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夕立の中で
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僕は今日、人生で最も勇気を出す。
好きな女の子に自分の気持ちを打ち明けるのだ。
その後どうなるのかとても怖い。
だけどこの気持ちを伝えたいと心の底から思ったのだ。
彼女を休日の学校に呼び出した。
告白する勇気は出せたのに、電話する勇気はなぜか湧いてこなかった。
メッセージアプリで時刻と場所を伝えて、
「来てくれない?」
と送った。彼女はその意味に気づいたのか、いつものようにすぐに返事は返ってこなかった。
静寂と自分の心臓の鼓動が早まる感覚の中で彼女の答えをただ待った。
少し経って、
「うん、いいよ」
とだけ返ってきた。その短い返しを見て僕は、来てくれるということに安堵すると同時に、自分の気持ちが既に気づかれたかもしれないことに怖くなった。
そして今日は彼女に伝えた約束の日、いざ時間が近づくと恐怖と不安に駆られて、なかなか家から出ることができない。
もう少しで約束の時間の1時間前だ。
時間がただただ過ぎて行く。
そして、いよいよ約束の時間まで1時間を切る。
すると、何だか急に行かなければという使命感に駆られた。
そして、飛び出すように家を出た。
夏の熱気が体を包み、ギラギラ光る太陽が顔に飛びこんで来る。
いつもなら嫌になるようなこの感覚が、今日は自分に勇気を与えてくれているような気がして、何だか少し心が安らいだ。
学校までは、告白した後どうなるのかを考えまくっていたらすぐに着いた。
自分の学校は休日でも、部活や自習をする生徒のために校門が開けてある。
校内に入って彼女に伝えた場所に向かう。そこに彼女はまだいなかった。
その場所は中庭のようなところで人はほとんど来ない。
休日となればいっそのことだ。
ベンチがあってそこを白い屋根のようなものが覆っている。
屋根と言っても隙間があって日は差し込んで来る。
ベンチに座り、目の前にある池のようなものを眺める。
水は緑色で汚れているが何だかそれが趣を出している。
大きな葉が浮かんでいて、アメンボが飛び交っている。
なんだか甘い匂いが漂ってくる。
アメンボの由来はアメから来ているかなんて考えが頭に浮かんでくる。
その匂いと体中を包む暑さが頭をボーっとさせる。
本当に彼女にちゃんと告白できるのか不安になってくる。
頭はボーっとするのに心臓の鼓動は早くなってきた。
普段は感じたことのない変な心地だ。
心地良いようでなんだか怖くもある。
池を見つめ続けていると横から声がした。
「ゆうと君」
彼女が僕の名前を読んだ。
「りな、ごめん、休日に呼び出して」
咄嗟に最初に言おうと考えていた言葉を出した。
ボーっとしていた頭はその言葉を言い終えるともうはっかきり働いていた。
「ううん、どうせ暇だから」
彼女はそう自然に答えると僕がベンチに地下づいて来て、ちょこんと座った。
うつむいて指と指を重ね合わせ、ずっと下を見ている。
何だかいつもの彼女じゃない。
そう感じさせた。
僕は何と言い始めればいいのか分からなくなって、静寂が少しの間続いた。
何だか焦り始めてとにかく伝えたかった言葉を口にした。
「俺さ、りなのこと好きなんだ」
彼女は下を見ていたから視線は合わなかったが、とにかく彼女の顔を見てその言葉を口に出した。
今まであんなに暑かったのに今度は、肌を流れる汗の冷たさを感じた。
りなは僕がその言葉を言い終わると、すぐに僕の顔を見た。
手を膝の上からベンチに置いて、こちらに体を倒した。
「私、ゆうと君とは付き合えない」
そう決心したような強い口調で言った。
その言葉を聞いてから僕の頭には告白しなければ良かったのに、ただその言葉が何度も何度も浮かんで来た。
少しの間、静寂が流れる。
「そっか。ごめんね。急にこんなこと伝えて」
とにかくそう口にした。とにかくこの話をもう終わらせたいと感じていた。
