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1 敗戦の将1
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(負けたのか……)
足元に広がる岩のようなゴツゴツした土を見ながら、思わず「祖国とはあまりにも違うな」とつぶやいていた。地面を見ていた視界の端に自分の右手が映り、視線を移す。すでに決着はついたというのに緊張が解けないせいか剣を握り締める手は力んだままだ。そんな腕を覆う鎧は汚れ、出発前の煌びやかな銀色は完全にくすんでしまっていた。
(もともと実戦用ではない鎧だというのに、ここまでよく耐えた)
神官兵が鎧を身に着けるのは儀礼的なときだけで、こうして戦場で使われたのはどのくらい振りだろうか。この鎧も儀礼用を急ごしらえで整え直したものだと聞いた。それにしてはよく耐えたほうだろう。
柄を握る右手に力が入る。愛用の細剣はむき出しのままで、剣先が地面を向いた刀身に風が触れてヒュウウと音を立てた。
(こうなることは最初からわかっていた)
わかっていたのに止めることができなかった。せめて少しでもひどくならないようにとあれこれ考えたが、それもどこまで効果があったのかわからない。自分の不甲斐なさに唇をギリと噛み締めた。
(祖国は滅んだのだ)
目を閉じると懐かしい草原の景色が浮かんだ。東方に広がる草原一帯を治めるメレキア王国は、長く友好関係にあったアトレテス王国に悪意を持って戦争を仕掛けた。そして予想していたとおり惨敗した。
(こうなることは誰もがわかっていたはずなのに)
そもそも相手が悪すぎた。北方に領土を持つアトレテス王国は武人の国として名高い。たとえ領土の広さと民の数でメレキア王国が圧倒していたとしても、専業武人ばかりのアトレテス軍に勝てるはずがなかったのだ。
メレキア軍は女神に仕える軍であり、率先して戦争を仕掛けるなど本来あってはならない。それでもメレキア王国は戦争へと舵を切った。すべての神官たちの頂点に立つ国王がそう決めたからだ。
(わたしなら止めることができたのだろうか)
静かに目を閉じ、最後に見た自分の黒髪を思い浮かべる。鏡を見ることすら避けるほど嫌っていたこの黒髪を持つ自分なら……“女神の左手”と呼ばれる自分の言葉なら国王も耳を貸してくれただろうかと考え、すぐに頭を振った。
たしかに自分は特別な神官だ。少なくとも神殿や民たちはそう思っていた。さらに第二王子だったという立場でもある。ほかの神官より言葉の力は強かっただろう。
(だが、わたしは陛下にとって権力を取り戻すための道具でしかない。道具の言葉に耳を貸すとは思えない)
それ以前に王太子である異母兄に止められたはずだ。
(兄上はこの戦争に積極的だったと聞いている。戦争などしたところで天候がどうにかなるわけでもないのにな)
今回の戦争はメレキア王国の食糧難から始まっている。豊かな穀倉地帯であるはずのメレキア王国だが、ここ数年は不作が続いていた。くり返す天候不順に備蓄も底を尽き、それならと国外から食糧を調達しようにも最大の交易品である穀物がない。そこで目をつけたのが北方にあるアトレテス王国だった。
(これまで何度も救いの手を差し伸べてくれた恩を仇で返すとは……)
長年親好のあったアトレテス王国は、不作続きだったメレキア王国のために何度も食糧支援を申し出てくれた。土地柄、穀物がそれほど採れない国だというのに他国から買い入れた麦をわけてくれていたのだ。そんなアトレテス王国にメレキア王国は牙を剥いた。
表向きは食糧確保と言っていたが、国王や貴族たちの本心はアトレテス王国が持つ鉱山と海へ向いていたのだろう。アトレテス王国は南東側を険しい山々に囲まれた厳しい土地ながら、類い稀な鉱石を採掘できる鉱山を多数持っていた。それだけでなく海を臨む北西の土地には大きな港まで備えている。豊かとは言いがたいが貧しくもなく、近隣諸国との交易で安定した国作りを行い歴史も古い強固な国、それがアトレテス王国だった。
(我が国とは永きにわたって親しくしていたというのに略奪しようなど……だから女神にそっぽを向かれたのだ)
