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第三十六話『無力化』
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「みんな下がって!」キョウちゃんがそう言った。
そう、戦闘は続いている。
「コータ、弱点ない?」
とキョウちゃんが聞いてくる。ワニの弱点のことだ。僕が調べているのはもうキョウちゃんもわかっていたらしい。僕もちょうど良い項目を読んだところだった。
「あるよ!キョウちゃん、ロープもってない??」
「ある」
と、僕のお願いに、さっと、リュックから取り出す。そこにはなんでも入っているのだろうな。きっと四次元空間だろう。と思った。ところで、四次元ってなんだっけ?
「はい」
と僕にロープを渡すキョウちゃん。
ナイス、流石にわかってらっしゃる、ちょうど欲しかったやつだ。何をやるかもなんとなく一瞬で分かったのだろうな。頼れるちびっ子キョウちゃんである。
「じゃぁ、いっちょ、行きますか!」
と『ビッグアリゲーター』に向かっていく僕。ネットに書いてあることが確かなら、わりとあっさりいけるはずなんだけど、どうだろうか、なんでもかんでもネットが正しいわけじゃないからちょっと緊張する。
「え、なにするの??」
と驚くカナデ。近づくのは危険なのに!という顔をしている、そう正面からなら危険だ。
「まあ、見てなって!!多分これでいいはず!」
と僕は言いつつ、『ビッグアリゲータ』の死角、つまり後ろ、もっと正確に言うと横に回りこんで、よっと、飛び乗る。『後ろから回りこみ背中に乗る』のをワニは防ぐ方法がない!
「ええっ!?」
飛び乗る僕を見て、驚くカナデ。
そうだろうなぁ、普通、こんなことをする人はいない。
「これで終わりじゃないよ!」
と言いながら、『ビッグアリゲーター』の口をキョウちゃんからもらったロープで、きゅきゅっと縛る僕。これで、もう『ビッグアリゲーター』は口をあげることができない。つまり基本攻撃の『食いちぎり』はもう出来ない!
「ええっ!?なんで??すごい!!」
とカナデがさらに驚く。
あまりにあっさり、『ビッグアリゲーター』を無力化したからだろう。
「ワニは、口を閉じる力は凄いけど、開ける力はそうでもないんだ!!!!」
今得た知識を実践して、超ドヤ顔でみんなに言った。
思っていた以上に綺麗に決まってよかったな、と内心どきどきしているのは内緒だ。
「おー!」
「すごい」
「素晴らしいわ!」
と感心する三人の女子。
ここまで喜んで貰えると嬉しい。
しかし、それで安心してしまって、暴れだす『ビッグアリゲータ』の尻尾で吹き飛ばされる僕。自分のやりたいことに集中しすぎて、その後のことをあまり考えてなかった。
「不注意禁止」キョウちゃんが言う。
「いてててて・・・ほんとだよね!」
なんとか、軽口を叩いているが、かなり痛い。ムチで叩かれるってこんな感じだろうか・・・ワニのしなやかな尻尾の激痛で変なことを考えてしまう。
「でも、コータのおかげで大分楽になったわ!あとは尻尾だけ気をつければいいのよね」
と、カナデが言い。剣を構えて向かっていく。
そう、戦闘は続いている。
「コータ、弱点ない?」
とキョウちゃんが聞いてくる。ワニの弱点のことだ。僕が調べているのはもうキョウちゃんもわかっていたらしい。僕もちょうど良い項目を読んだところだった。
「あるよ!キョウちゃん、ロープもってない??」
「ある」
と、僕のお願いに、さっと、リュックから取り出す。そこにはなんでも入っているのだろうな。きっと四次元空間だろう。と思った。ところで、四次元ってなんだっけ?
「はい」
と僕にロープを渡すキョウちゃん。
ナイス、流石にわかってらっしゃる、ちょうど欲しかったやつだ。何をやるかもなんとなく一瞬で分かったのだろうな。頼れるちびっ子キョウちゃんである。
「じゃぁ、いっちょ、行きますか!」
と『ビッグアリゲーター』に向かっていく僕。ネットに書いてあることが確かなら、わりとあっさりいけるはずなんだけど、どうだろうか、なんでもかんでもネットが正しいわけじゃないからちょっと緊張する。
「え、なにするの??」
と驚くカナデ。近づくのは危険なのに!という顔をしている、そう正面からなら危険だ。
「まあ、見てなって!!多分これでいいはず!」
と僕は言いつつ、『ビッグアリゲータ』の死角、つまり後ろ、もっと正確に言うと横に回りこんで、よっと、飛び乗る。『後ろから回りこみ背中に乗る』のをワニは防ぐ方法がない!
「ええっ!?」
飛び乗る僕を見て、驚くカナデ。
そうだろうなぁ、普通、こんなことをする人はいない。
「これで終わりじゃないよ!」
と言いながら、『ビッグアリゲーター』の口をキョウちゃんからもらったロープで、きゅきゅっと縛る僕。これで、もう『ビッグアリゲーター』は口をあげることができない。つまり基本攻撃の『食いちぎり』はもう出来ない!
「ええっ!?なんで??すごい!!」
とカナデがさらに驚く。
あまりにあっさり、『ビッグアリゲーター』を無力化したからだろう。
「ワニは、口を閉じる力は凄いけど、開ける力はそうでもないんだ!!!!」
今得た知識を実践して、超ドヤ顔でみんなに言った。
思っていた以上に綺麗に決まってよかったな、と内心どきどきしているのは内緒だ。
「おー!」
「すごい」
「素晴らしいわ!」
と感心する三人の女子。
ここまで喜んで貰えると嬉しい。
しかし、それで安心してしまって、暴れだす『ビッグアリゲータ』の尻尾で吹き飛ばされる僕。自分のやりたいことに集中しすぎて、その後のことをあまり考えてなかった。
「不注意禁止」キョウちゃんが言う。
「いてててて・・・ほんとだよね!」
なんとか、軽口を叩いているが、かなり痛い。ムチで叩かれるってこんな感じだろうか・・・ワニのしなやかな尻尾の激痛で変なことを考えてしまう。
「でも、コータのおかげで大分楽になったわ!あとは尻尾だけ気をつければいいのよね」
と、カナデが言い。剣を構えて向かっていく。
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