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第4章 終幕戦編
第80話 魔将の実力
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【クライトside】
ニーナ先生と僕で二手に分かれて魔人に攻撃を仕掛ける。
「クライト!!!この魔人、傷口から血を飛ばしてくるから気を付けて!!!それから、再生力も高い!!!傷が浅いとダメージにならないから十分に注意して戦ってくれ!!!」
「了解ですっ!」
傷を負わせると反撃してきて、その上で再生能力持ちなんて………相当強い敵だ。見たところ、魔人の総大将的な存在みたいだし。
何より、あのストライク先輩が倒されている。魔法が使えないのにも関わらず、剣の腕だけでSランク冒険者の肩書を背負う猛者。そんな人が倒されているのだから………警戒度は今まであってきた敵の中で一番上に位置させておいた方が良い。
「クライト、両方向から突き刺すぞ!!!」
「っ!了解です!!!」
ニーナ先生のしたい行動を直ぐに読み取る事に成功し、動きを合わせる。恐らく、かなりの体力を使って浅手止まりにはしたくないのだろう。両方から突き刺せば上手くいけば魔人の体に風穴を開けられる。
「今だ!!!」
ニーナ先生の掛け声に合わせて、魔人の体に剣を突き刺し素早く抜く。
「策を弄していても、我には勝てぬぞ」
だが、魔人の方はニーナ先生の方を持っていた剣で受け止めて、僕の方を腕で防ぐ。致命傷となるような所には突き刺さらず、右腕に刺し傷を残すだけだった。そして、ニーナ先生の警告通り魔人は返り血を風魔法を使って僕の粘膜に入れようとしてくる。特に、口や鼻辺りを狙ってくる。
「クソ、私達の攻撃の対処が的確だな………」
この魔人は今まで戦ってきたどの魔人よりも強い事が目に見えて分かる。今まで僕の攻撃を防ぐ者はあまりいなかったし、その上でニーナ先生の攻撃までいなしているのだからこの魔人は確実に強い。
「ニーナ先生………僕の作戦をしても良いですか?」
「もちろんだ!!!試せる戦法は全て試そう!!!」
そういう事なら、僕に考えがある。
僕は属性効果を七つもっている。だから………万が一にも効かないなんてことは無いはずだ。属性効果で魔人が弱っている所にニーナ先生と僕で畳みかければ良いんじゃないか?
「それじゃあ………〈傲慢〉1式!!!」
「ほう?〈強欲〉1式」
「それは出来………なっ!?」
「く、クライト?どうしたんだ?」
〈強欲〉1式が………僕に効いた、んだよね?
おかしい。だって、僕は属性を七個持っているんだよ?まだ、〈傲慢〉1式を使われても魔法で自分の体を強制的に動かすとか、筋繊維を切って回復魔法をかけて筋肉の硬直状態を解くとか。そういった属性を介さない戦法で状況を打開するのなら、まだ分かる。ただ………今、〈強欲〉1式で対応された。
この事実が導き出す答えはただ一つ、そして………信じ難く、信じたくないもの。
この魔人、〈属性〉を七つ以上所持している………!!!