柄を握る手がギリリと音を立てた。言ったところでどうにもならなかっただろうが、それでも何も言えなかった自分が情けなくて仕方がない。「幼いときから流されてばかりだな」と天を仰ごうとしたときだった。
「あれは……」
少し離れた丘の上に人影が見えた。全体的に黒っぽく見える鎧はアトレテス軍のものだ。距離は離れているがかなり大きな武人に見える。アトレテスの武人は総じて屈強だと言われているが、それにしても大きい。
なにより目を引いたのは肩に担いでいる武器らしき大きな影だった。それがゆらりと揺れたかと思えば地面に突き刺さるように動いた。ザッと土を抉る音がここにまで聞こえてきそうなほど大きな武器に、「まさか」と掠れた声が漏れた。
(背丈と変わらないほどの刀身の武器を扱える人物は、この世に一人しかいない)
喉がゴクリと鳴った。身の丈ほどもある大剣の黒々とした影に胸が高鳴る。
「もしかして……」
興奮に言葉が詰まった。戦場だというのに想い人に再会したかのように鼓動が速まる。
(あれはディエイガー将軍だ)
小さい頃にたった一度しか見ていない相手だというのにずっと忘れられなかった。距離があるとはいえ、その人が目の前にいるのだと思うだけで体がブルッと震える。
(あの大きさと逞しさは将軍で間違いない)
気がつけば「あぁ」と感嘆のため息が漏れていた。
アトレテス王国は武人の国であり、民からもっとも慕われているのが戦神だと言われている。そんな戦神の加護を一身に受けるディエイガー将軍は戦神の剣と呼ばれ、その名は近隣諸国にも広く知れ渡っていた。
(その象徴が大柄な将軍の背丈より大きな大剣だと言われている。あの大きな影はその大剣に違いない)
初めて将軍を見たのは五歳のときだった。親善で訪れた当時のアトレテスの将軍に付き従っていた大勢の一人だったというのに、ほかを圧倒するような体の大きさと雰囲気に目が離せなかった。
(あのときはまだ一介の武人で大剣も持っていなかったはずだ)
それでも強烈な存在として自分の中に刻み込まれた。気がつけば自分も将軍のような武人になりたいと思うようになっていた。
だが、その夢はすぐに砕け散った。六歳になる前に神殿に送られ、自分には神官になる道しかなかった。そうでなくてもメレキアの王子が武人になることなど不可能だっただろう。
それでも武人になる夢が諦め切れずに隠れて剣の稽古に励んだ。こっそり訓練所に通ったりもした。ところがそのことが王太子に知られ、国王に告げ口され、こうして戦場へ赴くことになってしまった。
(兄上にとって戦場はいい厄介払いだったのだろう)
それほど自分は王太子に憎まれていたのだろうか。戦争に積極的だった異母兄の顔が頭に浮かんだ。同時に「“女神の愛し子”として神官軍を導け」と告げた声まで蘇る。
(女神の愛し子なんて髪の色だけじゃないか。わたしにそんな力がないことは兄上もご存じだったはず)
伝承によると“女神の愛し子”と呼ばれる稀有な存在は黒髪で生まれると言われている。たしかに国王と母は金髪で黒髪の子が生まれるはずがない。普通なら不貞を疑われるだろうが、そうならなかったのは母も“女神の娘”と呼ばれる特別な神官だったからだ。そして自分はその母そっくりの顔をしていた。
神殿は女神の愛し子として自分の誕生を大いに喜んだ。それよりも喜んだのが国王だった。思惑どおりの子が生まれたことで、いずれは神殿から完全に権力を取り戻せると考えたのだろう。だが、その喜びが王妃と王太子を不安にさせ二人の憎しみが自分に向けられるようになった。
(わたしはいったい何のために生まれ、そして生きてきたのだろうな)
思わず口元を歪めたところで鎧が擦れる音が聞こえてきた。振り返ると黒い鎧を着た武人たちが立っている。
「メレキア王国の将軍イシェイド殿とお見受けする」
「……そうだ」
一歩踏み出した武人が右手を差し出した。控えている武人たちは柄に手を伸ばすことなくこちらを見ている。
(侮られているということか)
細剣を持ったままだというのに脅威にすら感じていないのだろう。「将軍イシェイド殿」と言ってはいるが「所詮は神官兵だ」と見くびっているに違いない。それとも「神官になった元王子」と嘲っているのだろうか。戦場に立っていてもなお武人として見てもらえないのかと笑いたくなった。
(わたしは王子なのか? それとも神官なのか?)
