ビッグデータ探偵

なかの

文字の大きさ
32 / 100

第32話 パパ?

しおりを挟む
「え?どういうことなんですか?パパ?」
高崎くんが不思議そうに聞いている。
確かにそうなる。ストーカー犯が来ると思っていたから、やってきた小さい美少女が佐々木のことをパパと呼んでいるのだから。

「うん、ここだと目立つから一旦佐々木の研究に戻ろう」
僕が冷静にそういう。
ここだと他の学生もたくさん見ているし余計な噂がたっても困る。
穏便に進めていきたい

「そうだね」
佐々木も冷静に言う。
彼はもうなんとなく自体が飲み込めているようだった。
さっと彼女の手を繋いで進み始めた。

「パパ!」
そう言いながら小さい美少女は、佐々木の腕にしがみ付いている。
佐々木も嫌がらずにそのまま持ち上げたりしている。
ただの親子の団欒を見ているようだった。

「仲良しだな」
僕が二人に言う。
正直な感想だった。
仲睦まじい親子さのものだった。

「いや、ヒカル、勝手に会いに来たらママに怒られるよ!」
佐々木は気まずそうに娘に向かって言う。
どうやら会えないルールになっているようだった。
僕も深くは聞いていないけれどもなんとなくは知っていた。

「関係ないもん!!」
ヒカルと呼ばれた美少女はそういって抵抗した。
彼女は彼女で色々考えがあるようだった。
小学生か中学生のいでたちだがしっかりしているようだった。

「いやいや」
佐々木が言葉に詰まる。
普段の佐々木からは考えられないことだが、娘の前だとそうなってしまうようだった。
かなり弱腰の佐々木だった。なかなか見れるものじゃない。

「これは一体・・・」
今までのやりとりを見ていて不思議そうにしている高崎くんが、やっと頭を整理して続きを口にした。

「え!佐々木先生の娘さんなんですか?」
高崎くんは二人に聞く。
今までの会話から推測は可能だが、ストーカー犯が来ると思い込んでいたので、この急展開に頭が付いていかないようだった。

「そうだよ!私のパパだよ!!」
ヒカルちゃんは大きな声で主張した。
そしてチラリときらりちゃんの方を見た。
そう、彼女は多分きらりちゃんの書き込みを見てここにたどり着いたのだった。

「よし、続きは研究室でやろう」
僕は呟く。
一刻も早くここから離れたい、そういう気持ちが強かった。

「ここでやると、ほんとにクビになりかねないぞ、動画アップされたりして炎上したら可能性がある」
僕は佐々木に言う。
昨今のネットの炎上はシャレにならない。
特に公務員ほどダメージがある。

「わかりました!はい!こっちだよヒカルちゃん!お父さんの仕事場に行ってみよう!」
高崎くんが対子供モードになって、優しく言った。
警察官ともなると普段から子供と接する機会もあるのだろう。
大変頼もしかった。

「え!いいの?わーい!」
素直に喜ぶ、ヒカルちゃん。
彼女は子供らしくぴょんぴょんと飛び跳ねた。
高崎くんのまわりをくるくる回っている。

「理解が早いね高崎くん」
僕が呟いた。
見事な対応力であった。

「うん、頼れる警察官だ。」
佐々木も呟いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

N -Revolution

フロイライン
ライト文芸
プロレスラーを目指す桐生珀は、何度も入門試験をクリアできず、ひょんな事からニューハーフプロレスの団体への参加を持ちかけられるが…

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

処理中です...