「それにしても御前………今、属性効果が我に効いたのだが。どういうことだ?」
「………それはこっちの科白だよ」
「ほう?………面白い!!!まさかこんな人間が居るなんて!!!クライト、御前は………我が思っているよりも、遥かに。毎回予想を上回って来る!!!」
「な、なんだ………?クライト、何かしたのか?」
未だ状況を呑み込めていないニーナ先生が質問をしてくるけれど、僕もまだ呑み込み切れていない。だって、おかしいじゃないか。僕はこの指輪があったおかげで属性を今七個所持することが出来ているけれど、そのような指輪を付けている様子はない。つまり………通常理論値の属性七個所持をしているという、事実が浮かびあがって来る。
「今度はこちらから仕掛けよう!〈怠惰〉2式!!!」
「くぅ………〈寛容〉2式!!!」
「はは、やはりか!!!それならば、〈憤怒〉1式!!!」
「ご、〈強欲〉1式!!!」
「く、クライト………そんなに属性を持っていたのか?」
「い、一応持ってます」
別に僕が自力で獲得した属性は四つで、残りの三つは偶然の産物だった指輪のお陰だから………まぁ、四つでも多い方ではあるけれど。でもクレジアントは最終的に七つになるから、今の僕と同じだ。しかもクレジアントは制限や制約が無い。
「だが魔人もかなりの数を所持している様だな………どこでそんなに手に入れるんだ………」
「そ、それは………秘密です。そ、そんなことより!魔人に集中しますよ!!!」
「どうやら御前の所持している属性は大罪属性が多いようだな!!!どうだ、御前は魔人になる素質があると思うぞ!!!!!」
「うるさいっ!それ前にも言われたことあるし………っ!」
「ん、前………?我は御前に初めて会ったはずだが………?」
あれ?確か僕は、液体が注射された後にあの声を聞いたらしいから………あ、そういう事か。
これは、少し良い戦法が取れそうだ。
「ニーナ先生!!!援助しにきま………えっ!クライト君!?」
「あ、ナヴァール先生!助かる!!!」
「ナヴァール先生………どうも」
「え、えっと………まあいいです!!!きっとクライト君なら大丈夫でしょう!!!」
「おいおい、そなた等の楽しそうな会話で我を放りだすなよ………っ!!!!!」
「くっ!」
魔人が攻撃を仕掛けて来る。やはり、通常の魔人よりも早く重い攻撃だ。
「潰炎」
「っ!………」
「隙ありだ!!!」
「ぐぁ………クソ、おい!ここには化け物しかいないのか!?」
「それはお前だろ、魔人め」
僕が剣を弾くと、その僕と魔人の間隙を見逃さずにナヴァール先生が最高位魔法を撃ちこんだ。魔法の進む方向が魔人だったから、僕はギリギリ退くことで避けることが出来たけれど魔人はそうもいかない。
さっきまでは傷がすぐに再生していたけれど、今は体表面の細胞が焼き切れたのか再生が遅い事を見逃さなかったニーナ先生が追撃をする。魔人はこれまた再生に気を取られていたのか避けることが出来ずにまともに傷を負ってしまう。そして何より、再生が遅い。先生たちはやはり実戦経験が多くてこういう判断があまりに的確だ。
「さて、第二ラウンドへ行こうか?」
「クソが………ならば、そろそろ我も本気を出そう」
「おっと、まだ本気じゃなかったのか………それは嫌な情報だな」
「全くです………」
全員が魔人に向き直る。
「それじゃあ………〈謙譲〉2式!!!」
戦闘が再開した。
ニーナ先生と僕で二手に分かれて魔人に攻撃を仕掛ける。
「クライト!!!この魔人、傷口から血を飛ばしてくるから気を付けて!!!それから、再生力も高い!!!傷が浅いとダメージにならないから十分に注意して戦ってくれ!!!」
「了解ですっ!」
傷を負わせると反撃してきて、その上で再生能力持ちなんて………相当強い敵だ。見たところ、魔人の総大将的な存在みたいだし。
何より、あのストライク先輩が倒されている。魔法が使えないのにも関わらず、剣の腕だけでSランク冒険者の肩書を背負う猛者。そんな人が倒されているのだから………警戒度は今まであってきた敵の中で一番上に位置させておいた方が良い。
「クライト、両方向から突き刺すぞ!!!」
「っ!了解です!!!」
ニーナ先生のしたい行動を直ぐに読み取る事に成功し、動きを合わせる。恐らく、かなりの体力を使って浅手止まりにはしたくないのだろう。両方から突き刺せば上手くいけば魔人の体に風穴を開けられる。
「今だ!!!」
ニーナ先生の掛け声に合わせて、魔人の体に剣を突き刺し素早く抜く。
「策を弄していても、我には勝てぬぞ」
だが、魔人の方はニーナ先生の方を持っていた剣で受け止めて、僕の方を腕で防ぐ。致命傷となるような所には突き刺さらず、右腕に刺し傷を残すだけだった。そして、ニーナ先生の警告通り魔人は返り血を風魔法を使って僕の粘膜に入れようとしてくる。特に、口や鼻辺りを狙ってくる。
「クソ、私達の攻撃の対処が的確だな………」
この魔人は今まで戦ってきたどの魔人よりも強い事が目に見えて分かる。今まで僕の攻撃を防ぐ者はあまりいなかったし、その上でニーナ先生の攻撃までいなしているのだからこの魔人は確実に強い。
「ニーナ先生………僕の作戦をしても良いですか?」
「もちろんだ!!!試せる戦法は全て試そう!!!」
そういう事なら、僕に考えがある。
僕は属性効果を七つもっている。だから………万が一にも効かないなんてことは無いはずだ。属性効果で魔人が弱っている所にニーナ先生と僕で畳みかければ良いんじゃないか?
