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第1章
はっけんのひ
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現実を受け止めきれずに意識を失った日から1ヶ月たった。
もう、ここまで来ると夢じゃないと受け止める事が出来るようになったが、それまではなかなか実感出来ず困惑のままドドたちを見かけると抱きついて離れることが出来なくなった。抱きついたまま泣いたりすることも多くそのまま疲れて眠るまで離れないので、その間は作業が止まるのに誰も嫌な顔もせず、ずっと付き添ってくれた。
ドドたちには感謝してもしきれない。
と、まぁ。恥ずかしい歴史を刻んだのだが身体が子どもサイズになってから感情の起伏を押さえきれなくなったみたい。でも、皆微笑ましい表情で見てくるだけだった。あんまり見ないで!恥ずかしいの!
そして、今日は牧場内だけじゃなく牧場の外も少し見に行く予定なのだ!
昨日までは牧場内を確認したり探検したりしていたが、護衛妖精のユエとサンと話中に見に行かないかと誘われたため、その時からずっとソワソワして落ち着かない!楽しみー!って、皆して微笑ましい表情しないでよ!
「うわぁ~!しゅごい~!!」
牧場を抜けるとそこは異世界でしたまる。
牧場の端っこまで行ったことが無かったのでよく知らなかったが、周囲は森と海に囲まれていた。森のすぐ向こうには山も見える。森はすぐにぬけれるほどの広さなので森と言っていいのかわからないけど。
地形で言うと、
…海海海海海海海海海海海海…
…海海海海海海海海海海海海海海海海…
…森森森 森森森森森…
森森森森 森森森森山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森 牧場 森森森山山山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森 森森森山山山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森森森森森森森森森森森森森森森森山山…
森森森森森森森森森森森森森森森森森森森山山…
草原
みたいな感じらしい。海の前の森を切り開いた形みたいで中心よりやや海寄りに家がある。森と山の一部も牧場に含まれるそうなので今度行ってみようと思っている。
そして、現在はその森も抜けた先の草原に来ているのだ。見渡す限りの草原は生まれて初めてで地平線まで見ることが出来る。地平線の向こうに何があるのか想像するだけでも楽しい。
ゲームではこの草原で牧場の近くに時々魔物が出現するので排除しに通っていたが実際に観ると壮観だ。
「ねぇねぇ、まものはちかくにいる?」
ユエとサンに聞いてみると近くの気配を探れるそうで確認してくれている。
「…んー、すぐ近くにはいねぇな。少し離れたところにおおがたの魔物が数匹移動しているみたいだがそれだけだな。」
「…そうじゃな。離れているため近づかなければ危険は無いじゃろ。」
「…ちかくでみてみちゃいなぁ。…だめ?」
目をウルウルさせて少し首を傾げるポーズを2人に向けて実行する。どうやらこの2人、このコンボに弱いみたいでお願いをするときは9割方願いを叶えてくれるのだ!わはは!
「「うっ!!」」
「め?」
とどめ!
「……はぁ、サンから離れないことを条件に見える位置まで行ってもいい。ただし、危険がないわけでは無いからさんの言うことをしっかり聞くことが条件だ!俺は直ぐに迎え撃てるように、主の守りはサンが対応する。」
ユエが諦めたようにため息を吐き、願いを叶えるためにサンと役割を分け始めた。
「やっちゃー!ちゃんというこちょきくよ!」
「…サン、主を離さないように見ていてくれ。」
「…そうさの。降ろしておくとどこに行くかわからんくなりそうじゃ。」
「むぅ。しょんなことしないよ!」
その信用して無いって態度、2人とも失礼だよ!
とにかく2人を急かして魔物が見える場所まで移動してきたのだが、どうやら移動していたのは獲物を追っていたからみたいだ。
「あわわわわわ!あにょひとたちあ、あぶ…あぶにゃ!」
大型で人よりも大きいサイズの魔物が3匹、目の前を走る人間たちを嬲るような速度で追いかけている。簡単に追いつきそうな距離をあえてとり、獲物が疲れるのを楽しむように時々雄叫びを上げながら後ろを追いかけている。そして、どうやら自分たちの方向に向けて走っているみたいで段々と近づいてきている。
「む!どうやらこちら方面に向かっているみたいじゃの。主さんよ、どうする?」
「ど、どうするって?」
「今ならば、魔物もこちらに気付いては居らん。目の前の獲物しか見てないみたいじゃから苦もなく牧場に戻れるぞ?」
「それともあいつらを助けるか、だ」
サンとユエがどうするのか、選択せよと問うてくる。聞かれなくても答えは分かっているって顔をしているのにわざと聞いてくる。
「いじわりゅ!たしゅけるにきまってりゅでしょ!ユエおねがい!」
「ははっ!言うと思っていた。仰せのままに、主よ!」
ユエにお願いをし、答えたその次の瞬間、目の前からユエが消えていた。
「はぇ?ユエは?」
「主さんよ、ユエはあちらじゃ。」
あ!こちらと結構な距離を開けていた魔物と追われていた人たちの間にユエがいた。はや!?
