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133 希望
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米が食いたい。白米をおかずにしてさ。白米丼とか無性に食べたい。
オレは白米を、銀シャリを食べたい。
そんなことを思いながら、オレは今日ももりもりとポークビーンズを食べる。
なんでもジャガイモや連作障害があって連作には向かないが、豆と交互に植えることで連作障害が起きないらしい。
王都から連れてきた農業博士の言葉だ。
とはいっても、この農業博士も科学的に根拠があるわけじゃない。これまでの経験に基づいての経験則だ。
まぁ一部の畑で試験的に試している。上手くいってくれればいいな。
そしてこの農業博士だが、バウムガルテン領の土地が瘦せていると聞いて、さまざまな対策や、土地が痩せていても育てられる野菜の種を持ってきてくれた。
なんと、その中にサツマイモっぽいものがあったのだ。
またイモかよと思われるかもしれないが、サツマイモはイモはもちろん蔓や葉っぱまで食べられる救貧植物だという。育てるっきゃないね。
サツマイモが育ったら、焼き芋大会とかしたいな。
砂糖をはじめ、甘いという味のはこの国では貴重かつ高価だ。
できれば甘くておいしいサツマイモであってほしい。
まぁ、そんなわけでバウムガルテン領では、試験的に豆やサツマイモを育てている。だから、オレの食卓にも豆が頻繁に出るようになったというわけだ。
ポークビーンズうまし。
もちろん税になる小麦の栽培も増やしている。東の東村は、焼き畑効果で土地が豊かなのだ。主に東の東村周辺で小麦を育てている。
森の開墾も進んでいるし、今年はもっと大量の小麦を栽培できるようになるだろう。楽しみだ。
「お兄さま楽しそうね」
「いやー、最近すべてが順調でね」
領地の開発も順調だし、金山も順調だし。
もともとどんなアホでも領地を開発できるほどの大金があったため失敗などありえないのだが、こうも順調だと怖いくらいだ。
バウムガルテン領の人口も飛躍的に増えているしね。人口が増えればやれることが増える。近隣の領から出稼ぎに来た人間がこのままバウムガルテン領に居ついてほしいな。人はいくら居ても足りないくらいなのだ。
「そうだ。カサンドラとリア、リリーに言っておかなくちゃいけないことがある」
「どうかなさいましたか?」
「なにかしら?」
「何?」
三人が食事の手を止めてオレを見た。行儀がよくて大変結構。カサンドラの教育の賜物だろう。
「実はそろそろ王都に帰ろうと思うんだ」
領地の開発は、もうオレが居なくても上手く回るようになっているからね。もう敢えてオレがバウムガルテン領に居る必要も無い。
それよりも、王都で社交界とかに顔を出した方がよっぽど有意義だ。
他の貴族たちは、親子で王都に駐在したり、領地に居たり、それぞれ役割分担したりするらしいが、オレたちに親は居ないからなぁ。
かといってオレとカサンドラで領地と王都で役割分担するのも意味がない。
ほとんどの社交界は、ペアで参加するのが常識だ。オレとカサンドラで参加しないといけない。下手に不仲なんて噂が流れたらおじいちゃん将軍に殺されそうだ。
「だから、準備を進めておいてくれ。まぁ、必要な物は王都で買えばいいから、持っていくものは最低限でいいよ」
「かしこまりました。楽しみですわ」
「わかりました」
「ん」
三人とも異存はないようだ。それどころか少し嬉しそうにしている。
やっぱりこんな田舎よりも華やかな王都の方がイベントもたくさんあるし嬉しいのだろう。
バウムガルテン領にもお店が増えてきたとはいえ、貴族向けの店ではなく平民向けの店だからな。
「じゃあ、そういうことで頼むよ」
「「はい」」
「ん」
エレオノーレやクラウディアにも伝えないとな。
もっとも、二人はあまりいい顔をしない気がするが。二人が冒険者の真似事をしたり、こうも自由に行動できるのは、バウムガルテン領だからだ。
きっと王宮に帰れば、元の窮屈な暮らしへと戻るのだろう。
ちょっとかわいそうな気がしないでもないけど、仕方ないね。
「というわけで、近日中には王都に向けて出発するつもりだ。用意の方を進めておいてくれ」
「そうですか……」
「つまりませんわ……」
予想通り、屋敷のバルコニーで、皆でお茶会の最中に王都への帰還を告げると、エレオノーレもクラウディアもつまらなそうに頷いた。
「そうでした。ディー、今更ではありますが、わたくしたちのパーティの名前を決めませんか?」
「パーティの?」
オレたちは冒険者ではないが、エレオノーレはパーティの名前が欲しいらしい。
「いい考えですね。せっかく集まったのにこれで終わりというのは寂しいですもの。名前を決めるというのはいい案だと思います」
クラウディアもエレオノーレに賛成らしい。コルネリアもリリーも目を輝かせている。
名前か。どうしようかな?