「それじゃあ………〈傲慢〉1式!!!」
「ほう?〈強欲〉1式」
「それは出来………なっ!?」
「く、クライト?どうしたんだ?」
〈強欲〉1式が………僕に効いた、んだよね?
おかしい。だって、僕は属性を七個持っているんだよ?まだ、〈傲慢〉1式を使われても魔法で自分の体を強制的に動かすとか、筋繊維を切って回復魔法をかけて筋肉の硬直状態を解くとか。そういった属性を介さない戦法で状況を打開するのなら、まだ分かる。ただ………今、〈強欲〉1式で対応された。
この事実が導き出す答えはただ一つ、そして………信じ難く、信じたくないもの。
この魔人、〈属性〉を七つ以上所持している………!!!
「それにしても御前………今、属性効果が我に効いたのだが。どういうことだ?」
「………それはこっちの科白だよ」
「ほう?………面白い!!!まさかこんな人間が居るなんて!!!クライト、御前は………我が思っているよりも、遥かに。毎回予想を上回って来る!!!」
「な、なんだ………?クライト、何かしたのか?」
未だ状況を呑み込めていないニーナ先生が質問をしてくるけれど、僕もまだ呑み込み切れていない。だって、おかしいじゃないか。僕はこの指輪があったおかげで属性を今七個所持することが出来ているけれど、そのような指輪を付けている様子はない。つまり………通常理論値の属性七個所持をしているという、事実が浮かびあがって来る。
「今度はこちらから仕掛けよう!〈怠惰〉2式!!!」
「くぅ………〈寛容〉2式!!!」
「はは、やはりか!!!それならば、〈憤怒〉1式!!!」
「ご、〈強欲〉1式!!!」
「く、クライト………そんなに属性を持っていたのか?」
「い、一応持ってます」
別に僕が自力で獲得した属性は四つで、残りの三つは偶然の産物だった指輪のお陰だから………まぁ、四つでも多い方ではあるけれど。でもクレジアントは最終的に七つになるから、今の僕と同じだ。しかもクレジアントは制限や制約が無い。
「だが魔人もかなりの数を所持している様だな………どこでそんなに手に入れるんだ………」
「そ、それは………秘密です。そ、そんなことより!魔人に集中しますよ!!!」
「どうやら御前の所持している属性は大罪属性が多いようだな!!!どうだ、御前は魔人になる素質があると思うぞ!!!!!」
「うるさいっ!それ前にも言われたことあるし………っ!」
「ん、前………?我は御前に初めて会ったはずだが………?」
あれ?確か僕は、液体が注射された後にあの声を聞いたらしいから………あ、そういう事か。
これは、少し良い戦法が取れそうだ。
「ニーナ先生!!!援助しにきま………えっ!クライト君!?」
「あ、ナヴァール先生!助かる!!!」
「ナヴァール先生………どうも」
「え、えっと………まあいいです!!!きっとクライト君なら大丈夫でしょう!!!」
「おいおい、そなた等の楽しそうな会話で我を放りだすなよ………っ!!!!!」
「くっ!」
魔人が攻撃を仕掛けて来る。やはり、通常の魔人よりも早く重い攻撃だ。
「潰炎」
「っ!………」
「隙ありだ!!!」
「ぐぁ………クソ、おい!ここには化け物しかいないのか!?」
「それはお前だろ、魔人め」
僕が剣を弾くと、その僕と魔人の間隙を見逃さずにナヴァール先生が最高位魔法を撃ちこんだ。魔法の進む方向が魔人だったから、僕はギリギリ退くことで避けることが出来たけれど魔人はそうもいかない。
さっきまでは傷がすぐに再生していたけれど、今は体表面の細胞が焼き切れたのか再生が遅い事を見逃さなかったニーナ先生が追撃をする。魔人はこれまた再生に気を取られていたのか避けることが出来ずにまともに傷を負ってしまう。そして何より、再生が遅い。先生たちはやはり実戦経験が多くてこういう判断があまりに的確だ。
「さて、第二ラウンドへ行こうか?」
「クソが………ならば、そろそろ我も本気を出そう」
「おっと、まだ本気じゃなかったのか………それは嫌な情報だな」
「全くです………」
全員が魔人に向き直る。
「それじゃあ………〈謙譲〉2式!!!」
戦闘が再開した。
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