VRMMOでネクロマンサー極めます

まったり子猫

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チュートリアル

【職業】決定

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「俺の選ぶ【職業】ジョブ【死霊術師】ネクロマンサーだ」

そう言うとミケは驚いた顔をし、心配するような声音でこう言った。

「本当に【死霊術師】でいいの?はっきり言ってそれかなりの不人気職だよ?」

そう、そうなのだ【死霊術師】は1、2を争うほどの不人気職、数百ある職業の
中でもトップクラスに使い手がいない職業なのだ。

「大丈夫だ、俺の意思は変わりません」

そう言うと難しそうな顔をしているがミケはわかってくれたようだ。

「扱いが難しい職業だけど、意思は固いんだね。」

そう言ってミケは笑うと【死霊術師】の説明を始めた。

「じゃあ【死霊術士】の説明をするね。【死霊術師】はその名の通り【死霊術】で
アンデットを呼び出して戦うの。召喚に使うMPは他の召喚系職業と違ってかなり
少ないんだけど、問題はここからで、【死霊術師】が呼び出すアンデットって初期は
かなり弱いんだよ。見た目もかなりグロテスクだからそれも相待って人気がないんだよね。
しかもその弱いアンデットでパーティー枠を潰しちゃうから、パーティーを組む
こともできなくてね。レベルも上がりずらいっておまけ付き、まあそれでも
しっかりレベル上げれば強くなれる、大器晩成熟型なんだけどね。」
「こんな感じなんだけど、ここまで聞いてそれでも【死霊術師】を使いたい?」

俺の知っている限り特にβテストと変わっているところはなかった。
かなりボロクソな評価を受けているところも一緒である。
だが、その上で俺は決めたんだ。

「大丈夫だ。問題はない。」

そう言うとミケは難しい顔をしながら頷いた。

「うん、そこまで言うなら私も諦めるよ。無限の可能性を追求するのもこのゲーム
の醍醐味だからね。運営側の私がそれを潰しちゃ【創造主】とプレイヤーたちに
面目が立たないってもんだ。」

【創造主】?運営の総称なのだろうか?。

「さてじゃあメイン【職業】は【死霊術師】で決定ね。
次はサブ【職業】を決めてもらうけどこっちももう決まってるの?」

当然だ、こっちも、もう何日も前から決めてある。

「俺はサブを【部隊長】リーダーにする。」

俺がそう言うと、ミケは面白そうなものを見る目をこちらに向けてこう言った。

「ふーん【部隊長】にするのか、なるほど、なかなか面白そうな組み合わせだね。
ちなみにその二つの組合せを選んだ人はβテストの時から君が初めてだよ。
でも、確かにその形も新しいソロの戦い方なのかな?」

そう言って小首を傾げるミケに質問をする。

「自分でも色物だと思うが、同じようなことを考えるやつぐらいいると思ったんだがな、いないのか?」
「そうだね、少なからず【死霊術師】選んだ人はいたけどそれでもサブにって
人が多いね。メインは【魔術師】にしてアンデットを壁として使う戦法の人は
何人かいたかな。それでも本サービスで【死霊術師】をメインにする人は初めてだよ。」

ふむ、そうなのか。まあネットの評価を見ても【死霊術師】は肉壁ぐらいにしか
使えないと書いてあったからな。

「まあ、とりあえずその話は置いといて【部隊長】の説明を始めるね。
【部隊長】は初期の段階で【部隊長】がリーダーのパーティーのパーティー枠を基本
6のところから10に増やすことができるんだよ。
他にもパーティーメンバーにバフをかけたりすることもできるけど、やっぱりこの職業
もあんまり人気はないみたいだね。」

ふむ、こっちもβテストから内容は変わってないみたいだな。
ネットの情報だから多少違いもあるかと思ったがそうではなかったようだ。

「なぜこの【部隊長】は人気がないんだ?」
「かんたんだよ。パーティー枠は十も必要ないからさ。
このゲームの仕様上パーティー内の経験値は全員で均等に配分だから
10人もいると効率がガクッと落ちちゃうんだよね。」
「人数が多い方が効率はいいんじゃないか?」
「それがそうとも言えないんだよ。単純に考えてモンスターを10人で倒せば早いか
もしれないけど、10人で1グループを相手にするのは多い人数が仇となって、
同士討ちすることが多くなっちゃうし、かと言ってパーティーを二つぐらいに分け
て狩をするなら最初からパーティーを二つ作った方が早いからね。」
「ふむ、まとめると、使えるところが限定されていて使い難いと言ったところか?」
「うん、そう言うことだね。」