少なくとも武人にはなれなかった。いや、そんなことはもはやどうでもいいことだ。小さく息を吐き、握り締めていた剣を渡す。
「こちらへ」
促されて武人の後をついていく。少し歩いてから丘のほうを振り返った。すでにそこに人影はなく、もしや幻を見たのかと眉をひそめる。
(最期に見るには出来過ぎの幻だな)
小さく息を吐き、正面を見た。そうして黒い集団に囲まれながら大地を踏みしめた。
足元に広がる岩のようなゴツゴツした土を見ながら、思わず「祖国とはあまりにも違うな」とつぶやいていた。地面を見ていた視界の端に自分の右手が映り、視線を移す。すでに決着はついたというのに緊張が解けないせいか剣を握り締める手は力んだままだ。そんな腕を覆う鎧は汚れ、出発前の煌びやかな銀色は完全にくすんでしまっていた。
(もともと実戦用ではない鎧だというのに、ここまでよく耐えた)
神官兵が鎧を身に着けるのは儀礼的なときだけで、こうして戦場で使われたのはどのくらい振りだろうか。この鎧も儀礼用を急ごしらえで整え直したものだと聞いた。それにしてはよく耐えたほうだろう。
柄を握る右手に力が入る。愛用の細剣はむき出しのままで、剣先が地面を向いた刀身に風が触れてヒュウウと音を立てた。
(こうなることは最初からわかっていた)
わかっていたのに止めることができなかった。せめて少しでもひどくならないようにとあれこれ考えたが、それもどこまで効果があったのかわからない。自分の不甲斐なさに唇をギリと噛み締めた。
(祖国は滅んだのだ)
目を閉じると懐かしい草原の景色が浮かんだ。東方に広がる草原一帯を治めるメレキア王国は、長く友好関係にあったアトレテス王国に悪意を持って戦争を仕掛けた。そして予想していたとおり惨敗した。
(こうなることは誰もがわかっていたはずなのに)
そもそも相手が悪すぎた。北方に領土を持つアトレテス王国は武人の国として名高い。たとえ領土の広さと民の数でメレキア王国が圧倒していたとしても、専業武人ばかりのアトレテス軍に勝てるはずがなかったのだ。
メレキア軍は女神に仕える軍であり、率先して戦争を仕掛けるなど本来あってはならない。それでもメレキア王国は戦争へと舵を切った。すべての神官たちの頂点に立つ国王がそう決めたからだ。
(わたしなら止めることができたのだろうか)
静かに目を閉じ、最後に見た自分の黒髪を思い浮かべる。鏡を見ることすら避けるほど嫌っていたこの黒髪を持つ自分なら……“女神の左手”と呼ばれる自分の言葉なら国王も耳を貸してくれただろうかと考え、すぐに頭を振った。
たしかに自分は特別な神官だ。少なくとも神殿や民たちはそう思っていた。さらに第二王子だったという立場でもある。ほかの神官より言葉の力は強かっただろう。
(だが、わたしは陛下にとって権力を取り戻すための道具でしかない。道具の言葉に耳を貸すとは思えない)
それ以前に王太子である異母兄に止められたはずだ。
(兄上はこの戦争に積極的だったと聞いている。戦争などしたところで天候がどうにかなるわけでもないのにな)
今回の戦争はメレキア王国の食糧難から始まっている。豊かな穀倉地帯であるはずのメレキア王国だが、ここ数年は不作が続いていた。くり返す天候不順に備蓄も底を尽き、それならと国外から食糧を調達しようにも最大の交易品である穀物がない。そこで目をつけたのが北方にあるアトレテス王国だった。
(これまで何度も救いの手を差し伸べてくれた恩を仇で返すとは……)
長年親好のあったアトレテス王国は、不作続きだったメレキア王国のために何度も食糧支援を申し出てくれた。土地柄、穀物がそれほど採れない国だというのに他国から買い入れた麦をわけてくれていたのだ。そんなアトレテス王国にメレキア王国は牙を剥いた。
表向きは食糧確保と言っていたが、国王や貴族たちの本心はアトレテス王国が持つ鉱山と海へ向いていたのだろう。アトレテス王国は南東側を険しい山々に囲まれた厳しい土地ながら、類い稀な鉱石を採掘できる鉱山を多数持っていた。それだけでなく海を臨む北西の土地には大きな港まで備えている。豊かとは言いがたいが貧しくもなく、近隣諸国との交易で安定した国作りを行い歴史も古い強固な国、それがアトレテス王国だった。
(我が国とは永きにわたって親しくしていたというのに略奪しようなど……だから女神にそっぽを向かれたのだ)
柄を握る手がギリリと音を立てた。言ったところでどうにもならなかっただろうが、それでも何も言えなかった自分が情けなくて仕方がない。「幼いときから流されてばかりだな」と天を仰ごうとしたときだった。