ユエは魔物を前に柏手を打つように両手のひらを合わせた後、左手は手を合わせていた状態のまま右手を握りしめそのまま横に振り抜いた。振り抜いた後のその右手には一本の刀が握られており、その刀身は綺麗な蒼く薄い透き通る色を纏い輝いている。
そして、魔物を前に刀を横に一閃振り抜いた。
魔物は新たな獲物と高を括っていたようでそのままの勢いで襲いかかろうとしていた。だがそこに当てはまらない存在がいるという間違いに気づくことなく、ユエが振るったその一度の攻撃により絶命した。
「「うわぁーーーーー!!!もう、追いつかれる!誰か!!」」
「なんで、こんなところにこんだけ大物が揃ってんだよ!狩れるわけねぇ!!!」
叫びながら走っているためすでに助かったことに気づいてないみたいだ。
「「「………って、あれ?……」」」
あ、気付いたみたい。雄叫びが聞こえなくなったために振り返ったのか足音が聞こえなくて振り返ったのかはわからないがやっと気付いたみたいだ。
サンが自分を抱えながら追われていた人たちに近づいていく。
「おぬしたち、大丈夫かの?」
サンが声をかけると驚いたのか少し跳ね、
「へっ??…って、俺たち助かったのか…?」
「もう、駄目かと思った…」
「あ、あぶなかったぁ~」
口々に助かったことを実感するかのように喋り出した。
「だぁじょぶ?」
「っっ、こ、こども!?」
自分が声をかけると子供がいることに驚いたようで目を見開いている。
そしてユエが合流し、自分たちが助けられたのが分かったのか御礼を口にし始めた。
「本当に助かった。何と御礼を言っていいのか…」
「あんたが居なければ今頃奴らに遊び半分で殺されて食されていただろう。」
「心から感謝する」
「気にするな。主に魔物を見せるためにたまたま来ていたに過ぎない。主が助けろと言わなければ見捨てていた。感謝するなら主に言え。」
ユエが言葉を返しながら自分を見てくる。その行動により誰が主人か分かったのだろう。
ーーーサンを見ながら御礼を再度言った。
もう、ここまで来ると夢じゃないと受け止める事が出来るようになったが、それまではなかなか実感出来ず困惑のままドドたちを見かけると抱きついて離れることが出来なくなった。抱きついたまま泣いたりすることも多くそのまま疲れて眠るまで離れないので、その間は作業が止まるのに誰も嫌な顔もせず、ずっと付き添ってくれた。
ドドたちには感謝してもしきれない。
と、まぁ。恥ずかしい歴史を刻んだのだが身体が子どもサイズになってから感情の起伏を押さえきれなくなったみたい。でも、皆微笑ましい表情で見てくるだけだった。あんまり見ないで!恥ずかしいの!
そして、今日は牧場内だけじゃなく牧場の外も少し見に行く予定なのだ!
昨日までは牧場内を確認したり探検したりしていたが、護衛妖精のユエとサンと話中に見に行かないかと誘われたため、その時からずっとソワソワして落ち着かない!楽しみー!って、皆して微笑ましい表情しないでよ!
「うわぁ~!しゅごい~!!」
牧場を抜けるとそこは異世界でしたまる。
牧場の端っこまで行ったことが無かったのでよく知らなかったが、周囲は森と海に囲まれていた。森のすぐ向こうには山も見える。森はすぐにぬけれるほどの広さなので森と言っていいのかわからないけど。
地形で言うと、
…海海海海海海海海海海海海…
…海海海海海海海海海海海海海海海海…
…森森森 森森森森森…
森森森森 森森森森山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森 牧場 森森森山山山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森 森森森山山山…
…森森森 森森森山山山…
森森森森森森森森森森森森森森森森森森森山山…
森森森森森森森森森森森森森森森森森森森山山…
草原
みたいな感じらしい。海の前の森を切り開いた形みたいで中心よりやや海寄りに家がある。森と山の一部も牧場に含まれるそうなので今度行ってみようと思っている。
そして、現在はその森も抜けた先の草原に来ているのだ。見渡す限りの草原は生まれて初めてで地平線まで見ることが出来る。地平線の向こうに何があるのか想像するだけでも楽しい。
ゲームではこの草原で牧場の近くに時々魔物が出現するので排除しに通っていたが実際に観ると壮観だ。
「ねぇねぇ、まものはちかくにいる?」
ユエとサンに聞いてみると近くの気配を探れるそうで確認してくれている。
「…んー、すぐ近くにはいねぇな。少し離れたところにおおがたの魔物が数匹移動しているみたいだがそれだけだな。」
「…そうじゃな。離れているため近づかなければ危険は無いじゃろ。」
「…ちかくでみてみちゃいなぁ。…だめ?」
目をウルウルさせて少し首を傾げるポーズを2人に向けて実行する。どうやらこの2人、このコンボに弱いみたいでお願いをするときは9割方願いを叶えてくれるのだ!わはは!