どちらも不遇職か、ライトノベルなどでありがちな展開だな。
だが、俺はこの【職業】でやっていくと決めたからな。
こうなればとことんやり抜いてやろう。

「他に質問はないみたいだね。ここまでくればあと少しだよ。
色々と細かい操作や注意事項を教えておくね。」

そう言ったミケからメニューの開き方やプレイヤーのネームの色の意味、
あとはステータスの見方などいろいろと教えてもらった。

「他に私に教えてもらいこととかあるかな?」
「いや特には大丈夫だ。」
「よしじゃあ次に行こうか。」

そう言うとミケはどこか猫を思わせる表情で笑った。

「じゃあ最後にゲーム開始ポイントを決めてもらうよ。」
「ゲームの開始ポイント?」
「うん、そうだよ世界の特徴ある4カ国の所属をどこにするか決めてもらうんだ。
そこの首都から冒険がスタートするからね。
職業によって成長ボーナスが付く国もあるからそこも考慮して選ぶといいよ。
君の場合はシルティア王国がオススメかな。
あ、心配しなくていいよ。所属国家を変えることのできるイベントなんかもあるし
別に所属している国以外に行けないわけじゃないからさ。」

国かそれは初めて聞いたな。
βテストでは剣と魔法の国、シルティア王国の首都周辺しか行けなかったぽいしな。

「それじゃあ早速見てもらおうかな。」

ミケがキーボードを操作して近くを浮遊していた本棚を呼び寄せる。
そこから一冊の本を取り出して俺の前に浮かばせた。

「ではではさっそくご開帳~」

ミケがそう言うと目の前の本がひとりでにめくれ出し一つのページを示した。
そのページは順番に見えているものを変えていた。
これはおそらく所属する国家のカンタンな紹介をしているのだろう。

最初に、βテストの舞台でもあった中世ヨーロッパのような国、シルティア王国
特徴は中央にそびえ立つ巨大な白亜の城で、まさに剣と魔法のファンタジーを代表する国だ。

次に、無数の工場が連なり地を埋め尽くす鋼鉄の都市、ドレイト皇国
無数の工場の黒煙で空を埋め尽くし、科学と魔法を両立させた魔工学が発展した国。

その次に、巨大な樹々が生い茂り、その中でも一際巨大な世界樹を中心とした国、エレイア樹王国
エルフなどの亜人が暮らしており【精霊王】を絶対の旗ばしらとし、精霊と共存することを
選んだ国である。

最後に、魔法の才能を持つ者を集め教育する機関【魔導学園】を中心とした国、シュレイド魔導国
【魔術師】や【魔導技術士】と言った魔法関係のジョブをを多く抱え、
魔法道具の製造および研究の最先端を走る国。

この4カ国を中心としたリンガイア大陸が俺らの旅する舞台というわけだ。
ちなみに国の配置は、西にアルテア王国、北にドレイト皇国、東にシュレイド魔導
国、南にエレイア樹王国となっていて、全ての国の交わる中央には巨大な塔が建って
いて、各国の不可侵領域となっているらしい。
ちなみにこの塔がなんなのかはミケは教えてくれなかった。

どの国にも行ってみたくあって悩ましいが、ここは当初の予定通りアルテア王国に行くことにしよう。
ミケも変えることができると行っていたし、そこまで悩むこともないだろう。

「では、俺はシルティア王国に行くことにする。」
「うん、わかったシルティア王国だね、了解したよ。」

そう言ってミケがキーボードをいじりだすと、俺の周りに魔法陣が浮かび上がった。

「よし、じゃあこれで【ザ、ライフ】チュートリアルの全行程を終了とするね。
ここまで結構長かったと思うけどお疲れ様。また向こうで会えた時を楽しみにしてるよ。」
「ああ、ここまでありがとな。」
「それが僕たちのお仕事だからね。」
「それでもだ、知らないことも多くあったからな感謝しておく」
「そう言ってもらえると私もありがたいよ」
「おっと、名残惜しいけどそろそろ時間だ。」

ミケがそう言うと足元の魔法陣が光はじめる。

「僕たちの世界は楽しいことばかりじゃ無いと思うけどいいところではあると思う
よ。全力で楽しんでね。」
「わかった。遠慮なくそうさせてもらう」
「うん、それでよし。」

そう言ってミケはコホン、と咳払いをしてこう言った。

「では改めて、ようこそ僕たちの世界【ザ、ライフ】へ、僕たち一同は君のこの世
界への来訪を心から歓迎するよ。君の物語に祝福を願う。」

その言葉の直後、足元の魔法陣が光を放ち周囲の景色が消失した。




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