれる。
アンナが、味方でいてくれる。
一人じゃない。
そう思うと、少し勇気が湧いてきた。
厨房に戻ると、料理長達はまだいた。
「シャーリー様、キャウリー様は喜んでくれましたか?」
アンナが、嬉しそうに聞いてきた。
「うん、とても喜んでくれたよ」
「良かった!」
皆が、笑顔になった。
その笑顔が、温かかった。
私は、ここにいていいんだ。
そう思えた夜だった。
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