ビッグデータ探偵

なかの

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第26話 誰にできるのか

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「なるほど、問題は誰ならこれができるか、ということだな」
大学教授の佐々木が推測して僕に聞く。
今までは、技術を使ってそれができるのか、その技術はどのぐらい難しく実現性があるのかを考察した。

「その通り。これはいわゆる古き良きデータサイエンティストは得意としてない」
僕は、説明する。
この瞳をから画像を割り出す技術は誰ならできるのかを考える上でここが大事になってくる。

「え?そうなんですか」
高崎くんが不思議そうにこちらを見ている。
そう今までの話からデータサイエンティストが人工知能を作る可能性が高いという話だった。

「そうなんだ。これは結構webプログラミングの範疇なんだ。」
僕がなぜ、これがデータサイエンティストが得意ではないかを説明する。

「だね、昔ながらの統計寄りの研究者だとRでやることが多くて、そういうデータは集まった後という前提が多いな」
佐々木も頷く。データを集めるのとデータを解析するのは結構違う技術であり、昔ながらのデータサイエンティストは解析寄りだからそうなっていく。

「そうなんですか?」
高崎くんが僕らに質問する。

「そう、こういうすでにあるweb情報を集めて解析するために綺麗に保存するのはスクレイピングと言われていて、わりとできる人が少ない」
この技術は知識が広範囲に必要であったり、最近だと、サービス側からも大量アクセスを弾く措置がしてあったり、ノウハウが個人に溜まりやすく、知識も共有しづらいため、できる人だけできるという状態になりやすい。

「そうなんですか?」
高崎くんが聞く。

「業務になりづらいからだね。基本的にweb系の仕事は、お客さんに入力してもらったものを、整理して表示する、というところになるからね。それだけでも十分大変だ」
僕が説明する。そもそも機械学習やスクレイピングなどは、後回しになりやすい。そもそものサービスを作ることが大事になりやすい。

「こういうのは誰ができるんですか?」
高崎くんが僕たちに聞く。

「うん、いい質問だね。」
そう、本質をついた良い質問だった。

「若者だな。」
佐々木が答える。

「え?そうなんですか??」
高崎くんが驚きながら僕たちに聞く。
そう、複雑な技術という話から若者には意識が行きづらい。

「そうだね。趣味的な時間がある向上心のある大学院生とかになってくるだろうね。」
僕も頷く。
実際新しい研究分野などは若い研究者が価値を出しやすい。
誰もやっていないことだからだ。

「なるほど、きらりちゃんと同じぐらいの年になるし、そうかもしれませんね。」
高崎くんが、別の視点からそのことを捕捉する。

「さて、プロファイリングはできてきたよ、どうする?」
僕は聞いた。
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