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25 甘い日々1
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「最後まで足の動きが鈍らなくなりましたね」
「まだまだです」
そう返事をすると将軍が「そんなことありませんよ」と言いながら片手剣をブンと振った。それなりの手応えを感じていたが、将軍の様子を見ると大したことがなかったのだと痛感する。悔しい気持ちもあるが、そこまで息が上がっていない自分に多少なりと満足もしていた。
(将軍と手合わせするようになってからどのくらい経っただろうか)
季節はすっかり夏になり、昼過ぎの中庭は想像していたより暑い。それでもメレキアのようにじめっとしていないからか汗を掻いても心地よく感じた。
「殿下の剣さばき、すっかりディオそっくりになりましたね」
少し離れた場所でエルドがそんなことを言いながら笑っている。以前は手合わせのたびに中庭に来ていたエルドだが、正式に伴侶として認められてからはたまに顔を見せる程度になった。「お目付役の必要がなくなりましたからね」と言っていたが、誰に対してのお目付役だったのだろかと思うこともある。
(わたしの動向を窺う目的もあったのだろうが、将軍がわたしに肩入れしすぎないようにと心配していたのだろうな)
将軍と副官という立場ではあるものの、二人の間では幼馴染みとしての気持ちのほうがずっと強いのだろう。二人のやり取りからそう感じるとともに深い絆のようなものも感じていた。そうした相手がいることはすばらしいと思うが、同時にうらやましいと少しばかり妬ましい気持ちになる。
「本当にそうなれているなら嬉しいのだが」
「ご謙遜を。いまやアトレテス国内でも殿下ほどディオそっくりの剣気を放つ武人はいませんよ。長年ディオのそばにいる俺が言うんですから間違いありません」
自分の未熟さはわかっているが、そう言われると悪い気はしない。どのあたりがそっくりなのか知りたくなり、頬を緩ませながらエルドを見た。するとなぜか「いやいやいやいや!」とエルドが慌てだす。
「どうした?」
「そういう顔はディオにだけ向けてくださいって!」
意味がわからず首を傾げると「勘弁してくださいって!」とさらに声を上げた。
「命がいくつあっても足りなくなるでしょうが!」
そう言い放つとくるりと背中を向けた。どうしたのだろうかと将軍を見るが、「気にされなくてけっこうですよ」と言いながら手拭いを持つ手を伸ばしてくる。
「夏とはいえ汗をそのままにしていては体を冷やしてしまいます」
頬から首筋を拭われ、慌てて「自分でできます」と手を止めようとした。ところが「このままで」と耳元で囁かれて体が固まったように動かなくなる。トクトクと鼓動が速まり耳が熱くなるのを感じた。
(将軍にこんなことをさせてはいけないのに……もっと触れてほしい)
頭が熱っぽくなり、気がつけば胸元をくつろげていた。首筋にあった手拭いが鎖骨を拭い、さらに上着の少し内側に入り込む。世話係のようなことをさせていることへの倒錯した気持ちに、こんな場所で危ういところを撫でてもらっているのだという興奮が混じり合い恍惚としてきた。
「俺がいること忘れないでくださいよ。まったく、独り身にはきついですよ」
「っ」
エルドの言葉にハッとした。急いで胸元を整えるが、将軍の手は額へと移りなおも汗を拭い続けている。
「おまえさん、わかっててやってるだろ」
「なんのことだ?」
「この際はっきり言っておく。おまえさんは浮かれている」
「えっ?」
まさかの言葉に将軍を見た。表情に変化はなく浮かれているようにも見えないが、将軍のことをよく知るエルドが言うならそうなのだろうか。