「ううん、ゆうと君の気持ちはほんとに嬉しいよ」
りなのその言葉に嘘偽りはないと思った。
「ごめんもう帰るね。なんか緊張したから疲れちゃった」
僕はなんとか笑顔をつくってそう口にした。
早く彼女の前から姿を消したかった。
悲しい表情を見せたくなかった。
そう言うと彼女は静かに頷いた。
どこか悲しげな表情をしていた。
僕はベンチから立ち上がり、彼女に背を向けて歩き始めた。
さっきは心地良かった甘い香りが今度はなんだか切ない香りに感じた。
校門までたどり着くと目が潤んでいるのが分かった。
誰かに見られたくなくてすぐに校門を出て、家に向かい歩き出した。
もう彼女とは今までのようには話せない。あのこっちまで嬉しくなって笑ってしまう彼女の笑顔をもう間近で見ることはできない。
耳に入ると頭と心を優しく揺さぶるあの彼女の声をもう近くで聞くことはできない。
僕の背中を優しくたたいてくれたあの柔らかくて温かかった彼女の手がもう自分に触れることはない。
そんなことを考えていると、目を潤ませていたものが自然とこぼれ出していた。
それを服の袖で受け取る。
袖が濡れて少し涼しく感じた。
何度もそう繰り返していると腕だけで体中に冷たいものを感じた。
雨だった。
夏の雨だから夕立ちというやつか。
なんだかタイミングがまるで自分が泣いたから降り出したようだ。
泣いているのが誰かに気づかれないからちょうどいい。
そんな風に思ってまた歩き出す。徐々に服が濡れて体が冷たくなった。
さっきまでの暑さが嘘のようだ。
それでも走って家まで帰る気にはなれなくてゆっくり歩いていた。
すると、後ろから誰かが走って来る音が聞こえた。
急な雨で傘を持っていなかった背の低い女の子だろうなとその足音を聞いて思った。
何だかその予想があっているか見てみたくなって、後ろを振り返った。
すると、それはりなだった。
びしょびしょだ。
そう彼女を見たとき最初に思った、
彼女は僕が振り返ったのを見てより一層速く走り出した。
彼女が地面をけるたびに水が周りに弾けている。
きっと靴や靴下はびしょびしょだと思った。
学校に遅刻しそうになって雨の中走ったときのことを思い出す。
でも彼女の走って向かう場所は家でも学校でなく僕だった。
彼女はずっと僕の目を見て走っている。
顔は疲れていて辛そうで、でもとにかく僕から目を離さない。
僕のところまでたどり着くと彼女は息を整える間もなく僕をだきしめた。
頭を僕の胸に当てて下を向いている。
息を苦しそうに何度も息をしている。
僕は突然のことで何も言葉が出て来ない。
ただ雨の音だけが聞こえる中、彼女は抱きしめたまま僕の顔を覗き込んだ。
「私も…好き…ゆうと君の…こと…」
彼女は苦しそうな息でそう途切れ途切れに言葉を口にした。
「じゃあ何でさっき付き合えないって……」
突然のことに頭と体がおかしくなりそうになりながらも咄嗟にその言葉は出てきた。
「私の友達、ゆうと君のこと好きなの」
僕の顔を見つめたまま少しの間息を整えると、彼女はゆっくりそう言った。
彼女はどこか悲しげで辛そうな表情をしている。
「でも、僕が好きなのはりなだよ」
突然のことに動揺しながらも、自分の気持ちを分かって欲しくて、彼女の目を見つめながらそう言葉にした。
「うん、私もゆうと君のことが好き。この気持ちは変えられないの」
その言葉を聞いてようやく彼女は本当に自分のことを好きなのだと分かり、本当に嬉しくなった。
そして、彼女に抱きしめられた腕を持ち上げて自分も彼女を上から抱きしめた。
彼女は柔らかくて小さくて強く抱きしめたら壊れてしまいそうだった。
冷たい雨で濡れた中で彼女の温かさが伝わってくる。
彼女の髪は濡れていて冷たくて、でもとても心地よい匂いがした。
「俺は全然だけど、濡れてて気持ち悪い?」
「ううん、何か気持ちいい」
彼女は笑いながらそう言った。
「でも雨止まないし、そろそろ離れよっか」
「うん」
僕も同意して、僕と彼女はゆっくり少し離れた。
すると、彼女が走り出した。
後ろを見て挑発するように彼女が笑ったから、僕も彼女を追いかけて走った。
