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本編
543 ダンジョンリゾート・7 夜のリゾート
海岸沿いにポチと二人で体操座り。
荷物番がてら六大性質【禅定】のレベル上げを終始行った。
見てませんよーという体裁を取りつつ堪能である。
って言うか、そのほかの生徒も良かった。
なんか異世界の女学生発育良かった。
硬くなる、現場からは以上です。
さて、硬くなると言えば……【禅定】のレベルをあげても硬くなる。
レベルマックスで防御無視と属性耐性10%。
つまり如何に防御が固くて攻撃が通り辛くても通る。
相手の属性魔法とか属性持ちの攻撃は耐久力がつく。
あまり俺には馴染みのない戦闘向けの能力だ。
しかし、取っておいて損はないのである。
硬くなることとか、貫通力とかのことについて考えている間に、海イベントは終了。
一応、ただぼーっと眺めてるだけではなく、いろんなことをした。
うちの女性陣にライデン・エイミィ・ケインを混ぜてみんなで海の出店に行ったり。
ボールを使ってビーチバレーをしたり、砂のオブジェを作ってみたり。
ライデンを砂に埋めておっぱい作ってみたり。
サンオイル的なもの俺が振舞って女性陣の塗り合う姿を眺めてみたり。
塗ってって言われても、ご遠慮願ったり、割愛。
一緒にいる所は慣れていたとしても、やっぱり肌が触れ合うのは無理。
俺はハーレムものの主人公じゃないので、どぎまぎして恥ずかしい。
そしてその間に、コレクトを一度戻して水島を召喚
島の周囲をグルッと警戒させ、ついでにカニがいそうな場所も探してもらっていた。
やっぱり食べたいよね、カニ。
エビでも良い。
そんなこんなで時間を過ごして、夜になった。
コレクトが連れて行って欲しいと言っていたカジノへと足を運ぶことにする。
基本的には一人で敵陣偵察と行くつもりだったのだが……。
「よっしゃー、行くでトウジ! じゃんじゃん稼いだるわ!」
「稼ぐしー!」
「あまりハメを外しちゃダメよ? あと飲みながらやらないこと」
「えーっ! イグ姉それは殺生やわぁー!」
なぜか女性陣も後をついて来ていた。
俺は島の裏手にある海賊の賭博場なのかと思っていたのだが、どうやらそうではない様だった。
カジノへの入場料を支払えば、特に入ってはいけないという規則はないらしい。
「おらー! 夜はこれからだぜ!」
「安くしとくぜ一杯どうだ!」
「俺がいい店知ってるから案内してやるよ!」
「いやいや、こちとら定額飲み放題だ!」
島のトンネルを抜けて裏側へ行く道には、キャッチの兄ちゃんがいっぱい立っている。
さながら不夜城のごとくライトアップされていて、まさに観光地の歓楽街。
潮風にさらされて少し薄汚れた建物が、なんともアングラな世界観を表現していた。
「定額飲み放題!? どう言うことや兄ちゃん!」
「おう! 一人銀貨5枚でいくらでも飲んでいいぜ!」
「ほんまに!?」
「でも、一人2品はつまみを頼んでもらうのが決まりだ!」
「ほー、酒代捨てて、飯で元取っとるんかい?」
「一応時間も一人2時間って決まってんだが、お嬢ちゃん可愛いから30分おまけしてやるよ! どうだ?」
「ほ~! そんなこと言って兄ちゃん商売上手やな~!」
「はいはいマイヤー、行くところが違うでしょ? もう夕飯は食べたんだからこっちよ」
「あぁ~! 酒ぇ~!」
「家にいっぱいあるし、昼間も散々飲んだでしょーに」
「でもでもでも~! せやかてイグ姉~!」
早速キャッチにマイヤーが捕まって、それをイグニールが制していた。
飲み放題、まさか異世界にあるとは……。
そんな光景を見ていて思う。
カリプソのやつ。
本当に海賊からリゾートオーナーへとくら替えをしたのだろうか?
「まあええ、カジノにも酒は置いてんねんやろ? やろうや! 飲もうや!」
「やろうし! 飲もうし! で、ねえマイヤー、カジノってなにするところだし?」
「なんや、テンションに身を任せ取っただけで、ジュノーは知らんの?」
「うん!」
目の前を楽しそうに飛び回るジュノーに、マイヤーが教える。
「カジノってのはな……賭博に娯楽に、一切合切楽しみ要素が詰まった場所なんやってさ!」
「へー、賭博って賭け事ってこと?」
「せやね! たしか、このダンジョンリゾートは、特大の遊技場がいくつもあるらしいで!」
パンフレットを片手に説明するマイヤー。
闘鶏しかり、カードしかり、ルーレットしかり。
オデッセイカジノには様々な賭博遊戯があるそうだ。
どうやって準備しているのかわからないが、魔物同士を戦わせるってのもあるらしい。
それを目当てとして、学院の生徒以外にもオデッセイには様々な人が来ている様だ
当然ながら、学院の方針により生徒の夜遊びは禁止。
ライデンたちは今頃ホテルでトランプか勉強に励んでいるだろう。
一応臨時の先生である俺が来ていいのかって?
いいんだな、これが。
ギルドから他の依頼を受けたって体裁にしてあるのだ。
「よし、とりあえずみんな集合」
ピカピカ豪華絢爛なカジノの手前で一旦全員を集める。
「ジュノー、マイヤー、イグニールは一人一本これを飲んでくれ」
インベントリから取り出したるは、幸運の秘薬、金運の秘薬。
闘鶏では確かな効果を持っていたと実証済みのアイテムである。
「……いいのかしら? 不正じゃない?」
「ええねんイグ姉、負けるより勝つんが楽しいやん?」
「でも、うーん……トウジはどうなの? さすがにこれは?」
「いや、俺は本気でカジノを荒らすつもりだぞ?」
「え……」
俺の言葉に怪訝な表情をするイグニール。
依頼の件も含めて説明しておく。
「エルカリノ大海賊団の討伐を安く請け負ってるんだから、このくらいして元を取らないと」
「まあ、そう言われると……って、それとこれとは話は別でしょ」
「いやいや、でも秘薬があっても負けるときは負けるんだから、大丈夫だって」
しかも、幸運になる秘薬なんて存在するわけないという先入観がある。
そう、バレることは絶対にないのだ。
「でも賭博場を荒らしたら怖い人が来るって話は聞くわよね?」
「来てもイグニールの方が強いから心配ないよ」
手を出されたら、その手を燃やしていいと思います。
正当防衛だ。
こちとらなんの不正もない、ただ運がすごく良かっただけなのである。
それでちょっとこちらへ来てもらってもいいですか、なんて糞食らえ。
オーナーが呼ばれてカリプソが出て来たら、ざまあしてやろう。
「よし、行くぞ」
当面の装備強化費用をここで荒稼ぎするんだ!
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