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第1章
はっけんのひ2
しおりを挟む「「……………」」
「…、いや。主さんはこちらだ。」
サンが訂正すると、目の前の彼らは驚きに目を見開いた。
「え!?このちまっこい子が主??」
「それじゃ、もしかして…貴族、さま?」
「…やべっ!貴族とかマジやべー…」ボソッ
ボソッと呟いたんだろうけど丸聞こえだよ?自分が主ってのに驚くのは分かるけど、貴族だとやばいの?
「きじょくじゃないよ。ゆじゅきはぼくじょうにゅしだよ?」
「…、主は貴族ではないぞ。名はユズキ、我らの主だ。」
「主さんは、貴族ではなく、ただの牧場主だ。」
「え?えっと、こんだけ強い護衛を連れてて貴族じゃねぇのか?…、貴族にもここまで強い護衛がいるかは知らねぇが…」
「って、牧場主!?このちっこいのが??親じゃなく?」
あ、強い人って大概貴族とかに雇われるとかなのかな?確かにユエは強いからね!サンも強いけど護衛妖精だからね!
「ゆじゅきのぼくじょうだよ!おっきぃよ!」
「おぉ、そうかぁ、大きいのかぁ…(何だろう、このドヤ顔…ほっこりする)」
「ちょころで、おじしゃんたち、ここでなにしてゆの?まものがでるからあぶないよ?」
定期的にユエやサンが蹴散らしていると言っても居ないわけじゃ無い。基本的に牧場に向かって来そうな魔物だけなのでそれ以外は放置なのだ。
「お…おじさん。」
「お、おじさんになるのか…」
「…オレなんて、まだ、276歳なんだが…」
あ!orzになった。そっかぁ、276歳はまだ若い方なのかな?でも、276歳だよ??
「主よ、そろそろ牧場に戻るぞ。セバスたちが戻りが遅いと心配していそうだ。」
「そうさの、余りに遅いと暫く何処にも行けなくなりそうじゃな。」
「!しょれはたいへん!!はやくもどりゃないちょ!」
セバスとは名前からもわかると思うけど、家事妖精の執事だ。自分の代わりに我が家を取り仕切ってくれている頼もしい妖精だ。
でも、普段は執事然としているのに、心配をかけたりすると優しい顔と声を纏いながら笑っていない目で説教を聞く羽目になる。マジこわい!思い出しただけでガクブルする…
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!オレたちもその牧場に連れて行ってくれないか?」
「さっきの魔物たちに追われている時に食料で気をそらせないかと全て投げ出してしまって、街に戻るのも難しいんだ。」
「出来れば、食料を売って欲しい。流石に命を助けてもらった上での願いに厚かましいとは思うが、背に腹はかえられん。頼む!」
3人はそれぞれ牧場で食料を補充したいみたいで頭を下げてきた。
「主さん、どうするのじゃ?」
「サン、やっぱいじわりゅ!おじしゃんたちもぼくじょうにおいで!」
「「「!ありがとう!」」」
サンも分かって聞いてくるよね!顔がニヤけながら聞いてくるんだよ。もうっ!いじわるだ!
牧場に戻る道すがら、3人の事を聞いてみた。どうやらこの3人は冒険者と言われる存在らしい。冒険者ってよく本とかアニメに出てくるやつだよね!!
そして何とランクは『A』!この若い人たちだと、高ランクに属するみたい。
ランクは下からG>F>E>D>C>B>A>S>SS>SSSの10段階で、Gは登録したてか身分証としてだけ持っているかぐらいの人らしい。ただ、Gの場合でも1年に1度は何か依頼を受けないと登録自体が無かったことにされるらしい。一応、子どもでも身分証として持たせることも多いので小さい子どもには特例で街中のお手伝いなどが依頼として適用しているみたいだ。
FやEは比較的に簡単に上がるみたいで一定数の依頼をこなすと自動でランクアップするみたい。EからCに上がる時は試験があるそうだ。Bに上るときも一緒らしいく、ここでやっと一人前扱いをされる。
そしてこの3人Aランク、Aランクに上がることが出来るのはBの中でも一握りらしく、色々と条件があるそうだ。Sからは能力がほぼ人外扱いだってさ。
えっと、276歳の人は3人の中で一番若いらしく他の2人に比べると少し体格も小さい。名前は『ロンズ』で茶髪の髪に青い目をしている。正直、ヒゲがボーボーで若さなど皆無だ。
あと、3人の中で一番年上なのが『ウィース』349歳。青い髪に緑の目の同じくヒゲボーボー。身長はロンズより小さいが筋肉がモリモリ!固そう…
最後は303歳の『ズリート』。身長は一番大きくてウィースのより筋肉は少ないがムキムキだ。坊主なので髪色は分からないが、目は茶色だ。そしてやっぱりヒゲボーボー。
「ねぇねぇ、ぼうけんちゃって、ひげいりゅの?」
「へっ?ヒゲ…?」
「何でそんなもの…、って、あぁオレたちのヒゲか?」
「これは、ここ暫く依頼を受けていて野宿が続いていたから剃れてなかっただけだぞ。」
ロンズ、ウィース、ズリートの順に答えてくれたが、そっかぁヒゲは標準じゃ無かったんだね。
「あ!そこのもりのなかにぼくじょうがあるよ!もうしゅこしだよ!」
しばらく歩くと森が見えてきた。歩いてるのはユエとサンと冒険者の3人だけで自分はサンの腕の中だ。
「え!?そこの森って…不可侵の森じゃ…?」
「ん?ウィースなにかいっちゃ?」
「あぁ、主。この森は近隣の街や国からは不可侵の森と言われている。我らが張った結界により悪しきものは近寄れず、森を開拓する事も出来ない。」
「そうじゃ。我らの主さんの牧場にこの森や山の一部が入っているため、森と山自体に結界を張っているのじゃ。此奴らは我らがおるため一緒に入れるわけじゃ。ただ、一緒でも悪しきものは結界に触れた時点で弾き出されるが此奴らは大丈夫そうじゃのぉ」
「…おぉう。ちょっと危ない単語が聞こえたが問題ないようで安心したぞ。」
「だぁじょぶならいっかぁ。はやくもどろっ!せばしゅにおこられりゅよ!」
どうやら色々あるみたいだが問題ないようなので少し急ぎ足で戻った。セバスはこわいんだよ!!
無事に牧場に着きました!でも、ーーーセバスが怒る前に帰れたのかは想像にお任せします。
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