【完結】頂戴、と言われ家から追い出されました

さち姫

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「残念です!!私もその場にいたかった!!」

もう何度聞いたかわからないくらいに、シャオレが悔しそうに喚いていた。

「仕方ないでしょ。召使いは入れなかったんだし、予行練習沢山したでしょ」

「あんな棒読み意味ありません!」

地団駄を踏みながら、何故だか睨まれた。

「まあまあ、ガタル様が来たらもう一度見せてあげるわ、ねえ皆」

え??

「それはいい。あのミヤはもう2度見れないだろうからな」

お父様、もう見れないのなら、やっても意味ないと思いますが。

「それなら宜しいでしょう」

「ちょっと勝手に決めないでよ!!」

パーティーが1週間前に終わり、やっと落ち着き談話室で皆でくつろいでいる。

「まあ、ミヤ様の武勇伝は後程楽しませて頂くとして、あちらの家ではいささか揉め事が始まりますよ」

シャオレが脇に抱えた書類を机に置いた。

「何が始まるの?」

扉が開く音がした。

「俺も混ぜろよ」

「ガタル、なんで?」

「皆がここにいるからって案内された。何だよ、俺が来る前に面白いもんなら始めんなよ」

そう言うと私の横に座った。

「おや、丁度いい所へこられました。では、私の話が終わりましたら、奥様始めて下さい」

「ええ、もちろんよ」

「だから!」

「では、これを」

机に何かを広げた。

私の話しを全く聞く気ないな。

溜息をつき諦めた。

「これ・・・」

「おい・・・マジか」

「凄い・・・」

皆が驚きシャオレが出した紙をみていた。

何?

みて、驚いた!

「サラ様が婚約された公爵様のご子息は、無類の無駄遣い野郎でございます。今回は馬車に凝っておいでて、先日顔合わせの後、つつがなく婚約が進むと、注文されました」

「注文、て頭おかしいだろ。これ1台、王宮で使ってるとの変わらない額だぜ。それも5台!」

「仰るとおりです。3ヶ月後に完成予定です。今なら取消できますが、残念ながら、この内容を教える優しき人は誰もいません。そして、家紋をわざわざ入れて下さってますので、売却も出来ません」

「そりゃ大変だな。だが、その女。婚約破棄も出来ないだろうな。父上が早速手紙書いてたからな。王家を敵に回す事になるんだ、もしかしたら、男の方から婚約破棄されるかもな」

「おや、それは楽しみですな。この場合グラバト家の落ち度。持参金は3倍返しと相場が決まっております。その上、馬車の代金の支払いもございます」

「その続きの話はまた聞けるのか?」

「勿論でございます。あの屋敷に恨みを持つものは多いですからね。お聞きしたいのであれば、奥様、先程の約束をはたしていただけますね」

「勿論よ」

「だから、私は嫌です!」

嫌だと言ったが、いかんせん、多勢に無勢。

結局またやらされたが、皆から違う!とダメ出しをくらい、ちょっと練習しよう、とか言い出される始末。

自分でもよく言ったもんだ、と今更だけど驚いた。

でも、これからのあの家の様子を聞くのは、私も楽しみだ。

 
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