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第四話『司令塔』

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<チーターLv15が現れた>
「あー、こういうことかぁ」
私の耳に声が聞こえてきて、チーターが現れた。

「そして、戦闘開始ってことね」
と私は言った。

「ライオンさん、ライオンさん、早速で悪いんですけど、もう一回ビシッと炎吐いて頂いて、ビシっとやっつけていたただけないでしょうか?」
と私は丁寧にお願いした。さっきの最強の「獄炎 - ファイヤーブレス」を見込んでのことだった。同じように吐いてくれれば、一撃で倒せるんじゃないかしら。

「断る」
ビシッと断られた。
ライオンさんにビシっと断られた。
自信満々でビシっと断られた!!

「ホワイ?なぜに!!」
と私は食い下がる。
ここで断る意味なんて一ミリもないでしょ!!
やらなきゃやられるのよ!!ここは戦場よ!

「疲れるんだよ、これ」とライオン氏の説明を頂いた。
「『疲れるんだよ、これ』!じゃないわよ!やられるわよ!!」
と私は猛抗議する。疲れと死はトレード出来るものじゃないでしょ!!一体どういう方程式がなりたってるのよ!!

「いま、俺頑張ったんだから、次はお前らがやれよ!」
cool系っていうか、王子系?
めちゃくちゃ言ってるんだけど、筋は通ってる?
みたいな、言い方をしてくるライオン。

「私は、チーターと戦う前に、仲間と戦わないといけないのね・・・」
なんか10倍くらい疲れる・・・。
無駄に難易度が高い。
結構、最強のカードなのに、なぞのペナルティが付いているのはいったいなぜ・・・。

「じゃあ、僕達二人で頑張ろっか」
とマイルドイケメン風のヘビくんが言う。
険悪な空気になると、サラッと入ってくるヘビくんだった。
抜群のコミュニケーション能力だった。

「まぁ、ヘビくんがそういうなら・・・?」
と少しやる気を出す私。
私も戦いたくないわけじゃないの。
ちゃんと生き残りたいだけなの!

「で、どうする?チーターさんは今にも襲いかかって来ますよ、という風情ですけど」と私は、ヘビくんに聞いた。
「風情って・・・ヤギちゃん言葉使いかわってるよね・・・」ヘビくんはそんなことを言った。

「そんなことないと思うけど」
そうなのかしら?自分では良くわからないものだわ。

「まぁ、ヤギが走って、チーターに並走して、ヘビの「蛇毒 - ポイズン」だろうなここは」
とライオンが指示してきた。

「ちょっとあなたねえ、戦わないくせに、司令だしてるんじゃないわよ!!自分が参加しない作戦はすぐに思いつくのね!!」と緊急事態もあって、皮肉をいってしまう私。

「しょうが無いだろ、実際多分、連発できないんだよ「獄炎 - ファイヤーブレス」」
とライオンが言う。
ああ、そういうのもあるかもしれない。
最初からそういえばいいのよ、そうだったら!!

「よし、来たぞ!!」とライオンが言う。
「わかってるわよ!!だから命令しないでって言ったでしょ!!」と私はライオンに言いながら、戦闘モードに移る。

私は走りだした。
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