いつもなら気持ち悪い雨で服が濡れた感覚が今日は何だか心地良かった。
好きな女の子に自分の気持ちを打ち明けるのだ。
その後どうなるのかとても怖い。
だけどこの気持ちを伝えたいと心の底から思ったのだ。
彼女を休日の学校に呼び出した。
告白する勇気は出せたのに、電話する勇気はなぜか湧いてこなかった。
メッセージアプリで時刻と場所を伝えて、
「来てくれない?」
と送った。彼女はその意味に気づいたのか、いつものようにすぐに返事は返ってこなかった。
静寂と自分の心臓の鼓動が早まる感覚の中で彼女の答えをただ待った。
少し経って、
「うん、いいよ」
とだけ返ってきた。その短い返しを見て僕は、来てくれるということに安堵すると同時に、自分の気持ちが既に気づかれたかもしれないことに怖くなった。
そして今日は彼女に伝えた約束の日、いざ時間が近づくと恐怖と不安に駆られて、なかなか家から出ることができない。
もう少しで約束の時間の1時間前だ。
時間がただただ過ぎて行く。
そして、いよいよ約束の時間まで1時間を切る。
すると、何だか急に行かなければという使命感に駆られた。
そして、飛び出すように家を出た。
夏の熱気が体を包み、ギラギラ光る太陽が顔に飛びこんで来る。
いつもなら嫌になるようなこの感覚が、今日は自分に勇気を与えてくれているような気がして、何だか少し心が安らいだ。
学校までは、告白した後どうなるのかを考えまくっていたらすぐに着いた。
自分の学校は休日でも、部活や自習をする生徒のために校門が開けてある。
校内に入って彼女に伝えた場所に向かう。そこに彼女はまだいなかった。
その場所は中庭のようなところで人はほとんど来ない。
休日となればいっそのことだ。
ベンチがあってそこを白い屋根のようなものが覆っている。
屋根と言っても隙間があって日は差し込んで来る。
ベンチに座り、目の前にある池のようなものを眺める。
水は緑色で汚れているが何だかそれが趣を出している。
大きな葉が浮かんでいて、アメンボが飛び交っている。
なんだか甘い匂いが漂ってくる。
アメンボの由来はアメから来ているかなんて考えが頭に浮かんでくる。
その匂いと体中を包む暑さが頭をボーっとさせる。
本当に彼女にちゃんと告白できるのか不安になってくる。
頭はボーっとするのに心臓の鼓動は早くなってきた。
普段は感じたことのない変な心地だ。
心地良いようでなんだか怖くもある。
池を見つめ続けていると横から声がした。
「ゆうと君」
彼女が僕の名前を読んだ。
「りな、ごめん、休日に呼び出して」
咄嗟に最初に言おうと考えていた言葉を出した。
ボーっとしていた頭はその言葉を言い終えるともうはっかきり働いていた。
「ううん、どうせ暇だから」
彼女はそう自然に答えると僕がベンチに地下づいて来て、ちょこんと座った。
うつむいて指と指を重ね合わせ、ずっと下を見ている。
何だかいつもの彼女じゃない。
そう感じさせた。
僕は何と言い始めればいいのか分からなくなって、静寂が少しの間続いた。
何だか焦り始めてとにかく伝えたかった言葉を口にした。
「俺さ、りなのこと好きなんだ」
彼女は下を見ていたから視線は合わなかったが、とにかく彼女の顔を見てその言葉を口に出した。
今まであんなに暑かったのに今度は、肌を流れる汗の冷たさを感じた。
りなは僕がその言葉を言い終わると、すぐに僕の顔を見た。
手を膝の上からベンチに置いて、こちらに体を倒した。
「私、ゆうと君とは付き合えない」
そう決心したような強い口調で言った。
その言葉を聞いてから僕の頭には告白しなければ良かったのに、ただその言葉が何度も何度も浮かんで来た。
少しの間、静寂が流れる。
「そっか。ごめんね。急にこんなこと伝えて」
とにかくそう口にした。とにかくこの話をもう終わらせたいと感じていた。
「ううん、ゆうと君の気持ちはほんとに嬉しいよ」
りなのその言葉に嘘偽りはないと思った。
「ごめんもう帰るね。なんか緊張したから疲れちゃった」
僕はなんとか笑顔をつくってそう口にした。