「これから殿下は屋敷の外に出ることも増えるだろう。例の件もある。そんなとき殿下にそんな顔をされたら困るんだよ。人生を棒に振る輩が増えるのも困るが、おまえさんが邪な目で殿下を見たやつ全員を叩き斬ろうとするのを止める身にもなってくれ」
「そんなことするわけがないだろう? まぁ、たまに手がすべることがあるかもしれないがな」
「やめろって。おまえさんが言うと冗談に聞こえない」
真冬の空の下にいるように両腕を自らの両手で擦りながら「勘弁してくれよ」とエルドが顔をしかめた。
「殿下、どうかご自身の容姿に自覚を持ってください。ただでさえ人を狂わせかねないお姿だというのに、その色気はもはや凶器です。不用意に誰かに微笑みかけるのはお控えいただきたい」
「色気」と言われて体がカッと熱くなった。前夜のことが蘇り居たたまれない気持ちになる。
正式な伴侶となってからも将軍と体を交えたことは一度もない。すべては女神に祈り、許しを乞い、女神の前で誓ってからだと決めていたからだ。
ただし“準備”は進めていた。男の体は女性のように受け入れやすくはなく、前もって準備をしなくては体の大きな将軍を受け入れるのは難しい。愛を説く大地の女神の神官らしく男同士の知識はあったが、まさか実行することになるとは思っていなかった。自分には必要のない知識だと思っていたが、今となっては知っていてよかったと心から思っている。
(それに将軍も手伝うと言ってくれた)
不意に体内に入ってくる指の感触を思い出した。はじめはあんなに苦しかったのに、気がつけばもう少し奥へ、その先へと猥りがましく思うようになっている。
(準備などと言いながら、本当は触れてほしいだけなんだ)
自分がここまでの性衝動に駆られるとは思わなかった。生まれて二十五年、たまに自慰はするものの誰かと行為に及びたいと思ったことは一度もない。それなのに将軍のそばにいるだけで抗いがたい感情に押し流されそうになる。
(これも相手が将軍だからだろうか)
二十年間憧れ続けてきた気持ちがこうした感情を招いているのだろうか。
(そういえば尊敬する高位神官もいたというのに、こんな気持ちにはならなかった)
やはりディエイガー将軍にだけ感じるのだ。下腹部がぞくりとした。あらぬところが首をもたげそうになり慌てて横を向く。すると今度は尻の奥がジクジクして顔がカッと熱くなった。
「ディオ、これは全部おまえさんのせいだからな?」
「責任は取る」
「取ってもらわないと困る。それにしても、まさかこんなふうになるとはなぁ。殿下のもっとも危険な一面をディオが引き出したってことか。……おまえさん、わかっていて踏みとどまらなかったのか?」
「なんの話だ?」
「ま、どっちでもいいさ。俺はいつまでもディオについていくよ。で、礼拝堂はいつ完成するんだ?」
「数日以内だな」
「それはなによりだ。とにかくさっさとくっついてくれ。いや、めでたく真の伴侶になったとしても殿下の凶悪なほどの色気が落ち着くとは思えないがな」
「凶器のように例えるなど無礼だろう」
「はいはい、失礼しました。そもそも浮かれているおまえさんだけでも破壊力十分だっていうのに、伴侶揃ってこの国を破滅させるつもりか?」
「言いたい放題だな」
「副官の言葉はありがたく頂戴しておけよ。まったく、これからますます注目されるってのに先が思いやられる」
いろいろ気になる言葉はあったが最後のはどういう意味だろうか。「これから」という言い方が引っかかった。
(そういえば屋敷の外に出ることが増えるとも言ったな)
捕虜である自分が屋敷の外に出る必然性はない。もしなんらかの命令が下ったとしても将軍をとおしてになるだろう。
(そうではない何かがあるということか……?)