「あれは……」
少し離れた丘の上に人影が見えた。全体的に黒っぽく見える鎧はアトレテス軍のものだ。距離は離れているがかなり大きな武人に見える。アトレテスの武人は総じて屈強だと言われているが、それにしても大きい。
なにより目を引いたのは肩に担いでいる武器らしき大きな影だった。それがゆらりと揺れたかと思えば地面に突き刺さるように動いた。ザッと土を抉る音がここにまで聞こえてきそうなほど大きな武器に、「まさか」と掠れた声が漏れた。
(背丈と変わらないほどの刀身の武器を扱える人物は、この世に一人しかいない)
喉がゴクリと鳴った。身の丈ほどもある大剣の黒々とした影に胸が高鳴る。
「もしかして……」
興奮に言葉が詰まった。戦場だというのに想い人に再会したかのように鼓動が速まる。
(あれはディエイガー将軍だ)
小さい頃にたった一度しか見ていない相手だというのにずっと忘れられなかった。距離があるとはいえ、その人が目の前にいるのだと思うだけで体がブルッと震える。
(あの大きさと逞しさは将軍で間違いない)
気がつけば「あぁ」と感嘆のため息が漏れていた。
アトレテス王国は武人の国であり、民からもっとも慕われているのが戦神だと言われている。そんな戦神の加護を一身に受けるディエイガー将軍は戦神の剣と呼ばれ、その名は近隣諸国にも広く知れ渡っていた。
(その象徴が大柄な将軍の背丈より大きな大剣だと言われている。あの大きな影はその大剣に違いない)
初めて将軍を見たのは五歳のときだった。親善で訪れた当時のアトレテスの将軍に付き従っていた大勢の一人だったというのに、ほかを圧倒するような体の大きさと雰囲気に目が離せなかった。
(あのときはまだ一介の武人で大剣も持っていなかったはずだ)
それでも強烈な存在として自分の中に刻み込まれた。気がつけば自分も将軍のような武人になりたいと思うようになっていた。
だが、その夢はすぐに砕け散った。六歳になる前に神殿に送られ、自分には神官になる道しかなかった。そうでなくてもメレキアの王子が武人になることなど不可能だっただろう。
それでも武人になる夢が諦め切れずに隠れて剣の稽古に励んだ。こっそり訓練所に通ったりもした。ところがそのことが王太子に知られ、国王に告げ口され、こうして戦場へ赴くことになってしまった。
(兄上にとって戦場はいい厄介払いだったのだろう)
それほど自分は王太子に憎まれていたのだろうか。戦争に積極的だった異母兄の顔が頭に浮かんだ。同時に「“女神の愛し子”として神官軍を導け」と告げた声まで蘇る。
(女神の愛し子なんて髪の色だけじゃないか。わたしにそんな力がないことは兄上もご存じだったはず)
伝承によると“女神の愛し子”と呼ばれる稀有な存在は黒髪で生まれると言われている。たしかに国王と母は金髪で黒髪の子が生まれるはずがない。普通なら不貞を疑われるだろうが、そうならなかったのは母も“女神の娘”と呼ばれる特別な神官だったからだ。そして自分はその母そっくりの顔をしていた。
神殿は女神の愛し子として自分の誕生を大いに喜んだ。それよりも喜んだのが国王だった。思惑どおりの子が生まれたことで、いずれは神殿から完全に権力を取り戻せると考えたのだろう。だが、その喜びが王妃と王太子を不安にさせ二人の憎しみが自分に向けられるようになった。
(わたしはいったい何のために生まれ、そして生きてきたのだろうな)
思わず口元を歪めたところで鎧が擦れる音が聞こえてきた。振り返ると黒い鎧を着た武人たちが立っている。
「メレキア王国の将軍イシェイド殿とお見受けする」
「……そうだ」
一歩踏み出した武人が右手を差し出した。控えている武人たちは柄に手を伸ばすことなくこちらを見ている。
(侮られているということか)
細剣を持ったままだというのに脅威にすら感じていないのだろう。「将軍イシェイド殿」と言ってはいるが「所詮は神官兵だ」と見くびっているに違いない。それとも「神官になった元王子」と嘲っているのだろうか。戦場に立っていてもなお武人として見てもらえないのかと笑いたくなった。
(わたしは王子なのか? それとも神官なのか?)
少なくとも武人にはなれなかった。いや、そんなことはもはやどうでもいいことだ。小さく息を吐き、握り締めていた剣を渡す。
「こちらへ」
促されて武人の後をついていく。少し歩いてから丘のほうを振り返った。すでにそこに人影はなく、もしや幻を見たのかと眉をひそめる。
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