「「うっ!!」」
「め?」
とどめ!
「……はぁ、サンから離れないことを条件に見える位置まで行ってもいい。ただし、危険がないわけでは無いからさんの言うことをしっかり聞くことが条件だ!俺は直ぐに迎え撃てるように、主の守りはサンが対応する。」
ユエが諦めたようにため息を吐き、願いを叶えるためにサンと役割を分け始めた。
「やっちゃー!ちゃんというこちょきくよ!」
「…サン、主を離さないように見ていてくれ。」
「…そうさの。降ろしておくとどこに行くかわからんくなりそうじゃ。」
「むぅ。しょんなことしないよ!」
その信用して無いって態度、2人とも失礼だよ!
とにかく2人を急かして魔物が見える場所まで移動してきたのだが、どうやら移動していたのは獲物を追っていたからみたいだ。
「あわわわわわ!あにょひとたちあ、あぶ…あぶにゃ!」
大型で人よりも大きいサイズの魔物が3匹、目の前を走る人間たちを嬲るような速度で追いかけている。簡単に追いつきそうな距離をあえてとり、獲物が疲れるのを楽しむように時々雄叫びを上げながら後ろを追いかけている。そして、どうやら自分たちの方向に向けて走っているみたいで段々と近づいてきている。
「む!どうやらこちら方面に向かっているみたいじゃの。主さんよ、どうする?」
「ど、どうするって?」
「今ならば、魔物もこちらに気付いては居らん。目の前の獲物しか見てないみたいじゃから苦もなく牧場に戻れるぞ?」
「それともあいつらを助けるか、だ」
サンとユエがどうするのか、選択せよと問うてくる。聞かれなくても答えは分かっているって顔をしているのにわざと聞いてくる。
「いじわりゅ!たしゅけるにきまってりゅでしょ!ユエおねがい!」
「ははっ!言うと思っていた。仰せのままに、主よ!」
ユエにお願いをし、答えたその次の瞬間、目の前からユエが消えていた。
「はぇ?ユエは?」
「主さんよ、ユエはあちらじゃ。」
あ!こちらと結構な距離を開けていた魔物と追われていた人たちの間にユエがいた。はや!?
ユエは魔物を前に柏手を打つように両手のひらを合わせた後、左手は手を合わせていた状態のまま右手を握りしめそのまま横に振り抜いた。振り抜いた後のその右手には一本の刀が握られており、その刀身は綺麗な蒼く薄い透き通る色を纏い輝いている。
そして、魔物を前に刀を横に一閃振り抜いた。
魔物は新たな獲物と高を括っていたようでそのままの勢いで襲いかかろうとしていた。だがそこに当てはまらない存在がいるという間違いに気づくことなく、ユエが振るったその一度の攻撃により絶命した。
「「うわぁーーーーー!!!もう、追いつかれる!誰か!!」」
「なんで、こんなところにこんだけ大物が揃ってんだよ!狩れるわけねぇ!!!」
叫びながら走っているためすでに助かったことに気づいてないみたいだ。
「「「………って、あれ?……」」」
あ、気付いたみたい。雄叫びが聞こえなくなったために振り返ったのか足音が聞こえなくて振り返ったのかはわからないがやっと気付いたみたいだ。
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「おぬしたち、大丈夫かの?」
サンが声をかけると驚いたのか少し跳ね、
「へっ??…って、俺たち助かったのか…?」
「もう、駄目かと思った…」
「あ、あぶなかったぁ~」
口々に助かったことを実感するかのように喋り出した。
「だぁじょぶ?」
「っっ、こ、こども!?」
自分が声をかけると子供がいることに驚いたようで目を見開いている。
そしてユエが合流し、自分たちが助けられたのが分かったのか御礼を口にし始めた。
「本当に助かった。何と御礼を言っていいのか…」
「あんたが居なければ今頃奴らに遊び半分で殺されて食されていただろう。」
「心から感謝する」
「気にするな。主に魔物を見せるためにたまたま来ていたに過ぎない。主が助けろと言わなければ見捨てていた。感謝するなら主に言え。」
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