気になって将軍を見たものの返ってくるのは微笑みだけだ。
「だからその笑顔! おまえさんの笑顔は心臓を止めることができる凶器だって自覚を持てって!」
「さすがにその言い方は失礼極まりないと思うが?」
「ほかのやつらにも聞いてみろよ。全員が俺と同じことを言うぞ。断言する」
エルドの反論に将軍が片眉をひょいと跳ね上げた。そのまま軍の訓練内容や部隊の編成など仕事の話に移る。
(わたしに関係することなら将軍が話してくれるだろう)
二人の様子を気にしつつ手拭いで汗を拭うが、拭った先から何度も汗が流れ落ちる。それを煩わしく思いながら「何かが動いているに違いない」と予感めいたものを感じていた。
「まだまだです」
そう返事をすると将軍が「そんなことありませんよ」と言いながら片手剣をブンと振った。それなりの手応えを感じていたが、将軍の様子を見ると大したことがなかったのだと痛感する。悔しい気持ちもあるが、そこまで息が上がっていない自分に多少なりと満足もしていた。
(将軍と手合わせするようになってからどのくらい経っただろうか)
季節はすっかり夏になり、昼過ぎの中庭は想像していたより暑い。それでもメレキアのようにじめっとしていないからか汗を掻いても心地よく感じた。
「殿下の剣さばき、すっかりディオそっくりになりましたね」
少し離れた場所でエルドがそんなことを言いながら笑っている。以前は手合わせのたびに中庭に来ていたエルドだが、正式に伴侶として認められてからはたまに顔を見せる程度になった。「お目付役の必要がなくなりましたからね」と言っていたが、誰に対してのお目付役だったのだろかと思うこともある。
(わたしの動向を窺う目的もあったのだろうが、将軍がわたしに肩入れしすぎないようにと心配していたのだろうな)
将軍と副官という立場ではあるものの、二人の間では幼馴染みとしての気持ちのほうがずっと強いのだろう。二人のやり取りからそう感じるとともに深い絆のようなものも感じていた。そうした相手がいることはすばらしいと思うが、同時にうらやましいと少しばかり妬ましい気持ちになる。
「本当にそうなれているなら嬉しいのだが」
「ご謙遜を。いまやアトレテス国内でも殿下ほどディオそっくりの剣気を放つ武人はいませんよ。長年ディオのそばにいる俺が言うんですから間違いありません」
自分の未熟さはわかっているが、そう言われると悪い気はしない。どのあたりがそっくりなのか知りたくなり、頬を緩ませながらエルドを見た。するとなぜか「いやいやいやいや!」とエルドが慌てだす。
「どうした?」
「そういう顔はディオにだけ向けてくださいって!」
意味がわからず首を傾げると「勘弁してくださいって!」とさらに声を上げた。
「命がいくつあっても足りなくなるでしょうが!」
そう言い放つとくるりと背中を向けた。どうしたのだろうかと将軍を見るが、「気にされなくてけっこうですよ」と言いながら手拭いを持つ手を伸ばしてくる。
「夏とはいえ汗をそのままにしていては体を冷やしてしまいます」
頬から首筋を拭われ、慌てて「自分でできます」と手を止めようとした。ところが「このままで」と耳元で囁かれて体が固まったように動かなくなる。トクトクと鼓動が速まり耳が熱くなるのを感じた。
(将軍にこんなことをさせてはいけないのに……もっと触れてほしい)
頭が熱っぽくなり、気がつけば胸元をくつろげていた。首筋にあった手拭いが鎖骨を拭い、さらに上着の少し内側に入り込む。世話係のようなことをさせていることへの倒錯した気持ちに、こんな場所で危ういところを撫でてもらっているのだという興奮が混じり合い恍惚としてきた。
「俺がいること忘れないでくださいよ。まったく、独り身にはきついですよ」
「っ」
エルドの言葉にハッとした。急いで胸元を整えるが、将軍の手は額へと移りなおも汗を拭い続けている。
「おまえさん、わかっててやってるだろ」
「なんのことだ?」
「この際はっきり言っておく。おまえさんは浮かれている」
「えっ?」
まさかの言葉に将軍を見た。表情に変化はなく浮かれているようにも見えないが、将軍のことをよく知るエルドが言うならそうなのだろうか。
「これから殿下は屋敷の外に出ることも増えるだろう。例の件もある。そんなとき殿下にそんな顔をされたら困るんだよ。人生を棒に振る輩が増えるのも困るが、おまえさんが邪な目で殿下を見たやつ全員を叩き斬ろうとするのを止める身にもなってくれ」