早く彼女の前から姿を消したかった。
悲しい表情を見せたくなかった。
そう言うと彼女は静かに頷いた。
どこか悲しげな表情をしていた。
僕はベンチから立ち上がり、彼女に背を向けて歩き始めた。
さっきは心地良かった甘い香りが今度はなんだか切ない香りに感じた。
校門までたどり着くと目が潤んでいるのが分かった。
誰かに見られたくなくてすぐに校門を出て、家に向かい歩き出した。
もう彼女とは今までのようには話せない。あのこっちまで嬉しくなって笑ってしまう彼女の笑顔をもう間近で見ることはできない。
耳に入ると頭と心を優しく揺さぶるあの彼女の声をもう近くで聞くことはできない。
僕の背中を優しくたたいてくれたあの柔らかくて温かかった彼女の手がもう自分に触れることはない。
そんなことを考えていると、目を潤ませていたものが自然とこぼれ出していた。
それを服の袖で受け取る。
袖が濡れて少し涼しく感じた。
何度もそう繰り返していると腕だけで体中に冷たいものを感じた。
雨だった。
夏の雨だから夕立ちというやつか。
なんだかタイミングがまるで自分が泣いたから降り出したようだ。
泣いているのが誰かに気づかれないからちょうどいい。
そんな風に思ってまた歩き出す。徐々に服が濡れて体が冷たくなった。
さっきまでの暑さが嘘のようだ。
それでも走って家まで帰る気にはなれなくてゆっくり歩いていた。
すると、後ろから誰かが走って来る音が聞こえた。
急な雨で傘を持っていなかった背の低い女の子だろうなとその足音を聞いて思った。
何だかその予想があっているか見てみたくなって、後ろを振り返った。
すると、それはりなだった。
びしょびしょだ。
そう彼女を見たとき最初に思った、
彼女は僕が振り返ったのを見てより一層速く走り出した。
彼女が地面をけるたびに水が周りに弾けている。
きっと靴や靴下はびしょびしょだと思った。
学校に遅刻しそうになって雨の中走ったときのことを思い出す。
でも彼女の走って向かう場所は家でも学校でなく僕だった。
彼女はずっと僕の目を見て走っている。
顔は疲れていて辛そうで、でもとにかく僕から目を離さない。
僕のところまでたどり着くと彼女は息を整える間もなく僕をだきしめた。
頭を僕の胸に当てて下を向いている。
息を苦しそうに何度も息をしている。
僕は突然のことで何も言葉が出て来ない。
ただ雨の音だけが聞こえる中、彼女は抱きしめたまま僕の顔を覗き込んだ。
「私も…好き…ゆうと君の…こと…」
彼女は苦しそうな息でそう途切れ途切れに言葉を口にした。
「じゃあ何でさっき付き合えないって……」
突然のことに頭と体がおかしくなりそうになりながらも咄嗟にその言葉は出てきた。
「私の友達、ゆうと君のこと好きなの」
僕の顔を見つめたまま少しの間息を整えると、彼女はゆっくりそう言った。
彼女はどこか悲しげで辛そうな表情をしている。
「でも、僕が好きなのはりなだよ」
突然のことに動揺しながらも、自分の気持ちを分かって欲しくて、彼女の目を見つめながらそう言葉にした。
「うん、私もゆうと君のことが好き。この気持ちは変えられないの」
その言葉を聞いてようやく彼女は本当に自分のことを好きなのだと分かり、本当に嬉しくなった。
そして、彼女に抱きしめられた腕を持ち上げて自分も彼女を上から抱きしめた。
彼女は柔らかくて小さくて強く抱きしめたら壊れてしまいそうだった。
冷たい雨で濡れた中で彼女の温かさが伝わってくる。
彼女の髪は濡れていて冷たくて、でもとても心地よい匂いがした。
「俺は全然だけど、濡れてて気持ち悪い?」
「ううん、何か気持ちいい」
彼女は笑いながらそう言った。
「でも雨止まないし、そろそろ離れよっか」
「うん」
僕も同意して、僕と彼女はゆっくり少し離れた。
すると、彼女が走り出した。
後ろを見て挑発するように彼女が笑ったから、僕も彼女を追いかけて走った。
いつもなら気持ち悪い雨で服が濡れた感覚が今日は何だか心地良かった。
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