「パッと思いつかないな。なにかいい案はあるか?」
それから喧々諤々の話し合いの末に、オレたちのパーティ名は『レギンレイヴ』に決まった。この国の古い言葉で神々の残した希望という意味らしい。オレたちがそれぞれ人々の希望になれるようにという意味が込められている。
思ったよりもいい名前が出てきたな。
オレは白米を、銀シャリを食べたい。
そんなことを思いながら、オレは今日ももりもりとポークビーンズを食べる。
なんでもジャガイモや連作障害があって連作には向かないが、豆と交互に植えることで連作障害が起きないらしい。
王都から連れてきた農業博士の言葉だ。
とはいっても、この農業博士も科学的に根拠があるわけじゃない。これまでの経験に基づいての経験則だ。
まぁ一部の畑で試験的に試している。上手くいってくれればいいな。
そしてこの農業博士だが、バウムガルテン領の土地が瘦せていると聞いて、さまざまな対策や、土地が痩せていても育てられる野菜の種を持ってきてくれた。
なんと、その中にサツマイモっぽいものがあったのだ。
またイモかよと思われるかもしれないが、サツマイモはイモはもちろん蔓や葉っぱまで食べられる救貧植物だという。育てるっきゃないね。
サツマイモが育ったら、焼き芋大会とかしたいな。
砂糖をはじめ、甘いという味のはこの国では貴重かつ高価だ。
できれば甘くておいしいサツマイモであってほしい。
まぁ、そんなわけでバウムガルテン領では、試験的に豆やサツマイモを育てている。だから、オレの食卓にも豆が頻繁に出るようになったというわけだ。
ポークビーンズうまし。
もちろん税になる小麦の栽培も増やしている。東の東村は、焼き畑効果で土地が豊かなのだ。主に東の東村周辺で小麦を育てている。
森の開墾も進んでいるし、今年はもっと大量の小麦を栽培できるようになるだろう。楽しみだ。
「お兄さま楽しそうね」
「いやー、最近すべてが順調でね」
領地の開発も順調だし、金山も順調だし。
もともとどんなアホでも領地を開発できるほどの大金があったため失敗などありえないのだが、こうも順調だと怖いくらいだ。
バウムガルテン領の人口も飛躍的に増えているしね。人口が増えればやれることが増える。近隣の領から出稼ぎに来た人間がこのままバウムガルテン領に居ついてほしいな。人はいくら居ても足りないくらいなのだ。
「そうだ。カサンドラとリア、リリーに言っておかなくちゃいけないことがある」
「どうかなさいましたか?」
「なにかしら?」
「何?」
三人が食事の手を止めてオレを見た。行儀がよくて大変結構。カサンドラの教育の賜物だろう。
「実はそろそろ王都に帰ろうと思うんだ」
領地の開発は、もうオレが居なくても上手く回るようになっているからね。もう敢えてオレがバウムガルテン領に居る必要も無い。
それよりも、王都で社交界とかに顔を出した方がよっぽど有意義だ。
他の貴族たちは、親子で王都に駐在したり、領地に居たり、それぞれ役割分担したりするらしいが、オレたちに親は居ないからなぁ。
かといってオレとカサンドラで領地と王都で役割分担するのも意味がない。
ほとんどの社交界は、ペアで参加するのが常識だ。オレとカサンドラで参加しないといけない。下手に不仲なんて噂が流れたらおじいちゃん将軍に殺されそうだ。
「だから、準備を進めておいてくれ。まぁ、必要な物は王都で買えばいいから、持っていくものは最低限でいいよ」
「かしこまりました。楽しみですわ」
「わかりました」
「ん」
三人とも異存はないようだ。それどころか少し嬉しそうにしている。
やっぱりこんな田舎よりも華やかな王都の方がイベントもたくさんあるし嬉しいのだろう。
バウムガルテン領にもお店が増えてきたとはいえ、貴族向けの店ではなく平民向けの店だからな。
「じゃあ、そういうことで頼むよ」
「「はい」」
「ん」
エレオノーレやクラウディアにも伝えないとな。
もっとも、二人はあまりいい顔をしない気がするが。二人が冒険者の真似事をしたり、こうも自由に行動できるのは、バウムガルテン領だからだ。
きっと王宮に帰れば、元の窮屈な暮らしへと戻るのだろう。
ちょっとかわいそうな気がしないでもないけど、仕方ないね。
「というわけで、近日中には王都に向けて出発するつもりだ。用意の方を進めておいてくれ」
「そうですか……」
「つまりませんわ……」
予想通り、屋敷のバルコニーで、皆でお茶会の最中に王都への帰還を告げると、エレオノーレもクラウディアもつまらなそうに頷いた。
「そうでした。ディー、今更ではありますが、わたくしたちのパーティの名前を決めませんか?」
「パーティの?」
オレたちは冒険者ではないが、エレオノーレはパーティの名前が欲しいらしい。
「いい考えですね。せっかく集まったのにこれで終わりというのは寂しいですもの。名前を決めるというのはいい案だと思います」
クラウディアもエレオノーレに賛成らしい。コルネリアもリリーも目を輝かせている。
名前か。どうしようかな?
「パッと思いつかないな。なにかいい案はあるか?」
それから喧々諤々の話し合いの末に、オレたちのパーティ名は『レギンレイヴ』に決まった。この国の古い言葉で神々の残した希望という意味らしい。オレたちがそれぞれ人々の希望になれるようにという意味が込められている。
思ったよりもいい名前が出てきたな。
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