「そんなことするわけがないだろう? まぁ、たまに手がすべることがあるかもしれないがな」
「やめろって。おまえさんが言うと冗談に聞こえない」
真冬の空の下にいるように両腕を自らの両手で擦りながら「勘弁してくれよ」とエルドが顔をしかめた。
「殿下、どうかご自身の容姿に自覚を持ってください。ただでさえ人を狂わせかねないお姿だというのに、その色気はもはや凶器です。不用意に誰かに微笑みかけるのはお控えいただきたい」
「色気」と言われて体がカッと熱くなった。前夜のことが蘇り居たたまれない気持ちになる。
正式な伴侶となってからも将軍と体を交えたことは一度もない。すべては女神に祈り、許しを乞い、女神の前で誓ってからだと決めていたからだ。
ただし“準備”は進めていた。男の体は女性のように受け入れやすくはなく、前もって準備をしなくては体の大きな将軍を受け入れるのは難しい。愛を説く大地の女神の神官らしく男同士の知識はあったが、まさか実行することになるとは思っていなかった。自分には必要のない知識だと思っていたが、今となっては知っていてよかったと心から思っている。
(それに将軍も手伝うと言ってくれた)
不意に体内に入ってくる指の感触を思い出した。はじめはあんなに苦しかったのに、気がつけばもう少し奥へ、その先へと猥りがましく思うようになっている。
(準備などと言いながら、本当は触れてほしいだけなんだ)
自分がここまでの性衝動に駆られるとは思わなかった。生まれて二十五年、たまに自慰はするものの誰かと行為に及びたいと思ったことは一度もない。それなのに将軍のそばにいるだけで抗いがたい感情に押し流されそうになる。
(これも相手が将軍だからだろうか)
二十年間憧れ続けてきた気持ちがこうした感情を招いているのだろうか。
(そういえば尊敬する高位神官もいたというのに、こんな気持ちにはならなかった)
やはりディエイガー将軍にだけ感じるのだ。下腹部がぞくりとした。あらぬところが首をもたげそうになり慌てて横を向く。すると今度は尻の奥がジクジクして顔がカッと熱くなった。
「ディオ、これは全部おまえさんのせいだからな?」
「責任は取る」
「取ってもらわないと困る。それにしても、まさかこんなふうになるとはなぁ。殿下のもっとも危険な一面をディオが引き出したってことか。……おまえさん、わかっていて踏みとどまらなかったのか?」
「なんの話だ?」
「ま、どっちでもいいさ。俺はいつまでもディオについていくよ。で、礼拝堂はいつ完成するんだ?」
「数日以内だな」
「それはなによりだ。とにかくさっさとくっついてくれ。いや、めでたく真の伴侶になったとしても殿下の凶悪なほどの色気が落ち着くとは思えないがな」
「凶器のように例えるなど無礼だろう」
「はいはい、失礼しました。そもそも浮かれているおまえさんだけでも破壊力十分だっていうのに、伴侶揃ってこの国を破滅させるつもりか?」
「言いたい放題だな」
「副官の言葉はありがたく頂戴しておけよ。まったく、これからますます注目されるってのに先が思いやられる」
いろいろ気になる言葉はあったが最後のはどういう意味だろうか。「これから」という言い方が引っかかった。
(そういえば屋敷の外に出ることが増えるとも言ったな)
捕虜である自分が屋敷の外に出る必然性はない。もしなんらかの命令が下ったとしても将軍をとおしてになるだろう。
(そうではない何かがあるということか……?)
気になって将軍を見たものの返ってくるのは微笑みだけだ。
「だからその笑顔! おまえさんの笑顔は心臓を止めることができる凶器だって自覚を持てって!」
「さすがにその言い方は失礼極まりないと思うが?」
「ほかのやつらにも聞いてみろよ。全員が俺と同じことを言うぞ。断言する」
エルドの反論に将軍が片眉をひょいと跳ね上げた。そのまま軍の訓練内容や部隊の編成など仕事の話に移る。
(わたしに関係することなら将軍が話してくれるだろう)
二人の様子を気にしつつ手拭いで汗を拭うが、拭った先から何度も汗が流れ落ちる。それを煩わしく思いながら「何かが動いているに違いない」と予感めいたものを感じていた。
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